アトレティコ・マドリード

前線の最優先ターゲットであるジュリアン・アルバレスの獲得交渉が緊迫した局面を迎えています。バルセロナが1億ユーロ規模のオファーを用意し獲得に全力を挙げているのに対し、クラブは売却を断固拒否する構えを崩していませんが、選手本人が『自分を移籍させてほしい』と直談判を行う姿勢を示しており、本人の強い決断が今後の鍵となります。一方、守備陣の補強としてトッテナムのクティ・ロメロ獲得に向けて3000万ユーロを提示しており、2030年までの契約(1年延長オプション、年俸600万ユーロ)で個人合意に達しています。トッテナム側は4000万から4500万ユーロを要求しており、クラブ間での最終合意を急いでいます。さらに、ナウエル・モリーナのローマ移籍、マッテオ・ルッジェーリのアストン・ヴィラへの1800万ユーロ(+変動600万ユーロ)での移籍、およびチアゴ・アルマダのリバープレートへの2200万ユーロでの売却など、大規模な放出を急ピッチで進めています。また、アレクサンダー・セルロートのユベントス移籍については、適正なオファーがないことや代役不足を理由に、シメオネ監督が売却を一時的に凍結しました。(via SPORT / via MARCA / via ElDesmarque / via Mundo Deportivo)

レアル・ベティス

ダブリンで行われたプレシーズンマッチで、昨季のプレミアリーグ王者でありチャンピオンズリーグ準優勝のアーセナルを3対1で下す大金星を挙げました。この一戦では、昨季は期待外れに終わったものの『今季はとにかく楽しんでプレーする』と夏にマインドセットを切り替えたロドリゴ・リケルメが先制点を奪う大活躍を見せています。また、新境地である偽9番として起用されたネルソン・デオサが30メートルの強烈なミドルシュートと1アシストを記録。デオサはSNSでコロンビアのストリートスラングを用いて『どんどん体が絞れて調子が良くなっている』と好調ぶりをアピールしており、この試合には複数のイングランドクラブのスカウトが視察に訪れました。さらにパブロ・フォルナルスが3点目を決め、かつて所属したウェストハムの代名詞である『ハンマー』のポーズを披露して敵地を沸かせました。バルトラからキャプテンマークを託されたヘクター・ベジェリンも攻守に躍動したほか、長期離脱から復帰したイスコが後半から45分間プレーしました。イスコは過去のレアル・マドリードでの居場所喪失や、セビリアでのモンチ氏との衝突を振り返り『当時は自分が被害者だと思い込んで周囲のせいにしていたが、自分自身のメンタルや闘争心が欠けていただけだった』と、セラピーによって被害者意識を克服した過去を率直に明かしています。なお、元所属のルイス・エンリケがフラメンゴへ移籍することに伴い、連帯貢献金として約23万7500ユーロがベティスの金庫に入ることになります。退団したチミ・アビラはロサリオ・セントラルと交渉中であり、退団にあたって『フットボールは合法的な人身売買だ。機械のように、役に立たなくなれば捨てられる』と不満をぶちまけました。(via SPORT / via MARCA / via ElDesmarque / via Estadio Deportivo)

レアル・ソシエダ

新シーズンに向けたトレーニングが進む中、Sanseに所属する20歳の若きセンターバックであるルケン・ベイティアが大きな注目を集めています。プレシーズン全4試合に出場したベイティアは、インタビューで『自分の強みは守備陣を統率するリーダーシップ、優れたビルドアップ能力、そしてエリア内での粘り強いデュエルだ』と自信を覗かせ、マタラッツォ監督が進めるハイプレス戦術に強い適応を見せています。チームは昨季にラ・リーガワーストクラスの失点数を記録した守備の改善に取り組んでおり、アゲルドの獲得など市場での補強も視野に入れています。トレーニングでは、久保建英、セルヒオ・ゴメス、ダニ・ディアスらが通常メニューを消化してコンディションを上げています。一方、ゴンサロ・ゲデスが個人的な手術を受けたため、今週のドイツ遠征には同行せず数日間の離脱が決定しました。その他、オドリオソラやカリカブルなど5選手が個別調整を続けており、オヤルサバルは8月10日にチームに合流する予定です。(via Mundo Deportivo / via AS)

セビリアFC

移籍市場の締め切りを見据え、大幅な血の入れ替えを進めています。アコル・アダムスをベネツィアへ、フアンル・サンチェスをボーンマスへ売却したのに続き、ジブリル・ソウのジェノアへの移籍(400万ユーロの契約解除金行使)が秒読みとなっており、ソウはすでにメディカルチェックのためにイタリアに到着しています。これにより浮いた資金をもとに、攻撃陣の補強としてスウェーデン・シリウスで今季20ゴールを挙げている22歳のスコットランド代表FWロビー・ウアの獲得を最優先として公式オファーを提示しました。また、中盤の強化としてスポルティングCPのジョージア代表MFギオルギ・コチョラシュヴィリの獲得交渉を進めており、買取オプション付きのレンタル移籍での合意を模索しています。さらに、守備陣の整理としてファビオ・カルドーゾやフェデ・ガットーニ、ジョアン・ジョルダンらの放出に向けて代理人が動いています。ガルシア・プラザ監督は『現在の陣容は短いが、新シーズンに向けて確実に進歩している。まずは開幕のレイ・バジェカーノ戦を熱狂的なスタジアムにして白星を飾りたい』と抱負を語りました。(via SPORT / via MARCA / via ElDesmarque / via Estadio Deportivo)

バレンシアCF

クラブのレジェンド守護神であるサンティアゴ・カニサレス氏がラジオ番組で、最大株主であるピーター・リム氏の経営姿勢を痛烈に批判しました。カニサレス氏は『バレンシアには明確なプロジェクトも、目標も、確固たるクラブ構造も存在しない。これでは選手が最高のパフォーマンスを発揮するのは不可能だ。かつて2度のCL出場権やコパ・デル・レイ優勝をもたらしたアレーマニーやマルセリーノを、成功を収めた直後に解雇したリム氏の管理体制に対する信頼は完全に底を突いている』と怒りをあらわにしています。移籍市場では、MFアンドレ・アルメイダに対しスウォンジーから350万ユーロ(昇格時に追加200万ユーロ)のオファーが届き、クラブは売却を望んで圧力をかけましたが、本人はこの提案を拒否して残留もしくはより魅力的なオファーを待つ姿勢を崩していません。アルメイダの獲得にはセルタなどが関心を示しています。(via SPORT / via MARCA / via ElDesmarque)

RCセルタ

プレシーズン中にチームの規律を大きく乱す問題が発生しました。MFイライクス・モリバが度重なる遅刻などの紀律違反を犯したため、クラウディオ・ヒラルデス監督は彼をイタリア遠征(サッスオーロ戦、ナポリ戦)のメンバーから完全に除外し、ヴィゴでの居残り練習を命じる厳しい処分を科しました。チームはこの遠征でサッスオーロと対戦し、4対1で快勝。39歳となったイアゴ・アスパスが今季初先発で鮮烈な先制ゴールを決めると、後半終盤には23歳のフゴ・ゴンサレスがわずか4分間のうちにハットトリックを達成する驚異的な活躍を見せ、1軍定着へ強烈なアピールを果たしました。さらに、マンチェスター・ユナイテッドからトルコ代表GKアルトゥル・バインディルを400万ユーロのオプション付きレンタルで獲得することでクラブ間合意に達しました。一方で、ウナイ・ヌニェスのエスパニョールへのレンタル移籍が近づいており、セルタ側は彼の給与の半分を削減できる見込みです。また、Carles Pérezに対しても海外の複数クラブから獲得打診が届いています。(via SPORT / via ElDesmarque / via Estadio Deportivo)

ヘタフェCF

ボーンマスでプレーしていたトルコ代表FWエンエス・ウナルの復帰がほぼ確実となりました。以前の移籍時に発生した未払い金などの相殺条項を活用した特殊な合意により、ヘタフェは最小限のコストでかつてのエースを買い戻すことに成功し、ウナル自身もヘタフェへの帰還を最優先に希望しています。さらに守備の補強として、トリノからジョージア代表DFサバ・サゾノフを完全移籍で獲得しました。これにより、Bordalás監督が進める強固な守備ブロックに新たな大柄な戦力が加わります。なお、プレシーズン後半はモナコなど強豪チームとのテストマッチを行い、欧州カンファレンスリーグの予選を見据えた戦術の熟成を図っています。(via Marca / via ElDesmarque)

ビジャレアルCF

プレシーズンマッチでレバンテと対戦し、1対0で勝利を収めました。この試合の最大の収穫は、右サイドバックの絶対的レギュラーでありキャプテンのフアン・フォイスが、今年1月のアキレス腱断裂という大怪我から約6ヶ月ぶりに実戦復帰を果たし、先発で素晴らしいコンディションを示した点にあります。フォイス自身も『長いリハビリを乗り越えて再びピッチで笑顔になれたことが何より嬉しい』と復帰の喜びを語っています。試合は新加入のペーテル・グラーチが移籍後初のスタメンとしてゴールマウスを守り、抜群の安定感で無失点に貢献しました。また、長年にわたり中盤を支え、今夏限りでの現役引退を発表したマヌ・トリゲロスがスタジアムを訪れ、サポーターや関係者から温かい拍手で見送られる感動的な一幕もありました。(via SPORT / via Mundo Deportivo)

オサスナ

イタリアに遠征し、強豪ナポリと対戦したテストマッチは1対2で敗れ、プレシーズンでの無敗記録がストップしました。試合は前半、ナポリのポリターノに素晴らしいボレーシュートで先制を許すと、後半にも守備の連動性の乱れから追加点を奪われる苦しい展開となりました。しかし、W杯の休暇から合流したばかりのエースFWアンテ・ブディミルが途中出場し、自ら獲得したPKを落ち着いて決めて復活の1点を返しました。新戦力のデュバシンもオサスナでの初出場を果たし、上々のパフォーマンスを披露しています。Ramis監督は『ナポリのような強豪相手に敗れはしたものの、守備のブロック構築やプレスの連動など、ラ・リーガ開幕戦に向けて多くの有益な戦術的課題を整理できた』と前向きな総括を行いました。(via MARCA)

【本日の総括】

ラ・リーガの各チームは、プレシーズン終盤における実戦調整と移籍市場での駆け引きを同時に進めています。ベティスがアーセナルを撃破し、セルタがサッスオーロを圧倒するなど、欧州のライバル相手に確かな実力を示しています。その一方で、モリバの規律違反による除外処分やカニサレス氏のクラブ批判など、新シーズンに向けたピッチ内外の緊張感も高まっており、開幕に向けて各クラブのチーム作りは最終段階を迎えています。