フリアン・アルバレス獲得計画
ロベルト・レヴァンドフスキがMLSへ向かうとみられる退団を受け、バルサは新たな9番の獲得に動いている。最大のターゲットはアトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスであり、スポーツ部門は守備など他のポジションの補強よりも彼の到着を中心に計画を立てている。フリアン本人は、ハンジ・フリック監督の下でラミン・ヤマルやペドリと一緒にプレーするという夢を叶えるため、アトレティコの首脳陣やチームメイトからの慰留の圧力をはねのけている。選手自身はオーストリア戦の後に『クラブの関係者と話をした。移籍が全員にとって最善だと思うし、自分の夢を叶えたい』と公に発言した。この爆弾発言は、スペイン代表に合流しているバルサの選手たちの間でも大きな話題となり、チャタヌーガでの練習が天候不良で早く終わった後、ロッカールームのスマートフォンで瞬く間に拡散された。ペドリも『フリアンは選手として大好きだし、最高の選手たちがバルサにいるべきだと常に言ってきた。もし実現するなら歓迎する』と語っている。ジョアン・ラポルタ会長も直接介入しているが、アトレティコはライバルへの売却を拒んでおり、5億ユーロの契約解除金か、あるいは1億ユーロというバルサのオファー(レアル・マドリードからの1億5000万ユーロの提示は拒否された)を巡って綱引きが続いている。交渉が8月末まで長引くリスクがあり、現在フリック監督のスカッドには純粋な9番がフェラン・トーレスとラミン・ヤマルしかいない状況である。(via Mundo Deportivo)(via SPORT)
テア・シュテーゲンにアヤックスが関心
アヤックスの新監督に就任したミチェルが、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの獲得を熱望している。テア・シュテーゲンはカルロス・タルティエレでの不運な負傷によりシーズンを棒に振り、ワールドカップ出場の機会も逃してしまった。バルサとの契約は2028年まで残っているが、本人はハンジ・フリック監督の構想外であることを自覚しており、双方にとって納得のいく解決策を探す意向がある。テア・シュテーゲン自身はアヤックス行きに「イエス」と答えているものの、彼の高額な給与がオペレーションの最大の障壁となっている。バルサは、過去にエリック・ガルシアらをジローナへ送った時と同じようにレンタル移籍という形を取る可能性がある。(via SPORT)
アンス・ファティらの放出とルーニー・バルドグジの去就
ワールドカップの影響で市場の動きは遅いものの、バルサは6月30日までにアンス・ファティの売却を成立させることを目指している。イニャキ・ペーニャのギリシャ・パナシナイコスへの移籍は既に完了しており、さらにマルク・カサドの退団に向けても動いている。一方で、スウェーデン人ウインガーのルーニー・バルドグジは、出場機会を求めて退団を希望している。バルサ側は彼のパフォーマンスに満足して将来性を買っており、ハンジ・フリック監督も残留すればドアを開けておく方針だが、バルドグジは同ポジションにラミン・ヤマルがいるため出場機会を得るのが難しいと理解している。プレミアリーグのクラブが高い関心を示しており、リーズのほか、ブライトンが有力候補に浮上している。ブライトンは、他クラブから関心を集めているヤンクバ・ミンテがリバプールへ移籍した場合にバルドグジの獲得に動く算段であり、同クラブにはスウェーデン代表で親交のあるヤシン・アヤリも所属している。バルサは彼の退団を強要しないが、全関係者にとって完璧なオファーが届けば移籍を容認する構えであり、その際は将来的なコントロールを維持するため、買い戻しオプション付きの完全移籍を望んでいる。(via SPORT)
アスラニ獲得失敗
バルサのスポーツ部門は、レヴァンドフスキの代役として、ホッフェンハイムに所属する23歳のコソボ人FWフィスニク・アスラニをリストアップしていた。1.91mの恵まれた体格や機動力、今季公式戦35試合で11ゴール10アシストという実績、そして約3000万ユーロという現実的な契約解除金が魅力だった。代理人のアイマン・ダフマニは『バルセロナからの関心は事実であり、カタルーニャのクラブから我々に接触があった』と認め、アスラニ本人も『最大の夢は常にFCバルセロナでプレーすること。初めてのユニフォームもバルサで、ずっとこのクラブを代表したかった』と憧れを口にしていた。しかし、若手発掘に定評のあるボルシア・ドルトムントが契約解除金を支払う準備を進め、選手と合意に達した。これにより、バルサは別の選択肢を探さなければならなくなった。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)
カンテラ最新情報
FCバルセロナは、ラ・マシアの最大の有望株の一人であるルスラン・ムバ・エルナンド(2010年生まれ)と初のプロ契約を結んだ。育成部門ディレクターのホセ・ラモン・アレサンコ立ち会いのもと、フベニル年代での契約継続にサインした。ムバは幼少期にUATオルタからラ・マシアに加入し、16歳ながらスピード、爆発力、1対1での打開力を備え、両サイドでプレーできる左利きのウインガーである。2025/26シーズンはカデテAで10ゴールを記録し、飛び級でフベニルBの試合にも出場してバダロナ戦でゴールを決めるなど高いポテンシャルを示した。スペインの年代別代表にも選ばれている。
一方で、19歳のビクトル・バルベラがバルサ・アトレティコを退団し、バジャドリードに加入する。バジャドリードとは既に合意していたが、バルサ側が保持していた3年間の契約延長オプションの行方を待つ必要があった。バルベラは2023年にベルギーのクラブ・ブルージュへ移籍したが、1年でバルセロナに復帰。今季は筋肉のトラブルで継続性を欠いたが、ゴールでチームを活気づけ、フリアノ・ベレッチ監督の下でストライカーとしてシーズンをスタートしていた。クラブへの敬意から夏はもう1シーズン残留する決断をしていたが、最終的に移籍となった。(via SPORT)(via Mundo Deportivo)
エジプトの神童ハムザ・アブデルカリムを巡る論争
2008年1月1日カイロ生まれの18歳、ハムザ・アブデルカリムは、エジプト人として初めてFCバルセロナと契約した選手となった。2026年2月にバルサ・アトレティコへ期限付き移籍で加入した後、クラブは150万ユーロの買い取りオプションを行使した。彼はエジプト代表としてワールドカップに出場した最年少選手となり、Instagramのフォロワーは100万人を超える。ハンジ・フリック監督もトップチームのプレシーズンに帯同させることを視野に入れており、エジプト代表のホッサム・ハッサン監督は将来のモハメド・サラーの後継者の一人と名指ししている。
しかし、この過熱ぶりに対し、エジプトの番組の司会者であるモヒブ・アブデルハディ記者が苦言を呈した。同記者は『素晴らしいことだが、プレーしているのはフベニルだ。ENPPIのU-19チームを連れて行けばバルセロナのフベニルに勝てるだろう。なぜ19歳の若者にワールドカップをもたらさなければならないかのような大きな責任を負わせるのか。まだ何も見ていない』と批判。この発言は、ハムザ側が同番組への出演依頼を断ったことが原因だと憶測を呼んだが、後にアブデルハディ記者は『選手を軽視したと受け取られたなら、はっきりと誠実に謝罪する。君は私の息子と同じ年齢であり、決して傷つけるつもりはない』と釈明した。モハメド・アブトレイカなどの著名人は間接的にハムザの才能を擁護している。(via SPORT)
マルク・カサドのサマーキャンプ
マルク・カサドが、7月6日から24日までモリンス・デ・レイのホセプ・ライク市営スタジアムで、8歳から15歳の男女を対象としたサマーキャンプ「心でプレーしよう」を開催する。費用は週220ユーロで、月曜から金曜の午前9時から13時まで行われる。テクニック向上を目的とした少人数(約20人)グループでのトレーニングや、プールでのリフレッシュの時間が設けられる。カサド本人は週に1回キャンプを訪れて参加者と交流する予定であり、本人のサイン入りスポーツ用品やFCバルセロナのグッズの抽選会も行われる。本来は地元のサント・ペレ・デ・ビラマジョールで開催したかったが、地元のクラブ幹部と合意に至らず断念した経緯がある。(via SPORT)
パウ・クバルシの代表戦コメント
パウ・クバルシがスペイン代表のウルグアイ戦で印象的な活躍を見せ、試合後にコメントを残した。『最終的にボールを持つのがより難しくなる試合がある。マンツーマンで来られたので難しかったし、非常に正確である必要があったが、その点は少し改善しなければならないと思う。競争したいというハングリー精神や闘志については、我々は期待に応えられた。芝生はボールの循環において重要なポイントだが、それを言い訳にはしたくない。マンツーマンで来られたときは流動的にプレーする必要があった』と試合を振り返った。また、終盤に受けた危険なタックルについては『不快感などはなく終えられた。もしかしたら余計な打撃をいくつか受けたかもしれないが、それがサッカーだ。我々が前に進めなければならない戦争であり、それを成し遂げた』と語り、『最初は新鮮さが欠けていたが、徐々に自信をつけ、安心できるゴールが生まれた。その後は耐えなければならず、2点目を決めるチャンスもあった』と続けた。
守備面での手応えについて『我々はゴールを決めるために改善していくが、最も重要なのは後ろを無失点に抑えることだ。後ろの我々は非常に満足しており、信頼性がある。トーナメント全体を通してそうであることを願っている』と自信を見せた。
フェリペ6世からの言葉については『ロッカールーム内で、家族のように皆が団結していることへの祝福を受けた。この道のりは長く、競争しなければならないこと、我々に意欲があるのが見えること、そして何より、我々は優勝を取りに行くということを伝えられた』と明かした。さらに、試合中に激しいタックルを受けたチームメイトのラミン・ヤマルについては『ラミンとはまだ話せていない。落ち着いたら、ゆっくりと彼と話をするつもりだ』と気遣いを見せた。(via SPORT)
【本日の総括】
フリアン・アルバレス獲得に向けたラポルタ会長の直接介入や、テア・シュテーゲン、カサドらの去就など、スカッド再編の動きが加速しています。一方、ムバの契約延長やハムザの飛躍など、カンテラの若き才能たちも確かな存在感を示しています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
フリアン・アルバレスの獲得は、単なるストライカー補強以上の意味を持ちます。フリック監督が志向するハイプレスと連動した攻撃において、彼のような機動力と決定力を兼ね備えた9番は、ヤマルやペドリとの距離感を最適化するピースとなるでしょう。一方で、アスラニの獲得失敗は、戦術的な選択肢の幅を狭める痛手です。純粋な9番が不足する現状では、既存戦力の配置転換や、カンテラから昇格する若手の適応力が、シーズン序盤の安定感を左右する鍵となります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブ全体が大きな転換期にあることを、今回の動きは如実に示しています。レヴァンドフスキの退団を見据えたアルバレスへの執着は、ラポルタ会長の強い意志の表れであり、同時にファンへの明確なメッセージでもあります。一方で、テア・シュテーゲンのような功労者との別れや、カンテラ出身者の去就を巡る調整は、クラブの財政と世代交代のバランスを模索する苦渋の決断が続いています。クラブのアイデンティティをどう守りつつ、競争力を維持するか。フロントの舵取りが問われる夏です。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
編成面では、高額な契約解除金とサラリー負担が依然として大きな障壁です。アルバレス獲得にはアトレティコとの厳しい交渉が予想され、資金捻出のためにはファティやバルドグジといった余剰戦力の売却を、買い戻しオプション等の条件を付帯させて確実に進める必要があります。アスラニを逃したことで、代替案の選定にはよりシビアなコストパフォーマンスが求められるでしょう。若手の契約延長と放出の線引きを明確にし、登録枠を空ける作業が最優先事項です。