26/27シーズン始動

アトレティコ・マドリードの2026-27シーズンが月曜日の朝9時、マハダオンダのシウダード・デポルティーバでのメディカルチェックとトレーニングで幕を開けた。ディエゴ・パブロ・シメオネ監督にとって、フルシーズンとしては15シーズン連続の指揮となり、ラ・リーガにおいて単一クラブでの最長連続指揮記録をさらに更新する。金曜日には恒例のロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエルでのキャンプへ向かう。

しかし、初日のメンバーは非常に限られている。ヤン・オブラク、ロビン・ル・ノルマン、ダヴィド・ハンツコ、ルジェリ、コケ、メンドーサ、パブロ・バリオス、ジョニー・カルドソ、アデモラ・ルックマン、カルロス・マルティンに加え、新加入のモルテン・ユルマンという顔ぶれだ。レンタルバックのトマ・レマルとホラツィウ・モルドヴァンも自身の去就が決まるまで参加する。パブロ・バリオスとカルロス・マルティンは先週の水曜日からすでに自主的にトレーニングを開始していた。W杯に参加中、あるいは大会を終えたばかりの選手たちが不在のため、U-19欧州選手権で優勝を果たしたセルヒオ・エステバンを含む多くのカンテラーノがトップチームの練習を補完する。

コーチ陣にも変化があり、8年間スタッフを務めたネルソン・ビバスが退任し、新たにガビ・フェルナンデスがアシスタントコーチとして加わった。

今シーズンはマハダオンダの「エル・セロ」を使用する最後の年になる可能性が高く、来シーズンにはリヤド・エア・メトロポリターノ隣の「シウダード・デル・デポルテ」へ練習拠点を移す予定となっている。 (via Mundo Deportivo / MARCA)

モルテン・ユルマン加入

アレハンドロ・グリマルドに続き、今夏2人目の公式な新戦力としてモルテン・ユルマンの加入が発表された(イ・ガンインも合意済みだが休暇中のため合流待ち)。クラブ公式メディアのインタビューに応じたデンマーク人MFは、大きな期待と野心を語った。

ユルマンはクラブの印象について『とても偉大なクラブです。子供の頃から遠くから見ていました。スペインだけでなくヨーロッパでも常にトロフィーを勝ち取っています。ヨーロッパで非常に尊敬されているクラブであり、それにふさわしいクラブです。その一部になれることを光栄に思います。私にとって大きな意味があり、アトレティの一員になることは夢の実現です』と喜びを露わにした。

プレシーズンについては『とてもワクワクしていますし、新しい場所に来た時によくあるように緊張もしていますが、クラブや選手たちについて聞いていることから、すぐに適応できると思います。みんなに会って、できるだけ早く言葉を学ぶのが楽しみです。月曜日からのトレーニング開始が待ちきれません』と意欲を見せている。

自身のプレースタイルと貢献できる点については『私はチームにバランスをもたらすことができると思います。守備ラインと攻撃ラインのバランスを取るように努めています。チームを助けるために、ボディランゲージや声でよくコミュニケーションを取ります。トレーニング中や、試合前後の集まりの時もそうです。試合中、これらの資質をアトレティにもたらせると思っています』と語り、リーダーシップの発揮を誓った。

そのリーダーシップのルーツについては『17歳か18歳の時、監督が私により重要で責任のある役割を与えてくれました。オーストリアへ行った時はとても若く、若者として多くのミスをしました。特にベテラン選手とのコミュニケーションや性格面でミスをしましたが、彼らから多くを学びました。キャプテンになる幸運に恵まれたレッチェや、キャプテンを務める特権を得たスポルティングでも同じです』と過去の経験を振り返った。

また、メトロポリターノについては『今朝初めてスタジアムに来て、その大きさに驚きました。正直なところ、7万人の観客が入った時の雰囲気がどうなるか想像もつきません。テレビでいくつかの試合を見たことがあり、ファンの声量が聞こえました。チャンピオンズリーグやラ・リーガでプレーするシーズン中は、きっとクレイジーな雰囲気になると思います』と本拠地でのプレーを心待ちにしている。 (via ElDesmarque)

アレックス・バエナの告白

スペイン代表としてW杯で躍動中のアレックス・バエナが、アトレティコ・マドリード加入1年目の苦難と、シメオネ監督やチームメイトから得た学びについて赤裸々に語った。

EFE通信のインタビューに応じたバエナは、出場機会が限られていた時期のシメオネ監督とのやり取りを明かし、『いくつか話をしました。私は監督に、理解しているし、私が良い状態でなければプレーできないのは当然だと伝えました』と振り返った。『最高の選手たちが揃う、非常に要求の高いクラブにいます。そして監督は他の選手を起用する必要がありました。サッカー選手なら誰でもそうであるように、調子が悪くてもプレーしたいと思うので、それは難しいことでした。リズムを掴むのが難しく、プレーしていない時はさらに難しくなるので大変でした。でも、状況を考えればうまく乗り越えられたと思います。理解していますし、来年は全てがもっと良くなることを願っています』と語った。

アトレティコでの1年目に苦しんだ理由については『色々なことが重なりました。今まで怪我をしたことも何もなかったのに、シーズンの初めにちょうどそれが起きてしまいました。そして調子が良くなってきたところでまた怪我をしてしまい、それが少し影響しました。その後、身体的な問題もあり、フィジカルのコンディションを上げるのに苦労しました。これらすべてが、少しずつメンタルを削っていきました』と告白している。それでもシメオネ監督の判断を尊重しており、『監督のことも理解していました。私が身体的に良い状態でなければ、起用しないのは当然でした。これまで経験したことのない瞬間、新しい経験であり、全てを学ぶのに役立った適応の1年でした。そして今、私は最高の瞬間にいます』と前向きに捉えている。

現在のメンタル状態については『とても良いです。今シーズン、特にここ数ヶ月で失いかけていた自信を取り戻しつつあります。心を少しクリアにするのにとても役立ちました。ずっと苦労していたので、再び良いプレーをして、ピッチで楽しんでいる自分を見ることができて…とても幸せです』と充実感を漂わせた。

同僚からの学びも大きかったようで、『特に、近くにいた人たちから学びました。マルコス・ジョレンテからは、常に日々のケアをどのように行い、身体的に良い状態でいるためにできるだけ彼に近づこうとすることを学びました。コケからは、アトレティとは何かを学びました。今日のアトレティがあるのは、彼のような人たちのおかげです。彼は素晴らしいキャプテンであり、面倒を見てくれますし、選手としても依然として並外れたレベルにあることを証明しています。グリーズマンは世界最高の選手の一人であり、アトレティに多大な貢献をしてきました。毎回のトレーニング、毎試合で彼から学びました』と先輩たちへの感謝を口にした。 (via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

フリアン・アルバレスの躍動

アルゼンチン代表としてW杯に参加しているフリアン・アルバレスは、スイスとの準々決勝で試合を決定づける活躍を見せた。延長後半の112分、ペナルティエリア手前から見事なミドルシュートをゴール隅の「エスクアドラ」に突き刺し、1-1の均衡を破る値千金の勝ち越しゴールを記録した。レアル・マドリードとのダービーで見せたゴールを彷彿とさせる一撃で、今大会のベストゴールの1つと評されている。アルバレスはこの試合のMVP級の働きを見せ、アルゼンチンを準決勝のイングランド戦へと導いた。試合後には『ストライカーにとって得点は重要です。徐々に調子を上げていると感じていて、さらに良くなることを願っていますが、重要なのはチームが勝つことです』と語った。

一方で、彼の去就を巡る動きがイングランドで激化している。アトレティコ・マドリードは依然としてアルバレスを非売品としており、ライバルであるバルセロナへの売却を完全に拒否。レアル・マドリードからの1億5000万ユーロ規模のオファー打診に対しても断りを入れている。しかし、この状況を見たアーセナルが獲得に向けた攻勢を強めている。かつてアトレティコに在籍したアーセナルのスポーツディレクター、アンドレア・ベルタが主導し、アトレティコがバルセロナやレアル・マドリードへは売らないという姿勢を逆手に取り、自分たちなら交渉可能だと考えている。

アーセナルは当初1億ユーロ(約8400万ポンド)の予算を組んでいたが、それでは足りないことを理解しており、1億ポンド(約1億2000万ユーロ)弱までオファーを引き上げる準備がある。さらに、アトレティコが以前から強い関心を示していたストライカー、ヴィクトル・ギェケレスをトレード要員として交渉に含めるプランも浮上している。アルバレス本人はスペイン残留とバルセロナでのプレーを最優先しているものの、アーセナルからのアプローチに完全な拒絶は示していない。自身の去就については、W杯の戦いがすべて終わった後に最終的な決断を下す予定となっている。 (via MARCA / ElDesmarque / SPORT / Mundo Deportivo)

W杯ベスト4に9人を輩出

W杯はベスト4が出揃い、スペイン、フランス、イングランド、アルゼンチンの4カ国が優勝を争う。この大舞台において、アトレティコ・マドリードはバルセロナ(10人)に次ぐ9人の選手を各国の代表チームに送り込んでいる。

スペイン代表には、マルコス・ジョレンテ、マルク・プビル、アレックス・バエナ、そして新加入のアレハンドロ・グリマルドの4人が選出されている。アルゼンチン代表には、フリアン・アルバレス、フアン・ムッソ、ジュリアーノ・シメオネ、ティアゴ・アルマダ、ナウエル・モリーナの5人が名を連ねており、準決勝でイングランドと激突する。昨季までアトレティコでプレーしていたニコ・ゴンサレスはユベントスへ復帰したためここには含まれないが、クラブが抱える選手層の厚さと国際舞台での影響力が如実に示されている。 (via SPORT)

第1節マラガ戦が延期へ

フリアン・アルバレスやナウエル・モリーナらを擁するアルゼンチン代表のW杯準決勝進出により、アトレティコ・マドリードのラ・リーガ開幕戦に影響が出ることが確実となった。アルゼンチン代表選手たちは7月19日に行われる決勝、あるいは3位決定戦まで大会に拘束される。AFE(スペインプロサッカー選手協会)の労使協定により、選手には大会終了後から最低3週間の休暇が保証されなければならない。

そのため、8月14日から16日の週末に予定されているラ・リーガ第1節のアトレティコ・マドリード対マラガCFの試合は、日程通りには開催されず延期されることが決定的な情勢となっている。同様にスペイン代表を多く抱えるバルセロナやレアル・マドリードなどの開幕戦も延期措置が取られる見通しである。 (via Estadio Deportivo / SPORT / ElDesmarque)

ピッチ外の小ネタ

アントワーヌ・グリーズマンがアトレティコを去り、アメリカのオーランド・シティへ移籍した。昨シーズン後半の好調な時期、アトレティコのゲームに意味を与えていたのは間違いなくグリーズマンであり、シメオネ監督は彼の抜けた大きな穴を埋めるという難題に直面している。

また、ディフェンダーのクレマン・ラングレもベンフィカへの移籍が完了した。放出候補としてチアゴ・アルマダ、アレクサンダー・セルロート、ホセ・マリア・ヒメネスらの名前も挙がっており、人員整理が進行している。

その他の元所属選手の話題として、ディエゴ・フォルランが2027年3月までの暫定ながらウルグアイA代表およびU-20代表の監督に就任した。また、過去にアトレティコの契約下にあったGKアクセル・ウェルネルはエルチェとの契約を延長し、ロサリオ・セントラルへレンタルされることが決まった。さらに、サモラCFでキャプテンを務めるカルロス・ラモスは契約延長を果たしたが、彼もかつてアトレティコのカンテラで育った選手である。 (via MARCA / SPORT / Mundo Deportivo)

【本日の総括】

シメオネ体制15年目のプレシーズンが始動し、ユルマンら新戦力が合流しました。W杯ではアルバレスが劇的なゴールを決め、バエナがクラブでの苦労と成長を語るなど、現所属選手たちが大きな存在感を放っています。一方でアルバレスへのアーセナルからの巨額オファーの噂や、グリーズマン退団による戦術的な再構築など、新シーズンに向けた課題と期待が交錯する熱い夏となっています。