エスパニョール マノロ・ゴンサレス監督を解任しセルヒオ・ガルシアが暫定指揮へ

エスパニョールはコパ・デル・レイ1回戦での敗退を受けてマノロ・ゴンサレス監督を解任し、後任が決まるまでの暫定指揮官として下部組織を率いていたセルヒオ・ガルシアの就任を正式に発表した。リーグ戦で降格圏に沈む中で下部リーグのクラブに敗れたことが引き金となり、クラブ上層部が即座に刷新へ踏み切った形だ。

この解任劇は、2026年10月27日に行われたコパ・デル・レイ1回戦で、実質3部にあたる1部RFEF所属のセスタオ・リバーに対し、アウェイのラス・リャナスで4対3の延長戦の末に敗れた直後に決まった。昨季はチームを劇的な残留に導き、3シーズン以上にわたり公式戦107試合で指揮を執った指揮官だったが、今季は直近のリーグ戦5試合でわずか勝ち点1しか獲得できず、厳しい立場に追い込まれていた。90分終了直前に同点に追いつかれ、延長戦で力尽きた戦いぶりが、フロントの我慢の限界を超えさせる結果となった。

ところが、今回の解任を通達する手順を巡っては、スポーツ・ディレクターを務めるモンチをはじめとするクラブ首脳陣の対応に対し、現地メディアから厳しい批判が相次いでいる。試合終了からわずか15分後に公式声明が発表された上、スタジアムを去るチームバスへ乗り込む直前に通達されるなど、現場への配慮を欠いた対応が問題視されたためだ。

スペインのテレビ番組であるEl Chiringuitoにおいて、司会者のホセプ・ペドレロルは、かつてロナルド・クーマンがバルセロナを解任された際の事例を引き合いに出し、『ロナルド・クーマンは遠征帰りの飛行機内で告げられたが、マノロ・ゴンサレスはジーニー・バスに乗る直前にピッチの脇で告げられた』と述べ、フロントの非情な姿勢を強く糾弾した。さらにラジオ番組のEl Partidazo de COPEやRadioestadio Nocheにおいても、試合前から解任文が準備されていたような不自然な手際の良さや、監督を通告後に放置した不作法な振る舞いに批判が集中している。スタジアム周辺には怒ったサポーターによる落書きが出現するなど、クラブ全体が極めて荒れた雰囲気に包まれている。

では、正式な後任が決まるまでの間、チームの舵取りを託される人物はどのような存在なのだろうか。現在43歳で元スペイン代表フォワードのセルヒオ・ガルシアは、現役時代にエスパニョールの主将として公式戦200試合以上に出場したクラブのレジェンドだ。今夏からサテライトにあたるBチームの監督を務めていたが、水曜日の練習から急遽トップチームの指揮を開始し、今週金曜日に控えるビジャレアル戦でベンチに入ることが確定している。

一方で、今年夏に就任したモンチが進める正式な後任選びにおいては、すでに実績ある実力派監督の名前がリストアップされている。報道によれば、かつてセビージャでモンチとともに欧州タイトルを獲得したホセ・ルイス・メンディリバルとフレン・ロペテギの二人が最有力候補に浮上しているという。

なかでも、ギリシャのオリンピアコスでカンファレンスリーグや国内二冠を達成した後にフリーとなっているホセ・ルイス・メンディリバルは、かつてセビージャでモンチや幹部のフェルナンド・ナバロとともに仕事を行った実績があり、最も実現性の高い選択肢と目されている。一方のロペテギについては、現在カタールで3月までの契約を残しており、周囲は接触を否定しているものの、候補の一人として根強く名前が挙がる状況だ。

この素早い監督交代劇が意味するのは、クラブ首脳陣が現在の降格危機に対して強い焦りを抱いており、冬の移籍市場が開く前にチームの構造改革を進めたいという明確な意図だ。今週金曜日のビジャレアル戦で新体制がどのようなリアクションを見せるのか、そしてモンチが提示する最終的な後任人事の決断に大きな注目が集まっている。(via SPORT / ElDesmarque / MARCA)