デポルティボ・ラ・コルーニャ
次節、アウェイのホセ・ソリージャでのレアル・バジャドリード戦に勝利すれば、8年ぶりのプリメーラ(1部)復帰が決定する。バジャドリードはすでに消化試合となっているため、勝利の可能性は高い。もし引き分けた場合は、アルメリア、マラガ、ラス・パルマスの結果次第となる。クラブはリアソール・スタジアムの外に巨大スクリーンを設置してパブリックビューイングを行う予定だったが、LaLigaから視聴率や放映権の理由で許可が下りず、ファンは公式チャンネル「Dépor Live」の特別番組と「LaLiga Hypermotion TV」で試合を見守ることになった。(via ElDesmarque)
チームの絶対的モーターとなっているのが、2002年アルカラ・デ・エナーレス生まれのマリオ・ソリアーノだ。アトレティコ・マドリードの下部組織に10年在籍しシメオネ監督の下でトップデビューも果たした彼は、エイバルへの武者修行を経てチームに復帰。アントニオ・イダルゴ監督の下で唯一全40試合に出場し、その全てで先発(28試合はフル出場)を飾っている。出場時間トップ10に入り、6ゴール8アシストを記録。彼がゴールを決めたアンドラ戦、グラナダ戦、サラゴサ戦、クルトゥラル・レオネサ戦、レアル・ソシエダB戦、ミランデス戦は全て勝利しており、『マリオ・ソリアーノが決めればデポルが勝つ』という不敗神話が続いている。攻撃のほぼ全てを司る彼が、チームを最高峰の舞台へ導こうとしている。(via MARCA)
デポルティボの昇格の歴史には常に英雄がいた。1941年の初昇格時のギメランス、1946年のファベイロ、1964年のベロソとロレダ、1968年のロドリゴ・マルティネス・モリージャ、1971年のベシ、1991年のゾラン・ストヤディノヴィッチ、2012年のシスコ、2014年のカルロス・マルチェナ、そして2024年にバルセロナB相手に直接FKを沈めたルーカス・ペレスに続く「第10の英雄」が今回のバジャドリード戦で生まれるかが注目されている。(via SPORT)
ラス・パルマス
熾烈なプレーオフ進出争いを展開中であり、現在7位のブルゴス(ラミス監督)とは勝ち点で並んだ場合、得失点差(+16対+12)で上回っているため優位に立っている。残り2試合は残留を争うレアル・サラゴサと、昇格を狙うデポルティボ・ラ・コルーニャとの対戦。次節サラゴサに勝利すれば、事実上プレーオフ進出が確定する。ルイス・ガルシア監督の下で大きな役割を果たしているのが、32歳で3度目の復帰を果たしたへセ・ロドリゲスだ。2025年7月の加入時には疑問の声も多かったが、『全ての意見を尊重する。ピッチで証明し、意見を覆して信頼を勝ち取る』と宣言。11月頃から出場機会を増やし、28試合連続でピッチに立ち、クルトゥラル・レオネサ戦での2ゴールを含め、今季31試合で9ゴールを記録している。自身がガルシア・ピミエンタ監督時代(21/22シーズン)に記録したキャリアハイの11ゴールまであと2点に迫り、ファンを完全に魅了している。(via Estadio Deportivo)
レガネス
ウエスカと0-0で引き分け、勝ち点43で降格圏から5ポイント差をつけている。ビッグデータの予測では降格確率わずか1.4%であり、次節アウェイでのカディス戦で引き分け以上の結果を出せば自力で残留が確定する。仮に敗れても、ウエスカがカステリョンに、ミランデスがグラナダに勝たなければ残留となる。クラブはこの運命のヌエボ・ミランディージャでの一戦に向け、カディスから提供された380枚のビジターチケットと、最大4台のバスの費用を全額負担し、ソシオ(会員)に無料提供すると発表した。希望者が多い場合はソシオ歴、抽選、ペーニャ連盟、応援スタンド枠で配分される。日曜午前7時30分に出発するこのツアーで、平均観客数9,962人を誇る熱狂的なファンと共に残留を確定させる構えだ。(via Estadio Deportivo)
カディス
勝ち点40で降格圏をわずかに上回っているものの、後半戦19試合でわずか6ポイントしか獲得できていない絶不調により、降格確率は39.2%と非常に危険な状態にある。イマノル・イディアケス監督率いるチームは、次節のレガネス戦で勝利すればウエスカの結果次第で残留が自動的に確定するが、引き分け以下の場合は、ミランデスやクルトゥラル・レオネサ、レアル・サラゴサの動向に左右され、最終節までもつれ込む可能性がある。万が一3チーム以上が勝ち点43で並んだ場合でも、カディスが降格枠に入ることはないと算出されている。(via MARCA)
カステリョン
パブロ・エルナンデス監督の下で6位以内でのプレーオフ進出を狙っているが、不動の右サイドバックであるジェレミー・メジョがカディス戦で右脚の大腿二頭筋を負傷し、ウエスカ戦と最終節エイバル戦(日曜18:30同時キックオフ)の欠場が決定した。32歳のメジョはテネリフェから加入後、今季36試合に出場(後半戦で3度の退場あり)し、守備の要として全試合先発していた。SNSで『チームをもう少し長く助けたかったが、体が別の決定を下した。外から応援する』と発言。代役にはBチームのイスマエル・ファデル(シャルベルやウィルマンより優先)、ラウール・サンチェス、サルバ・ルイス、ベニャト・ヘレナバレーナのコンバートが予想されている。(via SPORT)
一方で、カステリョン所属のブライアン・シペンガがRDコンゴ代表としてワールドカップのメンバーに選出された。アワー・マビル(オーストラリア代表)と共に、カステリョン所属選手としてW杯に出場する初の快挙となる可能性がある。クラブは彼の合流を遅らせ、エイバル戦とプレーオフに出場できるよう要請している。過去のカステリョン関連のW杯出場選手には、ホセ・アラキスタイン、ミゲル・アンヘル・ゴンサレス、エンリケ・サウラ、ロベルト・フェルナンデス、フェルナンド・ゴメス・コロメル、イゴール・ドブロヴォルスキー、ガイスカ・メンディエタ、レネ・クルヒン、ハリス・メジュニャニン、アミル・アベドザデ、ジェルヴァーヌ・カスタネール(キュラソー代表)、アルバロ・フィダルゴ(メキシコ代表候補)がいる。また監督としてもビセンテ・デル・ボスケ、パコ・ヘント、アルフレド・ディ・ステファノ、ルシアン・ミュラー、ラモン・マリア・カルデレがW杯経験者だ。(via SPORT)
マラガ
次節ホームのラシン・サンタンデール戦でプレーオフ進出を決めるべく、「セイス・ファンタスティコス(6人のファンタスティックな選手)」ことイサン・メリーノ、ダニ・ロレンソ、ドトル、ホアキン、ラルビア、チュペの全員が、0-3で勝利したカディス戦以来、約2ヶ月ぶりに揃って起用可能となる見込みだ。これまでドトルが肩鎖関節の亜脱臼(度合いII)、ダニ・ロレンソがヒラメ筋負傷、ラルビアが左舟状骨骨折、イサン・メリーノが出場停止などで離脱を繰り返していた。チュペは現在22ゴールでピチチ争い中、ホアキンも5ゴール6アシストとキャリア最高のシーズンを送っており、途中出場中心のアドリアン・ニーニョも11ゴールと活躍。代役を務めたラファ・ロドリゲス、ラモン、ブラシャナツらも成長を見せている。フネス監督にとって嬉しい悲鳴だが、ホアキンとラルビアはイエローカード累積リーチのため、警告を受けると次戦に出場できなくなるため注意が必要だ。(via SPORT)
ラシン・サンタンデール
ホセ・アルベルト・ロペス監督の下で好調を維持。特に21歳のMFペイオ・カナレスがアスレティック・ビルバオからも強い関心を寄せられる活躍を見せている。彼は『来年のことはあまり考えず日々のことに集中している。ボールを持った時の貢献度は人が言う以上にある』と自信をのぞかせている。(via ElDesmarque)
また、プリメーラへ昇格した場合、ユベントスからレンタル中で今季28試合出場1ゴールのウルグアイ人CBファク・ゴンサレスを250万ユーロで2030年まで買い取る義務が発生する。さらにビジャリブレに関しても昇格時の買取義務がある。今後はレンタル組のカナレスとパブロ・ラモンの引き留めが課題となる。(via MARCA)
スポルティング・デ・ヒホン
Grupo Orlegiのホセ・リエストラ社長の主導で、来季の新監督に41歳のアルゼンチン人、ニコラス・ラルカモンの就任が決定的に。メキシコ、アルゼンチン、スペイン間での激しい3者間交渉の末、サロモン・ベハル(Grupo Orlegiのトレード責任者)とエルナン・ベルマン(ラルカモンの代理人)が火曜夜から水曜未明にかけて合意に達した。今週末のエル・モリノンでの最終戦(アルメリア戦)に合わせてアストゥリアス入りし、2027年6月までの1年契約(目標達成による延長オプション付き)にサインする予定だ。(via SPORT)
レアル・サラゴサ
勝ち点35で降格確率92.2%と、Primera RFEF降格の危機に瀕している。過去8戦未勝利で4連敗中。次節アウェイのラス・パルマス戦にはトップチームのCBが全滅(インスアとタチは手術等でシーズン絶望、ラドヴァノヴィッチとエル・ヤミクも負傷)しており、Bチームのゴメスとサイドゥが先発予定。さらにMFケイディ・バレも鎖骨捻挫で欠場濃厚という野戦病院状態だ。(via SPORT)
チェマ・インディアスとルベン・セジェスを解任し、ラロ・アランテギをSDに復帰させ、ダビド・ナバロ暫定監督で立て直しを図ったが結果が出ず。すでに来季を見据えており、若いイバイ・ゴメスを新監督に迎える決断を下す方針である。(via SPORT)
また、補強としてアランテギSDはサバデルのGKディエゴ・フリの獲得を狙っている。サバデルがLALIGA HYPERMOTIONに昇格すれば契約延長されるため、交渉が必要となる。(via ElDesmarque)
選手の去就については、ベティスBから冬に加入した22歳のガーナ人MFマウリ・メンサーの契約延長に迷っている。残留すれば2028年までの契約延長オプションがあったが、降格すればフリーになるため、選手の意向も含めて不透明だ。(via SPORT)
クルトゥラル・レオネサ
ビッグデータ分析(Driblab)によれば、エイバルに勝利したものの過去22戦でわずか1勝という大不振により、勝ち点36で残留圏まで4ポイント差。降格確率は98.4%と絶望的な状況。残りはブルゴス戦とレアル・ソシエダB戦のみ。(via ElDesmarque)
ウエスカ
同じくデータ予測において、ウエスカは降格確率88%でカステリョン、コルドバと対戦。ミランデスは降格確率80%でグラナダ、レガネスと対戦する。両チームとも厳しい残留争いを強いられている。(via ElDesmarque)
レアル・ソシエダB
18歳で身長167cmの小柄なウインガー、ダニ・ディアスがミランデス戦で同点となるセンタリングシュートを決め、チームのLALIGA Hypermotion残留を確定させた。靭帯断裂の大怪我から復帰し今季は13試合の先発にとどまっていたが、レガネス戦の98分PK決勝弾やコルドバ戦のPKなど、重要な局面で勝負強さを発揮し、2029年まで契約を延長している。(via MARCA)
【本日の総括】
デポルティボ・ラ・コルーニャが8年ぶりのプリメーラ復帰へ王手をかけ、ラス・パルマスやマラガがプレーオフ進出に向け着実に歩みを進めている。一方で、レアル・サラゴサやクルトゥラル・レオネサなどの名門がPrimera RFEF降格の淵に立たされており、リーグの勢力図が大きく塗り替わろうとしている。レガネスやカディスの残留争いも含め、最後の1秒まで目が離せない展開が続く。







デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
デポルティボの昇格は、マリオ・ソリアーノという個の質に依存しつつも、彼が全試合先発で攻撃のタクトを振るうという極めて安定した構造の上に成り立っています。彼が絡む攻撃の再現性が、そのままチームの不敗神話に直結している点は興味深い。一方で、マラガの「セイス・ファンタスティコス」の復帰は、戦術的な選択肢を劇的に広げるはずです。負傷離脱者が戻ることで、個の突破力と組織的な連動がどう噛み合うか。昇格やプレーオフという極限の緊張感の中で、指揮官がこの豊富なタレントをどう配置し、リスク管理を行うのか。その采配が勝敗を分ける鍵になるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格や降格というクラブの運命が懸かる局面で、ファンとの距離感が改めて問われています。デポルティボのパブリックビューイングが放映権の壁で阻まれた一方、レガネスがアウェイ戦へファンを無料招待する動きは、クラブがサポーターを「運命共同体」としてどう捉えているかの対比として鮮やかです。また、サラゴサの野戦病院化と監督交代の迷走は、クラブのガバナンスが危機にどう反応しているかを如実に示しています。結果だけでなく、こうしたクラブの姿勢や決断の積み重ねが、来季の再建に向けた土台となるはずです。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
昇格の成否が、そのまま契約の「買取義務」や「延長オプション」のトリガーとなる時期です。ラシン・サンタンデールのファク・ゴンサレスやビジャリブレのケースは、昇格という成功報酬が編成の固定費をどう押し上げるかという現実的な課題を突きつけています。また、サラゴサの降格に伴うフリー移籍の可能性や、レアル・ソシエダBが若手ダニ・ディアスと2029年まで長期契約を結んだ動きは、クラブの財政規模と育成方針の差を明確に映し出しています。昇格の歓喜の裏で、編成担当者は既に次なる予算枠との戦いを始めています。