エムバペへの人種差別発言と広がる国際的な波紋

パラグアイのセレステ・アマリージャ上院議員がキリアン・エムバペに対して放った人種差別的な暴言が、国際的な大問題に発展している。発端はW杯ラウンド16でフランスがパラグアイを破った後、エムバペがパラグアイのGKオーランド・ギルとの握手を拒否したとされる出来事だった。アマリージャ議員は自身のSNSで、エムバペを『フランス人のふりをした植民地化されたカメルーン人、恨みを持つ成金、傲慢で醜い。文字の書き方すら学んでいない愚か者。母乳の代わりにココナッツを吸い、彼が人生で聞いた最も教養のある声はチンパンジーのものだ』と激しく侮辱した。

これに対しエムバペは『あなたは卑劣でその職にふさわしくない女性だ。パラグアイを代表していない』『あなたの無知とあからさまな人種差別により、世界中がパラグアイ代表選手たちの歴史的な努力を忘れ、自国の最悪のイメージを発信する無能な女性に注目してしまった。あなたのような人間が世界中に憎悪と人種差別を広める自由を持つことを決して許さない』と反論した。

しかしアマリージャ議員は謝罪するどころか、上院の議会でも再びエムバペを『あの売春婦の息子』と呼び、『ルソーやデカルト、ビクトル・ユゴーを生んだ偉大なフランスをエムバペに貶めることは拒否する』と発言。さらに『私を無能な女性と呼んだことは純粋なジェンダー暴力だ。訴えて刑務所に入れてやる。パラグアイ人を甘く見るな、我々は以前ロナウジーニョも投獄した実績がある』と脅迫めいた言葉を口にした。別のフアン・カルロス・ガラベルナ上院議員も『エムバペは男との前科がある』と同調する発言を行った。

この事態を受け、パラグアイのサンティアゴ・ペニャ大統領は『我々はいかなる差別にも完全に反対する』と非難の声明を発表。パラグアイ政府も個人の責任であるとして距離を置いた。さらに国連(ONU)の人権高等弁務官もエムバペへの支持を表明し、人種差別的で非人間的なコメントを非難した。フランスのエマニュエル・マクロン大統領やFIFA、そしてレアル・マドリードもエムバペを全面的に支持し、差別を糾弾する声明を出している。

スペイン代表のボルハ・イグレシアスもこの一件に反応し、『こうした人々が公職に就き、黒人を含むすべての人々に影響を与える決定を下している。いつまでこれが続くのか』と怒りを露わにした。パートナーのマリア・バレロも『このような嘆かわしく、無教養で人種差別的な人物が公職に就くことがいつまで許されるのか。表現の自由をヘイトスピーチと混同してはならない。この上院議員に罰を下し、ヘイトクライムで裁かれるべきだ』と強く非難した。(via SPORT, ElDesmarque, MARCA, Mundo Deportivo)

ダニ・オルモの飛躍を支えた父ミケルの献身的なサポート

FCバルセロナとスペイン代表で活躍するダニ・オルモの軌跡は、父親であるミケル・オルモの存在なしには語れない。テラサ出身のミケルは、自身もテルセーラ・ディビシオンのテラサFCでプレーし、その後ジローナFCやCEサバデルなどセグンダ・ディビシオンのクラブで監督を務めた経歴を持つ。

ダニが16歳でFCバルセロナを離れ、クロアチアのディナモ・ザグレブへ移籍するという異例の決断を下した際も、ミケルは大きな支えとなった。ミケルは当時を振り返り、『ラ・マシアの選手たちの将来に疑問を感じていた時期にディナモから連絡があった。スポーツの観点から最も興味深い決断を下すために、他の選択肢も評価する必要があると考えた』と明かしている。

移籍に伴い、ダニは母親とザグレブへ移り、ミケルはもう一人の息子とスペインに残るという家族の分離を経験した。しかし、ダニが17、18歳になった頃、ダニから『パパ、あなたが必要だと思う。試合をより良く視覚化するのを手伝ってほしい』と頼まれた。これを受け、ミケルは2015年に自身の監督業を休止し、息子のサポートに専念する決断を下した。ミケルは『息子からそばにいてほしいと頼まれた。彼が私たちに経験させてくれているすべてのことを見逃したくない』と語っている。

現在、ミケルはスポーツディレクターおよびFIFAエージェントとして活動しているが、『監督を辞めた翌日からベンチが恋しい。私が一番自分らしくいられるのは監督としてピッチに立ち、コーチングスタッフと日々を過ごすことだ』と本音も覗かせた。ダニはビデオ分析を通じて自身のプレーを改善する手法を取り入れており、『自分の試合を見て、自分自身を観察することで完璧にしてきた。そうやって改善し、より多くの状況に心を広げていく』と語り、父親と歩んできた道のりが現在の成功の礎になっていると断言している。(via SPORT)

ペドリがチームメイトの細部当てクイズで見せた観察眼

スペイン代表のペドリが、チームメイトの体の一部や身につけているアクセサリーの画像を見て、それが誰のものかを当てるというユニークなクイズに挑戦した。ピッチ上で見せる卓越した視野の広さは、ピッチ外の小さなディテールを見逃さない観察眼にも通じていた。

最初の問題であるククレジャが過去にしていた三つ編みヘアは即座に正解。しかし、グリマルドの腕のタトゥーには苦戦し、1問も間違えたくないと悩んだ末に降参した。最も難易度が高かったのは、腕に下げられた大きなバッグの画像だったが、服装がFCバルセロナの公式ユニフォームであることを見抜き、見事にラミン・ヤマルであると言い当てた。

さらに、2024年のEUROでのゴールパフォーマンスの画像が出題されると、最初はバルサでも同じようなジェスチャーをするイニゴ・マルティネスと答えたが、すぐに『そうだ、ニコ・ウィリアムズだ、ごめんニコ!』と笑顔で訂正し正解した。その後は、自分自身のヘアスタイルを見て『これは僕だ』と答え、ウナイ・シモンの視線、マルコス・ジョレンテの笑顔、ペドロ・ポロの髪型などを次々と連続で正解し、チームメイトに対する認識の深さを証明した。(via SPORT)

ジャスティン・ビーバーがW杯決勝ハーフタイムショーに出演決定

2026年7月19日にニューヨーク/ニュージャージーのスタジアムで開催されるW杯決勝戦で、史上初となるハーフタイムショーが実施される。この歴史的なステージに、世界的スーパースターのジャスティン・ビーバーがヘッドライナーとして出演することが決定した。マドンナ、シャキーラ、BTSといった豪華アーティストも集結し、スポーツ、文化、社会的インパクトが交差する11分間のショーが世界中に生中継される。

ショーの芸術監督はコールドプレイのフロントマンであるクリス・マーティンが務め、グラミー賞受賞アーティストのバーナ・ボーイ、グスターボ・ドゥダメル、そしてニューヨークの小学生で構成されるPS22合唱団も参加する。さらに、セサミストリートのキャラクターであるカーミットやミスピギーなども登場し、ショーの教育的意義を強化する。

ジャスティン・ビーバーは『FIFAワールドカップは、他の何にも代えがたいほど世界をひとつにする。このハーフタイムショーに参加できることに感謝しているし、世界中の子供たちの教育へのアクセス拡大にすでに貢献していると知ってさらに嬉しい』と意気込みを語った。このショーは、極度の貧困撲滅を目指すプラットフォーム「グローバル・シチズン」とFIFAの協力により実現し、世界の子供たちに質の高い教育とサッカーへのアクセスを提供するための1億ドルの資金調達を目指している。(via Mundo Deportivo, MARCA)

トランプ大統領が米国代表のレッドカード取り消しに介入

アメリカ代表のフォラリン・バログンがラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で受けたレッドカードが、ドナルド・トランプ大統領の直接的な介入によって取り消されるという、W杯史上前例のない事態が発生した。バログンは背後からのタックルで退場処分を受け、次戦のベルギー戦への出場停止が決定していた。しかし、ホワイトハウスのW杯タスクフォース責任者であるアンドリュー・ジュリアーニ、トランプ大統領、そしてハワード・ルトニック商務長官が協議した結果、大統領がFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に直接電話をかけることが決定された。

この電話の翌日、FIFA規律委員会は懲戒規程第27条に基づき、バログンの出場停止処分を保留すると発表した。この異例の措置はサッカー界に波紋を呼び、ベルギー代表や各国の連盟、さらにはUEFAからも強い反発や抗議の声が上がった。トランプ大統領とインファンティーノ会長の親密な関係に対しても改めて批判が集中している。

ホワイトハウスのジュリアーニ氏は、この介入を『正しいことが成し遂げられた』と正当化した。同氏は『これは米国がピッチ上の不正な管理を調査するという前例を作るものではない』と説明しつつ、判定を下したブラジル人審判ラファエル・クラウスについて『過去に八百長事件の調査に関連していた怪しい審判だ。VARをスローモーションで見てレッドカードと評価するべきではなかった』と非難した(実際にはクラウス審判は過去に証人として参加したのみである)。

ベルギー戦に出場可能となったバログンだったが、チームは1-4で大敗。試合後、ベルギーの選手たちはピッチ上やロッカールームでトランプ大統領の有名なダンスを真似て勝利を祝い、皮肉めいた意趣返しを行った。バログンは自身のSNSで『ファンに謝罪したい。最も重要な時に期待に応えられず、失望させてしまった。しかし米国のサッカーは成長し続ける。未来は決して信じることをやめない者たちのものだ』とファンに向けてメッセージを綴った。(via MARCA, ElDesmarque)

マラドーナの元ボディガードが法廷で語った最期の日の様子

ディエゴ・アルマンド・マラドーナの死亡事件に関する裁判で、元ボディガードのフリオ・コリアが証言台に立ち、亡くなる直前のマラドーナの様子について語った。コリアはマラドーナの晩年の1年間、警備を担当しており、2020年11月25日に自宅療養中のマラドーナが亡くなったその家にも滞在していた。

コリアが最後にマラドーナの生きた姿を見たのは、亡くなる前日の夜だった。照明のスイッチの不具合を直すために部屋に入ったという。『スイッチを直し、他に何か必要なものはないかと尋ねると、彼は無いと答えた。彼はベッドに横たわり、毛布を被っていた。私にキスをして挨拶をしてくれた。その後、私は部屋を出て、看護師がいた中庭に出た』と証言した。コリアは、マラドーナに変わった様子は見られず、主治医レオポルド・ルケの弁護士からの質問に対しても『彼は元気だった』と主張した。これは、マラドーナの衰弱を指摘する他の証言とは食い違う内容だった。

検察側は、亡くなる2日前にコリアが主治医ルケに対して「マラドーナが一日中ベッドから起きてこない」と報告していた会話記録を提示し、証言の信憑性に疑問を投げかけた。11月25日の朝、コリアは早く目覚め、看護師たちの引き継ぎを目撃したが、彼らがマラドーナの部屋に入るのは見ていないと述べた。その後、精神科医と心理学者が到着したが、マラドーナは彼らの対応を拒否したという。『彼らは部屋に入った後、彼が対応したがらないと言って出てきた。その後、アシスタントと看護師が入り、反応がないと叫んだので私も中に入った』と振り返った。看護師が蘇生を試みる中、コリア自身も人工呼吸を行ったという。『15分だったか1時間だったか分からないが、私には永遠に感じられた』と、緊迫した瞬間の記憶を語った。(via SPORT)

レアル・マドリード会長候補リケルメが語るハーランドとロドリ

レアル・マドリードの会長候補である実業家のエンリケ・リケルメが、W杯の開催地である米国やメキシコに滞在し、精力的に活動している。メキシコを生活の拠点の一部としているリケルメは、メキシコ代表を応援する一方で、現会長のフロレンティーノ・ペレスに対抗する選挙戦の公約として掲げたスター選手たちの動向を熱心に視察している。

リケルメの公約の目玉の一人が、マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドだ。リケルメはテレビ番組「エル・オルミゲーロ」に出演した際、ハーランドの名前が入ったレアル・マドリードのユニフォームを披露し、『彼がレアル・マドリードでプレーする』と豪語していた。ハーランドの代理人からは否定されたものの、父親のアルフィー・ハーランドは『彼はシティで幸せだが、どんな選手でもレアル・マドリードでプレーしたいと思うものだ』と含みを持たせている。W杯でブラジルを敗退に追い込む2ゴールを決めたハーランドの活躍に、リケルメの期待も高まっている。

もう一人の公約の目玉が、同じくマンチェスター・シティに所属するスペイン代表のロドリだ。リケルメは『彼は素晴らしい選手で、スペイン人であり、バロンドール受賞者だ。マドリーが必要としているプロフィールだ。私が会長になれば、レアル・マドリードにはW杯でプレーするスペイン人選手が存在することになる』と強調し、この公約を公証役場で公正証書にするという象徴的なパフォーマンスまで行っている。

ロドリ本人はW杯開幕前のインタビューで、この選挙戦の騒動について『正直に言って、少し距離を置いている。色々な話は耳に入るが、どこから来た話なのかよく分からない。今は目の前のことに集中しようとしている。名前が挙がるのはこの仕事の一部として受け入れているが、何も考えていないし、決断も下していない』と冷静に答えている。(via SPORT)

レアル・マドリードCがエル・プエルト市トロフィーに参加へ

今年で記念すべき第50回を迎えるエル・プエルト市トロフィー(Trofeo Ciudad de El Puerto)のプレゼンテーションが行われ、8月1日(21:00)に開催される親善試合にレアル・マドリードCが参加することが発表された。勝者には「カタビーノ」というトロフィーが贈られる。

レアル・マドリードとこの大会の縁は深く、1972年に開催された第1回大会では、ホセ・デル・クビージョ・スタジアムの落成記念試合として行われ、レアル・マドリードが2-1で初代王者に輝いている。さらに1997年の第26回大会では、当時のレアル・マドリードB(現在のカスティージャ)が参加し、2-0で勝利を収めている。

プレゼンテーションのイベントには、エル・プエルトのヘルマン・ベアルド・カロ市長や、レーシング・ポルトゥエンセのヘスス・ロドリゲス・バルガス会長、元マドリー選手のフアン・ホセらが列席。さらに、ALS(筋萎縮性側索硬化症)で亡くなったポルトゥエンセの元選手であり、スポーツ紙ASの元寄稿者でもあったカルロス・マタジャナスの家族も出席した。スタジアムの会議室には彼の名前が冠されている。他にも、ベティスの元スペイン代表ホアキンの兄弟や、元審判のホセ・ルイス・パハレス・パス、地元マドリディスタのペーニャ(ファンクラブ)のメンバーたちも顔を揃え、歴史ある大会の節目を祝った。(via AS)

ラミン・ヤマルが愛用する1万1000ドルのエルメス特製バーキン

FCバルセロナとスペイン代表で輝きを放つラミン・ヤマルは、ピッチ外でもファッションへの強いこだわりで注目を集めている。アディダスと歴史的な契約を結び、ラグジュアリーブランドも着こなす彼の最新の「お気に入り」がSNSで話題を呼んだ。

スペイン代表の合宿中に彼がInstagramに投稿した写真には、エルメスの高級バッグ「バーキン35」が写っていた。限られた顧客にしか販売されないこのバッグの価格は約1万1000ユーロ(約11,300ドル)とされている。しかし、注目を集めたのはバッグの値段だけではない。

ヤマルはこの高級バッグの持ち手に、自身のアイデンティティを象徴する多数のチャームやキーホルダーをジャラジャラと飾り付けていたのだ。左から順に、ビデオゲームのキャラクター、PlayStation 5のコントローラー、バルサカラーのヘッドホン、モロッコとスペインの国旗、地元ロカフォンダの郵便番号を表す手のジェスチャー、バルサの背番号10のユニフォーム、アラビア語で「愛」を意味する言葉、そしてワールドカップのトロフィーのチャームが並んでいる。

これらの細かなアクセサリーは、若きスターのルーツ、趣味、そしてサッカーへの情熱と野心を雄弁に物語っており、彼の個性を凝縮したオリジナルのバーキンとしてファッション界でも熱い視線を浴びている。(via SPORT)

デシャン監督がモロッコメディアの質問攻めに苛立ちを見せる

W杯準々決勝のモロッコ戦を前にした記者会見で、フランス代表のディディエ・デシャン監督がモロッコのメディアとの間で一触即発の場面を見せた。多数のモロッコ人ジャーナリストたちが質問の機会を得られなかったことに不満の声を上げると、デシャン監督は苛立ちを隠さずに反論した。

監督は『私はとても早くからここに来ているし、この後には指揮を執らなければならないトレーニングが控えている。もしあなたたち50人が一斉に手を挙げたとしても、50の質問に全て答えるつもりはない。今日は45分間しか空き時間がなく、その後はチームのスタッフたちと一緒に昼食をとる予定なんだ』とピシャリと言い放ち、これ以上の質問を打ち切った。(via MARCA)

エジプト代表監督がアルゼンチンファンの国旗挑発に激怒

W杯ラウンド16でアルゼンチンに3-2の逆転負けを喫したエジプト代表のホッサム・ハッサン監督が、試合終了直後にピッチを去る際、アルゼンチンサポーターからの挑発に激怒し我を忘れる一幕があった。ハッサン監督はオーストラリアに勝利した数日前、パレスチナの国旗を掲げて勝利をパレスチナの人々に捧げるという行動をとって注目を集めていた。

アルゼンチン戦の敗北後、スタジアムの通路へと向かうハッサン監督に対し、数メートル離れたスタンドのアルゼンチンサポーターたちがイスラエルの国旗を掲げて挑発を行った。これを見た監督は激昂し、挑発が行われている方向へ向かって突進。その過程で近くにいたカメラマンとも衝突し、現場は一時騒然となった。この一部始終はSNSで瞬く間に拡散された。

試合中のハッサン監督は、不可解な判定やアルゼンチンへのPK判定の疑いに抗議し、FIFAの反人種差別プロトコルである両腕をクロスさせる「X」のジェスチャーを行ってイエローカードを受けていた。試合後の記者会見でも『これは仕組まれた試合であり、誰もがそれを見た。彼らはメッシをトーナメントに残したがっている。ジャンニ・インファンティーノはこの美しいスポーツを台無しにしている』と怒りを爆発させ、判定への不満と外部からの政治的・商業的圧力を痛烈に批判した。(via ElDesmarque, Esport3, SPORT)

バレンシアのピーター・リム氏がジャッキー・チェンと記念撮影

バレンシアCFの最大株主である実業家ピーター・リム氏が、世界的アクションスターのジャッキー・チェンと共に公の場に姿を現した。最近、チャンピオンズリーグや全仏オープンの決勝を友人のナセル・アル・ケライフィ氏らと観戦するためにヨーロッパを訪れていたリム氏だが、今回は自身の財団が主催するシンガポールでのイベントに出席した。

このイベントはペイ・チュン公立学校で開催され、リム氏の財団が支援する400人以上の学生アスリートたちに110万シンガポールドル(約1億2000万円)の奨学金を授与する式典だった。式典の進行は、バレンシアCFの現会長である息子のキアット・リム氏とジャッキー・チェンが共同で務めた。72歳のジャッキー・チェンは、約900人の生徒たちと交流し、規律や忍耐力についての人生の教訓を語り、最後には即興で歌を披露して会場を大いに沸かせた。

式典の締めくくりには、ピーター・リム氏、息子のキアット・リム氏、ジャッキー・チェン、そしてバレンシアの元役員で現在はリム家のビジネスをサポートしているジョーイ・リム氏らが揃ってバレンシアCFのユニフォームを手に笑顔で記念撮影を行った。ピーター・リム氏がバレンシアの関連行事やチームのプレシーズンに直接姿を見せることは近年ほとんどないが、このような形でクラブのシャツをアピールしている。(via ElDesmarque)

レバンテ女子の新監督がDANA支援ブレスレットと共に就任

新たにレバンテ女子チームの監督に就任したハビエル・アグアドが、就任会見の場に特別な想いを込めたブレスレットを着けて登場した。彼が左腕に着けていたのは、バレンシア地方に甚大な被害をもたらしたDANA(寒冷前線による豪雨災害)の被災者を支援するためにクラブが販売したチャリティブレスレットだった。

アグアド監督は会見で『私にはこのクラブと個人的に多くのつながりがある。ここで働いている時に現在のパートナーと出会った。そしてDANAの災害が起きた時、何らかの形で協力したいと思った。このブレスレットはずっとバックパックに入れて持ち歩いていたが、レバンテの監督に就任した今、自分がどこにいるのか、クラブがどのような状況にあるのかを忘れないために着けようと決めた。私を信頼してくれたクラブへの感謝の印でもある』と語り、地元とクラブへの深い愛情を示した。

1部リーグ昇格を目指す厳しい道のりになるが、アグアド監督は『プレッシャーというより、夢と責任だ。私たちが倒すべき相手になることは素晴らしい問題だ。契約にサインした日から、チームをあるべき場所に戻すために全力を尽くす』と力強く宣言した。(via SPORT)

FBIがアルゼンチンサッカー協会の米国での不正資金操作を捜査

アメリカの司法省と連邦捜査局(FBI)が、アルゼンチンサッカー協会(AFA)に関連するアメリカ国内での金融取引についての捜査を開始した。ジャーナリストのフランシスコ・オリベラ氏とウゴ・アルコナダ・モン氏の報道によれば、連邦検察官とFBI捜査官は、AFAの米国での経済活動について直接的な知識を持つ関係者からの事情聴取を始めている。

捜査の目的は、AFAが近年アメリカの金融システムを通じて「数億ドル」の資金をどのように動かしてきたか、そしてその取引の中に銀行詐欺やマネーロンダリングなどのアメリカの法律に触れる犯罪行為が含まれていないかを解明することにある。既に事情聴取を受けた中には実業家のギジェルモ・トフォニ氏も含まれているとみられる。捜査の焦点は、AFAのクラウディオ・“チキ”・タピア会長とパブロ・トビジーノ財務担当の任期中の資金管理に当てられている。

特に捜査当局が注目しているのは、アディダスやワーナーなどとの国際的な商業契約の多くを管理していた「TourProdEnter LLC」という企業だ。この会社はAFAの商業契約から得られた約2億6000万ドルを管理していたとされるが、捜査ではその資金の一部が正当な経済的根拠を持たないまま、様々な関連企業やAFA幹部に近い企業へ不正に送金された疑いが持たれている。

AFA側もこの事態に対し防衛の動きを見せており、北米代表のトマス・レガラド氏はマイアミでのフォーラムで弁護士と共に登壇し、無罪推定の原則を尊重するよう訴え、捜査開始が直ちに刑事責任を意味するわけではないと強調している。(via ElDesmarque)

スペイン内務省がベティスのウルトラス「Gol Sur 1907」を禁止指定

フェルナンド・グランデ=マルラスカ内務大臣が率いる反暴力委員会の今シーズン最後の会議が行われ、2,056件の制裁案が承認された。その中で、レアル・ベティスに関連する過激派グループ「Gol Sur 1907」と、オサスナに関連する「Sadar Bizirik」の2つの団体へのプロモーションや支援を全面的に禁止することが決定された。

内務省は、警察の報告書に基づき、これらのグループのメンバーが過去に様々な暴力事件に関与した「Indar Gorri」や「United Family」などのウルトラスとつながりがあることを確認し、この決定を下した。これにより、両グループは法律に違反するとして宣伝が明確に禁止される全国の20の過激派集団のリストに追加された。違反した場合は罰金やスタジアムの閉鎖といった厳しい処分が下される。

グランデ=マルラスカ大臣は『スポーツにおける暴力に対してはゼロ・トレランス(不寛容)の政策を守る。スタジアムで憎悪が野放しにされることを決して許さない』と断言。最も悪質な違反者には最大6万ユーロの罰金や、最長3年間のスタジアム入場禁止が科される。また、現在進められているスポーツ反暴力法の改正案では、スタジアム内だけでなく移動中やファン同士の集まり、さらにはデジタル環境やSNSでのヘイトスピーチや暴力の扇動に対する取り締まりも強化される予定だ。(via Estadio Deportivo)

人気配信者XokasがデポルティボのCLでの判定ミスを熱く語る

ガリシア出身の超人気ストリーマーであるXokas(ショカス)が、フォロワーたちとの雑談配信の中で「サッカーの歴史上、最も酷い判定ミス(泥棒)」について熱弁を振るい、スペインのファンやデポルティボ・ラ・コルーニャのサポーターの間で話題になっている。

Xokasはまず、2009年のチャンピオンズリーグ準決勝でのチェルシー対バルセロナ戦(いわゆるイニエスタの劇的ゴールがあった試合)を挙げ、『あれはサッカー史上最大の泥棒だ。何年も経ってから主審のトム・ヘニング・エブレベ自身が人生最悪の日だったと告白している』と語り、ピケやエトーのハンドなど複数のPKが見逃されたと指摘した。

さらに彼は、モウリーニョ率いるFCポルトが優勝した2004年のチャンピオンズリーグについても言及し、『あれも凄まじい。あの時のデポルティボはCLで優勝するはずだったんだ。彼らを無理やりCLから追い出した。あのデポルティボは誰にも止められなかったのに』と熱弁。当時の準決勝でのジョルジュ・アンドラーデの不可解な退場劇を念頭に、アウグスト・セサル・レンドイロ元会長が15年間にわたって主張し続けてきたデポルティボの悲劇を代弁した。

最後に彼は、2002年日韓W杯でのスペイン代表の敗退(ホアキンのクロスがラインを割ったと判定されゴールが取り消された韓国戦)を挙げ、『あのスペインは100%世界チャンピオンになるはずだったのに、韓国で開催されていたからという理由で彼らは追い出された』と憤った。一方で、マラドーナの「神の手」については『あれは魔法であり、アルゼンチンだから例外だ』と語り、視聴者の笑いを誘った。(via ElDesmarque)

マラドーナが2026年W杯の商業主義を予言していた動画が話題に

ディエゴ・アルマンド・マラドーナは、やはり生前からサッカー界の未来を見通す「背番号10」の眼を持っていた。彼が2018年に語っていた、アメリカ、メキシコ、カナダで共同開催される2026年ワールドカップに関する「ある予言」の動画が再びSNSなどで拡散され、話題を呼んでいる。

動画の中でマラドーナは、『アメリカ人たちは、CM(広告)を流すために試合を4つのクォーター制にしようとするだろう』と、スポーツの伝統よりも商業主義やマーケティングを優先するアメリカの開催方式を皮肉交じりに予言していた。

実際に4クォーター制こそ導入されていないものの、FIFAや開催国が過剰なエンターテインメント性や利益を追求する姿勢に対し、現在でも様々な議論が巻き起こっており、ファンたちは「マラドーナの言っていた通り、彼らはサッカーをビジネスショーに変えようとしている」と、彼の先見の明に改めて驚きの声を上げている。(via MARCA)

【本日の総括】

本日のピッチ外ニュースでは、エムバペに向けられたパラグアイ上院議員の過激な人種差別発言がマクロン大統領や国連をも巻き込む国際的な大騒動へと発展している問題が最も大きな注目を集めました。また、W杯決勝のハーフタイムショーにジャスティン・ビーバーの出演が決まるなど大会のエンタメ化が進む一方で、トランプ大統領のレッドカード取り消しへの政治介入や、FBIによるAFA(アルゼンチンサッカー協会)の不正資金捜査など、サッカー界を揺るがすきな臭い話題も絶えません。スペイン国内では内務省がベティスのウルトラスを禁止指定するなど、安全対策への取り組みも強化されています。