アラベスとの開幕戦で3失点の完勝を許す

LALIGA EA Sports 2026/27シーズンの幕開けとなったデポルティーボ・アラベスとのアウェイ開幕戦において、ヘタフェは0-3の完敗を喫しました。前半は非常に激しいボディコンタクトの応酬となり、試合は何度も中断しました。42分にキコ・フェメニアがアブデ・レバシュへの不用意なスライディングで一発退場となり、後半は10人での過酷な戦いを強いられました。

ハーフタイムに指揮官はダヴィンチに代えて負傷上がりのエネス・ウナルを投入する勝負に出ましたが、そのウナルが自陣ハーフライン付近でボールを失ったことをきっかけに、74分にナウエル・テナグリアに頭で先制点を許しました。さらに終盤、アラベスに勢いづいたマリアノ・ディアスのスーパーゴールなどで2点目、3点目を奪われ、開幕戦は非常に厳しい結果となりました。 (via ElDesmarque, Mundo Deportivo)

主審への怒りのジェスチャー

前半42分、ルーズボールに対してキコ・フェメニアが足の裏を見せて突っ込み、一度は主審オレリャナ・シドからイエローカードを提示されました。しかし、VARのデル・セロ・グランデからの指示でオンフィールドレビューを行った主審は判定をレッドカードに変更しました。

この決定に対し、ヘタフェのホセ・ボルダラス監督は怒りを爆発させ、抗議の末にイエローカードを科されました。さらに指揮官は怒りが収まらず、プリメーラデビュー戦となった若き主審に向けて、自身のお尻を手で叩きながら『お前はビビった』と繰り返し叫ぶ過激なジェスチャーを披露しました。このショッキングな抗議シーンはテレビカメラに明確に捉えられ、新シーズン開幕早々の大きな問題シーンとしてSNS上で話題となりました。 (via ElDesmarque)

選手登録の深刻な遅れと主力登録を巡る二重苦の移籍市場

ヘタフェは開幕戦の数日前から、サラリーキャップとリーグの財務規則に伴う深刻な選手登録問題に直面していました。守護神ダヴィド・ソリア、チームの魂であるジェネ・ダコナム、新加入のオレル・マンガラ、イヴァン・ネユ、フアン・ベロカルらの登録が完了しておらず、出場が危ぶまれていましたが、最後の瞬間になんとか登録にこぎつけました。

この登録問題のため、左サイドバックのダヴィンチやイヴ・ヴァロウらはBチーム登録のままベンチ入りせざるを得ませんでした。昨季までの主力だったルイス・ミリャやマウロ・アランバリの退団による穴を埋めるべく補強に奔走しているものの、クラブは極めて薄い氷の上を歩くような苦しいチームマネジメントを強いられています。 (via Estadio Deportivo, ElDesmarque)

新星クリスタントゥス・ウチェを襲った悲劇

ナイジェリア人MFクリスタントゥス・ウチェを巡り、信じられないような悲劇が発生しました。クラブは当初、プレミアリーグのクリスタル・パレスとの間でウチェを約1800万ユーロで売却する交渉を進めており、この売却益を今夏の補強資金に充てる計画を立てていました。しかし、この巨大な交渉は土壇場で合意に至らず破談となりました。

売却に失敗してチームに戻ってきたウチェは、気を取り直してプレシーズンで調整を続けていましたが、開幕直前のトレーニング中に膝に非常に深刻な怪我を負ってしまいました。ウチェは自身の公式SNSアカウントで『自分のキャリアの中で最も困難な日の一つであり、この事実を受け入れるのは本当に辛い』と極めて痛烈な悲しみのメッセージを投稿し、事実上の長期離脱が決定しました。資金も主力選手も同時に失うという最悪の展開となっています。 (via Estadio Deportivo)

聖地コリセウムのスタジアム改修工事に伴う収容制限と観客席閉鎖の試練

ヘタフェの本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスは現在、クラブの未来を見据えたスタジアムの大規模な近代的改修工事の真っ初中にあります。南側スタンドとメインスタンド側面の工事は進行しているものの、北側上部スタンドは依然として未着工のままであり、さらに最も重要なメインスタンド席が今シーズンを通して完全に閉鎖され、使用不可能となることが決定しました。

この工事によるスタジアムの収容人数制限は、チームにとって非常に大きな痛手です。ボルダラス監督は会見において、『スタジアムが工事中であることは、我々にとって常に大きなハンディキャップになる』と語り、ファンによる凄まじい後押しというコリセウムならではの最大の強みの一部を失う厳しいホームゲームを戦い抜かなければならない懸念を語りました。 (via Estadio Deportivo)

新加入選手たちのパフォーマンスとエース・ウナルのほろ苦い再デビュー

アラベス戦では多くの新加入選手がデビューを果たし、それぞれの明暗が分かれました。アストン・ヴィラから加入したアンドレス・ガルシアは、本来の右サイドバックではなく左ウイングとしてプリメーラデビューを果たし、相手の右サイドをケアすることに奔走しました。また、ベルギー代表オレル・マンガラは中盤の底でフィジカルを前面に押し出した見事なゲームメイクを見せ、今シーズン大きな活躍を予感させる素晴らしいパフォーマンスを披露しました。

マドリードから加入したマリオ・マーティンは激しいプレスを披露したものの、後半に筋肉系のトラブルでアルベルト・リスコとの途中交代を余儀なくされました。そしてサポーターが復帰を待ち望んでいたトルコ代表エースのエネス・ウナルは、ハーフタイムからピッチに入り待望の再デビューを果たしたものの、前線で完全に孤立。自身の不用意なロストが失点の引き金となるなど、非常にほろ苦いスタートとなりました。 (via ElDesmarque)

【本日の総括】

LALIGA EA Sportsの幕開けは、10人での戦いを強いられたヘタフェにとって非常に厳しい3失点の完敗となりました。ピッチ外ではウチェの大怪我やコリセウムの改修工事に伴うスタンド閉鎖、深刻な選手登録問題など、幾多の大きな障害に直面しています。しかし、ボルダラス監督の勝者のメンタリティのもと、チームは新戦力を融合させながらこの過酷な生存競争を戦い抜く覚悟を決めています。