デミチェリス監督の電撃退任

マジョルカの2部降格が決定する前、マルティン・デミチェリス監督はクラブに残り2部で指揮を執ることを自ら申し出ていた。彼は『この島が大好きで、人々も良くしてくれ、クラブと選手を信じている』と語り、1年での1部復帰を目指すプロジェクトの顔となるはずだった。これを受けて5月28日に2028年までとなる2シーズンの契約延長にサインしたばかりだった。しかし、チャンピオンズリーグに出場し資金力でも勝るドイツのRBライプツィヒから、300万ユーロの契約解除金を支払うという断りきれないオファーを受け、就任を決断した。ライプツィヒではオレ・ヴェルナー監督が現在も在任中で、スポーツディレクターのマルセル・シェーファーは彼を擁護し2027年以降の契約延長も計画していたが、デミチェリスの就任により数時間以内に退任となる見込みである。過去にルイス・アラゴネス(2004年)やビセンテ・モレノ(2020年)が去った時と同様、マジョルカにとって3度目の契約解除金による引き抜きという痛手となる。

(via SPORT)

クラブは寝耳に水

マジョルカ側はこの引き抜きについて全く何も知らされておらず、ラジオ番組の放送を通じて初めて事実を知った。交渉は極秘裏に進められ、デミチェリスの周囲の人間しかその未来を知らなかった。パブロ・オルテルスSDは完全に蚊帳の外に置かれており、数日前から監督の指示に従って夏のチーム編成や計画を話し合っていたにもかかわらず、裏切られる形となった。監督からファンに対する説明が全くないことへの批判も出ている。デミチェリスは選手時代にも、アトレティコ・マドリードと契約しながら50日後にデビューもせずにマヌエル・ペレグリーニ率いるマンチェスター・シティへ引き抜かれた過去があり、当時と同じような振る舞いをしていると厳しい視線が向けられている。

(via MARCA)

後任監督の候補

デミチェリスの突然の離脱によりスポーツ計画は完全に崩壊し、クラブは時間との戦いで後任を探さなければならない事態に陥った。スポーツ部門はすでに後任探しを開始しており、現在フリーとなっているチャビ・ガルシア・ピミエンタとアルベルト・リエラの2名が、1年での1部復帰のミッションを託される新監督の候補リストに挙がっている。

(via Mundo Deportivo)

主力選手の大量流出

2部降格の余波により、下のカテゴリーでのプレーを望まない実力ある主力選手たちの流出が始まっている。すでにヴェダト・ムリキはトルコのフェネルバフチェと合意に達している。また、パブロ・マフェオはギリシャのオリンピアコスへ合流する予定となっている。さらに、サム・コスタについてはベンフィカから2500万ユーロのオファーが届いており、現在クラブ間で交渉が進められている状況である。

(via Estadio Deportivo)

キャプテンのライージョ

在籍10年を誇るキャプテンのアントニオ・ライージョ(34歳)も、契約を1年残して移籍を検討している。彼はキャリアの最後を別のチーム、特に地元のコルドバCFで終えることに特別な思いを抱いている。最大の障壁は経済面であり、降格により彼の年俸は半額の150万ユーロに下がる見込みだが、コルドバCFのオファーは30万ユーロと現在の給与とは大きな隔たりがある。一方で、1部リーグの複数のクラブからもコルドバの提示額を大きく上回るオファーが届いているが、彼は地元で引退したいという強い思いから、コルドバからのオファーを真剣に検討している。

(via SPORT)

元所属選手の活躍

ワールドカップのグループB、カナダ対ボスニア・ヘルツェゴビナの開幕戦で、元マジョルカで現在はサウサンプトンに所属するサイル・ラリンが活躍を見せた。試合はボスニアが先制したが、後半から途中出場したラリンがペナルティエリア内でパスを受け、見事な反転からゴール隅へシュートを決め、カナダにワールドカップ史上初となる勝ち点をもたらす貴重な同点ゴールを記録した。

(via SPORT)

【本日の総括】

デミチェリス監督の電撃退任と主力選手の大量流出により、マジョルカは再建に向けた厳しい時間との戦いを強いられている。なお、今回の情報の中に日本人選手に関する話題は含まれていない。