ロビー・ウレ 登録手続き完了で開幕ラージョ戦に出場可能に
⚽ セビージャのサポーターにとってこれ以上ない素晴らしい吉報が届きました。今夏スウェーデンのシリウスから加入したものの、非EU選手としての労働許可証やビザ発給といった極めて複雑な事務手続きがボトルネックとなり、チームの全体練習への参加すら見送られていた22歳のスコットランド人フォワード、ロビー・ウレのすべてのペーパーワークが金曜日の午前中に正式に完了しました。
ウレは本日、初めて他のチームメイトたちとともにピッチへ立ち、すべてのグループ練習メニューを何の問題もなく消化しました。さらに、ラ・リーガの公式ウェブサイト上にも彼の選手登録が正式に反映されたため、土曜日に控えるラージョ・バジェカーノとの開幕戦に向けて公式に招集メンバーに含めることが可能となりました。
これについて、かねてより選手登録の遅れを心配する声に直面していたホセ・イニャシオ・ナバロスポーツディレクターは、木曜日の会見段階から『すべての登録手続きは迅速に進められており、開幕戦までに完璧に間に合うので何も心配する必要はない』と自信を示しており、その言葉通りの有言実行となりました。(via ElDesmarque)
ホセ・イニャシオ・ナバロSD 16名の大掃除を断行するも評価分かれる
💼 元テクニカルセクレタリーとして前SDのアントニオ・コルドン氏を支え、今夏から新たにディレクターの座に就いたホセ・イニャシオ・ナバロ氏。彼にとって初めての夏の移籍市場は、クラブ史に残るレベルの凄まじい「大クレンジング(大掃除)」のドラマとなりました。
ナバロSDは、前任者たちがどうしても手放すことのできなかった、実力に見合わない高額なサラリーを受け取るいわゆる「余剰戦力」の整理に容赦なく着手。これまでにジャン・ジュスト・ジョルダン、タンギ・ニアンズ、ラファ・ミルなど、クラブの給与上限を著しく圧迫していた主力を含む16名もの選手を売却、契約満了、あるいは契約解除(レスシシオン)という形で次々とクラブから放出することに成功しました。
この手腕に対して、サポーターやメディアの間では大きく評価が分かれています。
一方の意見としては、これまで誰も解決できなかった不良資産を一掃し、クラブのサラリー制限に大きな余裕(空きスペース)をもたらしたことに対して『完璧で極めて素晴らしい働きだ』と最大級の賛辞が送られています。
しかし一方で、冷めた見方をする意見も存在します。
『ナバロ氏がやっていることは、数シーズン前にビクトル・オルタ氏が多くの不評を買いながらも断行した、一方的な高額違約金支払いによる契約解除と何も変わらない。単に、当時のオルタ氏が仕込んだアコル・アダムスやイドゥンボ、バルガスといった有望株が今になって育ち、その売却益や活躍という遺産を今のナバロ氏が都合よく刈り取っているだけに過ぎない』
という批判的な視線です。
ナバロSD自身は、この周囲の喧騒に対しても非常にクールで、
『私自身がモンジ氏のようになれるなどとは微塵も思っていません。彼のようなクラブの偉大なレジェンドに対しては、ただ深い愛と尊敬の念があるのみです。私たちの使命は、毎日愚直に働き、選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できる環境をピッチの外から支えること、それだけです』
と語り、常に謙虚な姿勢を崩していません。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
開幕ラージョ戦先発予想 ヴラホディモス守護神にウレやバルガスはベンチスタートか
⚔ いよいよ土曜日に本拠地ラモン・サンチェス・ピスフアンにラージョ・バジェカーノを迎え、新シーズンのLALIGA EA Sports第1節に臨むセビージャ。ルイス・ガルシア・プラサ監督は、プレシーズンを通じて構築してきた「4-2-3-1」のフォーメーションをベースに、ほぼ開幕戦のベストメンバーを固めました。
注目の予想イレブンは以下の通りです。
守護神
オディッセアス・ヴラホディモス
ディフェンダー
右にファン・イグレシアス、センターバックにアルナ・サンガンテとキケ・サラス、左にガブリエル・スアソの4枚
ミッドフィールダー
ルシアン・アグメとカンテラ出身の若き至宝ニコ・ギジェンのダブルボランチ
トップ下
今夏のアラベスからの新戦力であるジョン・グリディ
攻撃の両翼
右にミゲル・シエラ、左には同じくカンテラから這い上がってきたオソ
最前線の1トップ
生え抜きのイサク・ロメロ
最大の懸念事項であったゴールキーパーの枠は、昨シーズンに抜群の安定感を示したギリシャ代表のヴラホディモスが、新加入のフラン・ゴンサレスを抑えて文句なしの正GKとして先発する見込みです。
また、今週の練習を別メニュー調整(自転車でのパーソナル負荷調整など)でスタートさせていたスイス代表の快速ウイング、ルーベン・バルガスは、金曜日の全体練習から合流を果たしたものの、監督はコンディション面からスタメンでの起用を避け、後半の膠着状態を切り裂くための「スーパーサブ(秘密兵器)」としてベンチに待機させる可能性が極めて高いと見られています。
また、無事に登録を完了したロビー・ウレに関しても、加入からの合流日数が浅いため、まずはベンチからのスタートとなり、イサク・ロメロのバックアップとして後半からデビューを果たすシナリオが予想されています。
なお、怪我を抱えるマルカオとアルフォンについては今回の開幕戦のメンバーから完全に外れることが確定しています。(via SPORT / ElDesmarque)
ホルヘ・デ・フルートス獲得交渉 ラージョの拒絶で獲得困難に
❌ セビージャは、現在市場価値が1500万から2000万ユーロへと高騰しているルーベン・バルガスに対して、今夏中に他クラブから大型の売却オファーが届くことを見越して、彼の後釜となる右サイドのウイング候補の確保に動いていました。その最優先の補強ターゲットとして名前が挙がったのが、ラージョ・バジェカーノに所属する29歳の実力派、ホルヘ・デ・フルートスでした。
ナバロSDは、デ・フルートスの代理人およびラージョに対して、獲得に向けた具体的な打診と初期の問い合わせを行いました。
しかし、マドリードのクラブから返ってきた答えは、交渉の余地すら与えない完全な『ノー』でした。
ラージョは今夏、ペップ・チャバリアをチェルシーへ、ノベル・メンディをハル・シティへそれぞれ高額で売却したことにより、合計で4500万ユーロを超える莫大な資金を手にしており、財政的な余裕は極限に達しています。そのため、主力選手を安価で切り売りする必要性が皆無となっています。
デ・フルートスには2028年までの契約と、5000万ユーロの莫大な契約解除違約金が設定されています。ラージョ側は、この違約金が満額でキャッシュ提示されない限り、デ・フルートスを放出する意思は1パーセントもないという姿勢を貫いており、セビージャにとってこの獲得プランは極めて困難、かつ現実的ではない取引となっています。(via Estadio Deportivo)
フラン・ゴンサレスとフリオ・ディアス 加入発表とモウリーニョ監督の引き留め裏話
💎 クラブは木曜日、レアル・マドリード・カンテラから獲得した21歳の有望キーパーであるフラン・ゴンサレスと、アトレティコ・マドリードの下部組織から獲得した21歳の左サイドバック、フリオ・ディアスの2名の若きエリートたちの合同入団発表会を盛大に開催しました。
会見の場で、ゴンサレスはレアル・マドリードを率いるジョゼ・モウリーニョ監督から直接、ファーストチームのトレーニングに留まるよう強い引き留めにあったという、非常に興味深い交渉の裏話を明かしました。
『モウリーニョ監督から直接、マドリードに残って自分のもとでプロとしての基準を学び続けるよう言われ、本当に難しい決断を迫られました。しかし、私の代理人、そしてマドリードのフロント陣とともに話し合いを重ね、何よりも私自身がプロとして新しい挑戦のステップを踏み出し、セビージャという素晴らしい歴史あるクラブで勝負したいという強い意志を示しました。この決断に一切の迷いはありません』
また、アトレティコから移籍したディアスも、名将ディエゴ・シメオネ監督から受けたプロフェッショナルとしての金言について、以下のように語りました。
『チョロ(シメオネ)は、ピッチの上で常に自分の持てる100パーセントの力をすべて注ぎ込むこと、そして最後の1秒のホイッスルが鳴るまで絶対にファイトを止めないことの重要性を私にたたき込んでくれました。セビージャという大舞台への移籍に対して、プレッシャーや恐怖は少しも感じていません。私たちはこれまでの2シーズンのようにサポーターの皆様に降格の恐怖を味合わせるのではなく、できるだけ早く残留を確定させ、穏やかで前向きなシーズンを皆様にお届けすることを最大の目標として戦います』(via ElDesmarque)
アドリア・ペドロサ ラージョへの買取オプション付きローン移籍が秒読み
🏃 前述の通り、カンテラから19歳にしてトップチームへの登録を完了させたオソや、左サイドの絶対的主力であるガブリエル・スアソ、そして新加入のフリオ・ディアスの存在により、チームの左サイドバックのポジションは極めて高い飽和状態に達しています。このため、昨シーズンはエルチェへのレンタル移籍を経験し、今夏に戻ってきたもののナバロSDの構想から外れていたアドリア・ペドロサの去就に動きがありました。
現在、ペップ・チャバリアをチェルシーへ売却し、専門の左サイドバックが登録メンバー内で一人もいなくなるという異常事態に陥っていたラージョ・バジェカーノが、ペドロサの獲得に向けてセビージャへの具体的なアプローチを開始しました。
両クラブは、ペドロサの年俸のほぼ全額をラージョ側が負担する形式の「買い取りオプション(約2000万ユーロ規模とは異なる、以前Elcheに設定された200万ユーロ前後をベースとした実用的なオプション)付きの期限付き移籍(レンタル)」での合意に極めて近づいており、早ければ数日以内にもペドロサのマドリード行きが正式にアナウンスされる見込みです。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
ジョージ・イレニヘナ 資金的な障壁で獲得交渉が暗礁に
❌ ナバロSDは、獲得を完了したウレの次のステップとして、前線の厚みを完璧なものにするために、サウジアラビアのアル・イテハドに所属するフランコ・ナイジェリア人フォワード、ジョージ・イレニヘナの獲得交渉に全力を注いでいました。選手個人との間では、セビージャへローン移籍するという口頭での完全合意を事前に取り付けていました。
しかし、交渉の最終局面において、アル・イテハド側を支えるバックの金融・財務管理機関が『選手をただの無償レンタル、あるいは買い取り義務なしの期限付き移籍で放出することは、クラブのこれまでの巨額の投資バランスを損なうものであり絶対に認められない』と電撃的に介入し、手続きに急ブレーキがかけられました。
アル・イテハドはこれにより、今年2月にモナコに対して支払った3300万ユーロの資金の一部を即座に回収するため、レンタルではなく『2500万ユーロ(約40億円)での完全売却のみを受け入れる』という強気の要求へと条件を変更しました。現在のセビージャの極めて制限されたファイナンス枠では、このような法外な金額を支払うことは不可能です。
また、アル・イテハドの新指揮官であるイェンス・ヴィファー監督も、自身の重要な前線の駒であるイレニヘナを簡単に手放すことに強く反対しており、セビージャはこの交渉の継続をほぼ諦め、急ピッチで他のフォワード獲得候補のリストを再稼働させる決断を下しました。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
ルイス・デ・ラ・フエンテ 歴代レジェンドとして街の壁画に仲間入り
🇪🇦 クラブは、かつて選手としてセビージャのユニフォームを着てピッチを駆け、引退後にはクラブのユース(フベニール)の最高責任者として長年にわたり多大なる貢献を残した現スペイン代表監督のルイス・デ・ラ・フエンテ氏の功績を称え、クラブの練習拠点であるスポーツシティの巨大な壁画(キャンバス)の中に彼の顔を公式に追加しました。
この壁画には、カンテラが生み出した最高峰のレジェンドたちであるセルヒオ・ラモス、ヘスス・ナバス、カルロス・マルチェナ、そして女子ワールドカップ覇者のオルガ・カルモナといった偉大なるフットボールヒーローたちの顔が描かれており、デ・ラ・フエンテ氏もその輝かしいリストの一員として永遠にサポーターの記憶に刻まれることになります。
デ・ラ・フエンテ氏は、現役時代にアスレティック・ビルバオで名を上げた後にセビージャへと移籍し、左サイドバックのレジェンドであるマノロ・ヒメネスらと熾烈なスタメン争いを展開。引退後はセビージャのユースチームの監督を5シーズンにわたり務め、その手腕のもとからヘスス・ナバスや、早逝した大天才アントニオ・プエルタといった、クラブの歴史を決定づけた数々の偉大な才能を世に送り出してきました。(via ElDesmarque)
イヴァン・ラキティッチ 退団後も愛する背番号10への思いをSNSに投稿
🇭🇷 セビージャで長きにわたりキャプテンマークを巻き、数々のタイトルをクラブにもたらしたクロアチアのレジェンド、イヴァン・ラキティッチ。今年1月にキケ・サンチェス・フローレス前監督からの戦力構想外の通告を受け、断腸の思いでサウジアラビアへと旅立ち、現在は母国のハイドゥク・スプリトでプレーする彼が、SNS上に投稿した1枚の写真がサポーターの間で大きな話題を呼んでいます。
写真の中で、ラキティッチは友人たちとともにボートの上でバカンスを楽しんでいますが、彼を除く9名の友人全員が、背中にラキティッチがかつて背負っていたセビージャの伝統の「背番号10」と、それぞれの友人の名前がプリントされた昨シーズンのセビージャのユニフォームを着用してポーズを決めています。
現在、このセビージャの象徴的な「10番」は、新加入のペケが受け取ることが決定していますが、過去にディエゴ・マラドーナ、シメオネ、エベル・バネガ、そしてラキティッチら偉大なるクラックたちが身にまとってきた重みのある背番号に対し、ラキティッチ自身が『セビージャの10番の誇りを、私はいつまでも忘れることはない』という、最愛の古巣とサポーターへの深い敬意と忠誠のメッセージが込められた愛にあふれる投稿となっています。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
セビージャFCは、いよいよ土曜日に控える開幕ラージョ戦に向けて、ペーパーワークに悩まされていた新鋭FWロビー・ウレの登録完了という、これ以上ない最高の興奮とともに新シーズンを迎える準備が整いました。
ピッチ外の移籍市場においては、ナバロSDによる怒涛の16名整理によってサラリー制限の壁をクリアしつつも、イレニヘナやデ・フルートスといった大物ターゲットとの交渉が資金的な理由で頓挫するなど、厳しい現実とも直面しています。
しかしながら、若きフラン・ゴンサレスらの加入や、レジェンドのデ・ラ・フエンテ代表監督への敬意、そしてラキティッチの熱い愛など、クラブの誇りと結束はかつてないほどに高まっており、新生セビージャが満員のピッチで最高のスタートを切るための準備は完全に整っています。
