ニコラ・マラスの意図的なパフォーマンス低下を理由とする懲戒解雇
デポルティーボ・アラベスは、セルビア人ディフェンダーのニコラ・マラスとの契約を解除しました。マラスはクラブとの間にあと1年の契約期間を残していましたが、クラブ側が作成した詳細な報告書によって『選手が契約において通常果たすべき、あるいは合意された業務のパフォーマンスを、明らかに自らの意志によって継続的に低下させていた』という客観的な証拠が立証されたため、電撃的な懲戒解雇となりました。
クラブは、マラスが日々の練習やパフォーマンスにおいて意図的にクオリティを低下させていた事実を突き止めるため、現代フットボールの様々なデジタルプラットフォームや最先端技術を駆使しました。具体的には、戦術的・技術的データを網羅する「Wyscout」、選手の物理的な走力やパフォーマンス指標を正確に測定する「SkillCorner」、そして日々のトレーニングにおける負荷や選手のグラウンド上での行動・データを記録するGPSデバイス「Catapult」および「WIMU」といった複数の精密な解析ツールを使用しました。これらすべてのシステムから弾き出されたデータが、マラスの意図的なパフォーマンス低下を完全に証明していました。
マラス自身も、クラブからこの深刻な規律違反に関する調査ファイル( expediente )が開かれている事実を事前に認識していました。アラベスは彼に対して正式な弁明や異議申し立て( alegaciones )を行う適切な猶予と機会を設けていましたが、マラスが提出したどのような反論も、クラブが提示した決定的なデータや事実を覆すには至りませんでした。結果として、アラベスの取締役会は一切の妥協なく、契約解除という最も厳しい処分を決定しました。
この結末により、マラスのアラベスでの挑戦は最悪の形での幕切れを迎えました。彼は2022年にアルメリアからの期限付き移籍でアラベスに加わりましたが、その際の契約にはチームが1部昇格を果たした場合に買い取り義務が発生するオプションが含まれていました。チームは見事にプレーオフを制して1部への昇格を勝ち取り、これによりアラベスへの完全移籍が決定した経緯があります。しかし、完全移籍を果たして以降の彼は、公式戦でわずか3試合にしか出場しておらず、そのすべてがコパ・デル・レイ(国王杯)のゲームでした。
その後はレバンテ、スポルティング、ミランデスといった他クラブへのレンタル移籍を繰り返す日々が続き、今夏も構想外として再び新たな移籍先を探す作業に直面していました。しかし、まさかプロとしての尊厳を問われるような懲戒解雇という極めて不名誉な形でクラブを去ることになるとは、本人にとっても完全に想定外の事態でした。(via MARCA)
