イ・ガンイン獲得公式発表

🇰🇷 アトレティコ・マドリードは、パリ・サンジェルマンから韓国代表MFイ・ガンインの完全移籍での獲得を公式発表しました。契約期間は2031年6月30日までの5年間となります。フットボールディレクターのマテウ・アレマニーが主導したこのオペレーションの移籍金は、固定額3500万ユーロに達成容易な変動ボーナス500万ユーロを加えた最大4000万ユーロに達します。この金額は、キム・ミンジェ(5000万ユーロ)に次いで韓国人選手として史上2番目に高額な移籍金となり、ソン・フンミン(3000万ユーロ)を上回る記録となりました。

クラブは公式発表の中で同選手を『25歳の才能豊かな左利きのミッドフィルダー。トップ下や両サイドからプレーでき、視野の広さ、極めて優れたボールコントロール、パスやシュートの能力が際立っている』と紹介しています。バレンシアのカンテラで育ち、マジョルカでブレイクしたのち2023年に2200万ユーロでPSGへ移籍したイ・ガンインは、ラ・リーガへの復帰となります。

PSGでは124公式戦に出場し、16ゴール16アシストを記録。チャンピオンズリーグ2連覇、リーグ・アン3回、フランス杯2回、スーパーカップ2回、欧州スーパーカップ1回、インターコンチネンタルカップ1回と数多くのタイトルを獲得しましたが、選手層の厚さからローテーション要員にとどまることもありました。実は2023年1月のマジョルカ時代にもアトレティコは獲得に動いており、長い追跡が実を結んだ形となります。

アレハンドロ・グリマルド(2030年まで)、モルテン・ヒュルマンド(2031年まで)に続く今夏3人目の大型補強となり、オーランド・シティへ去ったクラブ歴代最多得点者アントワーヌ・グリーズマンの自然な後継者としての活躍が期待されています。韓国国内でも、韓国人選手として初めてラ・リーガの3強に加入したと大々的に報じられており、ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが長年追求してきたアジア市場開拓とユニフォーム販売などのマーケティング面でも絶大な効果をもたらすと見込まれています。W杯後の休暇が明け次第、ディエゴ・シメオネ監督のチームに合流する予定です。

(via ElDesmarque, Estadio Deportivo, SPORT, Mundo Deportivo, MARCA)

フリアン・アルバレス去就問題

🇦🇷 アトレティコの最前線を担うアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスを巡り、激しい移籍の駆け引きが繰り広げられています。W杯期間中に同選手が『夢を叶えたい』と発言したことが発端となり、退団の噂が過熱しました。FCバルセロナが獲得に強い関心を示し1億ユーロのオファーを提示しましたが、アトレティコ側はこれを一蹴し交渉を完全に拒否しています。

さらに、アーセナルもこの状況に乗じて争奪戦に参戦しました。ミケル・アルテタ監督の最優先ターゲットとして、アーセナルは1億ユーロ規模の資金に加え、市場価値6500万ユーロとされるFWヴィクトル・ギョケレス(昨季55試合21ゴール)をトレードに含めるという破格のオファーを準備しています。アーセナルは、フリアンがバルサ移籍を諦めるのを待ってから正式にアプローチする戦略をとっており、スポーツディレクターのアンドレア・ベルタやアルテタ監督自らが動いています。

しかし、クラブのトップは放出を断固として認めていません。ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOはメディアに対し、『私の意見もクラブの意思も明確です。選手にも関係者にも、そしてバルサの会長にも伝えています。アトレティコがフリアンにとって世界で一番の場所であり、フリアンがアトレティコにとって完璧なセンターフォワードであることに疑いの余地はありません。私たちは彼を頼りにし続けたいのです』と語り、さらに『最近、バルサの会長がアトレティコへのオファーは無限ではないという発言をしているのを聞きましたが、私たちの答えはただ一つ、我々の答えこそが無限であるということです。彼を移籍させるつもりはありませんし、1億ユーロのオファーも受け入れませんし、1億5000万ユーロでも2億ユーロでも受け入れません』と徹底抗戦の構えを示しました。

契約は2030年まで残っており、契約解除金は5億ユーロに設定されています。アトレティコファンのジャーナリスト、ゴンサロ・ミロ氏もバルサの姿勢を痛烈に批判し、『FCバルセロナのフリアン・アルバレスへのオファーは、滑稽で馬鹿げていると思います。アトレティコ・マドリードがバルセロナの顔を見て笑ったのは当然で、それなのに彼らはオファーには期限があると言っているんですから、本当に情けないです』『選手は騙されました。FCバルセロナは、彼らが提示したものよりずっと高く、はるかに真剣なオファーを出すと約束していたのですから』『もし新しい投資家のアポロが、チームを強豪と競争できるレベルにしたいと考えているなら、やってはいけないのは、契約解除金の5分の1の額で、スターフォワードをライバルチームに売ることです』と語りました。現在、反乱の兆しはなく、選手は8月10日のプレシーズントレーニングに召集されています。

(via SPORT, MARCA, ElDesmarque)

シメオネ監督の紅白戦テスト

⚽️ プレシーズンを本格始動させたチームは、ロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエルでの合宿に続き、マハダオンダ(セロ・デル・エスピノ)の施設で月曜から金曜まで8回の激しいセッションを消化しました。最後の3日間は2部練習という過酷なメニューをこなし、土曜日の朝には第1グラウンドでシメオネ監督の下、紅白戦形式の練習試合を実施しました。

シメオネ監督はプレシーズンで形成しつつあるレギュラー組をミックスしてテストを行いました。一方のチームにはオブラク、ボニャル、ル・ノルマン、ハンツコ、ルジェリ、ヒュルマンド、バリオス、カスティージョ、アルナウ・オルティス、パコ・エステバン、ルックマンが入り、もう一方のチームにはエスキベル、ウエソ、ドミンゲス、ヒメネス、ダニ・マルティネス、カルドソ、コケ、メンドーサ、ラヤン、クボ、カルロス・マルティンが名を連ねました。途中からはフリオ・ディアス、モルシージョ、イケル・ルケ、プリッチも参加しました。

このテストから、監督の戦術的な意図が見えてきました。守備陣の連携は固まりつつあり、ヒュルマンド、バリオス、アルナウ・オルティス、ルックマンは現時点でのベストイレブンに定着している模様です。中盤の3人目としてはキャプテンのコケが有力視されていますが、監督はカルドソをアンカーに、メンドーサをインサイドハーフに置くフォーメーションも試しています。また、攻撃陣のもう1つの枠を巡っては、クボ、カルロス・マルティン、パコ・エステバンが激しいアピール合戦を繰り広げていますが、来週合流予定のイ・ガンインがそのポジションを確保すると予想されています。

(via MARCA)

ティアゴ・アルマダ売却へ

🇧🇷 アトレティコは人員整理も進めており、ティアゴ・アルマダのブラジル・フラメンゴへの移籍が間近に迫っています。クラブ間および選手との交渉はここ数日で大きく進展しており、フラメンゴ側は選手の代理人であるアグスティン・ヒメネスをブラジルに迎えて最終的な契約をまとめる予定です。

アトレティコと良好な関係を築いているフラメンゴは、リーベル・プレートが以前提示した2000万ユーロを上回る金額を支払う準備がありますが、移籍金の上限は2800万ユーロに設定されています。このオペレーションにより得られる資金は、後述するニコ・ゴンサレスの再獲得など、他の補強資金に充てられる見込みです。

(via AS, ElDesmarque)

ニコ・ゴンサレス再獲得に暗雲

🇮🇹 昨季ユベントスからレンタルで加入していたニコ・ゴンサレスについて、アトレティコは引き続きシメオネ監督の構想に含めており再獲得を希望しています。しかし、買取義務の条件となっていた規定出場試合数に達しなかったため、再びユベントスと交渉を行う必要が生じています。

アトレティコは当初設定されていた3200万ユーロの買取オプションを大幅に引き下げたい意向ですが、ユベントス側は固定で最低2500万ユーロを要求しており交渉は停滞しています。さらに状況を複雑にしているのが、セリエAでユベントスのライバルであるASローマの動きです。ローマはすでに2500万ユーロに変動ボーナスを加えた好条件のオファーを提示しており、これがアトレティコにとって大きな障壁となっています。アトレティコはティアゴ・アルマダの売却益を待ってから正式なオファーを出す計画ですが、時間が経つほどローマとの競争で不利な立場に立たされるリスクが高まっています。

(via ElDesmarque)

ウィンガー補強の動向

🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 マテウ・アレマニー率いるスポーツ部門は、ディエゴ・シメオネ監督が求める「違いを生み出せるウィンガー」と「センターバック」の2つのポジションの補強を優先しています。ウィンガーの補強候補として、マンチェスター・ユナイテッドのジェイドン・サンチョに関心を示しており、すでに獲得条件についての問い合わせを行ったことが確認されています。チームに不足している個の打開力とドリブル突破をもたらす存在としてリストアップされています。一方で、フェラン・トーレス(FCバルセロナ)への関心も噂されていますが、同選手にはPSGやレアル・マドリードも目をつけています。

(via ElDesmarque, SPORT)

マッテオ・ルジェリの去就

🇮🇹 紅白戦にも出場したマッテオ・ルジェリに関して、複数のクラブから獲得の可能性についての問い合わせがアトレティコに届いています。現時点では公式なオファーには発展していませんが、放出候補の一人として市場の動向が注視されています。

(via ElDesmarque)

アンヘル・コレア移籍の恩恵

🇦🇷 2024-2025シーズンまでアトレティコでプレーし、その後メキシコのティグレスに所属していたアンヘル・コレアが、アルゼンチンのリーベル・プレートへ移籍することが決定しました。移籍金は1500万ドルに加え、目標達成による200万ドルのボーナスが設定されています。

この移籍により、FIFAの育成補償金(連帯貢献金)制度に基づき、コレアが18歳で加入し育成期間を過ごしたアトレティコ・マドリードは、約200万ユーロの恩恵を受けることになります。なお、コレアのティグレス退団の背景には、家族が退団の意向を示した後に脅迫を受け、妻のサブリナ・ディ・マルツォがSNSで被害を告発しアカウントを閉鎖する事態に発展したという深刻な事情がありました。

(via ElDesmarque)

カンテラ補強 16歳の逸材を獲得

🇧🇪 トップチームだけでなく下部組織の強化も進んでいます。ベルギーのアンデルレヒトの下部組織を退団した16歳のモハメド・ハビブ・ジンビをフリーで獲得することが濃厚となりました。プロ契約の提示を見送ったアンデルレヒトを離れ、アトレティコのプロジェクトを選択しました。

ベルギーとモロッコの二重国籍を持ち、モロッコの年代別代表でもプレーするジンビは、恵まれた体格を活かした対人戦の強さと、果敢に敵陣へ駆け上がるオーバーラップが魅力の左サイドバックです。年齢的にはフベニルでのプレーが想定されますが、加入先はプリメーラRFEF(スペイン3部)に所属するアトレティコ・マドリーレーニョ(アトレティコB)となる見込みです。

(via Mundo Deportivo)

8月に韓国ツアー開催

✈️ イ・ガンインの獲得によりアジアでの注目度が最高潮に達する中、アトレティコ・マドリードは8月に韓国・ソウルでプレシーズンマッチを行う予定です。対戦相手はマンチェスター・シティ(コミュニティ・シールドのアーセナル戦に向けた準備の一環)となる見込みで、クラブのCEOであるミゲル・アンヘル・ヒル・マリンが長年夢見てきたアジア市場の本格的な開拓に向けた大きな一歩となります。クレマン・ラングレらも退団しスカッドが刷新される中、新戦力のお披露目の場としても重要な遠征となります。

(via Mundo Deportivo, Estadio Deportivo, MARCA)

【本日の総括】

本日のアトレティコはイ・ガンインの獲得というビッグニュースで沸き立つ一方、フリアン・アルバレスを巡る他クラブとの徹底抗戦や、プレシーズンにおけるシメオネ監督の新たな戦術テストなど、新シーズンに向けたチームの輪郭が急速に形作られています。放出と補強の両面でフロントの動きは活発化しており、韓国ツアーへ向けてさらに熱を帯びていくことになりそうです。