セルヒオ・ラモスらによるクラブ買収の行方

💼 セルヒオ・ラモスと投資ファンド「Five Eleven Capital」によるセビージャFC買収に向けた独占交渉期間が5月31日に期限を迎える。これに向け、セルヒオ・ラモス、兄のレネ・ラモス、そして弁護士のフリオ・センがセビージャに到着し、ホテル・セビージャ・センターにて主要株主らと株式売買契約(SPA)締結のための重要な会合を行う。この会合にはクラブの弁護士兼取締役会書記や、ホセ・ルイス・カリオンらカリオン家のメンバー、ホセ・カストロの株式代表者も出席する。取引が成立した場合、CSD(スポーツ上級委員会)の承認に2〜3週間を要する見込みだ。また、新体制での監督候補にはホセ・ボルダラスの名前が挙がっている。(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

ルイス・ガルシア・プラサ監督の赤裸々告白

🎙️ ルイス・ガルシア・プラサ監督はラジオ番組のインタビューに応じ、自身の去就やクラブの現状について語った。新オーナー候補からはまだ連絡がないとしつつ、『レバンテ時代にも最初の年にオーナーが3回変わった経験がある。買収グループからは何も聞いていないが、日付が来れば教えてくれるだろう。せめて「あなたのおかげで1部でチームを買えた」くらいは言ってもらいたいものだ』と発言。

クラブの売却については、『セビージャは残留を祝わなかった唯一のチームであり、それは当然のことだ。クラブの歴史の重みがある。もしセルヒオが入ってきて全てが変わるなら、私もセビジスタも喜ぶだろう。だが、そうでないなら全員で団結しなければならない。このクラブは売却されるべきだと強く同意する』と賛同した。

来季の編成については、『クラブ内で話されているのは、非常に緊縮した経済計画だということ。マジョルカが降格したからといって、ムリキのような選手を獲りに行くことはできない。私が指導したこともあるが、彼は来られない。投資レベルを大きく下げる必要がある。私が初期に指導したレバンテを除けば、これまで経験した中で最も厳しい経済状況だ。自分たちが何者であるかを明確にしなければならない』と警鐘を鳴らした。

さらに、『残念ながら、我々は売却しなければならないクラブだ。強力な経済的な腕がなければ、資産を失うことはほぼ確実だ』とし、『頭の中には構想があり、ホセ・イグナシオや会長には伝えてある。プレシーズンは忍耐と努力の期間になる。リーグ戦の最初の試合には、戦術的ではなくチーム編成の面でまだチームが完成していないことを恐れているが、それは受け入れている』と覚悟を示した。

また、期待の若手ミッドフィルダーであるニコ・ギジェンについては、『彼は良いサッカー選手になるだろうが、まだとても若い。慎重に進もう。私は6人のミッドフィルダーと仕事をしなければならなかった。毎週日曜日にプレーしなければならないし、肉体的な変化も必要だ』と慎重な姿勢を見せた。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

スポーツディレクター人事と補強の優先事項

🔄 アントニオ・コルドンがスポーツディレクター(SD)を退任し、現在はその右腕であったホセ・イグナシオ・ナバロが暫定的に職務を引き継いでいる。クラブの売却が成立しなかった場合は、ナバロがそのままSDを務めることになる。来週から本格的に来季のチーム編成が動き出す予定で、最優先事項はゴールキーパーの獲得である。現在トップチームにGKが不在の状況であり、ビジャレアルで全く出場機会のなかったディエゴ・コンデが最有力候補としてリストアップされている。ローン、もしくは低額での完全移籍を狙って交渉が進められる。(via Estadio Deportivo)

ナイランドが感動の退団メッセージ

🧤 オルヤン・ナイランドが3年間過ごしたセビージャを退団することを自身のSNSで発表した。公式戦66試合に出場し、85失点、16のクリーンシートを記録した彼は、『喉の奥にこみ上げるものがあり、胸がいっぱいの状態でこの言葉を書いています。忘れられない3年を経て、私のセビージャFCでの時間は終わりを迎えます。この道のりを振り返ると、自分は全てを捧げたと心の底から言えます。毎回の練習、毎日、全ての試合でこのユニフォームのために魂を込め、全力を尽くしました』と綴った。

また、『チームが最も必要としていた時、手術を延期することを決断しました。苦痛でしたが、それが私のすべきことでした。クラブが本来いるべき場所、つまりプリメーラ・ディビシオンに残留することが確定するまで、この船を見捨てることは拒否しました』と残留に懸けた思いを明かした。

さらに『世界最大級のクラブの一つでこのユニフォームを着ることは、限られた人にしか得られない特権です。ノルウェーの小さな子供が、世界最高のリーグでプレーし、チャンピオンズリーグを経験するという夢を抱いていました。セビージャで、その夢が現実になりました』と感謝を述べ、『私はセビジスタとして生まれたわけではありませんが、これだけは約束できます。死ぬまでセビジスタであり続けます。すべてをありがとう。決して諦めないでください。バモス、私のセビージャ!』とファンへ最後のメッセージを送った。彼はノルウェー代表としてワールドカップにも出場する予定だ。(via MARCA / ElDesmarque)

ヴラホディモスの不透明な去就とセビジスタとしての振る舞い

🇬🇷 残留の立役者となったオディッセアス・ヴラホディモスの去就が不透明となっている。彼のセーブがなければクラブの運命は分からなかったほど卓越したパフォーマンスを見せ、パナシナイコスやベシクタシュなどから関心を集めている。アントニオ・コルドンの最高の補強であった彼だが、ニューカッスル・ユナイテッドからのローン移籍であり、ニューカッスルとの契約は2028年まで残っている。ニューカッスルは2360万ユーロの一部を回収したいと考えており、セビージャの現在の経済状況では引き留めるのは極めて困難だ。しかし、ヴラホディモス自身はセビージャでの生活に愛着を持っており、息子が所属するアントニオ・プエルタ・スクールのチームメイト全員にトップチームの選手のサイン入りユニフォームをプレゼントするなど、セビジスタとしての愛情を示し続けている。(via ElDesmarque)

バティスタ・メンディがトラブゾンスポルへ帰還

🛫 バティスタ・メンディのレンタル期間が終了し、トラブゾンスポルへ復帰することが決定した。セビージャは財政面およびパフォーマンスの理由から700万ユーロの買い取りオプションを行使しない。アントニオ・コルドンSDの唯一の出費(レンタル料25万ユーロ)であったメンディは、マティアス・アルメイダ監督の下ではスタメンだったものの、ルイス・ガルシア・プラサ監督就任後は出場機会が激減し、最後の4試合は出番がなかった。ラ・リーガ27試合、国王杯1試合に出場し、1641分を記録。オビエド戦で1ゴールを挙げた。

彼は自身のInstagramでハイライト動画とともに、『2025-2026シーズンは、挑戦と学びに満ちたシーズンでした。良い時も悪い時も支えてくれた全ての人に感謝します。このユニフォームを着られたことは名誉でした』と感謝の言葉を述べた。この投稿には、ネマニャ・グデリ、ルシアン・アグメ、キケ・サラス、ファビオ・カルドソ、ナイランドらがコメントを寄せ、アコル・アダムスは彼を『スター』と称賛した。(via ElDesmarque)

選手評価と去就:退団、引退、そして不良債権

📝 今シーズンの選手評価と去就についても様々な情報が出ている。

セサル・アスピリクエタは怪我に苦しんだシーズンを経て、引退を決断した。アドナン・ヤヌザイはついに契約満了を迎え退団し、37歳のアレクシス・サンチェスもシーズン終盤に活躍を見せたもののチームを去る。夏にヘルニアの手術を受けたジョアン・ジョルダンは今季わずか5試合の出場にとどまり、クラブの利益のためにも退団が強く求められている。

一方、タンギ・ニアンズ(契約は来年まで)、マルカオ、ファビオ・カルドソ(契約は2028年まで)のCB陣は完全に構想外の不良債権と化しているものの、契約が残っている状態だ。

その他の選手では、キケ・サラスが守備のリーダーに成長し、アンドレス・カストリンも高い評価を受けた。ネマニャ・グデリはサポーターへの演説などでリーダーシップを発揮し、契約満了となるが延長が見込まれている。冬に加入したアコル・アダムスは10ゴールを挙げ、エスパニョール戦やビジャレアル戦でのゴールが残留を決定づける活躍を見せた。イサク・ロメロは4ゴールを記録し、ペケは負傷に苦しんだもののエルチェ戦やアスレティック戦で重要なゴールを決めている。ホセ・アンヘル・カルモナやフアンルはシーズン後半に失速し、スアソは加入当初こそミスがあったものの終盤に持ち直した。ラモン・マルティネスは冬にレアル・バジャドリードへ完全移籍しており、アルフォンは冬にビジャレアルへレンタル移籍した後に復帰している。ミゲル・シエラはプレシーズンにトップチームへ帯同する予定だ。(via ElDesmarque)

スペイン代表と「ヘスス・ナバスの呪い」

🇪🇸 ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が発表したワールドカップに向けたスペイン代表メンバー26人に、セビージャの選手は一人も選ばれなかった。スペイン代表がこれまで獲得した6つの主要タイトル(ワールドカップ1回、EURO4回、ネーションズリーグ1回)には、必ずセビージャの選手が含まれていたというジンクスがある。1964年のパコ・ガジェゴ、2008年のアンドレス・パロップ、そして2010年、2012年、2023年、2024年のヘスス・ナバスである。逆にナバスが不在だった2025年のネーションズリーグ決勝では敗れている。デ・ラ・フエンテ監督は、今季限りで引退したナバスをメンバー発表の場に招待し、そのオーラをチームに注入しようとしている。(via AS)

下部組織の契約延長ラッシュと会長の弟

🤝 セビージャは下部組織の有望な若手選手たちとの契約延長を次々と発表している。中でも注目を集めているのが、16歳のアルバロ・デル・ニド・マルコスだ。彼はホセ・マリア・デル・ニド・ベナベンテの息子であり、現在のクラブ会長であるホセ・マリア・デル・ニド・カラスコの異母弟にあたる。カデテ・デ・ディビシオン・デ・オノールのアンダルシア王者となったチームで今季19試合に出場(10試合に先発)し、1ゴール1アシストを記録した両サイドでプレーできるウイングだ。ラファ・パスのサッカースクールから加入して8シーズン目を迎え、来季からフベニルに昇格する。

この他、U-16代表のブルーノ・ルケ(2029年まで)、マヌエル・アンヘル・カスティジョ(2029年まで)、イブラ・ソウ(2029年まで)、エドゥ・アルトサノ(3年契約)、U-20ルーマニア代表のロベルト・ハラデ(2028年まで)らも契約を延長している。(via Mundo Deportivo / ElDesmarque / Estadio Deportivo)

カルロス・アルバレスの移籍条項

💰 レバンテでプレーしているカルロス・アルバレスについて、セビージャは将来の移籍に備えた条項を保持している。2025年時点では移籍金の40%を受け取る権利があったが、2026年現在の条件では、もし彼が移籍した場合、その移籍金の30%をセビージャが受け取ることになる。(via ElDesmarque)

新体制が狙うバルサの逸星

🌟 セルヒオ・ラモスが主導する新体制のスポーツ部門において、バルセロナのトニ・フェルナンデス(17歳)の獲得が画策されている。スポーツ部門の責任者に就任予定のマルク・ボイシャサが、2027年まで契約を残すこの若きアタッカーの説得にあたるとされている。(via Mundo Deportivo)

マルセリーノの招聘の噂と本人の意向

👔 セビージャの買収を目指すセルヒオ・ラモスらの新オーナー陣がマルセリーノ・ガルシア・トラル監督の招聘を狙っているとの噂があるが、マルセリーノ本人は短期的な将来としてイングランドのプレミアリーグなど海外での挑戦を希望していることを明かしている。(via Estadio Deportivo)

ラファ・ミルの裁判が開始へ

⚖️ 現在セビージャからエルチェCFにローン移籍中のラファ・ミルに対する裁判が、木曜日の午前10時からバレンシアの裁判所で始まる。この事件は彼がバレンシアにローン移籍していた2024年9月に発生したもので、性的暴行と傷害の罪に問われている。検察はミルに対し、性的暴行で9年、傷害で1年半の計10年半の懲役と74,000ユーロの賠償を求刑している。ミルと弁護士は合意の上であったとして無罪を主張し、公開裁判を求めているが、検察側は被害者保護のため非公開を要求している。(via SPORT / ElDesmarque)

【本日の総括】

セルヒオ・ラモスらによるクラブ買収の期限が迫る中、緊縮財政を覚悟するガルシア・プラサ監督や、暫定体制での補強の動きなど、ピッチ外での大きな変革の兆しが見える一日。ナイランドの感動的なメッセージや、ヴラホディモス、メンディら主力選手の去就、そしてアスピリクエタの引退など、チームは確実に入れ替わりの時期を迎えている。代表のジンクスや裁判沙汰など話題は尽きないが、下部組織の契約延長といった明るい材料もクラブの未来を支えている。