最終節レアル・ソシエダ戦の概要と奇跡の欧州進出条件

エスパニョールは、今夜21時よりホームのRCDEスタジアム(コルネジャ=エル・プラット)でラ・リーガ第38節、レアル・ソシエダ戦を迎える。この試合はDAZN(DAZN LaLiga 4)、Movistar+、Orange TVなどで中継される。対戦相手のレアル・ソシエダはすでにコパ・デル・レイ優勝を果たしてヨーロッパリーグ進出を決めており、プレッシャーのない状態でこの最終戦に臨む。前半戦にレアレ・アレーナで行われた直接対決では2-2の引き分けに終わっている。

エスパニョールにとって今季は最悪の1年と評されるほど苦しいシーズンだった。2025年12月から実に18試合連続で未勝利というどん底の時期を経験したものの、最も重要なシーズン最終盤で見事な復活を遂げた。アスレティック・クラブに2-0で勝利し、続くアウェイのオサスナ戦でもカルロス・ロメロとキケ・ガルシアのゴールにより1-2で勝利。この劇的な連勝によって数学的な1部残留を確定させ、ついに長かった苦悩から解放されて笑顔で最終節を迎えられることになった。現在エスパニョールは12勝9分16敗の45ポイントを獲得し、アスレティックやレアル・ソシエダと勝ち点で並ぶ11位につけている。

残留を決めたチームが今夜見据えるのは、わずかながら残されたUEFAカンファレンスリーグ進出(7位)という壮大な夢だ。自力での出場権獲得は不可能であり、その確率は約5%とも言われる非常に困難なミッションだが、チームもファンもこの奇跡の可能性にすがりついている。

エスパニョールが7位に滑り込むための条件は非常に複雑だ。大前提として今夜の試合で勝利(できれば大勝)することが必須となる。その上で、バレンシアがバルセロナに勝たず、ヘタフェがオサスナに敗れる必要がある。これらに加え、現在マイナス5となっているヘタフェとの得失点差を逆転し、さらにラージョ・バジェカーノが敗れるか、あるいはラージョが勝たず、かつアスレティックがレアル・マドリードに勝利するといういずれかのシナリオが実現しなければならない。また、ヘタフェ、ラージョ、バレンシア、アスレティックとの勝ち点での並びや直接対決の成績も絡むため、エスパニョールにとっては他会場のすべての結果を待つ夜となる。

しかし、エスパニョールのファンにはこの奇跡を信じるだけの運命の偶然がある。7年前の2019年5月18日、ルビ監督に率いられたエスパニョールは、最終節のホームゲームで同じくレアル・ソシエダを撃破し、アスレティックが敗れたことで劇的なヨーロッパリーグ進出を果たしているのだ。この歴史的ないきさつが、今回の大逆転劇への期待をさらに煽っている。(via SPORT, ElDesmarque, Mundo Deportivo, MARCA)

マノロ・ゴンサレス監督の熱い決意と自身の去就

絶体絶命のチームを救い出し、見事な連勝で残留に導いたマノロ・ゴンサレス監督(一部メディアではマノロ・サンチェスとも表記)は、この最終戦に向けて強い意気込みを語っている。指揮官は『私は勝利を求めている。ヨーロッパの大会に進出できるかどうかは我々自身だけで決められるものではないが、もしそれが達成できれば、クラブの全員にとってとてつもなく大きな喜びになるだろう』とコメントし、わずかな可能性に最後まで全力を尽くす姿勢を示した。

また、絶不調の中でチームを立て直したことについて、『状況がどんなに困難でも、決してタオルを投げるようなことは考えなかった』と語り、自身のブレない信念と諦めない心を強調している。

一方で、来シーズン以降の自身の去就についてはまだ不透明なままだ。指揮官は金曜日の段階で、スポーツディレクターであるモンチ氏と将来についての話し合いをまだ行っていないことを明かしており、エスパニョールの指揮を執り続けるのかどうかは、この最終戦が終わった後に決まることになりそうだ。(via SPORT, ElDesmarque)

去りゆく選手たちのラストダンスとスタメン予想

今夜の試合は、単なるシーズン最終戦というだけでなく、多くの選手にとってエスパニョールのユニフォームを着てプレーする最後のお別れの場になる。

契約満了やレンタル期間の終了により退団が濃厚となっているのは、カレロ、ピッケル、シリル・ンゴンゲ、そしてカルロス・ロメロだ。特にトレント出身のカルロス・ロメロは、今季のリーグ最高とは言わないまでも間違いなく最高の左サイドバックの一人として素晴らしい活躍を見せてきたが、シーズン終了後に所属元のビジャレアルへ復帰することになる。マノロ・ゴンサレス監督は彼に対して『ロメロにはハットトリックを決めて、このクラブに別れを告げてほしい』と特別な愛情を込めたメッセージを送っている。カレロは契約を更新しておらず退団が見込まれ、ラモン・テラッツの去就についても依然として不確定な状況が続いている。

チーム状況とスタメン予想について、今夜の試合では累積警告による出場停止でポル・ロサノが欠場する。また、ハビ・プアドは負傷によりメンバーから外れ、シリル・ンゴンゲも怪我を抱えており出場が危ぶまれている。

これを受けて、監督は残留を決めたオサスナ戦のベースを維持しつつ、ベストなメンバーを送り出す方針だ。右センターバックのポジションではリーデルとカレロが先発を争い、トップ下ではラモン・テラッツとピッケルがスタメンの座を懸けている。

予想されるスターティングイレブンは以下の通り。

GK: ドミトロヴィッチ

DF: エル・ヒラリ、リーデル(またはカレロ)、カブレラ、カルロス・ロメロ

MF: ウルコ・ゴンサレス・デ・サラテ、エドゥ・エスポシト

MF/FW: ドラン、ラモン・テラッツ(またはピッケル)、ペレ・ミジャ

FW: キケ・ガルシア

(via SPORT, ElDesmarque, Mundo Deportivo)

【本日の総括】

最悪の未勝利期間を乗り越え、見事に残留を決めたエスパニョール。今夜の最終節レアル・ソシエダ戦は、退団する選手たちへの感謝と、奇跡の欧州進出に向けた夢が詰まった特別な90分となります。