バルベルデ監督の退任

3度にわたってアスレティック・ビルバオを指揮し、計10シーズンを務め上げたエルネスト・バルベルデ監督が、このレアル・マドリード戦をもって退任した。公式戦通算504試合の指揮はクラブ歴代最多記録であり、40年ぶりのコパ・デル・レイ優勝に導いたことでビルバオ市長から「名誉市民」にも選ばれた名将が、ついにクラブを去る。

バルベルデは試合前、『まだ実感が湧かない。いつも通りトレーニングをして試合に集中している。でも、これだけの年月を経て、もうここで続けることはないのだと考える瞬間はある。落ち着いて受け止めているよ』と心境を語っていた。

試合後、バルベルデは次のように振り返った。『504試合というのは非常に意味のある数字だ。人々の愛情を感じられて満足しているし、少し圧倒されている。今日は皆で別れを惜しんだ。キャプテンたちも私も話をして、感傷的になってしまった。これが最後であり、しかも特別なスタジアムでのことだったからね』

今シーズンについては、『チャンピオンズリーグやコパ・デル・レイの準決勝を除けば、期待通りのシーズンではなかった。いくつかの困難を乗り越えられなかったのは我々のマイナス面だ。リーグ戦は我々にとっても他の多くのチームにとっても良いものではなかった。それが現実だ』と厳しく総括した。

試合内容についても、『暑さのせいでリズムが出なかった。相手に早く先制されたが、ハーフタイムには2-1で食い下がる可能性も見えていた。しかし彼らには高いクオリティがあり、ムバッペはどんな状況でもゴールを決めてしまう。追いつくチャンスが見えていた分、少し腹が立っているが、マドリーは容赦してくれない。激しい戦いの中で、ボールを奪って前に出たいという気持ちが強すぎた』と無念さを滲ませた。

辞任の理由については、『時間が経てばより客観的に見られるだろうが、監督の日常というものは確実に消耗していくものだ。本当に多くの試合があった。終わることにとても感動している。今が離れるべき時であり、これからはアスレティックの一人のファンになる時だと思っている』と語った。

なお、後任には元ボルシア・ドルトムント監督のエディン・テルジッチが2年契約で就任することが決まっている。ユップ・ハインケスに次ぐクラブ史上2人目のドイツ人監督であり、20人目の外国人監督となる。彼に対するアドバイスを求められたバルベルデは、『私のアドバイスなんて聞かない方がいい(笑)。それぞれが自分で経験するのが一番だ。でも、このクラブは本当に特別なんだ。そのことは彼が到着すればすぐに気づくはずだよ』とエールを送った。(via ElDesmarque)