レアル・サラゴサ

スポルティング・ヒホンに1-3で敗北を喫し、クラブとチームは完全に崩壊状態にある。直近8試合未勝利(5敗2分けや4敗1分けを含む深刻な絶不調)でホーム10敗目を記録し、勝ち点35で最下位に沈んでいる。残り6ポイント(2試合)を残してプリメーラRFEF(3部)への降格が極めて濃厚となり、事実上の地獄への宣告を受けた状態である。残り2試合の対戦相手は上位を争うラス・パルマスとマラガであり、奇跡的な残留は絶望視されている。試合開始前、本拠地ラ・ロマレダ(イベルカハ・エスタディオ)の外ではサポーターが理事会やオーナー陣に対する怒りの抗議活動を実施し、「経営陣辞任」の横断幕やチャントが響いた。試合開始から応援席が空席にされるボイコットが行われ、前半12分にはジョルジ・マス会長の顔が印刷された偽ドル紙幣が4万ドル分もスタンドから撒かれるという前代未聞の抗議が行われた。(via MARCA)

ファンからの「選手たちよ、傭兵だ」という罵声が飛ぶ異様な雰囲気の中、試合が開始。前半は勢いがあり、ダニ・ゴメス、クエンカ、トニ・モヤらがチャンスを作った。前半22分(または23分)、コーナーキックからのこぼれ球(相手DFパブロ・バスケスのクリア)を拾ったガーナ人MFユシフ・サイドゥがペナルティエリア外から強烈な左足のシュートを放ち、GKルベン・ジャニェスの逆を突いて先制ゴールを奪う。サイドゥは前節バジャドリード戦を出場停止で欠場しており、復帰戦での鮮烈なゴールだった。しかし27分に同点に追いつかれ、34分にはGKアドリアン・ロドリゲスがアレックス・コレデラを倒してしまいVAR介入の末にPKを献上。一度は止めたが、味方のエル・ヤミクがペナルティエリアへ早く侵入したためやり直しとなり、2度目を決められ逆転された。後半はダビド・ナバーロ監督が4-3-3から4-4-2へシステムを変更し、コドロとセバス・モジャノを投入して反撃を試みたが、枠内シュートわずか1本と完全に沈黙。フアン・ラリオス、アレ・ゴメス、デビュー戦となったハイメ・トバハスも投入されたが効果はなく、タセンデの直接FKも相手GKに容易に防がれた。さらにエル・ヤミク、フアン・セバスティアン、タセンデらが負傷や疲労を訴えるなどフィジカル面でも限界を露呈した。95分には同点を狙ってGKアドリアンも前線に上がったFKのチャンスの隙を突かれ、カウンターから無人のゴールに3点目を流し込まれた。(via SPORT)

試合後、サポーターの怒りは爆発。ブーイングが鳴り響き、エル・ヤミクやダニ・ゴメスなどの一部選手は相手と握手も交わさず逃げるようにロッカールームへ姿を消した。中継のインタビューに応じたケイディ・バレは「クソみたいな1年だった。ファンに謝罪する。我々はすべてを出し尽くしたのに『傭兵』と呼ばれるのはとても辛い。内部でも多くのことを間違えたと分かっている」と悲痛なコメントを残した。スタジアム外では約500人の怒り狂ったファンがチームバスの出発を待ち構え、「ここから出さないぞ」と合唱。暴動を避けるため国家警察が大規模な警備を展開し、フェルナンド・ロペスGMや選手たちを護衛する異常事態となった。(via SPORT)

スポルティング・ヒホン

アウェイでレアル・サラゴサに1-3の逆転勝利を収め、アウェイでの連敗を6でストップし4ヶ月ぶりの敵地勝利を飾った。直近5試合で1勝4敗(3連敗中)と悪い流れだったが、勝ち点55で12位(暫定13位から浮上)に位置し、残り2試合(アルメリア戦、グラナダ戦)に向けて良い形でシーズンを終える体制を整えた。今季限りでの退任が決まっているボルハ・ヒメネス暫定監督は、オテロとドゥバシンという2人のストライカーを欠く緊急事態の中、ガスパル・カンポスとセサル・ヘラベルトを前線に配置する「偽9番(ゼロトップ)」の戦術を採用。これがサラゴサのセンターバック陣(エル・ヤミクとラドバノビッチ)を完全に混乱させた。中盤の底に位置するジャスティン・スミスやアレックス・コレデラが空いたスペースを効果的に活用した。(via SPORT)

前半22分に先制を許したが、焦ることなく試合をコントロール。27分、コーナーキックのチャンスからパブロ・バスケスがアクロバティックに折り返すと、フリーになっていたルーカス・ペランがヘディングで同点ゴールをマークした。前半終了間際には、アレックス・コレデラが抜け出して相手GKに倒されPKを獲得。一度はセーブされたものの、相手のエリア侵入違反による蹴り直しで、今度はしっかりと決めて今季初ゴールで逆転に成功した(1-2)。後半は冷静に試合を進め、ギジェ・ロサスが負傷してケビン・バスケスと交代するアクシデントはあったものの、ディエゴ・サンチェスやベルナルらを投入して守備の安定を図った。95分、相手がGKを上げて同点を狙ってきたFKを防ぐとカウンターを発動。長らくベンチを温めていた若手セネガル人FWのアマドゥ・マタル(アマドゥ・コウンドゥル)が無人のゴールにプロ初ゴールを流し込み、試合を決定づけた。(via MARCA)

試合後、ヒメネス監督はゴールを喜ぶアマドゥに対し、相手クラブが降格の悲劇に見舞われている日であることを尊重し、過度なセレブレーションを控えるよう諭すスポーツマンシップを見せた。監督はインタビューで「6位以内には入れなかったが、クラブのエンブレムを守るという大きな目的のために戦った。ペランやアマドゥなど出番の少なかった選手たちのプロ意識に感謝している。退任が決まっているが、選手たちは全力を尽くしてくれている」と選手たちを称賛した。(via Estadio Deportivo)

ラシン・サンタンデール

本拠地エル・サルディネロでレアル・バジャドリードに4-1と圧勝し、勝ち点を78に伸ばして首位の座を確固たるものにするとともに、実に14年ぶりとなるプリメーラ・ディビシオン(1部)への昇格を土曜日の時点で確定させた。2022年に就任したホセ・アルベルト・ロペス監督(アストゥリアス出身、元スポルティング・ヒホン監督)の下、数年間の不安定な時期を乗り越え、競争力のある堅固なチームへと変貌を遂げた。監督は「この昇格は個人的にもクラブにとっても非常に大きな意味がある。即席ではなく、就任以来の継続的な進化と選手個人の成長の結果だ」と誇りを見せた。(via SPORT)

日曜日にサンタンデールの街で行われたオープントップバスによる優勝・昇格パレードには多くの市民が詰めかけた。パレードはクアトロ・カミノスやパセオ・デ・ペレダなどを経由し、バルデシージャ大学病院の前では、窓からパレードを見る入院患者への敬意を示すためバスを一時停止させる感動的な一幕もあった。選手たちは緑に髪を染めたアラナ、ビジャリブレへのオマージュで付け髭をつけたマヌ・エルナンド、遠征のリーダーであるマンティージャなどがパレードを大いに盛り上げた。エル・サルディネロでの祝賀会では、サンガリの指揮でビジャリブレのトランペットが鳴り響き、セバスティアン・セリア会長、マノロ・イゲラ、そして補強を担当したチェマ・アラゴンらが大歓声を浴びた。ファンからはペイオ・カナレスとグスタボ・プエルタの残留を強く求める声が上がり、ホセ・アルベルト監督は歓喜の中で宙に舞った。(via MARCA)

デポルティボ・ラ・コルーニャ

本拠地リアソールでFCアンドラに2-1の劇的な逆転勝利を収め、11試合連続無敗を記録。勝ち点を74に伸ばして2位に浮上した。自動昇格を争う3位アルメリア(勝ち点71)が土曜日に敗れたため、勝ち点差を3に広げることに成功。デポルティボはアルメリアとの直接対決の成績でも上回っているため、自動昇格に向けて完全に自力での決定権を握った。次節のアウェイでのレアル・バジャドリード戦で勝利すれば、最終節を待たずに1部への自動昇格が確定する。仮にアルメリアが引き分けた場合、デポルティボも引き分けで昇格が決まる好条件を手にした。(via Estadio Deportivo)

今季最多となる29,680人の大観衆が詰めかけた試合は、前半アンドラの高いポゼッションとプレスに苦しみ、33分に先制を許す苦しい展開となった。前半終了間際にはジェレマイの決定機やビル・ンソンゴのシュートがあったが、相手GKオウォノの好セーブや枠外に外れる不運もあり無得点で折り返した。しかし、アントニオ・イダルゴ監督がハーフタイムにプレスの掛け方を修正すると後半開始直後に試合が動く。48分(または49分)、マリオ・ソリアーノがペナルティエリア外から強烈なミドルシュートをゴール隅(右上の角)に叩き込み、同点に追いついた。勢いに乗ったチームは、ジェレマイがポスト直撃のシュート(オフサイド判定)を放つなど猛攻を継続。81分、スローインからエスクデロ、ンソンゴと繋ぎ、アルティミラに代わって投入されてからわずか5分のFWザカリア・エダチュリがペナルティエリア内で見事な反転からシュートを決め、逆転に成功。エダチュリはアディショナルタイムにもゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドで取り消された。(via MARCA)

試合後、イダルゴ監督は「相手の戦い方に苦労したが、ハーフタイムの修正が機能し存在感を示せた。マリオ・ソリアーノやリキら疲労を見せていた選手たちに深刻な怪我はない。次節のバジャドリード戦は決勝戦として準備するが、焦らず落ち着いて臨む。リアソールの信じられないファンのサポートに感謝する」と語った。ルイシミ・クルスに代わって投入されたカリージョや、エダチュリなど、監督の交代策がズバリと的中した形となった。(via Mundo Deportivo)

FCアンドラ

リアソールでデポルティボに1-2で逆転負けを喫し、直近のアウェイ6試合で初の敗北。勝ち点は58で10位にとどまり、プレーオフ進出のわずかな希望が完全に絶たれた。カルレス・マンソ監督率いるチームは、前半素晴らしいパフォーマンスを披露。マルク・ドメネク、アクマン、ビジャエルモサらが中盤を支配し、高い技術でデポルティボを苦しめた。ジェライ・カバンソンがクロスバー越えのシュートを放ち、アクマンの遠距離シュートがGKに弾かれるなど脅威を与え、33分に美しい連携から先制する。マルティ・ビラのインターセプトからドメネクを経由し、再びビラがクロスを供給。ジョゼップ・セルダがエリア内で複数のディフェンダーをかわしてGKアルバロ・フェルナンデスを欺き、今季10ゴール目を挙げた。直後には相手のクリアミスからオウンゴールを誘発しかけるなど、前半は完全に試合を支配した。(via Mundo Deportivo)

しかし後半はデポルティボの猛攻とプレスの修正に遭い、体力的に消耗。GKオウォノが至近距離からのシュートを防ぎ、マリオ・ソリアーノのシュートも飛びついて弾き出すなど再三の好セーブでチームを支えたが、クリアミスなどもあり最後は防ぎきれずに逆転を許した。交代でミンス、アレックス・カルボ、ラウタロ、モリーナ、マルク・カルドナらを投入して反撃を試みたが及ばなかった。(via MARCA)

UDアルメリア

土曜日の試合で敗北を喫し、勝ち点71で3位に後退。自動昇格枠を争う2位デポルティボに勝ち点差を広げられ、さらに直接対決の成績でも劣っているため、非常に厳しい状況に追い込まれた。自動昇格のためには残り2試合に全勝した上で、デポルティボの取りこぼしを待つしかない。次節以降はスポルティング・ヒホンなどとの対戦を残している。(via Estadio Deportivo)

レアル・バジャドリード

アウェイのエル・サルディネロでラシン・サンタンデールに1-4という大敗を喫し、相手の1部昇格を目の前で見届けることとなった。次節はホームのホセ・ソリージャにデポルティボ・ラ・コルーニャを迎え撃つ。この試合はデポルティボにとって自動昇格を懸けた大一番となるため、バジャドリードにとってもホームでの意地を見せるべき重要な一戦となる。(via SPORT)

【本日の総括】

ラシン・サンタンデールが圧倒的な強さで14年ぶりの1部昇格を確定させ、セグンダの覇者として君臨。これに続く自動昇格の残り1枠は、デポルティボが劇的な逆転勝利で王手をかけ、アルメリアを突き放して圧倒的優位に立った。一方で、最下位のレアル・サラゴサはクラブ崩壊の危機とファンの暴動寸前の怒りの中、3部への降格が極めて濃厚に。上位陣の歓喜と下位陣の悲劇が残酷なまでに対照的に描かれた、運命を分ける週末となった。