伝説マリオ・ケンペスのデビュー50周年を祝う感動的なチャリティーイベントがメスタージャで開催
バレンシアの歴史において絶対的な輝きを放ち、多くのファンから議論の余地なく史上最高の選手と称えられる伝説のマリオ・アルベルト・ケンペス。彼が1976年8月16日にメスタージャスタジアムで初めてバレンシアのユニフォームを着てピッチに立ってから、ちょうど50周年の節目を迎えました。
この記念すべき日の夜10時30分、まさに50年前のデビュー戦と同じ時刻に、メスタージャスタジアムのメインスタンド門前において、特別記念イベントが開催されます。このイベントはサポーターグループである「últimes vesprades a Mestalla」によって主催され、歌手のシスコ・フランが、ケンペスに捧げられた美しい楽曲であり、今やバレンシアの非公式な記念曲ともなっている「Nostàlgia de Bell Ville」をアコースティックで生演奏します。
さらに、会場ではケンペスのデビュー戦であるCSKAモスクワ戦を特集した特別記念雑誌が販売されます。この売上は、1919年にクラブを設立した創設者の一人であるペペ・リョルカの孫娘であり、重度の多重化学物質敏感症に苦しむエルビラ・ローダさんの治療費を支援するためのチャリティー目的となっており、クラブの歴史と温かい絆を示す感動的な夜となります。(via SPORT)
胃の中から散弾の跡?語り継がれるマタドール・ケンペスのデビュー当時の驚くべき小ネタ
エル・マタドール(闘牛士)の異名を持ち、バレンシアで7シーズンにわたりエースとして君臨したケンペスですが、1976年夏の加入当初はまだスペインでは無名の存在でした。当時のスポーツディレクターだったパシエギトが、アルゼンチンの名門スポーツ誌「El Gráfico」の情報をもとに彼の並外れた才能を見抜き、獲得に踏み切ったのがすべての始まりでした。
彼のバレンシアでの一歩目には、今でも語り継がれるユーモラスで驚くべきエピソードが満載です。メスタージャに到着したばかりのケンペスは、長時間のフライトによるひどい時差ボケが残ったまま強行出場させられました。さらに加入時の精密なメディカルチェックにおいては、彼の胃の中からなんと複数の金属製の「小さな散弾(ペルディゴネス)」が発見され、医師たちを大いに驚かせました。これは、バレンシアへ移動する途中のモティージャ・デル・パランカルという街で、彼が好物の「ヤマウズラの甘酢煮(ペルディス・エン・エスカベチェ)」を夢中で平らげた際、肉の中に残っていた散弾を骨ごと飲み込んでしまったためでした。
このようにドタバタの中で迎えたプレシーズンマッチのデビュー戦は、お世辞にも良いとは言えない「大惨事」の内容となり、PK戦の末にソ連のクラブにタイトルを奪われる最悪の滑り出しとなりました。しかし、そのわずか2週間後にラ・リーガが開幕すると、時差ボケもすっかり解消されたケンペスは爆発的な得点力を発揮。あっという間にメスタージャのファンの心を鷲掴みにし、風になびく髪をなびかせながらゴールを量産する無敵のストライカーとしての黄金時代を築き上げました。(via SPORT)
ジローナの右サイドバックであるアルナウ・マルティネス獲得を巡る300万ユーロの攻防
バレンシアが今夏の移籍市場で最優先事項として掲げているのが、右サイドバックの絶対的な補強です。その本命ターゲットであるジローナのアルナウ・マルティネスとの間では、選手個人としての将来の契約条件についてすでに完全合意に達しています。アルナウ自身も、ジローナの2部降格に伴う大幅な減給に不満を抱いており、1部での挑戦を強く望んでいます。
しかし、クラブ間の交渉は依然として決着を見ていません。バレンシア側は、できればこの週末までに交渉を正式にまとめ、アルナウがジローナの開幕戦に出場することを回避したうえで、週明けからカルロス・コルベラン監督率いるチームのトレーニングに即座に合流させる計画を立てていました。しかし、移籍金を巡る両クラブの主張には「300万ユーロの大きな開き(障害)」が残されており、合意には至りませんでした。
結果として、アルナウはジローナの選手として2部開幕戦のレガネス戦に先発出場することになりました。ジローナ側は、バレンシアが提示額を引き上げるのを粘り強く待つ構えを見せており、その一方でアルナウが売却された場合の代役として、マジョルカの右サイドバックでありラ・マシア出身のマテウ・モレイの獲得調査を進めています。バレンシア側がこの膠着状態を打開するために、最終盤の市場でいくら上乗せできるかにすべてがかかっています。(via SPORT)
ルベン・イランソのサラゴサ移籍を巡る保有権比率と買い戻し権のタフな交渉
バレンシアの若きカンテラーノであり、ファーストチームの練習に帯同しつつも出場機会を求めている23歳のディフェンダー、ルベン・イランソ(通称ルボ)。彼に対してレアル・サラゴサが完全移籍での獲得に向けて非常に具体的なアプローチを行っています。
右サイドバックだけでなく、センターバックも高いレベルでこなせるイランソのユーティリティ性はサラゴサにとって非常に魅力的であり、交渉は現在も続いています。しかし、ここでもバレンシアのタフな姿勢が交渉の進展を阻んでいます。サラゴサ側は当初、将来的にイランソが他クラブへ移籍した際の移籍金の「10%」をバレンシアが受け取る条件を提示しました。しかし、バレンシアはこの保有権の割合を「20%」に引き上げることを強く求めています。さらに、将来的に彼が大きく成長した際に優先的に買い戻すことができる「将来の優先交渉権(derecho de tanteo)」を契約に含めることを絶対条件として提示しています。
さらに、バレンシアが抱える最大の「台所事情」がこの交渉を複雑にしています。それは、自分たちが狙っているアルナウ・マルティネスの獲得が正式に完了するまでは、守備陣のバックアップ要員であるルベン・イランソの退団を絶対に容認しないという方針です。この足止め状態に対し、サラゴサ側もアルバロ・カリージョを獲得リストの「プランB」として準備するなど、移籍期限に向けた駆け引きが続いています。(via ElDesmarque)
アンドレ・アルメイダ売却を見据えたアトレティコの中盤オベド・バルガス獲得への興味
バレンシアは中盤の主力であるアンドレ・アルメイダの他クラブへの売却交渉を進めており、その退団が濃厚視されています。これに伴い、中盤のクリエイティビティとインテンシティを維持するための新たなゲームメイカーの確保が急務となっています。
そこで白羽の矢が立ったのが、アトレティコ・マドリードに所属する21歳の新鋭ミッドフィールダー、オベド・バルガスです。バルガスは昨冬にメジャーリーグサッカー(MLS)からアトレティコに加入したものの、現在のチームにはコケやパブロ・バリオスといった強力なライバルがひしめいており、出場機会を確保するためのレンタルでの武者修行が検討されています。
バレンシアはこのオベド・バルガスの1年間の期限付き移籍(レンタル)での獲得に向けて非常に関心を示しており、ここ数日で交渉の温度が一気に上がっています。同じく中盤の補強を急ぐヘタフェCFも彼の獲得レースに参入しており、21歳の国際的な若き才能を巡る激しい争奪戦が展開されています。(via ElDesmarque)
イタリアへ新天地を求めた元バレンシアのティエリ・レンダーリが直面する厳しい現実
かつてバレンシアの右サイドを駆け抜けたポルトガル人サイドバック、ティエリ・レンダーリ。彼は今夏、出場機会を求めてイタリア・セリエAのヴェネツィアFCへと移籍しました。しかし、新天地での船出は決して平坦なものではありません。
8月15日に行われたコッパ・イタリアのモデナ戦において、ティエリは待望の公式戦デビューを飾りました。チームは3-2で逆転勝利を収め、彼がピッチに入った後半58分以降はクリーンシートを維持するなど、勝利に貢献しました。
しかし、ティエリはこの重要な公式戦においてスターティングメンバーから外れ、ベンチからのスタートを余儀なくされました。ジョヴァンニ・ストロッパ監督は、右サイドバックの先発としてベルギー人のジョエル・シンティエンヌを起用。ティエリは後半、本来とは異なる左サイドバックとして投入され、試合の終盤になってようやく右サイドに回るという変則的な起用法となりました。
ヴェネツィアのフロント陣は、1部残留と定着を目指してさらに競争力を高めるため、ヘルラス・ヴェローナのアルジェリア代表右サイドバック、ラフィク・ベルガリの獲得に800万ユーロを投じる構えを見せており、ティエリにとってイタリアでのレギュラー争いはバレンシア時代以上に過酷な試練となっています。(via SPORT)
【本日の総括】
レジェンドであるマリオ・ケンペスのデビュー50周年を祝う温かいチャリティーイベントが開催される一方で、現在のバレンシアは移籍市場の最終盤に向けて非常にタフな立ち回りを強いられています。右サイドバックの本命であるアルナウ・マルティネスの獲得を巡る金銭的な膠着や、それに連動するルベン・イランソの放出保留、さらにはアルメイダの売却に備えたオベド・バルガス獲得へのアプローチなど、すべての糸が絡み合う中で、フロント陣が一歩も譲らない緊迫した交渉劇が続いています。
