アトレティコ・マドリード

前線の大型補強としてフリアン・アルバレスの獲得に本腰を入れている。1億3500万ユーロの固定額にボーナスを加えた総額約1億5000万ユーロの巨大オファーを準備中。レアル・マドリードからの同額オファーは拒否されたものの、アルバレス本人は新天地を求めており、アトレティコ行きに前向きな姿勢を見せている (via SPORT)。

中盤の強化にも余念がなく、スポルティングCPのモルテン・ヒュルマンドの獲得交渉を加速。違約金は8000万ユーロに設定されているが、4500万から5000万ユーロでの決着を目指している。また、左サイドバックとしてレヴァークーゼンのアレハンドロ・グリマルドを1000万から1300万ユーロでリストアップしている (via Estadio Deportivo)。

レンタルを終えたニコ・ゴンサレスの去就は不透明。シメオネ監督や選手本人はアトレティコでのプレー継続を望んでおり、選手は給与の20%カットも受け入れる構えだが、ユヴェントスのスパレッティ新監督が彼を戦力とみなしている。アトレティコが3200万ユーロの買取義務を達成できなかったため、6月30日までに2600万ユーロで買い取るかどうかの厳しい決断を迫られている (via MARCA)。

放出候補の整理も進んでおり、昨季レンタルに出されていたトマ・レマル(ジローナ)、カルロス・マルティン(ラージョ)、ホラティウ・モルドヴァン(オビエド)の3選手は構想外とされ、今夏の完全移籍が濃厚となっている (via ElDesmarque)。

代表関連では、W杯アルゼンチン代表に選出されたジュリアーノ・シメオネが、クラブでは自身の道を切り開くために「ジュリアーノ」と背中に入れている一方、代表では国を背負う誇りと父への敬意から「シメオネ」のユニフォームネームを選択した。『代表のシャツのためにすべてを捧げろ』という父ディエゴからの熱いメッセージも明かされた (via ElDesmarque)。

ピッチ外では、昨季のCLバルセロナ戦前にスタジアム周辺でヴィニシウスに対して人種差別的な暴言を吐いた27歳のアトレティコファンが警察に逮捕され、憎悪犯罪の疑いがかけられている (via SPORT)。

セビージャFC

ル・アーヴルから24歳のセンターバック、アルナ・サンガンテをフリーで獲得。2031年までの5年契約を結び、契約解除金は5000万ユーロに設定された。アフリカのコトヌー協定によりEU外枠を消費せず、右サイドバックもこなせる多才なDFとして期待される (via ElDesmarque)。これに合わせて、ホセ・イグナシオ・ナバーロSDは厳しい財政状況の中で「ハングリー精神」を持つ選手を集める方針を明言しており、フアン・イグレシアスやホン・グリディといったアラベスやヘタフェからのフリー獲得組とともに再建を図る (via ElDesmarque)。

一方で、ラファ・ミルが性的暴行と傷害の罪で懲役8年半の第一審有罪判決を受けた問題に対し、クラブは規律解雇や給与支払い停止、さらには損害賠償請求などあらゆる選択肢を検討している。選手側は控訴する予定だが、RFEFの規定により最長5年のライセンス剥奪の可能性もある。現在レンタル中のエルチェも判決文を分析し、5万ユーロの買取オプション行使を白紙に戻す構えを見せている (via SPORT)。

新たなGKの確保に向けてビジャレアルのディエゴ・コンデに関心を寄せているが、フリーでの獲得打診は拒否された。ビジャレアル側は未償却分の150万から200万ユーロの支払いを求めており、コンデ自身もスタメン確約を要求しているため交渉が続いている (via Estadio Deportivo)。また、マジョルカのベテランCBアントニオ・ライージョにも接触。セビージャはニアンズやマルカオなどの高給CBの放出を優先しているが、幼い頃からベティスファンであることを公言しているライージョの獲得成否が注目される (via Estadio Deportivo)。さらに、レアル・サラゴサのアドリアン・リソ獲得競争においても一歩リードしている (via Estadio Deportivo)。

なお、昨シーズンはカンテラーノ(下部組織出身選手)が合計12,728分出場し、キケ・サラスやイサク・ロメロらがトップチームを牽引。これは13/14シーズン以来の重用ぶりであり、経済難の中でカンテラの重要性が増している (via Estadio Deportivo)。

レアル・ベティス

ダニ・セバージョスの復帰計画は膠着状態に陥っている。選手本人は残りの年俸を放棄してでもフリーで退団したいとレアル・マドリードに訴えたが、クラブ側は700万から800万ユーロの移籍金を要求してこれを完全拒否。アヤックスも獲得を狙う中、ベティスは移籍金を支払う意思はなく、マドリードが条件を緩和するのを静かに待っている状態だ (via Estadio Deportivo)。

中盤の放出に関しては、リーベル・プレートがネルソン・デオッサの保有権50%に対して500万ユーロのオファーを提示したが、ベティスは投資回収のために最低1000万ユーロを要求して突っぱねた。フラメンゴやイプスウィッチも関心を示しており、交渉は継続中 (via Estadio Deportivo)。GKギリェルメ・フェルナンデスについては、バジャドリードが買い取りオプションを行使しなかったため、ポルトガルのジル・ヴィセンテなどからオファーが届いており、完全移籍での売却を目指している (via Estadio Deportivo)。

思わぬ臨時収入の可能性もある。昨季オリンピック・リヨンへ売却したアブネル・ヴィニシウスにベンフィカやフラメンゴが強い関心を寄せており、1000万ユーロで移籍が成立した場合、ベティスが保持する20%の将来売却益条項により200万ユーロが転がり込む計算となっている (via Estadio Deportivo)。

補強ポイントとしてはストライカー、左サイドバック、ポゼッション型MFを最優先に定めており、ローマのアンヘリーニョらと接触している (via ElDesmarque)。

下部組織の強化も進めており、ビクトル・オルタの右腕として活躍したアルベルト・コルデロを育成部門のテクニカルセクレタリーに招聘。さらにグラナダから2010年生まれの有望株チュス・アバドとサンドロ・オルテガを確保した (via ElDesmarque)。

レアル・ソシエダ

エディン・テルジッチ新監督の就任により、カンテラ出身の若手選手たちの去就に注目が集まっている。アレックス・マルチャルはすでに2029年までの契約延長に合意しており、アスレティック・ビルバオからの引き抜きを阻止した。一方でセルトン・スエド、イボン・サンチェス、イケル・モンレアル、アシエル・イエロの4選手については、テルジッチ監督がプレシーズンで評価を下し、Bチーム残留かレンタル移籍かを最終決定する (via Estadio Deportivo)。イバイ・サンスとエデル・ガルシアについてはコルドバへのレンタルや移籍が濃厚となっている (via ElDesmarque)。

また、かつて指揮を執ったセルヒオ・フランシスコ氏が、新たにブルゴスCFの監督に就任することが発表された (via Mundo Deportivo)。

アストン・ヴィラで成功を収めているウナイ・エメリ監督はインタビューで、『いつか愛するレアル・ソシエダを指揮するという夢と情熱を常に心の片隅に持っている』と熱いソシエダ愛を語った (via ElDesmarque)。

アスレティック・ビルバオ

内部からウリアルテ会長に対する強い批判の声が上がっている。元役員のイゴール・サン・ロマンがインタビューに応じ、会長の独断的なクラブ運営とコミュニケーション不足を非難。『今季のチャンピオンズリーグは失敗だった』と断じ、クラブの内部で何かが歪み始めていると警鐘を鳴らした (via Estadio Deportivo)。

また、長年チームを支えたダニ・ガルシアが退団の舞台裏をポッドキャストで告白。クラブとバルベルデ監督の決断の遅さに限界を感じて退団を決意したが、ムニアインとラウール・ガルシアの引退・退団セレモニーの主役を奪いたくないという配慮から、最後の最後までチームメイトにも明かさずに黙っていたという感動的なエピソードを披露した (via ElDesmarque)。

ビジャレアルCF

GKディエゴ・コンデのセビージャへの移籍交渉において、クラブは強気の姿勢を崩していない。セビージャ側はフリーでの獲得を打診したが、ビジャレアルは未償却分の約200万ユーロを回収するため、最低でも150万から200万ユーロの移籍金を支払うよう求めている (via SPORT)。

イニゴ・ペレス新監督の下で、膨れ上がったセンターバック陣の整理が急務となっている。ラファ・マリンの買い取りオプション(1500万ユーロ)は行使しないものの、依然としてレナト・ヴェイガ、ローガン・コスタ、カンブワラら6人のCBを抱えており、プレシーズンの評価を経て売却やレンタルが決定される (via ElDesmarque)。

レンタル組の去就も順次決定されており、カルロス・ロメロはトップチーム残留が確定。ラモン・テラッツやアコマックらは新監督のアピール次第となる。パプ・ゲイェの去就によっては中盤の補強に動く予定 (via SPORT)。

なお、所属するガーナ代表のトーマス・パーティが、英国での性的暴行事件を理由にW杯開催国のカナダから入国ビザを拒否されるというスキャンダルが発生している (via SPORT)。

バレンシアCF

新スタジアム「ノウ・メスタージャ」への移行に向け、現在のメスタージャの土地売却が最終局面を迎えている。大手不動産コンサルタントのCBREに売却を委託しており、ホテルやオフィス用途を含めた約1億5000万ユーロでの売却を想定して買い手を選定中だ (via ElDesmarque)。

カルロス・コルベラン監督が求める右サイドバックの補強において、経験豊富なベテランを探している。トーマス・ムニエが最有力候補だが、バックアップとして現在ロシアのクラスノダールでプレーする元マジョルカのジョバンニ・ゴンサレスもリストアップされている (via Estadio Deportivo)。

かつてバレンシアが手放したクリスティアン・モスケラとヤレク・ガシオロフスキが、それぞれアーセナルとPSVで大活躍し、市場価値を大幅に高騰させていることが話題となっている (via SPORT)。

ジローナFC

来季の2部での戦いに向け、コルネジャから21歳のMFイサン・ゴンサレスをフリーで獲得。3年契約を結んだ。昨季はグラナダでレンタルプレーしており、豊富な運動量と戦術眼が高く評価されている (via Mundo Deportivo)。

一方で主力の流出は避けられない情勢だ。ウクライナ代表のヴィクトル・ツィガンコフは退団の意思を固めており、バルセロナが安価なウインガーとして獲得に動いている (via SPORT)。また、アゼディン・ウナヒも契約解除金1000万ユーロという格安の設定であるため、セルタなどが争奪戦を繰り広げており退団が濃厚 (via ElDesmarque)。ミチェル監督退任後の後任選びも急ピッチで進められている (via Estadio Deportivo)。

セルタ・デ・ビーゴ

マルコ・ガルセスSDが守備陣の再編に動いている。ラス・パルマスが買い取りオプションを行使しなかったため、かつて下部組織に所属していたCBセルヒオ・バルシアの復帰を検討。保有元のレギア・ワルシャワとは残り契約1年となっており、格安での引き戻しを画策している (via SPORT)。

攻撃陣の補強としては、ジローナの退団が確実視されているモロッコ代表アゼディン・ウナヒの獲得へ向けた接触を開始。1000万ユーロの契約解除金は非常に魅力的であり、早急にオペレーションをまとめる構え (via ElDesmarque)。

RCDエスパニョール

モンチ新SDの就任により、補強戦線が活気づいている。初仕事としてカステジョンの攻撃的MFアレックス・カラトラバの獲得が間近に迫っている。マノロ・ゴンサレス監督が熱望していた選手であり、契約解除金は500万ユーロ (via Mundo Deportivo)。

チームのキャプテンの一人であるエドゥ・エスポシトはインタビューで、『モンチの存在があれば誰もがエスパニョールに来たくなる』と新体制への期待感を語り、2027年で切れる自身の契約延長にも意欲を示した (via Estadio Deportivo)。

また、昨季セウタへのレンタルで14ゴールを挙げた若手FWマルコス・フェルナンデスに対し、ラファ・ミルの代役を探すエルチェなどが違約金200万ユーロでの獲得に動いており、クラブはオファーに耳を傾ける方針 (via Mundo Deportivo)。

RCDマジョルカ

マルティン・デミチェリス監督の電撃退団が決まった。2028年までの契約延長を結んだばかりだったが、RBライプツィヒが250万ユーロの契約解除金を支払って引き抜きを敢行。クラブのアルフォンソ・ディアスCEOは『我々は手助けしない。払うものを払え』と不快感を露わにした (via ElDesmarque)。

この緊急事態を受け、クラブは急遽後任探しに奔走しており、直近までオビエドを率いていたルイス・カリオン氏の就任が間近に迫っている。攻撃的でポゼッションを重視する同氏の手腕に再建を託す (via Mundo Deportivo)。

ヘタフェCF

Bチームを率いるマヌ・デル・モラル監督との契約を2028年まで延長することを発表。プリメーラRFEFへの昇格を託して全幅の信頼を寄せている (via MARCA)。

トップチームの補強では、昨季レンタルで活躍したレアル・サラゴサのアドリアン・リソの再獲得を狙っている。買い取りオプションの期限は逃したものの、セビージャなど他のライバルと競合しながら交渉を続けている (via ElDesmarque)。

UDラス・パルマス

新体制に向けた補強が進んでいる。オリンピアコス所属で昨季アルバセテで18ゴールを挙げたFWヘフテ・ベタンコルの獲得を画策。同時に下部組織からエリアス・ロメロをトップチームに昇格させる (via SPORT)。また、サンドロ・ラミレスにはプレシーズンでのアピールチャンスが与えられる (via SPORT)。

守備陣では、レンタルで加入していたセルヒオ・バルシアの買い取りオプション(150万ユーロ)を行使しないことを決定。選手はレギア・ワルシャワへ一旦戻ることになる (via ElDesmarque)。

ラージョ・バジェカーノ

ノーベル・メンディの買い取りオプションを行使。350万ユーロを支払い、同選手の保有権の80%を獲得して完全移籍で確保した (via Estadio Deportivo)。

クラブ外のトラブルとして、地元で開催されたマラソンイベントが波紋を呼んでいる。主催者がクラブの許可なくエンブレムを模倣したTシャツを販売したほか、スタジアムのピッチへ無断で侵入したとして、クラブの権利を大きく侵害。マドリード州政府を巻き込む抗議問題に発展している (via MARCA)。

CDレガネス

4シーズンにわたりディフェンスラインを支え、キャプテンも務めたCBホルヘ・サエンスが契約満了に伴い退団。フリーでスポルティング・ヒホンへ加入することが公式に発表された (via MARCA)。

レアル・バリャドリード

クラブの元SDでありレジェンドのカミネロ氏が、現在のフラン・エスクリバ監督の手腕を高く評価。『彼は非常にバランスが取れており、かつてのメンディリバル監督と似た冷静さと安定感がある』と称賛し、来季のさらなる飛躍に太鼓判を押した (via MARCA)。

CAオサスナ

ブルゴスCFの監督を退任したばかりのルイス・ミゲル・ラミス氏が、新監督として就任することが判明 (via Mundo Deportivo)。

また、レアル・マドリードを離れた有望株ビクトル・ムニョスの獲得に成功し、戦力強化を図っている (via SPORT)。

デポルティボ・アラベス

ホン・グリディら主力選手が契約満了によりフリーでセビージャへ流出。再建に向けた新たな編成が求められている (via Estadio Deportivo)。

【本日の総括】

本日のラ・リーガのストーブリーグは、監督人事やフロントの大きな動きが目立ちました。マジョルカではデミチェリス監督が契約延長直後にRBライプツィヒへ引き抜かれ、ルイス・カリオン氏が急遽後任に浮上するという劇的な展開に。エスパニョールではモンチ新SDが早速カラトラバ獲得へ動き、セビージャはフリー移籍を活用した補強とラファ・ミルの不祥事への対応という二つの課題に追われています。アトレティコはフリアン・アルバレス獲得に1.5億ユーロの巨額オファーを準備するなど、市場の主役として君臨しています。

なお、本日の全記事内において、久保建英選手や浅野拓磨選手ら日本人選手に関する新たな公式動向やトピックは確認されていません。各チームとも7月のプレシーズン始動に向け、限られた予算の中でいかにカンテラを活用し、フリーの即戦力を確保するかに知恵を絞っています。