ロドリ獲得失敗とカニサレスらが明かすペレス会長の決断の裏側

今夏の移籍市場は、大統領選挙の候補者であるエンリケ・リケルメが、もし勝利すればロドリ・エルナンデスとアーリング・ハーランドを獲得すると公正証書で約束したことから始まった。ロドリはW杯でスペインを2回目の優勝に導き、大会MVPに輝いた後、代理人にスペインへの復帰を指示していた。トニ・クロースの引退に伴い、中盤のコントロール力を必要としていたマドリードにとって、マドリード出身でもあるロドリは理想の補強に見えた。しかしマドリー側は、ディオマンデの獲得交渉やヴィニシウスの契約更新を優先し、ロドリ獲得へのアプローチを躊躇した。これにより、ロドリはマドリーのオファーを拒否し、バルセロナへの移籍を決断した。

元マドリーのゴールキーパーであるサンティ・カニサレスは、ロドリがペレス会長と対立するリケルメ候補と事前に合意していたことがペレス会長の手を引かせた決定的な理由だと分析し、次のように語っている。『ロドリ・エルナンデスがレアル・マドリードにいない理由は、選挙で敗れた候補者と合意を結んでいたからだ。フロレンティーノ・ペレス会長の性格は皆さんご存知の通りだ』。さらにゴンサロ・ミロは『マドリーが獲得しなかったのは、クラブ自身が望まなかったからだ』と指摘している。

カニサレスは7月末の時点で、ロドリの年齢や大きな怪我からの復帰途上であることを踏まえ、4000万ユーロが適正価格だと主張していた。しかし、バルセロナはマンチェスター・シティと7500万ユーロ、さらに500万ユーロの変数を含む金額で合意に至った。

トマス・ロンセロは『私はロドリが欲しかった。偽善者になりたくないし、本当に悔しい』と本音を明かした。ただし、エージェント側がマドリーの対応や提示した好条件を絶賛していたことから、クラブの姿勢を批判することはせず、『バルサを望むなら行けばいい。ライバルチームに彼が加わることで、ラ・リーガで彼らを打ち破るという挑戦と野心がさらに高まった』と語っている。

さらに、元マドリーのレジェンドであるジョルジュ・バルダーノは、今回の移籍を分析し、以下のように述べている。『私の考えでは、ロドリの価値はバルセロナにとっては3500万ユーロであり、レアル・マドリードから奪った価値としては4000万ユーロに値する。バルセロナにとっては戦略的な補強であり、フリック監督のスタイルに多大な影響は与えないかもしれないが、レアル・マドリードに加わっていればチームのゲーム運びを革命的に変化させ、フォワードへのパスの供給を劇的に改善できたはずだ。そのようなゲームへの影響力を持つ選手として、彼は世界最高のプレイヤーだ』。

これによりマドリーは、3シーズン連続でゲームを組み立てられる中盤の核を欠いたままシーズンを迎えることとなる。(via SPORT) (via Estadio Deportivo) (via MARCA) (via ElDesmarque)

ズビメンディ獲得計画の再燃とモウリーニョ監督のボランチ補強への執念

ロドリを宿敵バルセロナに奪われたものの、中盤の創造性を求めるジョゼ・モウリーニョ監督の要望により、マドリーはクリエイティブなボランチの獲得を完全に諦めてはいない。そこで急浮上したのが、アーセナルに所属する27歳のスペイン代表ミッドフィルダー、マルティン・ズビメンディである。ズビメンディは昨夏、レアル・ソシエダから6500万ユーロでアーセナルへ移籍したが、現在のアーセナルにはブルーノ・ギマランイスや、左サイドバックから中盤に定着したマイレス・ルイス=スケリー、さらにはデクラン・ライス、マルティン・ウーデゴール、ミケル・メリーノらが在籍しており、ズビメンディはミケル・アルテタ監督のもとで出場機会が限られる状況となっている。実際、マンチェスター・シティとのコミュニティ・シールドでは、アルテタ監督が試合前に出場可能であると言及していたものの、3-0とリードした終盤の25分間のみの出場にとどまった。

これを受け、ズビメンディ側はマドリーでプレーする機会を望んでいることをアーセナル側に伝えており、アーセナル側も適切なオファーがあれば売却を容認する構えを見せている。モウリーニョ監督もズビメンディの獲得を承認している。

ただし、現在のズビメンディの市場価値はTransfermarktによると7500万ユーロまで上昇しており、契約期間は2030年まで残っている。そのため獲得交渉は容易ではなく、高額な移籍金が必要となる。さらにマドリーのクラブ方針として、現有戦力の放出が伴わない限り、新たな選手の獲得は行わないとしているため、実現には人員整理が不可欠となっている。(via ElDesmarque) (via SPORT) (via Mundo Deportivo)