フロレンティーノ・ペレス会長選出馬
ホテル・メリア・カスティーリャにて、フロレンティーノ・ペレス会長が次期会長選挙に向けた立候補のプレゼンテーションを行いました。会場にはロナウド・ナザリオ、ロベルト・カルロス、サンティアゴ・ソラーリ、ホセ・マルティネス・ピリ、そしてホセ・アンヘル・サンチェスといったクラブのレジェンドや重要人物が同席し、満員の会場から割れんばかりの拍手喝采で迎えられました。ロナウドはマイクを握り、『会長、あなたは最高だ。これからもずっと最高だ!アラ・マドリード!』と応援のメッセージを送りました。
約15分間にわたる中断なしのスピーチで、ペレス会長は対立候補であるエンリケ・リケルメを名指しすることは避けつつも、鋭い批判を展開しました。『私が選挙を妨害しているというのは嘘です。ソシオこそがクラブの唯一のオーナーであると信じない人々がいます。最近、クラブを不安定にさせることを目的とした、メディアを使った影のキャンペーンを感じています。対立候補の背後には、レアル・マドリードの歴史上最も恥ずべき暗黒時代であるラモン・カルデロン時代と同じ人々がいます。彼らはクラブに奉仕するのではなく、クラブを利用しに来ているのです』と断言しました。さらに、『年利54%でローンを組む人間に、レアル・マドリードの会長を務める支払い能力があるのでしょうか?スペインの銀行が彼らに保証を出さなかった理由がよくわかります』と、相手の経済的信用度を一刀両断しました。
現体制の成果については、『未来は即興で作られるものではありません。私たちは成功したプロジェクトを構築してきました。Forbesによれば世界で最も価値のあるクラブであり、デロイトによれば最も収入の多いクラブです。ハーバード大学などの名門大学でも研究されており、これは完璧な経営の賜物です』と胸を張りました。スポーツ面に関しては、『私たちが過去2年間にタイトルを獲得できなかった弱点はすでに特定しており、それを改善するために取り組んでいます。世界最高の選手たちがここでプレーし続けます』と明言しました。
ネグレイラ事件については最も大きな拍手を受け、『ネグレイラ事件がスペインサッカーを汚し続ける限り、私は止まりません。20年間も審判の副会長に支払いをして何も起こらないなんて、世界では理解されません。当時の審判が今も裁いているのです。私達は真実を追求するスペインで唯一のクラブです。すべての責任が追及されるまで止まりません。すべての文書を準備し、UEFAに提出します。顧客主義的なシステムを解体するために休むことなく戦います』と、徹底抗戦の構えを見せました。
ソシオへの還元策として、『ソシオが感情的だけでなく、経済的・法的にも築き上げた財産の真の所有者になるよう提案します。民営化の正反対の公式に取り組んでいます』と宣言。また、『違法転売と戦い、警察と協力しています。転売から回収した数千の年間シートを、非年間シート保持者のソシオに提供します。これを毎シーズン行います』と約束しました。
新施設やテクノロジーの導入についても言及し、『バルデベバス(シウダー・レアル・マドリード)に、まだ建設可能な広さの4倍の土地を取得しようとしており、そこにソシオのための素晴らしいソーシャルクラブを作りたいと考えています。AIやバイオテクノロジーを結集した新しい技術地区も設け、怪我のパターンの検出やこれまでにない戦術的優位性を得ます』と発表。さらに『Appleと戦略的提携を結び、「無限のベルナベウ(Bernabéu infinito)」を作っています。世界中のファンが自宅からスタジアムにいるかのように試合を楽しめる技術的ユートピアが現実になります。立候補のオフィスでこのVRゴーグルに紐付いたシーズンパスを体験できます』と革新的なプロジェクトを披露しました。(via SPORT)(via MARCA)(via ElDesmarque)
対立候補リケルメの「ソシオの街」構想
6月7日(日)にバルデベバスのバスケットボールパビリオンで開催される会長選挙に向け、対立候補の企業家エンリケ・リケルメ(37歳)が画期的な公約を発表しました。彼のキャンペーンの目玉は「ソシオの街(Ciudad del Socio)」と呼ばれる、バルデベバスに建設予定の巨大なテーマパーク型施設の構想です。
リケルメはこのプロジェクトについて、『これは即興の立候補ではありません。2021年から取り組んできました』と前置きし、その全貌を語りました。70ヘクタールの空き地のうち40ヘクタールを使用し、22,000平米のクラブハウスを中心に、巨大ジム、アクアティックセンター、コンベンションホール、11のソシオ用サッカーコート、41のパデルおよびテニスコート、6のバスケットコート、25,000人収容の広場を建設。さらに、近隣住民の迷惑にならない15,000人収容のバスケットボール兼コンサート用パビリオンも併設し、周辺のホテルは試合日に特別割引料金でソシオに提供される計画です。
また、衝撃的な公約として、『レアル・マドリードが再びチャンピオンズリーグで優勝するまで、ソシオの会費を50%割り引きます。これによるクラブの負担は700万ユーロです。17億ユーロの投資をしたサンティアゴ・ベルナベウで生み出せないはずがありません』と宣言しました。
チケットや座席問題についても現体制を痛烈に批判しました。『ソシオの順番待ちリストを透明化し公開します。コネがない人がリストに入れたという話を聞いたことがありません。私は公証人の前での抽選で新たに10,000の年間シートを発行し、既存ソシオの家族を優先します』『非年間シート保持者のソシオがチケットを買える優先システムを作ります。今は転売屋が3倍4倍の値段で売り捌いています』と改善を約束しました。VIP席に関しても『500人入るVIPボックス(パルコ)に、毎試合20人のソシオを招待して体験してもらいます。利益相反のある多くの人々が関与しており、透明性が必要です』と指摘しました。
その他の公約として、アウェイゲームへの同伴者の許可、ペーニャ向けの旅行代理店設立、ベルナベウ杯の復活、レジェンドセンターの設立、ペーニャの日の復活を挙げました。アルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアムについても、収容人数を20,000人に拡大し、女子チームの試合をそこで行うか、あるいはベルナベウを満員にしたいと意気込んでいます。
ペレス会長に対しては名前を出さずに痛烈な批判を展開。『なぜスーパーリーグやその他の民営化が、彼に非常に近い人物(アナス・ラグラーリを指す)の手に委ねられているのでしょうか?公式な役職もないのにクラブの作戦の大部分に関与し、あらゆる順番待ちリストを飛び越えて最近ソシオになった人物です。2004年から2026年にかけてクラブは本質を失い、民営化が進んでいます。だから私はそれを止める正当な声として立ち上がりました』と糾弾しました。
ネグレイラ事件についても、『クラブとして受けた最大の無礼の一つです。それなのに何も起きていないし、これからも起きないでしょう。それは適切なタイミングで声を上げなかったからです。利己的な情報操作はもうたくさんです。スーパーリーグからバルセロナが離脱した途端に司法手続きを開始したような印象を受けます』と、現体制の対応の遅れと政治的利用を批判しました。
しかし、インタビュー番組『El Partidazo』での発言が物議を醸す一幕もありました。友人との食事での支払いについて問われた際、『女性がいる場合、支払いは常に男性がします。申し訳ないですが』と発言。これがSNS上で「マチスト(男性至上主義)」と批判を浴び、時代遅れの価値観だという声や、不快感を示すコメントが殺到しました。一部には単なる礼儀だとする擁護の声もありましたが、この発言のトーンが大きな議論を呼んでいます。(via SPORT)(via MARCA)(via Esport3)(via ElDesmarque)
