フィン・イェルチ FCバルセロナが守備補強へ20歳CB獲得を熱望

FCバルセロナが、守備陣の不振と相次ぐ負傷者を埋めるため、ドイツのシュトゥットガルトに所属する20歳のセンターバック、フィン・イェルチの獲得に向けた調査を開始した。現時点では関心を寄せて情報収集を行う観測段階にあるものの、1月冬の移籍市場における補強ターゲットとして急浮上している。

チームはパリ・サンジェルマン戦およびレアル・マドリードとのクラシコで2連敗を喫し、シーズン序盤の好調から一転して守備組織の脆さが露呈した。この失態を受けてスポーツディレクションとフロント陣は補強方針を転換し、1月冬の市場で少なくとも2名から3名の補強を行うことを容認する姿勢へと傾いた。ハンジー・フリック監督は、自身のハイライン戦術に適応できる高いビルドアップ能力と成長速度を備えた守備者として、同郷の若いイェルチを強く推奨している。クラブのスカウト陣は数週間前、ノルウェーのスタヴァンゲルで行われたチャンピオンズリーグのバイキング対シュトゥットガルト戦へ足を運び、現地で直接プレーを視察した上で詳細な分析レポートを作成した。

2006年生まれでドイツ国籍を持つイェルチは、シュトゥットガルトと2030年までの長期契約を結んでいる。移籍専門サイトの試算による市場価値は3500万ユーロとされるが、欧州の複数クラブから関心が寄せられている背景もあり、シュトゥットガルト側は移籍金を5000万ユーロ近くまで引き上げる強気な姿勢を見せている。イギリスメディアのSky Sportsが伝えるところによれば、同選手にはレアル・マドリードも獲得に興味を示しており、複数の競合クラブが参戦することで取引額がさらに上昇する展開も懸念されている。

バルセロナの最終ラインは、若手のパウ・クバルシのみが安定したパフォーマンスを維持しているものの、ジョアン・カンセロやジュール・クウンデ、ジェラール・マルティンらの出来には疑問符がつきまとっている。さらに、アンドレアス・クリステンセンが再び負傷で倒れたほか、エリック・ガルシアや将来を期待されるシャビ・エスパートも負傷により約2ヶ月の戦線離脱を余儀なくされており、バックラインの層は著しく欠如している。

つまり、今回の動きが示しているのは、フリック体制における目先の守備崩壊を防ぐ危機管理と、中長期的な世代交代を同時に推し進めようとするクラブの強い意図である。高額な移籍金要求に対してバルセロナがいかなる資金捻出策を講じるか、そして1月冬の移籍市場が開幕するまでにどのような交渉カードを切るかが今後の焦点となる。(via Sky Sports)