ダニ・セバージョス復帰へ

レアル・マドリードとの契約を解除し、フリーとなったダニ・セバージョスのベティス復帰が目前に迫っています。マヌエル・ペジェグリーニ監督、スポーツ部門、そして理事会が満場一致で彼の復帰を支持しており、9年ぶりの帰還に向けて障害はほとんどなくなりました。ベティスはエゴを捨て、セバージョスが自らマドリーとの契約を解消してフリーになることを条件としていましたが、彼が見事にそれを実現させました。

クラブはイスコ・アラルコンの年俸である300万ユーロを上限としており、セバージョスがこれまで受け取っていた1000万ユーロの給与を支払うことは不可能なため、彼に合理的な要求を求めています。その代わりに4年という長期契約を提示し、バランスを取る構えです。セバージョス自身もSNSで引っ越しの写真と共に『あと1日』と投稿したり、トレーニングの様子と共に『これから来るもののために準備を続ける』と発信し、同じ情熱を持って新たな挑戦に立ち向かう決意を示しています。

ウトレラのペーニャ・ベティカ(ファンクラブ)でも彼の復帰は大きな話題となっており、ファンからは次のような歓迎の声が上がっています。

『セバージョスが地元に帰ってくるのをずっと楽しみにしていた。彼も大人になり、準備ができている。プレーも良くなり、力強くなっている。今こそベティスに来るべき時だ。ベティスに入れば、もっと頻繁にこのペーニャにも来てくれるだろう』

『中盤のクオリティが素晴らしく上がるから最高だね。私にとってもすごく良いこと。彼はここでもすごくいい子だし、大歓迎されるよ』

『セバージョスといえばウトレラの象徴だ。あの時はベティスにとって良い形での退団ではなかったけれど、ファンは寛大だし、両手を広げて彼を歓迎するよ』

『いい選手だから、驚くようなプレーを見せてほしい。彼が去った時、ファンは怒っていた。でも、彼にはベティスの血が流れている。もし来るなら、すべてを出し尽くしてほしいね』

『もしダニ・セバージョスがイスコ・アラルコンと一緒に魔法をかけ始めたら、ヨーロッパで恐れられるような偉大なベティスが見られるかもしれない。彼は自分の人生のクラブ、愛するクラブ、そして自分の人たちがいる場所に来るために、多くの努力をしている』

彼は現在ウトレラに大きな家を建てており、地元でパデルをしている姿もよく見かけられています。

また、元ベティスB監督で現在はレクレアティボを率いるアルツも彼の復帰について言及しています。

『彼のような素晴らしいクオリティを持つ選手はクラブに歓迎されるし、我々にはそういうタイプの選手が必要だ。彼は生粋のリーダーだ。ただ唯一の疑問は、彼が長い間試合から遠ざかっていることだ。プロとしてのキャリアは長いが、特にここ数年はプレー時間が少ない。それはクラブが評価しなければならない点だ。もしベティスがセバージョス獲得を決定したのなら、彼が復活し、再びサッカー選手としての感覚を取り戻すための完璧な環境になるだろう』

さらに退団時の経緯から一部ファンに批判があることについても、『彼が戻ってきたら、プロフェッショナルとしてベティスのシャツを着る彼をサポートすべきだ。サッカー選手としてのキャリアは非常に短く、スポーツ面でステップアップを望むのは正当なことだ。だから、セバージョスが来た時に彼をサポートしないという考えは理解できない』と擁護しています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

ロ・チェルソがW杯で大活躍

W杯に参加しているアルゼンチン代表のジオバニ・ロ・チェルソが、グループリーグ最終戦のヨルダン戦にスタメン出場し、1-3の勝利に大きく貢献しました。前半6分にはオフサイドで取り消されたもののネットを揺らし、前半19分にはペナルティエリア手前から相手GKを一歩も動かさない素晴らしいフリーキックを直接決めました。この鮮やかな先制ゴールは、今大会のグループリーグ・ベストゴール候補にも挙げられており、ベンチにいたリオネル・メッシも思わず笑顔を見せていました。

後半15分(60分)にティアゴ・アルマダと交代するまで、チームの最も危険なプレーを組み立て続け、この試合のマン・オブ・ザ・マッチ(評価点8)に選出されています。試合後、ロ・チェルソは次のように喜びを語りました。

『W杯でプレーできて、しかもゴールでデビューできたのだから、本当に大きな感動だ。2022年は怪我でプレーできなかったからこそ、感極まるものがある』

『本当に色々な時期を乗り越えてきたから、今日のことは決して忘れない』

『完璧な夜だった。ハーフタイムにレオ(メッシ)と僕のフリーキックのゴールについて話していたら、その後彼も決めたんだ。彼のために僕らも嬉しいよ』

昨季のロ・チェルソは怪我に悩まされ、公式戦32試合で1,777分の出場にとどまり、3ゴール3アシストという成績でした。これにより市場価値は800万ユーロまで下落していましたが、このW杯での活躍によって再び価値が上昇しています。ベティスは彼を積極的に放出リストに載せているわけではなく、本人も移籍に乗り気ではありませんが、魅力的なオファーがあれば売却を除外していません。以前リーベル・プレートから関心が寄せられた際は、ベティスが設定した1500万ユーロの移籍金に届きませんでした。しかし、今後の決勝トーナメント(カーボベルデ戦など)での活躍次第では、条件を満たすオファーが届く可能性が高まっています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / Mundo Deportivo / MARCA)

セルジ・アルティミラの売却完了

セルジ・アルティミラのスポルティングCP(ポルトガル)への完全移籍が合意に達しました。彼はメディカルチェックを受け、2031年6月30日までの5年契約にサインする予定です。契約解除金は8000万ユーロに設定されます。

移籍金は固定1850万ユーロに加え、達成が容易なボーナス200万ユーロが支払われます。ベティスは彼が持つパスの85%を売却し、将来の売却益のパーセンテージは保持しません。3年前にフリーで獲得(ヘタフェへの補償金140万ユーロと選手への20万ユーロのみ)した選手であり、今回の取引によりベティスは最低でも1600万ユーロの純利益を手にすることになります。クラブは25/26シーズンの会計にこのプラスを組み込むため、6月30日までの手続き完了を急いでいました。

なお、この移籍に伴う育成補償金として、FCバルセロナとサバデルに合計約100万ユーロが分配され、バルサには約40万ユーロが支払われる見込みです。アルティミラはベティスで公式戦109試合に出場し、5ゴール4アシストを記録してマヌエル・ペジェグリーニ監督のローテーションに欠かせない存在として活躍しました。当初はRBライプツィヒへの移籍が有力視されていましたが、ベティスの要求額に届かなかったため、スポルティングCPが争奪戦を制しました。(via Estadio Deportivo / SPORT)

アムラバト残留交渉とラスキン

アルティミラの移籍が決まり、中盤の再編成が急務となる中、ソフィアン・アムラバトの去就が注目されています。ペジェグリーニ監督は彼の経験とプレーを高く評価しており、残留を強く望んでいます。ベティスとしても同レベルの代役を探すのは高くつくと理解しています。

理想的なシナリオは、昨季のように給与の一部(25%)を負担する形での再レンタルですが、保有元のフェネルバフチェ(2028年まで契約)は完全移籍での売却を望んでおり、過去に支払った1200万ユーロの回収を目指しています。これに対し、ベティスは700万ユーロを提示し、将来の売却益を両クラブで分かち合う共同保有のような形を提案している模様です。

しかし、交渉は容易ではありません。ベシクタシュが巨額のオファーを準備しており、さらにホセ・ルイス・メンディリバル監督率いるオリンピアコスも獲得に乗り出しています。サウジアラビアからの関心もありますが、選手本人は中東行きには消極的です。アムラバトの給与は手取りで500万ユーロと非常に高額なため、ベティス残留には大幅な減俸が不可欠です。ベティスは「チャンピオンズリーグ出場権」というスポーツ面の魅力を武器に交渉を進めています。現在、アムラバトはモロッコ代表としてW杯に参加中ですが、若手の台頭によりスタメン出場は限られており、怪我の懸念も抱えています。最終的な決断は大会終了後に下される予定です。

一方、新たなターゲットとしてグラスゴー・レンジャーズに所属するベルギー代表MFニコラス・ラスキンが急浮上しています。現在W杯にも参加している彼は、激しいプレッシャー、豊富な運動量、そして縦への推進力が持ち味で、昨季は7ゴール9アシストを記録しました。ギド・ロドリゲスやアムラバトのような守備的MFとも、セバージョスのようなタイプとも異なるプロフィールを持つため、彼らの獲得計画と衝突することはありません。エバートンやハル・シティも関心を示していますが、ベティスのチャンピオンズリーグ出場のプロジェクトが選手を強く惹きつけており、クラブ間合意さえクリアできれば獲得できる好位置につけています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

ペップ・チャバリアら左SB補強

マヌ・ファハルドSDは、6月30日で契約満了を迎え退団が濃厚なリカルド・ロドリゲスの後釜として、左サイドバックの補強を最優先事項として動いています。現在、フニオル・フィルポの放出先を探しており、彼が退団すれば左SBを2人獲得する可能性もあります。フニオル自身はトップコンディションでチームに戻るため、休暇中もハードなトレーニングを続けています。

補強のターゲットリストには、カイキ・ブルーノ、エル・カルアニ、ナジーニョ、ホルヘ・サリナス、アンヘリーニョ、ロビン・ゴセンス、ラージョ・バジェカーノから原則合意が報じられているフラン・ガルシアなど、多数の名前が挙がっています。

その中でも長年ベティスが注目しているのが、同じくラージョに所属するペップ・チャバリアです。アントニオ・コルドンSD時代(2022年)から動向を追い、冬の市場でもファハルドSDが獲得を試みましたが、ラージョのプレサ会長に拒否されました。当時200万ユーロだった彼の市場価値は現在1000万ユーロに高騰しており、昨季は44試合に出場して1ゴール3アシストを記録しました。

ビジャレアルが600万ユーロのオファーを出しましたが、ラージョはこれを拒否。ベティスも過去に同額を提示した経緯があります。ラージョは契約解除金である2500万ユーロ(一部では5000万ユーロとの報道も)を要求する強気の姿勢を崩していません。さらにレバークーゼン、ノッティンガム・フォレスト、ブレントフォードといった海外クラブも関心を寄せており、争奪戦は激しさを増しています。なお、彼が以前所属していたレアル・サラゴサは、将来の売却益の10%を受け取る権利を保持しています。(via Estadio Deportivo)

新9番候補にドフビク浮上

ストライカーの補強に関しても動きがあります。ASローマに所属するウクライナ代表FWアルテム・ドフビクが、新たな「9番」の候補としてリストアップされています。現在、彼はイビサ島で休暇を過ごしています。

イタリアの報道では、ベティスが1500万ユーロの買い取りオプション付きレンタル移籍を打診し、ローマに拒否されたと伝えられていますが、実際にはベティスはまだ正式なオファーを提出していません。ローマは完全移籍を望んでおり、未償却分をカバーするため2100万ユーロの移籍金を求めています。

ドフビクの市場価値は、かつての3500万ユーロから1500万ユーロへと下落しており、彼を獲得するには現在の年俸350万ユーロ(ネット)からの減俸を受け入れてもらう必要があります。ベティスはすでに来季のストライカー補強のために1500万ユーロの予算を確保しており、クチョ・エルナンデスとポジションを争えるチャンピオンズリーグレベルのFWを探しています。ドフビクの他には、ケビン・デンキーも候補として名前が挙がっています。(via Estadio Deportivo)

ギド・ロドリゲスのバレンシア移籍

ベティス復帰の噂もあったギド・ロドリゲスですが、最終的にバレンシアに加入することが確実となりました。彼自身はベティスに復帰して再びチャンピオンズリーグの舞台でプレーすることを望んでいましたが、経済的な要求の高さがネックとなりました。ベティス側は、バレンシアが提示した年俸200万ユーロ(固定+変動)以上の金額を支払う意思を持てませんでした。

ギドは過去にベティスで4シーズン半にわたり13,657分をプレーした功労者ですが、昨夏に契約を更新せずウェストハムへ移籍した決断について、自ら後悔の念を口にしています。

『私の退団は適切な形ではなかったし、私が望んでいたものでもなかった。内部的に、自分の価値観に沿った行動ができなかったと思う。交渉の時期、その後も前も少し苦しんだ。時間が経つにつれて考え、自分が何を感じていたかを確認する時間がたくさんあった。今となっては、明らかに後悔していることがある』

ウェストハムではわずか1,457分の出場にとどまり、昨季後半はバレンシアで17試合に出場。今回、正式にバレンシアと契約を結ぶことで落ち着く見込みです。(via Mundo Deportivo / ElDesmarque)

アブデとデオッサの現状

資金繰りと選手放出の動きについてです。アルティミラの売却が完了したことで、クラブは6月30日の決算に向けた収益確保のプレッシャーから少し解放されました。これにより、モロッコ代表としてW杯に参加する直前に負傷してしまったアブデの売却を急ぐ必要がなくなりました。ちなみに、アブデは以前バルセロナから750万ユーロで獲得した選手ですが、バルサは現在も彼の将来の売却益の20%を受け取る権利を保持しています。

一方で、ネルソン・デオッサのバスコ・ダ・ガマ(ブラジル)への売却交渉は、移籍先クラブの売却プロセスに伴う法的な問題の影響で完全に停滞しており、こちらの資金化は想定通りに進んでいません。(via SPORT / Estadio Deportivo / MARCA)

【本日の総括】

ダニ・セバージョスのフリーでの復帰が秒読み段階に入り、W杯で活躍するロ・チェルソの価値再上昇やアルティミラの高額売却など、ベティス周辺は活気に満ちています。中盤の再編に向けてはアムラバトの残留交渉やラスキンへのアプローチが進行中であり、左SBやストライカーの補強もファハルドSD主導で着々と進められています。チャンピオンズリーグを見据えた強力なスカッド作りから目が離せません。