残留争いと最終節の条件
マジョルカは現在、前節のレバンテ戦での痛恨の敗戦により勝ち点39にとどまり、リーグ19位という降格圏に沈んでいます。残留を争う直接のライバルは、勝ち点42のレバンテ、勝ち点40のジローナのほか、同勝ち点で並ぶオサスナやエルチェといったクラブです。運命のラ・リーガ最終節(第38節)は、本拠地ソン・モイシュに最下位(20位)ですでにセグンダ(2部)降格が決定しているレアル・オビエドを迎えます。マジョルカが1部残留を果たすための条件は、このオビエド戦での勝利が絶対であり、その上でエルチェやジローナなど他のライバルチームが勝ち点を落とすという他力に頼るしかありません。クラブの命運を懸けた、まさに背水の陣となります。(via Mundo Deportivo / Esport3)
対戦相手オビエドの状況
最終節で対峙するレアル・オビエドにも、この試合に懸ける特別な背景が存在します。まず、オビエドのギジェルモ・アルマダ監督は、このマジョルカ戦を最後に退任します。アルマダ監督は試合前の会見で『個人的な決断です。このクラブを代表できたことは大きな誇りであり、契約延長のオファーをいただいたことには深く感謝していますが、退任を決断しました。オビエドには輝かしい未来があり、1部リーグへ復帰する可能性も十分にあります』と述べ、マジョルカ戦を前に別れを告げました。
さらに特筆すべきは、オビエドの元スペイン代表MFサンティ・カソルラです。現在41歳5ヶ月10日で迎えるこのマジョルカ戦は、彼にとって1部リーグでのラストマッチとなります。もしこの試合で得点を決めれば、かつてデポルティーボ・ラ・コルーニャでドナトが記録した40歳4ヶ月17日というラ・リーガ最年長ゴール記録を23年ぶりに塗り替える歴史的な一撃となります。マジョルカは残留のために無失点で勝利しなければならず、記録達成に燃えるカソルラを必ず封じ込めなければなりません。(via ElDesmarque / MARCA)
移籍の噂:ヴェダト・ムリキ
チームが絶体絶命の危機にある一方で、個人として圧倒的な結果を残しているのがコソボ代表FWヴェダト・ムリキです。今季はここまでリーグ戦で22ゴールを叩き出しており、首位のキリアン・ムバッペにわずか2点差に迫る得点ランキング堂々の2位につけています。しかし、もしマジョルカがセグンダに降格した場合、これほどのハイレベルな選手を引き留めることは不可能です。現在、ロベルト・レヴァンドフスキの退団が決定したFCバルセロナが、前線強化のための低コストなオプションとしてムリキの獲得に強い関心を示し、すでに動向を注視しています。(via Esport3)
移籍の噂:ヤン・ビルジリ
ムリキと同様に、降格時の流出が懸念されているのが若手アタッカーのヤン・ビルジリです。彼はFCバルセロナの下部組織でUEFAユースリーグ優勝に貢献した後、バルサのトップチームでデビューするには至りませんでしたが、350万ユーロの移籍金でマジョルカに加入しました。この契約には、将来の移籍金の一部をバルサが受け取るパーセンテージ条項や、買い戻しの優先交渉権が含まれています。マジョルカのトップチームではまだデビューしていませんが、そのポテンシャルから市場価値はすでに1500万ユーロまで高騰しています。バルセロナは来季に向けた左ウイングの補強策の一つとして、降格危機にあるマジョルカから彼を連れ戻す算段を立てています。(via Esport3)
テレビ放映権料の分配
最終節の結果は、1部残留という競技面だけでなく、クラブの財政面にも直結します。ラ・リーガではテレビ放映権料の25%が最終順位に応じて分配される仕組みになっており、順位が1つ上下するだけで数百万ユーロの収益差が生じます。10位のチームが888万ユーロを受け取るのに対し、最下位の20位は81万ユーロまで落ち込むなど、下位チームにとっても少しでも上の順位でフィニッシュすることが来季のチーム編成に直結する死活問題です。(via SPORT)
小ネタ:アスピリクエタ引退
今季限りでの現役引退を発表したセビージャFCの元スペイン代表DFセサル・アスピリクエタのキャリアにもマジョルカが関わっています。度重なる負傷に泣かされた今シーズン、彼が公式戦に出場したのはわずか16試合でした。その中にはセビージャ本拠地で行われたマジョルカ戦が含まれていましたが、その試合でのプレー時間はわずか3分間のみで終わっています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
【本日の総括】
マジョルカは19位で最終節を迎え、本拠地でのオビエド戦勝利と他チームの結果待ちという厳しい残留条件に挑みます。一方で、22ゴールを挙げたムリキや市場価値が高騰するビルジリには早くもバルセロナ引き抜きの噂が浮上。クラブの未来と財政を左右する、まさに運命の最終節となります。



