チーム動向

アトレティコ・マドリードは火曜日の朝9時、マハダオンダのセロ・デル・エスピノにてプレシーズン2回目のトレーニングを実施しました。フィジカルトレーナーのルイス・ピニェドが指導するなか、コケ、パブロ・バリオス、ヤン・オブラク、ダビド・ハンツコといった主力メンバーに加え、アデモラ・ルックマン、ロビン・ル・ノルマン、ロドリゴ・メンドーサが参加しました。さらに、移籍先を探しているマッテオ・ルッジェーリ、カルロス・マルティン、トマ・レマルもロンド(鳥かご)に加わって汗を流しました。また、負傷回復プロセスの途中にあるジョニー・カルドーソが、隣のピッチで芝生の上を歩き始める調整を行っています (via Mundo Deportivo) (via MARCA)

午後8時過ぎには、一行はロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエルにある「Segovia Sierra de Guadarrama」ホテルに到着し、恒例のキャンプをスタートさせました。到着時には数十人の熱狂的なファンが出迎え、ディエゴ・シメオネ監督のアシスタントとして新たな役割を担うガビが、現役時代さながらの歓声を受け、真っ先にサインを求められました。続いてキャプテンのコケがバスから降りるとファンから大きな歓声が上がり、オブラクもファンの要望に丁寧に応えました。その後、ハンツコ、ルックマン、ユルマンド、バリオスらが続々と到着し、ファンからの熱気を感じ取っていました (via MARCA)

選手たちは午後8時30分に夕食を済ませ、午後9時からのワールドカップ準決勝「スペイン対フランス」をテレビ観戦するために足早に部屋へ引き揚げました。チームメイトであるアレックス・バエナ、マルコス・ジョレンテ、マルク・プビル、そして新たにバイエル・レバークーゼンから約2000万ユーロで加入したアレハンドロ・グリマルドの活躍に注目が集まるなか、フランス人のレマルは相手側の「スパイ」としてイジられ、大いに盛り上がったとのことです (via MARCA) (via ElDesmarque)

水曜日の朝9時からはシメオネ監督とピニェドの指揮のもと、このキャンプでの最初のセッションが行われます。今年のサン・ラファエルでのキャンプは例年よりも短く、土曜日の1回の練習で終了する予定ですが、木曜日には恒例となっているホセ・マリアのレストラン訪問が予定されており、新加入のユルマンドが初めて「子豚の丸焼きを切り分ける儀式」に参加することになります (via MARCA)

また、来季のラ・リーガ開幕戦となるマラガCF戦は、本来の週末ではなく、8月19日(水)の午後21時にメトロポリターノで繰り上げ開催されることが決まりました。これは、8月28日、29日、30日に同スタジアムでThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)のコンサートが3連続で予定されており、設営準備に日数を要するためです。他のチームがW杯の影響で開幕戦を後ろ倒しにするなか、アトレティコはコンサートの都合で前倒しとなり、第2節ビジャレアル戦(ホーム)を含め、序盤から過密日程を強いられることになります (via ElDesmarque) (via Esport3)

モルテン・ユルマンド

スポルティング・ポルトガルから4000万ユーロの固定額に500万ユーロの変動額を加えた移籍金で加入した27歳のデンマーク代表MFモルテン・ユルマンドが、火曜日の朝の練習からチームに合流しました。月曜日は個人的な理由でクラブの許可を得て練習を欠席していましたが、この日が実質的な初日となりました (via Mundo Deportivo) (via MARCA) (via ElDesmarque)

ピッチに姿を現したユルマンドは、シメオネ監督が自ら歩み寄ってきて熱い抱擁を交わしました。月曜日のメトロポリターノでの入団発表で『電話でシメオネと話したとき、彼の情熱を感じ、アトレティコの選手であることが何を意味するのかをすでに教えてもらいました。直接会ってピッチで話すともっと簡単になるでしょう』と語っていた通り、指揮官とのフィーリングは抜群のようです (via Mundo Deportivo) (via MARCA)

練習では、チームメイトやスタッフからピニェドのメニューについて説明を受けながらロンドからスタートしました。スポルティングの元キャプテンはここで早くも実力の片鱗を見せ、一度もボールを失うことなく、真ん中の鬼役になることを回避しました。その後は同じポジションを争うコケやパブロ・バリオスと一緒に隣のピッチでエクササイズをこなし、ミニゲームのトーナメントでは見事に優勝チームの一員となりました。スポルティングでリーグ2回、カップ1回を制した彼には勝利を引き寄せる力があるようで、サルバドール・エスキベル、ル・ノルマン、バリオス、ルックマン、ボニャル、ルッジェーリ、メンドーサ、ハンツコと共に笑顔で記念写真に収まり、チームにすっかり溶け込んでいます (via Mundo Deportivo) (via MARCA)

イ・ガンイン

パリ・サンジェルマン(PSG)の韓国代表MFイ・ガンインが、アトレティコ・マドリードの新たな選手となる一歩手前まで来ています。両クラブは約3500万ユーロ(または4000万ユーロ近い額)の移籍金で合意に達しており、契約期間は2031年までとなります。クラブは彼を、退団したアントワーヌ・グリーズマンの穴を埋める「新しいグリーズマン」として期待しており、シメオネ監督のチームで非常に重要な役割を果たすことになります (via MARCA) (via ElDesmarque)

韓国代表がワールドカップで南アフリカやメキシコに敗れ、6月25日に敗退したため、規定の3週間の休暇を終える今週金曜日(17日)にはチームに合流できる状態となります。メディカルチェックをパスし契約書にサインした後、そのまま金曜日にサン・ラファエルのキャンプに直接合流するのか、あるいは来週月曜日にセロ・デル・エスピノでの練習から合流するのか、日程の最終調整が行われています。クラブとしては、彼がシメオネ監督の下でプレシーズンのほぼ全期間をこなすことを望んでいます (via MARCA) (via ElDesmarque)

この獲得は戦力面だけでなく、クラブの国際的なイメージ戦略においても大きな意味を持ちます。すでに韓国国内では大きな期待が寄せられており、アトレティコの公式ファンクラブも誕生しました。アジア市場でのユニフォームの売り上げは急増しており、8月9日に韓国で行われるマンチェスター・シティとのプレシーズンマッチでは、彼が最大の目玉として凱旋することになります (via MARCA) (via ElDesmarque)

フリアン・アルバレス

アルゼンチン代表のストライカー、フリアン・アルバレスの去就を巡り、アトレティコ・マドリードとFCバルセロナの間で激しい駆け引きが続いています。アトレティコはバルセロナから提示された1億ユーロの最初のオファーを無視し、『契約解除金の5億ユーロを支払うか、さもなければ交渉には応じない』という断固たる態度を示しました。クラブは彼をプロジェクトの根幹をなす最大のスターと考えており、売却の意思は全くありません。仮に1億5000万ユーロ以上の巨額オファーがあり放出を余儀なくされた場合でも、国内のライバルではなく、プレミアリーグのクラブへの移籍を希望しています (via SPORT) (via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque)

しかし、選手本人の意思はバルセロナ移籍に傾いています。アトレティコの意向を受けて、アーセナルのスポーツディレクターであるアンドレア・ベルタとミケル・アルテタ監督が彼にアプローチを試みましたが、フリアンはイングランドに戻るつもりはないと明確に拒絶しました。これは、プレミアリーグの資金力豊富なクラブによるオークション状態を避け、アトレティコの交渉における強硬な姿勢を崩すための彼なりのプレッシャー戦略です。ワールドカップのスイス戦で延長戦に劇的なゴールを決め、SNSで『夢を見続けよう』と投稿したことも、バルサファンから移籍へのウインクだと解釈され、騒動に拍車をかけています (via SPORT)

一方のバルセロナは、ラポルタ会長が直接交渉の先頭に立つ構えです。アトレティコの現在のフットボールディレクターが元バルサのマテウ・アレマニーであるため、彼を交渉の障壁とみなし、エンリケ・セレソ会長やミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOと直接トップ会談を行う予定です。バルサはワールドカップ終了後(来週以降)に、固定額1億ユーロに変動額を上乗せした2度目のオファーを提示する準備を進めています。シメオネ監督は、バルサの19歳の有望株であるマルク・ベルナルを取引に組み込むことに夢中になっていますが、バルサ側は彼を絶対に出さない方針を固めています。ラポルタ会長は『我々のオファーには期限がある』とアトレティコを牽制しており、シメオネ監督の合流日である8月初旬までに決着をつけたい考えです (via SPORT) (via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque)

ナウエル・モリーナ

アルゼンチン代表としてワールドカップ準決勝に集中している右サイドバック、ナウエル・モリーナの将来は宙に浮いています。彼とアトレティコの契約は2027年まで残っていますが、今夏が移籍金を回収できる最後のチャンスの夏になる可能性があります。大会終了後、8月初旬のチーム合流前に、クラブと自身の将来について話し合う予定です (via ElDesmarque)

モリーナにはイタリアのインテルが強い関心を示しています。クリスティアン・キヴ監督が好むプロフィールであり、アトレティコ側も納得のいくオファーが届けば放出を容認する構えですが、現時点では具体的な金額の提示には至っていません。また、ナポリに対しても逆オファーが行われたと報じられています。2022年夏にウディネーゼから約2000万ユーロで獲得した彼の現在の市場価値は1500万ユーロ程度に下落しており、アトレティコのユニフォームを着て181試合に出場したものの、ここ数年のパフォーマンスに対しては批判の声も上がっていました (via ElDesmarque)

その他移籍市場の噂

アトレティコはストライカーの補強として、オリンピック・マルセイユで活躍したメイソン・グリーンウッドの獲得に動いていましたが、最終的に断念しました。クラブは年俸500万ユーロから600万ユーロを提示したものの、選手側がフリアン・アルバレスやオブラクに匹敵するチーム3番目の高給となる手取り1000万ユーロを要求したためです。結局、グリーンウッドは移籍金4000万ユーロ+ボーナス200万ユーロでフェネルバフチェへ移籍し、要求通りの4年契約・年俸1000万ユーロを手にすることになりました。これにより、アトレティコはフリアン・アルバレスの去就に備えた代替案を一つ失うことになりました (via ElDesmarque)

また、ユベントスのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチの状況についても問い合わせを行いましたが、アレクサンダー・セルロートの獲得を検討していることや、選手側の要求額の高さから、現時点では照会以上の具体的な動きには発展していません (via SPORT)

若手の動向としては、カディスCFのユース出身で昨季トップチームデビューを果たした18歳の逸材ウインガー、イスマエル・アルバレスの獲得を巡り、レアル・マドリードやセルタ・デ・ビーゴとの激しい争奪戦(ダービー)を繰り広げています。彼は昨季、Bチームのアトレティコ・マドリーレーニョとの対戦でスカウト陣に強烈な印象を残していました。しかし、選手本人はカディスのイマノル・イディアケス監督を説得し、カディスの1部昇格に貢献することが自身のキャリアにとって最善だと考えているようです。なお、昨季アトレティコからレンタル移籍していたディエゴ・ブリは、そのままコルドバCFへ完全移籍することが決定しました (via Mundo Deportivo) (via SPORT)

【本日の総括】

プレシーズンが本格始動し、新加入のユルマンドが早くもチームに溶け込む一方、イ・ガンインの加入も秒読み段階に。フリアン・アルバレスの去就を巡るバルセロナとの熾烈な駆け引きや、モリーナのインテル移籍の噂など、ピッチ外でもアトレティコ周辺は非常に騒がしい一日となりました。