マスタントゥオーノ、アセンシオ、ゴンサロらの放出と育成枠の課題

モウリーニョの就任に伴い、マドリーは余剰戦力の整理を急いでいる。

最も注目されているのがフランコ・マスタントゥオーノの放出だ。リーベル・プレートから6000万ユーロ以上というアルゼンチンサッカー史上最高額で獲得された18歳の逸札だが、最初のシーズンは35試合で3ゴールにとどまり、W杯のアルゼンチン代表からも落選した。中に切れ込むタイプのウインガーである彼はモウリーニョの明確なプレースタイルには合致せず、構想外となった。

クラブは2031年6月までの契約を持つ彼への信頼は失っておらず、1月のエンドリッキ(リヨンへレンタルされ21試合8ゴール8アシストと活躍)の成功例に倣い、買い取りオプションなしの純粋なレンタル移籍にGOサインを出した。スペイン国内外の5つ以上のクラブ(レアル・ソシエダやビジャレアルを含む)が獲得を争っているが、アルベロア率いるフラムは興味を示していない。マドリーは移籍先に対し、経済面よりもエリートレベルでの一定の出場時間の保証と、彼の長所を伸ばせるプレースタイルという2つの条件を提示している。

また、23歳のセンターバック、ラウール・アセンシオもモウリーニョの構想外となった。大きな期待を集めていた彼だが、2シーズンで完全に序列を落とし、代理人のジョルジュ・メンデスがレンタルまたは完全移籍のオファーをクラブに提示して移籍先を探している。

一方、FWゴンサロ・ガルシアの去就は不透明だ。彼はプレシーズンのトレーニングでモウリーニョに好印象を与えており、残留の可能性が高まっている。本人もムバッペやエンドリッキがいる前線での厳しい競争を自覚しつつも、モウリーニョのプランを直接知るために残留を希望している。

しかし、アルベロア率いるフラムが彼を高く評価し、プレミアリーグのプロジェクトの重要ピースとして獲得交渉に乗り出している。マドリーは放出を完全に閉ざしてはおらず、将来的な買い戻しオプションなどコントロールを維持できる条件であれば応じる構えだ。なお、ベティスからのレンタルオファーはクラブが拒否した。

これらの放出オペレーションにおいて、マドリーを悩ませているのがUEFAチャンピオンズリーグの育成枠のルールだ。登録メンバー25人のうち、8人は自国育成選手、そのうち4人は自クラブ育成選手でなければならない。ダニ・カルバハルの退団により、現在この条件を満たすのは、ラウール・アセンシオ、アルバロ・カレラス、エドゥアルド・カマヴィンガ、フェデ・バルベルデ、ビニシウス、ゴンサロ・ガルシア、規定の期間を満たしたアルダ・ギュレル、そしてスペイン育成枠としてマルク・ククレジャというギリギリの状況にある。もしスペイン国籍のロドリが加入すれば、この育成枠に余裕ができ、ゴンサロなどの放出が容易になる可能性がある。ロドリやオリーセといった大物獲得のためにも、クラブは慎重な人員整理と計画的な放出を迫られている。

(via ElDesmarque / SPORT / MARCA)

【本日の総括】

モウリーニョ新監督の下、妥協なき激しいプレシーズンがスタート。W杯得点王のムバッペがオリーセ勧誘に動く中、MVPロドリ獲得を巡るペレス会長の決断や、キャプテンに就任したバルベルデの覚悟、そしてギュレルのエジル化計画など、王座奪還に向けたチーム再編と熾烈なスカッド争いから目が離せない!