ポル・プラナス バルセロナ育成の指揮官がディナモ・ザグレブの監督に就任

FCバルセロナの下部組織フベニールAで指揮を執る35歳のスペイン人指導者、ポル・プラナスが、クロアチアの強豪ディナモ・ザグレブのトップチーム監督に就任するため、シーズン途中でチームを離れることが決まった。ラ・マシアで最高峰の若手を指導してきた育成の象徴が、欧州主要クラブのシニア舞台へ直接引き抜かれたことで、バルセロナの指導者体系に大きな動きが生まれている。

プラナスは2016年にバルセロナの下部組織へアシスタントコーチとして加入し、2020年にカデテBの監督に就任した。その後、2023年から2025年までフベニールBを率い、2025年夏に最高カテゴリーであるフベニールAの監督に昇格している。昨季は国内リーグ優勝を達成し、コパ・デル・レイでも決勝に進出してベティスに1-4で敗れたものの、優れた成果を残した。

今回の抜擢の背景には、ディナモ・ザグレブでフットボール兼育成ディレクターを務めるアルベルト・カペジャスの存在がある。カペジャスは2021年にバルサBの暫定監督を務め、育成コーディネーターを歴任した過去があり、プラナスの手腕を高く買っていた。ディナモ・ザグレブは11月1日にマリオ・コヴァチェヴィッチ監督を解任しており、後任としてカペジャスがプラナスを招聘する形となった。

ディナモ・ザグレブはヨーロッパリーグのサンダーランド戦を0-2で制し、大会通算4試合で勝点7を挙げて9位につけている。国内リーグでも首位のハイドゥク・スプリトと4ポイント差の2位につけており、巻き返しを狙う段階にある。一方、バルセロナのフベニールAは国内リーグで8試合消化時点で勝点17を獲得し、首位エスパニョールを追う2位につけるものの、UEFAユースリーグでは4試合で1勝2分1敗の勝点5にとどまり、18位と苦戦が続いていた。

SPORT紙の第一報に続き、Mundo Deportivo紙はプラナスが日曜日に行われるサン・アンドレウ戦で最後の指揮を執り、月曜日に正式発表されると伝えた。バルセロナのクラブ施設では急遽会議が開かれ、後任人選の協議が進められている。

後任候補としては、現在フベニールBを指揮する38歳のセスク・ボッシュや、Sub-15を率いる38歳のアルバート・ペリス、バルサ・アトレティックで助監督を務める49歳のフラン・サンチェスらが浮上している。さらにSPORT紙によれば、ディナモ・ザグレブは当初、バルサ・アトレティックのジュリアーノ・ベレッチ監督の引き抜きも検討していたという。

ディナモ・ザグレブとバルセロナの育成組織には、深い関係性が存在する。2014年に当時16歳だったダニ・オルモが渡海して世界的名手へ成長した例をはじめ、現在もバルサ・アトレティック出身の21歳DFセルジ・ドミンゲスや、今夏に移籍した20歳FWダニ・ロドリゲスが主力として活躍している。

バルセロナの育成部門は、わずか3日間でフベニールAの新監督を決定し、チームの立て直しを図る必要がある。この引き抜きが意味するのは、バルセロナのラ・マシアが優秀な選手だけでなく、欧州トップレベルで通用する指導者をも輩出する最高峰のブランドとして確立されているという事実だ。(via SPORT / Mundo Deportivo)