ヨーロッパリーグとコパ・デル・レイ

🏆今シーズンのレアル・ソシエダは、コパ・デル・レイで見事に優勝を飾り、タイトルを獲得しました。この結果により、来シーズンのUEFAヨーロッパリーグ出場権を手にしています。次回のヨーロッパリーグのリーグフェーズ抽選会では、ポット1またはポット2に入ることが確実視されています。来季の同大会には、バイエルン・レバークーゼン、ホッフェンハイム、ユベントス、ミラン、ボーンマス、サンダーランド、オリンピック・マルセイユ、レンヌといった強力なクラブが出場を予定しており、ソシエダは優勝候補の一角として厳しい戦いに臨むことになります。一方でラ・リーガの戦いぶりについては、アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督が『もしアスレティックやレアル・ソシエダがいつものように上位争いに絡む良いシーズンを送っていたら、我々アトレティコは3位争いで苦労していただろう』と振り返っており、リーグ戦では本来の力を十分に発揮しきれなかったと評価されています (via Estadio Deportivo)。

監督・戦術と攻撃陣

🧠イマノル・アルグアシル元監督の後を継いだペジェグリーノ・マタラッツォ監督の戦術が、シーズン終盤に見事な機能を見せました。特にアイスランド人FWオーリ・オスカルソンの起用法が大当たりしています。オスカルソンはシーズン序盤の不調や太ももの重傷を乗り越え、全公式戦で1000分に満たない出場時間ながら10ゴールを記録しました。およそ100分に1ゴールという驚異的な決定力を示しています。

戦術面では、ミケル・オヤルサバルがオスカルソンよりも数メートル下がった位置でトップ下のように振る舞う形が採用されています。オスカルソンが前線でターゲットとして相手センターバックを引きつけることで、日本代表の久保建英やセルヒオ・ゴメスが、よりシュートを狙いやすい位置でオスカルソンにパスを供給できるようになりました。オヤルサバルは前線での流動的な動きとゲームメイクを両立し、ストライカーとしての脅威を保ちながら中盤の役割もこなす活躍を見せています。バレンシアCF戦での3点目は、まさにオヤルサバルの正確なパスからオスカルソンが完璧にフィニッシュする形から生まれました。現地メディアは、オスカルソンに向けた愛情たっぷりのチャントがファンの間で大流行していることも報じています (via Estadio Deportivo)。

契約満了と退団選手

👋シーズン終了に伴い、来季に向けた人員整理が始まっています。クラブは公式SNS等を通じて、アリツ・エルストンドの契約満了による退団に加え、期限付き移籍で加入していたドゥイェ・チャレタ=ツァルとウェズレイ・ガッソヴァの退団を正式に発表しました。チャレタ=ツァルはオリンピック・リヨンへ、ウェズレイはアル・ナスルへそれぞれ復帰します。

チャレタ=ツァルは公式戦32試合2629分に出場しました。ラ・リーガでは27試合に出場し、ベンチスタートはアラベス、バルセロナ、ビジャレアル戦のわずか3回のみと、マタラッツォ監督から絶大な信頼を寄せられていました。右利きながら左センターバックを務めたことで守備のズレを指摘されることもありましたが、2月から4月にかけて調子を上げ、若手のホン・マルティンと素晴らしいコンビを形成しました。コパ・デル・レイ決勝ではフル出場を果たし、優勝に大きく貢献して歴史に名を刻みました。

一方、冬の移籍市場で攻撃陣の即戦力として加入したウェズレイは、欧州のフィジカルとリズムに適応できず、公式戦わずか84分間の出場0ゴール0アシストにとどまりました。アスレティック・クラブとのダービーで77分からデビューし、その数週間後のレアル・マドリード戦でサンティアゴ・ベルナベウのピッチにサプライズ先発したものの、コンディション不足を露呈して以降はベンチ要員となりました。その後はオサスナ戦で6分、ヘタフェ戦で12分、セビージャ戦で8分と限定的な出場に終わっています。

クラブは声明で『ドゥイェ・チャレタ=ツァルとウェズレイ・ガッソヴァは成功の一部であり、クラブとして彼らのコミットメントに感謝するとともに、今後の公私にわたる成功を祈っている』と両選手を労いました (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)。

守備陣の再編と補強

🛡️チャレタ=ツァルらの退団を受け、マタラッツォ監督とエリック・ブレトスSDは守備陣の再構築を進めています。来季のレギュラーとしては、イゴール・スベルディアとホン・マルティンを軸に据える構想です。さらに、デポルティボ・アラベスへの期限付き移籍から復帰するホン・パチェコを戦力として組み込むかどうかも検討されています。

外部からの補強ターゲットとしては、今夏にウニオン・ベルリンとの契約が満了してフリーとなる27歳の左利きセンターバック、ディオゴ・レイテをリストアップしています。しかし、エバートン、アイントラハト・フランクフルト、ベシクタシュといったクラブも獲得を狙っており、激しい争奪戦が予想されています (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)。

スペイン代表選出と落選

🇪🇸6月11日に北米で開幕する2026年ワールドカップに向けたスペイン代表の最終メンバー26名に、ミケル・オヤルサバルが順当に選出されました。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督のもとで、オヤルサバルは最高のパフォーマンスを発揮する絶対的な主力の1人として、ウナイ・シモンやロドリ、ダニ・オルモらと共に代表のリーダーを担うことが期待されています。なお、ミケル・メリーノとマルティン・ズビメンディはアーセナルの選手としてスペイン代表に選出されています。

一方で、これまで代表の常連だったGKアレックス・レミロは、今季のパフォーマンスが本調子でなかったこともあり、無念の落選となりました。デ・ラ・フエンテ監督はレミロについて『アレックス・レミロと話をした。プライベートな会話なので具体的な内容は言えないが、今回一緒に戦えないことを伝えた。彼はその決定を完璧に理解してくれた。我々のグループやメンタリティに完全に適応しており、自分が選ばれなくても、選ばれたチームメイトに敬意を払って受け入れてくれる。それがこのグループの強さだ』と語り、その人間性を高く評価しています。

また、代表のサポートメンバーとして、レアル・ソシエダからホン・マルティン、セルヒオ・ゴメス、ベニャト・トゥリエンテスの3名が招集されました。20歳の若きセンターバックであるホン・マルティンは将来を嘱望されており、今季コパ・デル・レイ優勝の立役者で左サイドバックと左ウイングをこなす25歳のセルヒオ・ゴメス、そしてシーズン序盤は出場機会に恵まれなかったものの最終的にスタメンを奪取したベニャト・トゥリエンテスが、将来の代表定着を目指してトレーニングに参加します。なお、カルロス・ソレールもレアル・ソシエダの選手としてW杯プレリスト55名に含まれていたことが確認されています (via MARCA) (via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque) (via SPORT) (via Esport3)。

【本日の総括】

コパ・デル・レイ優勝とEL出場権獲得という結果を残した今季。マタラッツォ監督のもと、久保建英やオヤルサバル、オスカルソンの攻撃陣が確かな手応えを掴みました。エルストンドやチャレタ=ツァルが去る守備陣は再編の時を迎えます。W杯にはオヤルサバルが参戦し、レミロの落選という悲喜こもごももありましたが、来季に向けた動きはすでに始まっています。