補強計画の大幅な見直し

マテウ・アレマニー(プロフットボールディレクター)が2026-27シーズンに向けて設定した3人の主要ターゲットが、いずれもディエゴ・シメオネ監督の指揮下に入らないことが判明し、クラブは移籍市場が開く数日前に計画の大きな軌道修正を迫られています。

アタランタに所属する26歳のピボテ、エデルソン・ドス・サントスについては、冬の市場の時点で選手側と合意に達していましたが、アタランタが残り1年半の契約の選手に対して5700万ユーロを要求したため当時は見送られました。この夏、アタランタは4000万から4500万ユーロでの放出を決めましたが、今度は代理人が600万ユーロのコミッションを要求。アトレティコがこれを拒否した結果、彼は4050万ユーロでマンチェスター・ユナイテッドへ移籍することになりました。

31歳のトップ下、ベルナルド・シウバはフリーエージェントでしたが、巨額の契約金に加え、選手に1000万ユーロ、代理人に1000万ユーロ、父親に1000万ユーロという合計3000万ユーロものコミッションを要求しました。アトレティコは努力する姿勢を見せたもののこの法外な要求には応じられず、要求を飲んだレアル・マドリードに奪われる形となりました。

27歳の左サイドバック、マルク・ククレジャのケースでは、コミッションが破談の原因かは不明ですが、アトレティコがチェルシーに約4000万ユーロを提示したのに対し、レアル・マドリードが5500万ユーロとボーナス500万ユーロを支払って獲得しました。

この事態を受け、クラブはただちにプランBを始動させています。中盤には26歳のユルマンドや25歳のジョアン・ゴメス、左サイドバックには30歳のアレハンドロ・グリマルド、そしてトップ下には25歳のイ・ガンインをリストアップしており、長い夏の市場での巻き返しを図ります。

(via Mundo Deportivo)

グリマルド獲得が目前に

前述のプランBの左サイドバック候補であるアレハンドロ・グリマルドの獲得が非常に近づいています。ファブリツィオ・ロマーノの情報によれば、スペイン代表としてワールドカップに参加中のグリマルドとアトレティコ・マドリードは、スポーツプロジェクトの面で完全に納得しており、選手側との合意は100%に達しています。

現在クラブはバイエル・レバークーゼンと1000万ユーロでの移籍に向けて交渉中です。30歳のグリマルドは、FCバルセロナのカンテラ出身でベンフィカで名を馳せた後、シャビ・アロンソ監督の下でブンデスリーガ優勝に貢献した実績を持ち、左サイドでの豊富な経験と攻撃力をアトレティコにもたらすことが期待されています。

シメオネ監督にとってグリマルドは常に第一希望の選手でした。クラブはマキシ・アラウホやアンドレア・カンビアソといった名前も候補に挙げていましたが、最終的に彼に的を絞った形です。彼が加入すれば、ルッジェーリとスタメンの座を争うことになります。ルッジェーリはイタリア人選手として初のシーズンを過ごしたもののシメオネ監督を完全に納得させられておらず、クラブを去る可能性も除外されていません。

(via ElDesmarque)

モリーナにセリエAから熱視線

ナウエル・モリーナが夏の移籍市場で再び大きな注目を集めています。ウディネーゼでの2シーズンの活躍で足跡を残した彼は、毎年夏になるとカルチョのビッグクラブのターゲットとして名前が挙がります。特にナポリの指揮官に就任したマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、ミランやユベントス時代と同様にモリーナをプロジェクトの第一目標に据えており、ローマやユベントスも彼の獲得を狙っています。

アルゼンチン代表のスカローニ監督にとってもアンタッチャブルな存在であるモリーナは、現在ワールドカップに参加中です。4年前のカタール大会で優勝した時のようなパフォーマンスを再現すれば、彼の価値はさらに上がると予想されており、アトレティコのフロントはその動向に期待を寄せています。

ただし、クラブには彼を安売りする気は一切ありません。モリーナは加入初年度に43試合に先発出場した後、契約を2028年まで延長しており、売却の必要性がないからです。シメオネ監督からの信頼も絶大で、過去3シーズンで各46試合に出場し、4年間で181試合の出場を誇ります。最近はマルコス・ジョレンテにポジションを奪われつつあるものの、チャンピオンズリーグでのバルセロナ撃破(フル出場)や、コパ・デル・レイでの4-0の歴史的勝利(フル出場し今季4アシストのうち1つを記録)、サンティアゴ・ベルナベウでのヘタフェ戦に続くミサイルシュートなど、重要な局面での貢献は疑いようがありません。

そのため、マテウ・アレマニーSDが市場で動くための莫大な資金をもたらす「断れないオファー」が届かない限り、シメオネ監督が有利な条件以外で同胞の退団を認めることはありません。クラブは交渉の最低ラインを3000万ユーロに設定していますが、奇しくもレアル・マドリードがククレジャ獲得に支払った5500万ユーロが、スペイン代表で定位置を掴むククレジャと同様にアルゼンチン代表のレギュラーであるモリーナの価値を測る上での一つの基準となっています。

(via MARCA)

J・アルバレスの去就

2030年6月30日までアトレティコ・マドリードと契約を結んでいるフリアン・アルバレスですが、より野心的な新たな挑戦を求めてクラブを離れる用意があるとの憶測が飛び交い、今夏の移籍市場における最大のメロドラマの一つとなっています。

FCバルセロナのジョアン・ラポルタ会長やハンジ・フリック監督がロベルト・レヴァンドフスキの後継者として熱望していることでも知られますが、彼を獲得するためには莫大な資金が必要です。実際にレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が、彼を1億5000万ユーロの銀河系選手として引き抜こうと巨額のオファーを提示しましたが、アトレティコはこれを断固として拒否しました。

一方で、ジャーナリストのホタ・ジョルディは、アトレティコ・マドリードがアーセナルとの間で、移籍金5000万ユーロに加えてヴィクトル・ギェケレスを譲り受けるという条件でフリアン・アルバレスの売却に合意していると暴露しました。

この状況について、バルセロナの元幹部トニ・フレイシャはテレビ番組内で『フリアン・アルバレスの将来について予想するつもりはない。なぜなら私次第ではないからだ。私にとっては、彼がアトレティコ・マドリードに残るかバルサに来るかの2つの仮説しかなく、3つ目は考えていない』とコメント。さらに『彼がアトレティコに残りたくないと思っており、最終的にバルサに売却されないと分かれば、アトレティコに残るよりも3つ目の選択肢(アーセナルなど)を好むかもしれない』と指摘しました。また、『アトレティコに残留しないのであれば、バルサは彼が来なくても現在と今後の補強で十分戦えるため、最もダメージを受けないのはバルサだ』と締めくくっています。フリアン・アルバレスの最終的な決断は、彼が参加しているワールドカップの後に下される見通しです。

(via SPORT)

【本日の総括】

マテウ・アレマニーSDの初期プランはコミッションや資金力で頓挫しましたが、即座にグリマルド獲得など実用的なプランBへ移行しています。また、モリーナやアルバレスといった主力の流出危機に対しては、安売りを許さない強気な姿勢を貫いており、クラブの財政と戦力のバランスを睨んだタフな移籍市場の駆け引きが続いています。