【今日のラインナップ】
✅ アスレティック・ビルバオ [ガラルレタが右肩脱臼で離脱、コパ・デル・レイに向けた調整が続く]
✅ アトレティコ・マドリード [コパ準決勝へ向けた布陣予想と、グリーズマンの去就に関する動向]
✅ アラベス [チャチョ・クーデ監督がリーベル・プレートへ移籍決定、後任選びが急務に]
✅ エスパニョール [エルチェ戦での人種差別騒動の波紋と、次節に向けた中盤の深刻な欠場者問題]
✅ エルチェ [ラファ・ミルの人種差別疑惑に関する公式声明とVAR介入によるPK獲得の詳細]
✅ オサスナ [バレンシア戦でのハンド判定を巡る不満と敗戦の余波]
✅ オビエド [アルベルト・レイナがラージョ戦に間に合う見通し、守備陣の負傷者は続く]
✅ ヘタフェ [ラマダン中のアブカルの調整と、レアル・マドリード戦に向けた意気込み]
✅ ジローナ [セルタに逆転負けを喫し、フラン・ベルトランが古巣相手にプレー]
✅ セルタ・デ・ビーゴ [劇的な逆転勝利で6位浮上、若手の台頭とジュグラの復調が光る]
✅ セビージャ [ダービーでの劇的ドロー劇、クラブはサポーターへチケット代の返金を発表]
✅ バレンシア [残留争いで大きな勝ち点3、PK蹴り直しの珍事と来季に向けた不安要素]
✅ ビジャレアル [ジェラール・モレノの復帰が近づき、3月の重要連戦へ準備を進める]
✅ ベティス [痛恨のダービー引き分け、アントニーとサポーターの衝突やスタンドからの物投げ込みが発生]
✅ マジョルカ [デミチェリス新監督が就任、1週間で3人目の監督として残留へ向けた初練習を実施]
✅ レアル・ソシエダ [プリメーラ通算1000勝達成、マタラッツォ監督下での躍進とコパへ向けた熱気、久保建英の負傷状況]
✅ ラージョ・バジェカーノ [バジェカスのピッチ状態やクラブの待遇に対する選手と監督からの不満が噴出]
✅ レバンテ [カルロス・エスピが途中出場から2ゴールを奪いチームを救う、契約延長も発表]
■【アスレティック・ビルバオ】🦁
レザマでの練習は、レアル・ソシエダとのコパ・デル・レイ準決勝第2戦に向けた熱気に包まれている。ラージョ・バジェカーノ戦(1-1)の後半にイシ・パラソンとの競り合いで不自然な体勢で落下したイニゴ・ルイス・デ・ガラルレタは、右肩の脱臼により今後の複数試合を欠場する。ロッカールームで肩は整復されたものの、数日間は三角巾で腕を固定する必要があり、痛みを伴うリハビリと予防メニューをこなさなければならない。手術は回避される見通しだが、コパのレアル・ソシエダ戦、リーグのバルセロナ戦はもちろん、代表ウィーク前のジローナ戦やベティス戦の出場も絶望的である。代役としてはアレハンドロ・レゴやミケル・ベスガが起用される見込みだ。
負傷者に関して、恥骨炎を抱えるニコ・ウィリアムズはパンプローナとレザマを往復しての調整が続き、膝の手術を受けたベニャト・プラドスとマロアン・サナディは別メニューで回復の最終段階にある。ウナイ・エギルスとジェライ・アルバレスもグループ練習に復帰しているが、試合勘や出場停止の都合で起用は難しい。さらに、ユーリ・ベルチチェとアイメリク・ラポルテも負荷調整の目的で別メニュー調整を行っている。一方で、足の指の関節炎から復帰したアレックス・ベレンゲルや、膝の過伸展から回復したミケル・ハウレギサルは万全の状態にある。また、トップチームにはBチームからエデル・ガルシアとイケル・モンレアルが帯同している。
クラブの外でも熱い支持は続いており、アンダルシア州ドス・エルマナスにあるペーニャ(ファンクラブ)「Óscar de Marcos」では、本拠地から800km離れた場所でも熱狂的にチームを応援している。Gamiz-Fikaで開催されたペーニャの集まりでは、オスカル・デ・マルコス本人が表彰された。彼はラジオ番組で「外から見ているとチームがうまくいかない時に歯がゆいが、今は家族や別のスポーツを楽しむ静かな生活を満喫している」と語りつつ、コパでの逆転突破に期待を寄せた。
■【アトレティコ・マドリード】🐻
コパ・デル・レイ準決勝第2戦のバルセロナ戦に向け、シメオネ監督は万全の準備を進めている。第1レグを4-0で大勝しているものの、直近のオビエド戦(0-1で勝利)では主力を温存し、この大一番に備えた。オビエド戦ではフリアン・アルバレスが後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールを決め、リーグ戦では14試合ぶりとなる得点を記録して復調をアピールした。
バルセロナ戦の予想スタメンは、GKオブラク、最終ラインにマルコス・ジョレンテ、プビル、ハンツコ、ルジェリ、中盤にジュリアーノ、カルドーソ、コケ、バエナ、そして前線にルックマンとフリアン・アルバレスが名を連ねる。唯一の負傷者はパブロ・バリオスである。アントワーヌ・グリーズマンはスタメン起用が確実視されており、中盤でコケやカルドーソと連携してバルセロナのポゼッションに対抗しつつ、前線の3選手を操る役割を担う。グリーズマンはMLSのオーランドから巨額のオファーを受けており、今夏に移籍するかどうかの決断を迫られているが、まずは自身が復帰して以来遠ざかっているタイトル獲得に向けて全力を注いでいる。なお、COPEのアントニオ・ルイス記者は「シメオネは4点差以上で負けたことがない」というデータを挙げ、アトレティコの優位性を強調している。
■【アラベス】🦊
チャチョ・クーデ監督の退任が決定的となった。アルゼンチンの名門リーベル・プレートからのオファーを受けたクーデは、選手時代にも所属し5つのタイトルを獲得した古巣への帰還を即座に決断した。マルセロ・ガジャルド監督退任後の後任として白羽の矢が立ち、契約は2027年12月までとなる予定である。すでにアラベスの選手たちに別れを告げ、アルゼンチンへ向かう手はずとなっている。
アラベスは違約金が設定されていないクーデ監督の退任に際し、リーベル・プレートとの間で経済的な合意を模索している。同時に、残留争いを戦うための後任監督選びを急ピッチで進めている。ESTADIO Deportivoによれば、最優先候補は昨季途中にセビージャを救ったキケ・サンチェス・フローレスである。その他にも、サウジアラビアのアル・シャバブを解任されたばかりのイマノル・アルグアシルや、ガルシア・ピミエンタの名前もリストに挙がっている。
■【エスパニョール】🐦
エルチェ戦(2-2)で起きた人種差別騒動が大きな波紋を呼んでいる。試合の78分、オマル・エル・ヒラリがエルチェのラファ・ミルから「viniste en patera(小舟で来たんだろ)」と侮辱されたとして主審に報告し、プロトコルに従って試合が3分間中断された。この件は審判の報告書にも明確に記載されている。LaLigaは現在、テレビ映像やSNSの動画を収集・解析して事実関係の調査を進めており、競技委員会による処分が下される可能性がある。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長も、口元を隠して人種差別的発言を行う選手に対する厳罰化(通称「ヴィニシウス法」)を推進する意向を示している。
さらに、エスパニョールは次節のオビエド戦に向けて中盤の深刻な人員不足に直面している。エルチェ戦でエドゥ・エスポシトが累積5枚目のイエローカードを受けて出場停止となり、代わって投入されたシャルル・ピッケルもアディショナルタイムに猛烈な抗議を行って立て続けにイエローカードを受け退場処分となった。これにより、マノロ・ゴンサレス監督が起用できる中盤の選手は、ウルコ、ポル・ロサノ、ラモン・テラッツの3人のみとなってしまった。
■【エルチェ】🌴
エスパニョール戦でのラファ・ミルの人種差別疑惑について、エルチェは公式声明を発表した。クラブはあらゆる差別に反対する姿勢を明確にしつつも、現時点では明確な証拠がないとして、所属選手に対する「慎重さと尊重」を求めている。ラファ・ミル自身も周囲に対し、人種差別的な発言は一切していないと断言している。MARCAの報道によれば、ミルは試合中の度重なる小競り合いの中で、エル・ヒラリから先にアラビア語で侮辱されたと主張しており、それに対する返答として「te voy a reventar la cabeza(頭をぶっ壊してやる)」または「te voy a arrancar la cabeza(頭をもいでやる)」と攻撃的な言葉を発したことは認めているが、人種差別的な意図は否定している。
この試合の土壇場でエルチェが獲得したPKの経緯も明らかになっている。Mundo Deportivoによると、85分のコーナーキックの場面で、エスパニョールのカルロス・ロメロが不自然な位置まで腕を上げてジャンプした際にボールが接触した。当初主審は気付かなかったが、VARからの勧めで映像を確認し、「不自然な位置にある腕での明確なハンド」と断定してPKの判定を下した。これをラファ・ミルが沈め、2-2の同点に持ち込んでいる。
■【オサスナ】🐂
バレンシア戦(0-1)での敗戦により、欧州カップ戦出場権を争うライバルたちから一歩後退した。この試合では、バレンシアのラルジ・ラマザニのシュートをブロックしたオサスナのDFホルヘ・エランドのプレーが物議を醸している。エランドはスライディングでシュートをブロックした際、芝生に手をついていたが、バレンシア側は「体を支えた後に意図的に腕を滑らせてシュートコースを塞いだ」としてPKを主張した。審判団はこれを「体を支えるための自然な手」と判断し、ファウルの笛は吹かなかった。SPORTの解説によれば、RFEFのルール上は体を支えるための腕の接触はハンドとはならないものの、腕を伸ばして意図的に空間を広げたかどうかの解釈でバレンシア側の不満が噴出する結果となった。
■【オビエド】🛡️
次節のラージョ・バジェカーノ戦に向けて朗報が届いた。アトレティコ・マドリード戦(0-1)で筋肉の違和感を訴えて交代していたアルベルト・レイナが、全体練習に復帰し、問題なくプレーできる状態であることが確認された。ギジェルモ・アルマダ監督の戦術において、プレスとボール保持の両面で重要な役割を担うレイナの復帰はチームにとって大きなプラスとなる。また、オビエ・エジャリアも全体練習に参加している。
一方で、センターバックのダビド・コスタスとエリック・バイリーは依然として別メニューでのリハビリが続いており、ラージョ戦には間に合わない。次節のエスパニョール戦での復帰を目指している。そのため、アトレティコ戦で堅実なプレーを見せたダニ・カルボとダビド・カルモのコンビが引き続き最終ラインを形成する見込みだ。アルマダ監督は過密日程を考慮し、コロンバットなどを先発に復帰させるローテーションも検討している。
■【ヘタフェ】✈️
サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦に向け、特別な準備を進めている選手がいる。モロッコ代表DFのアブデル・アブカルは、現在イスラム教の神聖な断食月であるラマダンの真っ只中にある。Mundo Deportivoによると、アブカルは毎日朝5時30分に起床して日の出前に食事を済ませ、その後は19時頃の日の入りまで一切の水と食事を絶つ生活を送っている。断食明けには筋肉の回復を促すためにタンパク質を重点的に摂取し、夜22時頃に再び食事をとるというサイクルを徹底している。
アブカルは前節のセビージャ戦(14時キックオフ)でも断食状態で先発し、筋肉の違和感により67分で交代したが、レアル・マドリード戦のメンバーには無事招集された。ボルダラス監督の下でザイド・ロメロ、ドミンゴス・ドゥアルテとともに3バックの一角として先発する見込みだ。なお、ヘタフェはセビージャ戦で退場処分を受けた守備の要ジェネを欠き、ボルハ・マジョラルとアブ・カマラも負傷により起用できない状況である。カンテラ出身でレアル・マドリードからローン加入中のマリオ・マルティンは、「エンバペがいないのは間違いなく僕らにとって有利だ」と古巣相手の番狂わせに自信を覗かせている。
■【ジローナ】🔴⚪
ホームのモンチリビでセルタ・デ・ビーゴを迎え撃ったが、1-2の逆転負けを喫した。試合は序盤から激しい主導権争いとなり、前半にコーナーキックの流れからウィツェルのフリックにヴァナトが合わせて今季9点目を奪い先制に成功した。しかし、後半に入るとセルタの猛攻を受け、ジュグラに強烈な同点ゴールを叩き込まれると、その後にヴィトール・レイスがクリアを試みて痛恨のオウンゴールを献上してしまった。
失点後、ミチェル監督のチームはモロッコ代表ウナヒを中心に猛反撃を仕掛けた。ウナヒのミドルシュートが枠を叩き、何度も決定機を演出したが、セルタGKラドゥの好セーブに阻まれ同点には至らなかった。この試合では、かつてセルタでプレーしたフラン・ベルトランがジローナのユニフォームを着て古巣と対戦し、中盤で攻守に存在感を示したが、勝利を飾ることはできなかった。
■【セルタ・デ・ビーゴ】🩵
ジローナとのアウェイゲームで見事な逆転勝利(1-2)を収め、勝ち点を40に乗せて6位に浮上した。クラウディオ・ヒラルデス監督は、ボルハ・イグレシアス、マルコス・アロンソ、スタルフェルトといった主力を欠き、アスパスも休ませるという大幅なターンオーバーを敢行したが、これがピタリと的中した。先制を許したものの、オスカル・ミンゲサの卓越したゲームメイクからチャンスを量産。ミンゲサの絶妙なパスをペナルティエリア内で収めたフェラン・ジュグラが、角度のないところから豪快なシュートを右上隅に突き刺して同点に。その後、再びミンゲサのクロスから相手のオウンゴールを誘発し、逆転に成功した。
ジュグラは冬の移籍市場でエスパニョールへの移籍が取り沙汰されたが、マルコ・ガルセスSDが放出を拒否。クラブの信頼に応えるようにここ3試合で2ゴールと完全に復調し、「この1週間は素晴らしい日々だった」と喜びを爆発させている。また、ディフェンス陣ではアイドゥがスタメン出場したリーグ戦5試合でチームが全勝するという「無敗神話」を継続している。さらに、19歳のカンテラーノ、アンドレス・アンタニョンが終盤にプリメーラ・デビューを果たし、指揮官もその堂々たるプレーぶりを絶賛した。ヒラルデス監督自身は「まずは残留ラインの42〜43ポイントを確保することが最優先だ」と気を引き締めている。
■【セビージャ】🔴⚪
エスタディオ・デ・ラ・カルトゥーハで開催されたベティスとの「エル・グラン・デルビ」は、前半の2点ビハインドから後半に追いつく劇的な展開(2-2)となった。アレクシス・サンチェスのダイビングヘッドで1点を返すと、85分には途中出場のカンテラーノ、イサック・ロメロがこぼれ球を左足で強烈に蹴り込んで同点に。イサックは興奮のあまりユニフォームを脱いで喜びを爆発させたが、試合後には「感情が高ぶってしまっただけで、相手サポーターを挑発する意図は全くなかった」と説明している。出場停止によりVIP席の利用を断り、チームバスの中からタブレットで試合を見守ったマティアス・アルメイダ監督は、「選手たちの諦めない姿勢と献身性を誇りに思う。引き分けという結果は妥当だ」とチームを称賛した。
一方、スタジアム外でも大きな動きがあった。試合当日、警察の厳重な警備によりアウェイサポーターの入場が大幅に遅れた上、「Biris Norte」などのウルトラスの名称が入った衣服やグッズが次々と没収される事態が発生した。セビージャはこの警備対応に対して抗議の意を示すとともに、不当な扱いを受けたアウェイ席のサポーター635名全員に対し、チケット代(30ユーロ)を全額返金するという異例の対応を公式に発表した。
■【バレンシア】🦇
残留争いにおいて極めて重要なオサスナ戦を1-0で制し、降格圏との勝ち点差を5に広げた。この試合のハイライトは67分のPKシーンである。ウマル・サディクが倒されて得たPKを、キッカーのラルジ・ラマザニが冷静に沈めた。しかし、キャプテンのホセ・ルイス・ガヤが、ゴールが決まる喜びのあまりラマザニがボールを蹴る前にペナルティエリア内に侵入してバンザイをしてしまうという珍事が発生。審判は規定通りPKのやり直しを命じたが、ラマザニは2度目のキックも全く同じコースに蹴り込んでチームに歓喜をもたらした。ラマザニは「100回蹴れと言われれば100回決める」と強靭なメンタルを見せつけている。
守備陣では、冬に加入したウナイ・ヌニェスが4バックのセンターバックとして高さを発揮し、クリーンシートに大きく貢献。中盤でもグイド・ロドリゲスが17ヶ月ぶりとなるフル出場を果たし、インターセプトやパス成功数でチームトップクラスのスタッツを記録して存在感を示した。しかし、MARCAの指摘によれば、チームを牽引しているラマザニ、ウナイ・ヌニェスらはレンタル選手であり、グイド・ロドリゲスや守護神ディミトリエフスキも契約満了が迫っている。ピーター・リム・オーナーが買い取りや契約延長に資金を投じる可能性は低く、来季に向けた中長期的なプロジェクトが全く存在しないという深刻な構造的欠陥が浮き彫りになっている。
■【ビジャレアル】💛
バルセロナに1-4で敗れたショックから立ち直り、来季のチャンピオンズリーグ出場権確保に向けて重要な3月の連戦に臨む。次節のホームでのエルチェ戦に向けて、大きな朗報がある。ハムストリングの負傷で約3週間離脱していたキャプテンのジェラール・モレノが、順調な回復を見せており、エルチェ戦でメンバー入りする可能性が高まっている。マルセリーノ監督も「非常にポジティブな状態だ」と復帰に太鼓判を押している。
また、バルセロナ戦で打撲により途中交代していたアジョセ・ペレスは大事に至らず、通常通り全体練習に参加している。さらに、大怪我で長期離脱していたローガン・コスタとウィリー・カンブワラの両ディフェンダーもグループ練習に合流しており、最終ラインの層も厚みを取り戻しつつある。ビジャレアルはこの後、残留争い中のアラベス、そして好調のレアル・ソシエダとの重要な試合を控えており、戦力的なピークを迎えようとしている。
■【ベティス】🌴
ホームでのセビージャとのダービーで、前半の2-0のリードを守りきれず2-2の引き分けに終わった。アントニーの鮮やかなバイシクルシュートとアルバロ・フィダルゴの追加点で優位に立ったが、後半は完全に主導権を握られた。アイトール・ルイバルは「2-0で勝ったと勘違いし、引いて守りすぎた。自分たちで試合を台無しにした」と戦術的なミスと気の緩みを猛省している。マヌエル・ペジェグリーニ監督の交代策も機能せず、アブデに代えてアスピリクエタを投入するなど守備的なカードを切ったことが裏目に出た。
試合終了後、ピッチには不穏な空気が漂った。先制点を決めたアントニーを含む選手たちがゴール裏のサポーターへ挨拶に向かった際、後半の消極的なパフォーマンスに激怒した一部のファンから痛烈な批判を浴びた。恥骨炎を抱えながら強行出場を続けているアントニーはこれに激昂して言い返し、クチョ・エルナンデスや警備員が慌てて制止に入る騒ぎとなった。さらに、セビージャの同点ゴールの際には、ベティス側のスタンドからピッチ内にペットボトルが2本投げ込まれたことが審判の報告書に記載されており、クラブには602ユーロの罰金が科される見通しである。また、ペジェグリーニ監督の自宅の壁に赤いペンキで「P**a Betis」と落書される器物損壊事件も発生している。
■【マジョルカ】👹
成績不振の泥沼から抜け出すため、クラブはわずか1週間の間に3人目となる監督をベンチに座らせた。月曜日にハゴバ・アラサテ監督が退任し、水曜日からはグスタボ・シビエロが暫定的に指揮を執ってレアル・ソシエダ戦(0-1)を戦ったが、敗戦。そして日曜日、新たにマルティン・デミチェリスが正式な監督として就任し、初練習を指揮した。
アンディ・コールバーグ会長やパブロ・オルテルスSDらが同席した就任会見では、前任者たちへの感謝が述べられるとともに、デミチェリスへの大きな期待が示された。マジョルカは3週連続で降格圏に沈んでおり、状況は待ったなしである。デミチェリスは休養日を返上してチームの現状分析と戦術構築に没頭しており、次節の敵地でのオサスナ戦から「デミチェリス体制」が本格的にスタートする。
■【レアル・ソシエダ】🔵⚪
マジョルカ戦でのカルロス・ソレールのゴールによる1-0の勝利により、クラブはプリメーラ・ディビシオン通算1000勝という偉大な金字塔を打ち立てた。ペジェグリーノ・マタラッツォ監督が就任してからのリーグ戦9試合で勝ち点18を獲得しており、これは同期間でバルセロナとレアル・マドリード(ともに勝ち点21)に次ぐリーグ3位の好成績である。この快進撃によりチームは8位(勝ち点35)まで浮上し、欧州カップ戦出場権を射程圏内に捉えた。
目前に迫ったコパ・デル・レイ準決勝第2戦のアスレティック・ビルバオ戦に向け、サン・セバスティアンの街は熱狂に包まれており、アノエタのチケットはVIP席の一部を除き完全に完売した。クラブはシーズンチケットホルダーに対し、行けない場合は席を譲るよう呼びかけている。
選手層については、マジョルカ戦をふくらはぎの違和感で欠場したオーリ・オスカールソンの状態が懸念されている。マタラッツォ監督は「夜になるにつれて筋肉が硬くなった」と明かしており、コパでの出場は不透明だ。また、日本代表の久保建英は負傷のため、復帰までまだ数週間を要する見込みである。アルバロ・オドリオソラは今季絶望となっているが、ジョン・マルティン・ルペレスは復帰が近づいており、ブライス・メンデスも出場停止が明けて起用可能となっている。
■【ラージョ・バジェカーノ】⚡
アスレティック・ビルバオと引き分け(1-1)、イニゴ・ペレス監督はパコ・ヘメス監督が持つクラブのプリメーラ最多指揮記録を視界に捉えつつあるが、クラブの内部からは不満の声が爆発している。キャプテンのアルバロ・ガルシアがYouTubeのポッドキャストで、クラブの劣悪な環境を痛烈に批判した。「他のカテゴリーのチームよりもグラウンド状態がひどい。ヨーロッパの大会(カンファレンスリーグ)に出ているのに、監督から『ここでは練習できない』と言われる始末だ。遠征の移動手配でも常にクラブと戦わなければならない」と、Primeraのクラブにあるまじき実態を暴露している。
バジェカスのスタジアムのピッチ状態も最悪であり、アスレティック戦後にはイニゴ・ペレス監督やフロリアン・ルジューヌ、ペドロ・ディアスらも「芝が乾燥していてボールが走らず、ロングボールを蹴るしかなかった」と苦言を呈している。フロント側は「日当たりが悪い」「冬だから」と言い訳を繰り返しているが、選手たちは「太陽光の代わりになる設備を導入すればいいだけだ」と反発しており、水曜日に控えるオビエドとの延期分に向けても不安が残っている。
■【レバンテ】🐸
残留争いの中で大きな輝きを放っているのが、20歳の若きストライカー、カルロス・エスピである。アラベス戦(2-0)で58分から途中出場すると、試合終盤の88分と97分に立て続けにゴールを奪い、チームを救う貴重な勝利をもたらした。今季リーグ戦での3ゴールはすべて途中出場から挙げたものであり、昨季のデビュー以来、彼がトップチームで記録した10ゴールのうち9ゴールがベンチスタートからのものである。「究極のジョーカー」として、膠着した試合や肉弾戦で無類の強さを発揮している。
クラブは彼のポテンシャルと現在の貢献度を高く評価し、先日2028年までの契約延長を発表したばかりであった。エスピは自身が持つフィジカルの強さ(身長194cm)を活かし、チーム内得点王タイに躍り出ている。トップチームでの先発出場は通算でわずか2回にとどまっているが、限られた出場時間で確実に結果を残すその決定力は、プリメーラ残留を目指すレバンテにとって最大の武器となっている。
【本日の総括】
コパ・デル・レイ準決勝の第2戦に向けた熱気が高まる中、リーグ戦では残留・欧州圏争いが激しさを増している。セルタやレアル・ソシエダが監督交代や若手の台頭を機に見事な復調を見せ順位を上げる一方で、セビージャ対ベティスのダービーでは劇的な展開とサポーターとの衝突が同居する波乱の結末となった。また、エスパニョール対エルチェ戦での人種差別騒動やラージョのクラブ環境に対する選手の告発など、ピッチ外の問題もリーグ全体に暗い影を落としている。さらにアラベスやマジョルカなどでの監督交代劇も相次いでおり、シーズン終盤に向けて各クラブのフロントの決断とチームの総合力が試される緊迫した状況が続いている。