アトレティコ・マドリード
ベルナルド・シウバの獲得を目指し個人合意間近に迫っていたが、モウリーニョ監督の就任に伴い選手本人がレアル・マドリードへの移籍を希望し、土壇場で破談となった。マテウ・アレマニーSDは計画の変更を余儀なくされ、グリーズマンの後釜としてパリ・サンジェルマンのイ・ガンインをリストアップしている。シメオネ監督のシステムに最適と評価されており、移籍金は2800万ユーロと見込まれているが、W杯での活躍により価格高騰の可能性がある (via SPORT)。左SBの補強としてチェルシーのマルク・ククレジャを5月から狙い続けており、移籍金は4000万〜5000万ユーロの見込み (via Mundo Deportivo)。前線ではセルロートの退団に備え、ドルトムントのFWセール・ギラシの獲得競争に参戦している (via Estadio Deportivo)。レアル・マドリードからフリアン・アルバレス獲得に1億5000万ユーロのオファーを受けたが、契約解除金の5億ユーロを要求しこれを拒否した (via SPORT)。元所属のファルカオは『アトレティコは素晴らしい場所だ。彼にとってこれ以上の場所はない』と語り、アルバレスの残留を後押ししている (via SPORT)。15年目を迎えるシメオネ監督のチームを支えるため、昨季ホーム戦全試合で座席を空けなかった4400人のシーズンチケット保持者に対し、公式グッズをプレゼントするキャンペーンを実施し、スタジアムの出席率を現在の85%から90%以上に引き上げる狙いがある (via Mundo Deportivo)。
ジローナFC
来季は2部(LaLiga Hypermotion)で戦うことになり、主力選手の退団が相次いでいる。W杯に参加中のアクセル・ヴィツェルが退団を明言し、『私はすでにフリーエージェントだ。チームとしては降格という失望があったが、個人的には多くプレーできた。まだプレーしたいし、スペインに残れたら嬉しい』と語った (via Estadio Deportivo)。一方で、新戦力としてETO FCからウクライナ人FWオレクサンドル・ピシュチュル(21歳、2.04m)を2031年までの5年契約で獲得した。ドフビクやツィガンコフに続くウクライナ人アタッカーとして期待されている (via Esport3)。グラナダからはMFイザン・ゴンサレスの獲得も完了している (via Esport3)。
アスレティック・ビルバオ
バルベルデ監督が退任し、新監督としてエディン・テルジッチが就任した (via SPORT)。イニャキ・ウィリアムズは筋肉の重傷で2ヶ月離脱した影響により、出場時間が前年の3848分(チーム1位)から2708分(8位)へと激減したが、ガーナ代表としてW杯メンバーに復帰している (via Mundo Deportivo)。クラブのレジェンドであるフェルナンド・ジョレンテは『限られた市場の中で若手に機会と愛情を与えることが成功の鍵だ。CL圏内を争えることを願っている』と新体制にエールを送った (via ElDesmarque)。ウナイ・シモンはスペイン代表としてW杯に向けて調整を続けている (via Esport3)。
ビジャレアルCF
マルセリーノ監督が退任し、後任にイニゴ・ペレスが新監督として就任した (via SPORT)。アーセナルからフリーで加入したトーマス・パーティは、過去の性的暴行疑惑のためカナダ政府から入国ビザを拒否され、トロントで開催されるガーナ代表のW杯初戦を欠場することが決定した。ビジャレアルでのパフォーマンスも期待外れであり、来季は残留しない見込みとなっている (via MARCA)。一方、25歳のCBローガン・コスタはカーボベルデ代表としてW杯スペイン戦に臨む。膝の重傷で今季は2試合しか出場できなかったが、『全てを出し切って勝つ』と意気込んでいる (via SPORT)。
RCDエスパニョール
モンチSDの下、マノロ監督が求める補強を慎重に進めている。現在27人の選手を抱えており、まずは人員整理を優先する方針で、モンチSDは『時間が我々の決断を焦らせる裁判官になってほしくない』とコメントしている (via Mundo Deportivo)。ターゲットとしては、カステリョンのアレックス・カラトラバ、ラス・パルマスのミカ・マルモル、ジローナで退団を希望しているツィガンコフの獲得を検討中である (via Mundo Deportivo)。
ヘタフェCF
ホセ・ボルダラス監督が2028年まで契約を延長した (via SPORT)。補強面では、2022年から関心を寄せているバレンシアの左SBヘスス・バスケスの獲得を熱望し、交渉を再開している (via ElDesmarque)。フアン・イグレシアスがセビージャへフリーで移籍した (via Estadio Deportivo)。レアル・サラゴサからレンタル中のアドリアン・リソについては、300万ユーロの買い取りオプションを値切る交渉を行っている (via ElDesmarque)。
レアル・ソシエダ
ペジェグリーノ・マタラッツォ監督が来季もチームを指揮する (via SPORT)。エリック・ブレトスSDはドゥイェ・チャレタ=ツァルの獲得を見送り、アタランタのセアド・コラシナツ(32歳)と接触を開始した。契約残り1年であり、安価での獲得が見込まれる (via ElDesmarque)。ウニオン・ベルリンのディオゴ・レイテやゼニトのニノにも関心を寄せている (via ElDesmarque)。サンセ(Bチーム)のFWゴルカ・カレーラ(21歳)については、デポルティーボ・アラベスからのレンタルオファーを検討している (via ElDesmarque)。GKアレックス・レミロはモナコやナポリから関心を集めており、移籍金約1000万ユーロで退団する可能性が高まっている (via ElDesmarque)。
セビージャFC
ホセ・イグナシオ・ナバーロが新スポーツディレクター(SD)に就任し、2029年までの3年契約を結んだ。アントニオ・コルドン前SDの退任に伴う昇格となる (via Estadio Deportivo)。アレクシス・サンチェスとは契約延長に向けて交渉中で、『セビージャが提供できる最大限のものを提示する』とナバーロSDが明言した (via SPORT)。アラベスからジョン・グリディ、ヘタフェからフアン・イグレシアスをフリーで獲得し、ル・アーヴルのアルナ・サンガンテの獲得も間近に迫っている (via Estadio Deportivo)。一方でホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長は会見を開き、殺害予告を受けている苦悩を吐露。『7億回辞めようと思ったが、クラブの生存のために必要だから続ける』と語った (via MARCA)。セルヒオ・ラモスらによる買収オファーは破談となり、新たに北米の投資ファンドと独占交渉を開始している (via Estadio Deportivo)。ネマニャ・グデリの退団が決定し、マルカン、ニャンズ、ジョアン・ジョルダンらの高額契約が重荷となっている (via Estadio Deportivo)。ルイス・ガルシア・プラサ監督がチームの指揮を執り、補強に深く関与している (via Estadio Deportivo)。
レアル・ベティス
マヌエル・ペレグリーニ体制は6年目のシーズンを迎える (via SPORT)。ノベル・メンディをラージョ・バジェカーノへ約350万ユーロ+ボーナスで売却し、将来の移籍金の20%を確保した (via Estadio Deportivo)。セルジ・アルティミラの売却も計画中で、ライプツィヒやスポルティングCPが関心を示しており、2000万ユーロ強を要求している (via Estadio Deportivo)。エズ・アブデはモロッコ代表の親善試合で負傷しW杯欠場が決定。FIFAのクラブ保護プログラムにより最大750万ユーロの補償金を受け取る可能性がある (via ElDesmarque)。バレンシアとの契約延長を保留しているギド・ロドリゲスの復帰の可能性も浮上している (via Estadio Deportivo)。育成面では、セビージャの下部組織からパブロ・ロペスら4選手を、カディスからアレハンドロ・オビエドらを引き抜くなど、積極的な補強を行っている (via ElDesmarque)。メキシコ代表としてW杯に出場したアルバロ・フィダルゴは、スペイン代表を選ばなかった批判に対し『自分に全てを与えてくれたメキシコのエンブレムを守ることは名誉であり、命を懸ける』と反論した (via Estadio Deportivo)。
RCDマジョルカ
来季は2部(LaLiga Hypermotion)での戦いとなる (via SPORT)。5月28日に2028年まで契約を延長したばかりのマルティン・デミチェリス監督が、RBライプツィヒからのオファーを受け、違約金300万ユーロを支払って電撃退任することが決定的となった。この引き抜きによりパブロ・オルテルスSDの計画は白紙となり、後任候補としてガルシア・ピミエンタやアルベルト・リエラがリストアップされている (via MARCA)。ムリキはフェネルバフチェへ、パブロ・マフェオはオリンピアコスへ、サム・コスタはベンフィカへ移籍する見込みで、主力の流出が加速している (via Estadio Deportivo)。
オサスナ
アレッシオ・リスチ監督が退任し、ルイス・ミゲル・ラミス監督が就任した (via SPORT)。ビクトル・ムニョスのニューカッスル移籍が約3500万ユーロで迫っている。レアル・マドリードは2000万ユーロの買い戻しオプションを行使しない方針で、保有権50%により1700万ユーロ以上を受け取る見込みだ (via ElDesmarque)。
UDラス・パルマス
昇格プレーオフ準決勝でマラガに敗れ、1部復帰を逃した (via Mundo Deportivo)。クラブのレジェンドであるジョナタン・ビエラの退団に関する感動的なコラムが公開され、その功績が称えられた (via SPORT)。ラシン・サンタンデールのFWフアン・カルロス・アラナの獲得を夢見ているが、ラシン側は売却を固辞している (via ElDesmarque)。ルイス・ガルシア監督の下では、クリスティアン・グティエレス、フアンマ・エルツォグ、イバン・ヒルら多くの選手が出場機会を得られず不遇のシーズンを過ごした (via SPORT)。
デポルティーボ・アラベス
キケ・サンチェス・フローレス監督が来季も指揮を執る (via SPORT)。セビージャへフリー移籍したジョン・グリディに対し、ファンがSNSで『Beti arte(バスク語でさようなら)』という言葉をベティスと勘違いして冷やかす事態が発生した。セルヒオ・フェルナンデスSDからの契約延長オファーを断り、本人がセビージャ行きを選択していた (via Estadio Deportivo)。ソシエダからFWゴルカ・カレーラのレンタル獲得を目指し交渉を進めている (via ElDesmarque)。
ラージョ・バジェカーノ
イニゴ・ペレス前監督がビジャレアルへ引き抜かれ、新監督としてハゴバ・アラサテの就任がほぼ決定的となっている。代替案としてベニャト・サン・ホセとパブロ・エルナンデスもリストアップされている (via SPORT)。マルティン・プレサ会長は新スタジアム建設の必要性を訴え、『政治的影響を排除するために土地を自前で購入したい。欧州で戦うセルタ、セビージャ、レアル・ソシエダを羨ましく思う』と語った (via ElDesmarque)。ベティスからCBノベル・メンディを約350万ユーロ+ボーナスで完全移籍で獲得し、2030年までの契約を結んだ (via Estadio Deportivo)。
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
1部復帰を果たし、アントニオ・イダルゴ監督の続投が決定した (via SPORT)。シーズン後半だけで6ゴールを記録し昇格の原動力となったカメルーン人FWビル・ンソンゴ(21歳)と2030年まで契約を延長し、給与と契約解除金を大幅に引き上げた (via SPORT)。フェルナンド・ソリアーノSDは10人の大型補強を計画しており、すでにMFテウン・ハイセルハルトの獲得が間近に迫っている。今後はGK、両SB、CB、守備的MF、右ウイング、FWの獲得を狙う方針だ (via ElDesmarque)。
セルタ・デ・ビーゴ
クラウディオ・ヒラルデス監督の下、来季はヨーロッパリーグに出場する (via Estadio Deportivo)。イアゴ・アスパスが今季(26/27シーズン)限りでの引退を表明し、『Agora e sempre(今も、そして永遠に)』というスローガンでシーズンチケットキャンペーンの主役に抜擢された。更新率はすでに70%に達し、新規も325人獲得している (via Estadio Deportivo)。ヘタフェが狙うバレンシアのヘスス・バスケスに関心を示している (via ElDesmarque)。
バレンシアCF
カルロス・コルベラン監督が指揮を執る (via ElDesmarque)。ギド・ロドリゲスの契約延長交渉が難航しており、ロン・グーレイCEOからの好条件のオファーを保留してベティス復帰の可能性を探っている (via ElDesmarque)。ギドの退団に備え、トッテナムを退団してフリーとなるイヴ・ビスマの獲得を検討中だが、経済的な競争は厳しいと見られている (via ElDesmarque)。クラブとファンの総意として、フルキエ、ディアカビ、サンタマリア、ダニ・ラバ、ダンジュマ、アンドレ・アルメイダの6選手を放出候補に挙げている (via ElDesmarque)。
エルチェCF
1部20クラブの中で唯一監督が未定となっている。クリスティアン・ブラガルニク・オーナーが慎重に選定を進めており、候補にはガルシア・ピミエンタ、ガブリエル・エインセ、イバン・アニア、パブロ・エルナンデス、サンティ・デニアなどが挙がっている (via SPORT)。
ラシン・サンタンデール
2部優勝を果たし、1部昇格を決めた。ホセ・アルベルト・ロペス監督が引き続きチームを指揮する (via SPORT)。ラス・パルマスがFWフアン・カルロス・アラナの獲得を狙っているが、マノロ・イゲラ会長は主力売却を断固として拒否しており、アラナ自身も残留を希望している (via ElDesmarque)。
マラガCF
フアンフラン・フネス監督と2028年まで契約を延長した (via SPORT)。昇格プレーオフ準決勝でラス・パルマスを破り、見事決勝進出を果たした。24ゴールを挙げたチュペやGKアルフォンソ・エレーロの活躍が光り、アルメリアと1部昇格を懸けて激突する (via Mundo Deportivo)。
UDアルメリア
ルビ監督と2027年まで契約を結んだ (via SPORT)。昇格プレーオフ準決勝でカステリョンを相手に、後半アディショナルタイムのステファン・ジョディッチの決勝弾により劇的な勝利を収め、決勝進出を果たした。セルヒオ・アリバスやアドリアン・エンバルバがチームを牽引しており、マラガと1部昇格を懸けて対戦する (via Mundo Deportivo)。
【本日の総括】
2026-27シーズンに向けた夏の移籍市場が本格化し、各クラブで監督人事や大型補強が相次いでいます。契約延長直後のデミチェリス監督の電撃退任に見舞われたマジョルカや、人員整理を急ぐエスパニョールなど、降格組や昇格組を含めて陣容が大きく入れ替わっています。一方で、セビージャの買収問題やバレンシアの主力流出危機など、ピッチ外での経営課題に直面するクラブも少なくありません。昇格プレーオフ決勝ではマラガとアルメリアが1部最後の切符を懸けて激突します。各クラブがそれぞれの野望と課題を抱えながら、新シーズン開幕へ向けて着々と準備を進めています。
※本日のニュースに日本人選手の最新情報はありませんでした。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
今夏の動きで注目すべきは、監督交代に伴う戦術的アイデンティティの再構築です。特にビルバオのテルジッチ就任は、従来の堅実なスタイルに欧州基準の強度をどう融合させるかという興味深い試みです。一方で、アトレティコのイ・ガンイン獲得検討は、グリーズマンの役割をどう継承するかという構造的な課題への回答でしょう。戦術は個人の能力以上に、配置の噛み合わせと役割の明確化で決まります。新監督たちがプレシーズンでどの立ち位置を優先し、既存戦力とどう調和させるか。その初期の配置図こそが、来季の成否を占う最大の指標となります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブの経営と現場の温度差が、今季の移籍市場をより複雑にしています。セビージャの会長が吐露した苦悩や、マジョルカで起きた契約直後の監督引き抜き劇は、クラブが直面する不安定さを象徴しています。ファンは結果だけでなく、クラブがどのようなビジョンで危機を乗り越えようとしているのかを敏感に感じ取っています。フロントの判断が現場の士気に直結する今、経営陣には単なる補強以上の、クラブのアイデンティティを守り抜く姿勢が求められています。この夏、誰を信じ、誰を切り離すかの決断が、クラブの未来を左右するでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
移籍市場の過熱に対し、各クラブの編成方針が二極化しています。エスパニョールのように人員整理を優先する現実的なアプローチがある一方、ラ・コルーニャのように1部復帰を見据えた大型補強を計画するクラブも存在します。特に契約年数やサラリー負担の管理は、中長期的な競争力を維持するための生命線です。噂に惑わされず、契約解除金や保有権の割合といった数字の裏側にある「編成の整合性」を見極める必要があります。補強は単なる戦力の上積みではなく、クラブの財政バランスと年齢構成を最適化するパズルであることを忘れてはなりません。