モウリーニョ監督就任とBMVトリオのW杯での躍進

今季無冠に終わり、ヨーロッパを支配するために作られたスカッドへの期待から大きくかけ離れた失望のシーズンを過ごしたレアル・マドリードだが、W杯がそのムードを一変させている。ベンフィカから新たに就任したジョゼ・モウリーニョ監督は、イングランド代表のジュード・ベリンガム、ブラジル代表のヴィニシウス、フランス代表のキリアン・エンバペ(BMV)の3人が各代表で圧倒的なパフォーマンスを見せていることに期待を膨らませている。モウリーニョ監督は『最高の選手たちを擁することは監督にとって最高の問題だ。過去のシーズンにあったような問題を起こさず、チームとして機能させる方法を見つけなければならない』と述べつつも、皮肉交じりに『彼らにはできるだけ早く負けてバカンスに入ってもらい、私の指揮下に来てほしい』と語っている。

ベリンガムは3試合で2ゴール1アシストを記録。マドリーでの不調から立ち直り、パナマ戦でのMVP獲得後に『自信の問題ではない。マドリーではもう少し低い位置でプレーしているが、ここでは10番や8番として高い位置でプレーしている。でも、どこでプレーするかは気にならない。チームにとってベストなことをしたい』と語っている。

ヴィニシウスは3試合連続で計4ゴールを記録。『自分のサッカーを見せられない時期もあった。今は少し安堵している。どうやってこのW杯を迎えるかについて疑問はなかった』とコメント。

エンバペは3試合で4ゴール2アシストを記録し、課題だった守備面でも献身的なプレスを見せている。『守備面でもう一歩踏み出さなければならない。常に自分に厳しくしてきたし、その部分を改善する必要があると考えている。チームにとって重要だからやるつもりだ』と語っている。3人合計で10ゴール3アシストという驚異的な数字を残しており、モウリーニョ監督が彼らをどう融合させるかが来季の鍵となる。(via MARCA)

プレシーズン始動に向けたスカッドの現状と指揮官の苛立ち

モウリーニョ監督率いる新プロジェクトは7月13日にバルデベバスでのメディカルチェックからスタートする予定だが、指揮官はW杯の影響で参加選手が少なすぎることに神経を尖らせている。現在スカッドには29名が登録されているものの、初日から参加できるのは14名のみ。さらにそのうちの7名(カマヴィンガ、ゴンサロ、アセンシオ、セバージョス、フラン・ガルシア、マスタントゥオーノ、チアゴ)は残留が保証されておらず、モウリーニョ監督がその去就を判断することになる。残留が確定している残りの7名は、トレント・アレクサンダー=アーノルド、ルニン、カレーラス、メンディ、ハイセン、ミリトン、ロドリゴだが、ブラジル人2人は負傷からのリハビリ中でトレーニングには参加できない。選手には30日間の休暇が認められており、W杯の決勝進出者は8月10日頃の合流となるため、8月15日のリーガ開幕には間に合わない可能性が高い。(via SPORT)

移籍市場動向: ククレジャ、ベルナルド・シウヴァらの加入とエンソ・フェルナンデスの噂

レアル・マドリードはこの夏の市場でいち早く動き、チェルシーからマルク・ククレジャ(固定6000万ユーロ+変動500万ユーロ)、マンチェスター・シティからベルナルド・シウヴァ(フリー)、リバプールからイブラヒマ・コナテ(フリー)を正式に獲得している。さらに、中盤の要としてチェルシーのエンソ・フェルナンデス獲得にも動いている。クロース退団後の穴を埋めるべくファンからも待望されているエンソは、2032年までの長期契約を結んでいるもののチェルシーの現状に嫌気がさしており、元マドリー監督で現チェルシー監督のシャビ・アロンソが就任しても移籍の意思は変わっていないという。シャビ・アロンソ監督が代役としてグラニト・ジャカの獲得をクラブに要請したことで、エンソのマドリー移籍の扉が開く可能性がある。一方で、アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスに対して1億5000万ユーロのオファーを出したという噂については、エンリケ・リケルメ氏との選挙戦における単なる煙幕だったとされている。(via ElDesmarque)

財務戦略の裏側: ダンフリース獲得発表の7月1日への意図的遅延とニコ・パスの売却

フロレンティーノ・ペレス会長は現在、クラブの評価額の5%から10%を投資家に売却することを検討しており、強固な年次決算を提示するために緻密な会計戦略を行っている。その一環として、インテルから契約解除金2000万ユーロで獲得したデンゼル・ダンフリースの公式発表を意図的に7月1日以降に遅らせる決定を下した。これにより、移籍金、減価償却費、給与のすべてが2026-27シーズンの会計に計上されることになる。また、コモで活躍中のニコ・パスの保有権の残り50%を6000万ユーロでコモに売却することも決定した。この取引により、ニコ・パスの市場価値は実質的に1億2000万ユーロと設定されるが、マドリーは来夏に限定して8000万ユーロで買い戻せるオプションを保持している。昨夏はディーン・ハイセン(6250万ユーロ)、アルバロ・カレーラス(5000万ユーロ)、フランコ・マスタントゥオーノ(6320万ユーロ)、トレント・アレクサンダー=アーノルド(事前契約解除金としてリバプールに1000万ユーロ)など1億8500万ユーロ以上を投じており、今夏はククレジャとダンフリースで8000万ユーロの投資となっている。(via SPORT)

W杯におけるマドリー選手の状況とバルベルデ、ギュレルの早期敗退

今大会には15名のレアル・マドリードの選手が参加している。ベリンガム(イングランド)、エンバペ、チュアメニ、コナテ(フランス)、ヴィニシウス、エンドリッキ(ブラジル)、ククレジャ(スペイン)、クルトワ(ベルギー)、リュディガー(ドイツ)、ブラヒム・ディアス(モロッコ)、ベルナルド・シウヴァ(ポルトガル)、ダンフリース(オランダ)、ニコ・パス(アルゼンチン)の13名は決勝トーナメントに進出。ベルナルド・シウヴァは新加入ながら、コンゴ民主共和国戦で先発したもののハーフタイムで退き、ウズベキスタン戦は14分間の出場、コロンビア戦では出番なしと苦戦している。一方、フェデ・バルベルデ(ウルグアイ)とアルダ・ギュレル(トルコ)はグループステージで敗退となった。バルベルデはスペイン戦の60分に不可解な交代を命じられるまで237分間プレー。ギュレルは270分間フル出場し、アメリカ戦でゴールを決める活躍を見せた。彼らは数日後に休暇に入り、ギュレルは7月20日頃にプレシーズンに合流する予定である。(via SPORT)

マノロ・ラマ氏によるバルベルデへの痛烈な批判

ウルグアイ代表の敗退を受け、スポーツジャーナリストのマノロ・ラマ氏がラジオ番組でフェデ・バルベルデに対して痛烈な批判を浴びせた。スペイン戦でマルセロ・ビエルサ監督によって57分に交代させられ、怒りを露わにしたバルベルデだが、同氏は『この1年間、ウォーミングアップを拒否したり、サイドバックでのプレーを嫌がったりして、シャビ・アロンソ(元監督)の人生を不可能にした。バルベルデには、もういい加減にしろ、少しは立ち止まれと言ってやりたい』と、マドリーでのシーズン中の態度も含めて厳しく断罪している。(via Mundo Deportivo)

ダニ・セバージョスの退団とベティスへのフリー移籍

ダニ・セバージョスが残り1年の契約を解消し、レアル・マドリードを正式に退団することが決定した。セバージョスはSNSで別れのメッセージを投稿し、『同じ情熱を持って新たな挑戦に立ち向かう』と意気込みを語った。これに対し、クルトワ、アラバ、フラン・ガルシア、ホセル、リュディガー、ベリンガム、カルバハルらが幸運を祈るコメントを寄せ、エンバペも『従兄弟よ、君にとって最高の未来を』と反応した。セバージョスは古巣ベティスへの復帰を最優先としており、マドリーをフリーで退団するという条件をクリアしたことで、ベティス側も年俸面での歩み寄りを期待して本格的な交渉に入る予定となっている。かつてのチームメイトであるセルヒオ・ラモスもSNSで彼にエールを送り、『近いうちに会おう』とセビージャの街での再会を匂わせている。(via Estadio Deportivo)

カスティージャGKフラン・ゴンサレスのプリメーラ移籍の可能性

カスティージャで正守護神を務め、トップチームの第3GKである21歳のフラン・ゴンサレスに退団の可能性が浮上している。2030年までの契約を残しているものの、クラブは彼をクルトワの後継者として高く評価しており、プリメーラ(1部)の舞台で経験を積ませたいと考えている。移籍の形態としては、レンタル移籍または近年のマドリーが得意とする「保有権の50%売却と買戻しオプション付き」の形が検討されている。すでにセビージャ、エスパニョール、セルタ、ラシン・サンタンデールといった1部クラブが獲得に関心を示している。(via Mundo Deportivo)

医療部門トップ、マヌエル・アロヨ医師の電撃辞任

トップチームの医療部門に新たな激震が走った。マヌエル・アロヨ医師が、就任からわずか1年で辞任を表明した。彼は2025年夏にグラナダから引き抜かれ、同じくグラナダ出身のフェリペ・セグラ氏(2023年にニコ・ミヒッチ氏を解任して医療トップに就任)と共に部門の刷新を任されていた。しかし今季、エンバペの膝の誤診などをはじめとする怪が相次ぎ、医療部門への不満が内部で爆発。クラブの危機的状況を受けて、フロレンティーノ・ペレス会長が解任したはずのミヒッチ氏を復帰させ、アントニオ・ピントゥス氏(フィジカルコーチ)の権限を強化するなどの介入を行っていた。これらの動きは、アルベロア監督からシャビ・アロンソ監督への交代と同時期に起きたものであり、クラブは再び後任探しを迫られている。(via SPORT)

ロドリゴがアディダスのイベントでマルセロと共演

ニューヨークで開催されたアディダスのイベントにロドリゴが登場し、クラブのレジェンドであるマルセロと共にボールを蹴り合う姿を見せた。彼らが女性を驚かせるなど、楽しげにプレーする様子は、マドリディスタに笑顔をもたらしている。(via MARCA)

【本日の総括】

モウリーニョ新監督の就任や、ククレジャ、B・シウヴァらの大型補強、そしてW杯でのBMVトリオの活躍など、来季への期待が高まる一方で、プレシーズンに合流できる選手の少なさや医療部門の混乱など、課題も山積している1日となった。