コロンビーノ杯制覇!リケルメの決勝弾でレクレアティーボに勝利
レアル・ベティスは、第57回トロフェオ・コロンビーノ(コロンビーノ杯)にて開催国のレクレアティーボ・ウエルバ(セグンダRFEF所属)と対戦し、0-1で勝利を収めました。これによりプレシーズンはドイツのSfロッテ戦(0-3)に続き2連勝となりました。この勝利でベティスは通算6回目のカラベラ・デ・プラタ(銀のカラベラ)を獲得し、アトレティコ・マドリードと並んで歴代2位タイの優勝回数となりました(最多はレクレアティーボの15回)。試合が行われたヌエボ・コロンビーノ・スタジアムには21,000人以上が詰めかけ、チケットは完売する大盛況となりました。両クラブのサポーターは以前から友好的な関係を築いており、後半にはベティスのサポーターがレクレアティーボの1部復帰を歌い、地元サポーターが拍手で応える場面や、スペイン代表のW杯優勝を祝うチャントがスタジアム全体に響き渡るなど、素晴らしい雰囲気に包まれました。
試合のフォーメーションは1-4-2-3-1が採用されました。前半はベティスがボールポゼッションで圧倒するものの、コントロールしきれない時間帯もありました。序盤の10分にはパブロ・ガルシアがペナルティエリア内で相手左サイドバックに明確に突き飛ばされる場面がありましたが、主審のルベン・カルテスはペナルティキックの笛を吹きませんでした。全体的にチームが前後に分断される傾向があり、レクレアティーボにセットプレーやエボラの至近距離からのシュートなどで脅かされる場面もありましたが、GKアルバロ・バジェスが好セーブを見せました。
試合の均衡が破れたのは後半14分(59分)でした。新加入のファクンド・ベルナルから出された絶妙なスルーパスにエクトル・ベジェリンが抜け出し、その折り返しをロドリゴ・リケルメが押し込んで決勝点となるゴールを奪いました。
出場選手の評価は以下の通りです。
アルバロ・バジェスは前半のみの出場でしたが、34分にエボラのシュートを防ぐ素晴らしいセーブを見せました。右サイドバックのベジェリンは守備で裏を突かれて数的不利になる場面があったものの、決勝点のアシストを記録しました。センターバックのマルク・バルトラは空中戦でいくつか後れを取る場面がありましたが、ヘディングで惜しいシュートも放ちました。同じくセンターバックのナタンは守備陣の中で最高の出来を見せ、見事なボール奪取を何度か披露し、圧倒的な存在感を放ちました。左サイドバックのジュニオル・フィルポはフィジカルのコンディションも良く、攻撃的なカバーリングを積極的に行いました。
中盤の底に入ったファクンド・ベルナルは、まだチームメイトとの連携面で適応が必要な部分が見られましたが、決勝点の起点となるパスは非常に鮮やかでした。マルク・ロカはプレシーズンの段階とはいえ、チャンピオンズリーグに出場するチームに求められる水準には達していませんでした。パブロ・フォルナルスはアタッキングサードで唯一違いを作れる存在であり、彼がボールを持つと攻撃のリズムが良くなりました。
前線では、パブロ・ガルシアが労を惜しまず走り回り、サイドに開いたり内に切れ込んだりしてチャンスメイクに貢献しました。ロドリゴ・リケルメは判断ミスが散見されたものの、献身的な姿勢を見せ続け、決勝ゴールという結果で自信を深めました。ストライカーのポジションには、本来のポジションではないネルソン・デオッサが再び偽9番として起用されました。窮屈そうにプレーしていましたが、ポストプレーなどは無難にこなしました。
後半からは大幅にメンバーが入れ替わり、新加入のGKディエゴ・コンデがベティスデビューを果たしましたが、相手のシュートが枠の正面に飛んだため、ほとんど仕事の機会はありませんでした。ディエゴ・ジョレンテは的確なインターセプトを見せました。緊急的にピボテとして起用されたセンターバックのンゴランはその体格の良さで目を引きました。フラン・ガルシアは左サイドで爆発的なスピードと積極性を見せ、守備でも奮闘しました。U19欧州選手権優勝メンバーであるホセ・アントニオ・モランテはドリブルスキルとエリア内への嗅覚を見せ、後半の攻撃を牽引しました。イケル・ロサダは決定機を逃し、ボルハ・アロンソはポストをかすめる惜しいミドルシュートを放ちました。その他、アンヘル・オルティス、バレンティン・ゴメス、リカ・フネス、ゴンサロ・プティらが出場して経験を積みました。(via Estadio Deportivo, Marca, Mundo Deportivo, ElDesmarque)
ペレグリーニ監督が休暇から復帰しベンチで直接指揮
個人的な家族の事情によりプレシーズンの合宿から一時離脱していたマヌエル・ペレグリーニ監督がチームに復帰し、このコロンビーノ杯で直接指揮を執りました。当初はアシスタントコーチのルベン・コウシージャスが代行を務めると見られていましたが、無事に監督本人がベンチに入り、チームの戦況を見守りました。前半と後半で全く異なるイレブンを起用したドイツでの初戦とは異なり、今回は主力を長めにプレーさせるなど、チームの基盤固めに重点を置いた采配を見せました。(via Estadio Deportivo, Marca)
イスコとアントニーは予防措置で欠場、その他の離脱選手状況
コロンビーノ杯の遠征メンバー24名から、イスコ・アラルコンとアントニー・マテウスが外れました。両選手とも前日のトレーニングには通常通り参加していたため欠場は驚きをもって受け止められましたが、これは純粋に身体的なコンディションを考慮した予防的措置です。イスコは以前から、プレシーズンにおいては痛みなくプレーできる状態に身体を仕上げることが最優先だと語っており、クラブ側も急いで起用してリスクを冒すことは避けています。アントニーも合流が遅れていたため、慎重な調整が続けられています。両選手は今週末のグラナダ戦、もしくは来週のオリンピック・リヨン戦で実戦に復帰する見込みです。
また、W杯の負傷から回復し、月曜日に休暇から戻ったエズ・アブデも別メニューでの調整が続いており、遠征には帯同しませんでした。W杯の決勝まで進んだアルゼンチン代表のジオヴァニ・ロ・チェルソ、クチョ・エルナンデスは現在も休暇中であり、アルバロ・フィダルゴは休暇を少し切り上げて来週月曜からのマルベージャ合宿から合流する予定です。なお、ギジェルメ・フェルナンデスはコルドバへの移籍が決定したためチームを離れています。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
ネルソン・デオッサのバスコ・ダ・ガマ移籍が最終局面に
コロンビーノ杯でも偽9番として出場したコロンビア人MFネルソン・デオッサですが、この試合がベティスでの最後のプレーになった可能性が高いと見られています。ブラジルのバスコ・ダ・ガマへの移籍交渉が最終段階に入っているためです。
交渉は今年末に買い取り義務が発生するレンタル移籍の形で行われており、ボーナスを含めると総額1250万ユーロ(約1260万ユーロ)に達する大型取引となります。ベティスは1年前に彼を獲得した際に投じた1130万ユーロを回収し、さらにキャピタルゲインを得る計算です。これまで、バスコ・ダ・ガマの経営陣の交代や法的な問題で手続きが遅れていましたが、現在はクリアになりつつあります。残る唯一の障害は、ベティス側がレンタル期間に対する即時支払い(50万〜100万ユーロ)を要求している点であり、この条件のすり合わせが行われています。
ウェストハム、パナシナイコス、リーベル・プレートといった他クラブもデオッサの動向を注視して待機していますが、ベティス側はバスコ・ダ・ガマとの交渉成立に絶対の自信を持っています。デオッサ自身もマルベージャでの合宿には参加せず、近日中に移籍が完了する見通しです。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
バカンブが公式にお別れ「心に悲しみを抱きつつ去ります」
6月30日でベティスとの契約が満了し退団が決定していたセドリック・バカンブが、クラブの公式SNSを通じてサポーターへ別れのメッセージ動画を公開しました。
動画の中でバカンブは『心に悲しみを抱きつつも、素晴らしい思い出とともに去ります。これからもずっと皆さんを応援しています。すべての人に最高の幸運を祈っていますし、来シーズンの健闘を願っています。ではまた。モンテキントの王子、カンファレンスリーグの男、バカゴールより』と笑顔で語りかけました。クラブ側も『いつまでもモンテキントの王子。すべてのことに深く感謝し、バカンブの未来の成功を祈っています』と惜別の言葉を送りました。
バカンブはベティスでの3年半で74試合に出場し15ゴールを記録しました。そのうち9ゴールはヨーロッパリーグやカンファレンスリーグといった欧州の舞台で挙げたものであり、国際大会での勝負強さが光りました。現在35歳となった彼は、先日のW杯でもコンゴ民主共和国代表としてプレーしましたが、現在はフリーの身です。ブラジルのインテルナシオナルに売り込みをかけているとの情報もありますが、ブラジルサッカーへの適応に疑問符がつけられており、交渉は難航しています。引き続き現役最後の契約となる新天地を探しています。(via Estadio Deportivo)
ロ・チェルソがW杯決勝敗退の無念をSNSで吐露、去就にも注目
ベティスのMFジオヴァニ・ロ・チェルソは、アルゼンチン代表として参加したW杯の決勝でスペインに敗れ、惜しくも優勝を逃しました。今大会での彼の出場はヨルダン戦の60分間のみにとどまり、決勝戦もベンチから見守ることとなりました。大会終了後、彼は自身のSNSで胸の内を赤裸々に綴りました。
『この瞬間の言葉を見つけるのは難しい。みんなでカップを家に持ち帰ることを夢見ていたけれど、今回は叶わなかった。すごく、ものすごく痛い。でも、この50日間、毎歩魂を込めてくれた信じられないグループと過ごした経験を大切にしたい。忘れることのできない、ユニークな経験で、ずっと心にしまっておく。この色を代表し、このシャツを着ることは大きな誇りだ。最後まで応援し、支え、信じてくれたすべてのアルゼンチン人に感謝する。皆さんがいなければ、これは不可能だった。アルゼンチン人であることほど美しいことはない』
現在ベティスと2028年まで契約を残すロ・チェルソですが、昨シーズンは怪我の影響もあり32試合の出場(1777分)で3ゴール3アシストにとどまりました。彼には母国のリーベル・プレートを率いるクデ監督から直接誘いの電話がありましたが、ベティスが設定している1500万ユーロという移籍金にリーベル側が到達できず、また彼自身も欧州でのプレー継続を希望しているため、この移籍は実現しない見込みです。ベティスの中盤にはパブロ・フォルナルスやイスコといった選手が揃っており、もし適切なオファーがあればクラブは売却を容認する構えです。(via Estadio Deportivo)
ストライカー補強が急務も、ターゲットの一人バンバ・ディエンを逃す
ベティスの最前線は現在、危機的な人員不足に陥っています。チミー・アビラとセドリック・バカンブが退団し、唯一の純粋なストライカーであるクチョ・エルナンデスはW杯参加による休暇中で不在です。プレシーズンマッチではミッドフィルダーのデオッサを偽9番として起用せざるを得ない状況が続いており、マヌ・ファハルドSDにとってストライカーの獲得は最優先事項となっています。
クラブはフリーエージェントとなっていたセネガル代表FWバンバ・ディエンに注目していました。ディエンはサウジアラビアのアル・シャバブへの移籍がリーグ当局の認可を得られず破談となり、ベティスを含む欧州の複数クラブが獲得を狙っていました。しかし、最終的にディエンはトルコの1部リーグに昇格したばかりのアメドSKと契約の最終調整に入ったことが判明し、ベティスはターゲットの一人を逃す結果となりました。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
グラナダとの次戦は土曜日に開催、チケットは特別価格に
ベティスは今後も精力的にプレシーズンマッチをこなしていきます。次戦は今週土曜日の25日に、敵地ヌエボ・ロス・カルメネスでグラナダと「トロフェオ・シウダ・デ・グラナダ」を戦います。この試合に向けてグラナダ側は、ゴール裏が10ユーロ、コーナー席が15ユーロ、バックスタンドが20ユーロ、メインスタンドが30ユーロ、子供チケットが全席一律5ユーロという手頃な価格設定でチケットのオンライン販売を開始しました。
その後も、29日にオリンピック・リヨン戦、8月1日にアルメリア戦(ともにラ・リネア開催)、8月5日にダブリンでアーセナル戦、そして8月8日にラ・カルトゥーハでボーンマス戦が予定されています。
ただし、8月21日のラ・リーガ開幕戦(レアル・ソシエダ戦)まで13日間という長い空白期間ができるため、クラブは試合勘を維持するために、もう1試合親善試合を追加で組むことを検討しています(Bチームとの練習試合の可能性もあり)。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
元ベティスのロドリ・サンチェスがカタールで契約延長
かつてベティスのカンテラからトップチームに昇格し、コパ・デル・レイ優勝にも貢献したロドリ・サンチェスが、現在所属するカタールのアル・アラビと2030年まで契約を延長しました。2024年に800万ユーロでベティスから移籍して以来、彼はカタール・スターズリーグで最も傑出した攻撃的選手として君臨しています。
彼は『契約を延長できたことを発表できてとても幸せです。この色を守り続けることを誇りに思い、これから訪れるすべてのことに向けて準備ができています』と語りました。彼はカタールでの2シーズンで54試合に出場し、14ゴール31アシストという驚異的な数字を記録しています。いつの日かベティスへ復帰したいという夢を抱きながら、中東の地でスーパースターとしての地位を確固たるものにしています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
ペレグリーニ監督が復帰したベティスは、リケルメのゴールでコロンビーノ杯を制しプレシーズン2連勝を飾りました。コンディションを考慮してイスコらは欠場しましたが、新戦力や若手が躍動しています。一方で、デオッサの売却交渉が最終局面を迎え、アタッカー不足の解消に向けたストライカー補強が急務となっています。