彗星のごとく現れたカルロス・スピ、エンドリッキとの立場逆転劇

プレシーズンで最大のサプライズとなったのが、レバンテから2500万ユーロで加入した21歳のフォワード、カルロス・スピである。スピは今プレシーズンで計150分間プレーし、フェレンツヴァーロシュ戦とシャルケ04戦でそれぞれ1ゴールを奪い、計2ゴールでチームのプレシーズン得点王となった。75分に1ゴールという驚異的なペースであり、ホセルの退団後にマドリーが欠いていた高さと泥臭さを持つ本物のセンターフォワードとしての特徴を発揮している。

モウリーニョ監督はスピをスーパーサブとして高く評価しており、相手ディフェンスが疲弊した時間帯での切り札としての起用を示唆している。

スピの台頭により、厳しい立場に追い込まれているのが20歳のブラジル代表フォワード、エンドリッキである。エンドリッキは昨冬にリヨンへレンタル移籍し21試合8得点という成績を残し、その後ブラジル代表としてW杯を戦ったものの、準々決勝のノルウェー戦で1対1の決定機を外して敗退の要因として批判を浴びた。今夏のプレシーズンではフィオレンティーナ戦で1ゴールを挙げたが、先発したフェレンツヴァーロシュ戦やデポルティーボ戦では無得点に終わり、シャルケ04戦は筋肉の過負荷(sobrecarga)により欠場を余儀なくされた。その間にもスピが実績を積み上げたことで、当初残留が既定路線とされていたエンドリッキの去就や今季の出場機会は非常に不透明なものとなっている。(via Mundo Deportivo) (via ElDesmarque)

唯一の生き残り、カンテラ至宝チアゴ・ピタールの現状と苦難

カンテラ選手が次々と売却されるなか、18歳のミッドフィルダー、チアゴ・ピタールはモウリーニョ監督の信頼を勝ち取り、今季もマドリーに残る唯一のカンテラ選手となった。ピタールは昨シーズン、背番号45を背負って公式戦16試合に出場。ラ・リーガで10試合(先発8試合、596分、2アシスト)、CLで6試合(先発3試合、218分)を経験。CLでは18歳220日で先発出場を果たし、ラウールの持つ最年少記録を塗り替えた。ベンフィカ戦でのデビューや、マンチェスター・シティとの大一番でもプレーし、高いパス成功率を誇る一方で、自陣エリア内でのパスミスで失点のピンチを招き、クルトワに救われるといった未熟さも見せた。

今季から背番号27を着用することが決定しており、登録自体はカスティージャのままで、1番から25番のファーストチーム制限枠の外でプレーを続ける。しかし、プレシーズン開始直後に左膝の内側側副靭帯を損傷し、モウリーニョ監督の前でアピールする機会を失ってしまった。現在もリハビリ中であり、復帰後にその実力を再び証明しなければならない過酷な戦いが待っている。(via SPORT)