フリック新体制とプレシーズン始動

ハンジ・フリック監督がアシスタントのマルクス・ゾルクとともにシウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペールに戻り、新シーズンの準備を開始した。まだ公式な始動日ではないが、ジェラール・マルティン、エルチェへのレンタルから復帰したエクトル・フォルト、テア・シュテーゲン、クリステンセン、アレハンドロ・バルデ、ベルナル、そして5月のベティス戦で右足第5中足骨を骨折してリハビリ中のフェルミン・ロペスが自主的に練習を行っている。デコSDはアメリカに滞在しているが、ボージャンが施設に姿を見せ、フリック監督と密に連携を取っている。7月13日に医療診断が行われ、その後7月27日から8月3日までイギリスのセント・ジョージズ・パークで合宿を実施する。7月24日には無観客でCEエウロパと、7月31日にはバーミンガム・シティと親善試合が行われ、ジョアン・ガンペール杯は8月19日に予定されている。ワールドカップに参加しているジョアン・ガルシア、パウ・クバルシ、エリック・ガルシア、ペドリ、ガビ、ダニ・オルモ、フェラン・トーレス、ラミン・ヤマル、ジュール・クンデ、マーカス・ラッシュフォードは合流が遅れる。W杯で準決勝に進出する選手が多い場合、21日間の休暇義務を確保するため、8月16日の週末に予定されているラ・リーガ開幕戦の延期を要請することが可能であり、その場合デビューは8月23日の週末になる。(via SPORT)

アデイェミと完全合意、ドルトムントと交渉中

バルセロナはボルシア・ドルトムントのカリム・アデイェミと契約年数と給与の面で完全な口頭合意に達した。アデイェミはジョルジュ・メンデスを通じてバルサ移籍を熱望しており、2027年までの契約更新を拒否し、ドルトムントにカンプノウへの移籍交渉を直ちに行うよう要請している。バルサは2000万ユーロの固定額に将来の売却益の割合などの変動額を加えた最初のオファーを提示したが、ドルトムントは4000万ユーロを要求してこれを拒否した。しかし、ドルトムントが過去に支払った3300万ユーロを回収できる提案であれば合意に達する可能性がある。デコSDは最大でも2500万ユーロまでしか資金を提示できない状況にある。この獲得はフリック監督の強い要望によるもので、彼は2021年にドイツ代表でアデイェミをデビューさせている。フリック監督は『彼は並外れたスピードと素晴らしいファーストタッチを持っている。彼の強みは特に1対1にあり、シーズン序盤には多くのゴールを決めていた。偉大なアタッカーだ』、『カリム・アデイェミはずっと観察してきた。バイエルンの監督としてザルツブルクと対戦した時にも彼を見ており、彼のポテンシャルは知っている。攻撃面で違いを作れる選手だ』、『カリムは今シーズン序盤にザルツブルクで既に見せていたこと、つまりペナルティエリア内で優れたフィニッシャーであり、非常に自信を持ってプレーしていることを示した』と高く評価している。アデイェミ自身も2019年に『世界最高の選手、リオネル・メッシと一緒にバルサでプレーするのが常に私の夢だった』、2021年にも『バルサは偉大なクラブであり、求められるのは誇りだ。オプションがあればそこでプレーする自分を想像できる』と語っている。(via SPORT)

アデイェミの過去の論争とスピード

アデイェミは時速36.65kmを記録する世界でもトップクラスのスピードを誇り、すでに7000万ユーロと1000万ユーロの変動額で獲得したアンソニー・ゴードンの時速36.68kmと合わせて強力な両翼を形成する。しかし、彼はピッチ外での論争も抱えている。ラッパーの妻ロレダナとの関係がパフォーマンス低下の原因だと批判された際、彼は『自分がどういう状況になるかは分かっていた。彼女が公人であることも。でも、悪い試合の後に人々がこういう反応をするのは狂っていると思った。自分に対して不公平なのは、うまくプレーできなかったからだ。だが、彼女に対して不公平だ。自分がピッチでどうプレーしてどんなパフォーマンスを見せるかは彼女には全く関係ない』と強く反論した。また、テーザー銃とメリケンサックの不法所持で45万ユーロの罰金を受けた際には、ミステリーボックスを購入した結果だとし『注文できるものなら、絶対に違法なはずがない』とドキュメンタリーで釈明した。さらにニコ・コバチ監督と交代時に衝突して罰金を受けた経緯もある。(via SPORT)

選手の放出とドルトムントの要求

アデイェミの交渉において、ドルトムントはルーニー・バルドグジ、エクトル・フォルト、マルク・カサドの状況について問い合わせを行っている。バルドグジはアデイェミやゴードンの加入、ヤマルやハフィーニャの存在により出番がなくなるため、バルサは買い戻しオプション付きの売却または完全移籍で彼を市場に出す方針を固めている。プレミアリーグのクラブやユベントス、アヤックス、ポルトも彼に関心を寄せている。フォルトもジョアン・カンセロの加入により出場機会が減る見込みである。マルク・カサドについては、6月末の時点では純利益を出すために3000万ユーロでの売却が有力視されていたが、会計年度がわずかな赤字で終了したため急いで売却する必要がなくなった。カサド自身は『監督とクラブが望む限り、このエンブレムを死ぬまで守りたい。チームとクラブを助けるために最高の自分を見せるつもりだ』と残留を希望している。カンセロ獲得のトレード要員からは外れたが、3000万ユーロ近いオファーがあればバルサは売却に応じる。(via ElDesmarque)

フリアン・アルバレスへの執念とヤマルの歓迎

アデイェミの獲得が進む一方で、ストライカーのフリアン・アルバレス獲得計画には全く影響がない。アトレティコ・マドリードは違約金5億ユーロ以下では売却しないという強硬な姿勢を見せているが、バルサはワールドカップ終了後に1億ユーロ以上の新たなオファーを提示する予定である。フリック監督は彼をレヴァンドフスキ退団後の理想的な後継者と考えており、アルバレス本人もメッシが活躍したクラブでのプレーを希望し、アトレティコのフロントに提案を検討するよう求めている。この移籍について、スペイン代表としてW杯に参加中のラミン・ヤマルは『彼はトッププレーヤーで、誰もが一緒にプレーしたいと思う選手だということはみんな知っている。以前も言ったように、僕たちは両手を広げて待っている。もし彼が来てくれたら、みんなすごく幸せだよ。彼はバルサのスタイルにすごく合う選手だと思う。状況がどうなっているかは全く分からないけど、実現してほしいね』と歓迎の意を表明している。なお、ボーンマスのエリ・ジュニオール・クルピへの関心については、代理人のムサ・シソコが交渉の存在を完全に否定した。(via SPORT)

2億1000万ユーロの資金調達とその他の移籍

ジョアン・ラポルタ会長は、移籍資金とSpotifyカンプノウの工事遅延による日常運営費の不足を補うため、「シニア・メディア・ノーツ」という将来のテレビ放映権を担保にした資金調達で2億1000万ユーロの前借りを手配した。7月に1億500万ユーロ、11月に1億500万ユーロを受け取る。この資金はジョアン・カンセロやアルバレスの獲得に充てられる。カンセロの復帰交渉は非常に進んでおり、彼はアル・ヒラルに対してバルサでのみプレーしたいと伝えており、税務上の調整を残すのみとなっている。一方で、マーカス・ラッシュフォードの復帰はほぼ不可能となった。ハフィーニャの売却や9番の獲得失敗がない限り、高い給与とマンチェスター・ユナイテッドの姿勢により実現は困難である。また、ディナモ・ザグレブに120万ユーロで売却したセルジ・ドミンゲスがラツィオへ1200万ユーロで移籍することが濃厚となり、バルサは将来の売却益の20%の条項により216万ユーロ、さらに育成補償金として27万ユーロの合計360万ユーロの収入を得る見込みである。ダニ・ロドリゲスもディナモ・ザグレブに売却されたが、買い戻しオプションと将来の売却割合を保持している。守備陣については、クンデ、バルデ、アラウホなどに予期せぬ退団がない限り補強の予定はない。(via Mundo Deportivo)

カンテラ動向とカンプノウの芝生張り替え

バルサ・アトレティクは、19歳のウルグアイ人センターバックであるパトリシオ・パシフィコと2027年までのレンタル延長で合意した。デフェンソール・スポルティングとの間で買い取りオプションも維持される。彼は4月の試合で左膝前十字靭帯を断裂し、デコSDの監視下でジョアン・カルレス・モンラウ医師によりバルセロナで手術を受けた。元々は10試合の出場で買い取り義務が発生する契約だったが、7試合で負傷したため再交渉が行われた。また、Spotifyカンプノウでは、8月19日のジョアン・ガンペール杯とラ・リーガ開幕に向けて古い芝生が撤去され、天然芝と人工繊維を組み合わせた最新のハイブリッドシステムの新しい芝生の設置が開始された。トップチームのスペイン代表ジョアン・ガルシアとエリック・ガルシアは、W杯で出場機会がない見込みだが、短い休暇の後にバルサに合流し、フリック監督の元で重要な役割を果たすことが期待されている。(via SPORT)

【本日の総括】

フリック新体制が本格始動する中、アデイェミとの合意や2億1000万ユーロの資金調達など、フリアン・アルバレスやカンセロ獲得に向けたフロントの動きが加速しています。カンプノウの芝生も一新され、新シーズンに向けた準備が着々と進行中です。