ジローナとの最終節と残留条件
⚽ 今週土曜日の21時、敵地モンティリビでジローナとのラ・リーガ最終節が行われる。37節を終えて勝ち点42のエルチェにとって、この90分間は来季の所属カテゴリーとクラブの命運を左右する決勝戦となる。この試合で引き分け以上の勝ち点1でも獲得すれば、自力での1部残留が数学的に確定する。もしモンティリビで敗れた場合は、他力本願の奇跡を待つことになる。具体的には、レバンテが敗れ、かつオサスナがヘタフェ戦で勝ち点を獲得し、マジョルカが勝たないこと。あるいは、レバンテとオサスナが揃って敗れ、マジョルカがオビエド戦で勝利するという複雑な条件のいずれかが揃わなければ降格となる。 (via SPORT)
経済的な影響
💰 残留か降格かの結果は、クラブの中長期的な成長とエリートクラブとしての地位を保つための資金力に直結する。最も大きな違いはラ・リーガのテレビ放映権の分配金だ。昨シーズンの24-25シーズン実績では、1部が12億9200万ユーロを分配したのに対し、2部はわずか1億7300万ユーロと約8倍もの格差があった。エルチェが1部に残留すれば来季も約4000万ユーロの放映権料を維持できる見込みだが、降格した場合は降格1年目の救済援助金を含めても半分以下に激減し、約2000万ユーロを失う計算になる。
🎫 さらに、クラブ史上最多となる2万7000人のソシオを集めて満員御礼を記録した今季のシーズンチケット収入も、降格すれば価格や販売数の低下が避けられない。バルセロナやレアル・マドリードを迎えるようなビッグマッチがなくなることで、一般チケットの販売収入やスポンサー収入も大きく減少する。
📉 また、移籍情報専門サイトで現在8510万ユーロと評価されているスカッドの市場価値も、顔ぶれが同じであっても2部でプレーすることで大幅に下落する。それに伴い、今年3月の更新時点で3600万ユーロに設定されていたスポーツチーム費用の限度額であるサラリーキャップも、2部の基準に合わせて大幅に引き下げる義務が生じる。 (via SPORT)
ハイリスク指定と厳戒態勢
🚓 残留を争う両チームの直接対決は極度の緊張感が予想されるため、反暴力委員会はこのジローナ対エルチェの一戦をハイリスク試合に指定した。これに伴い、安全を保証するために警備スタッフが大幅に増員される。
🚫 ホームエリアの観主席には、アウェイチームであるエルチェのユニフォームやエンブレムなどのシンボル、または応援グッズを身に着けたファンの入場は一切許可されない。ホームのジローナ側はチケットの不正転売の監視を強化しており、公式販売ルート以外で入手したチケットの無効化や、関与したサポーターのパスをブロックし最大2年間の入場禁止処分を科すという厳しい対応をとっている。 (via SPORT)
監督と選手の決意
🔥 クラブの歴史上最も重要な一戦に向けて、ドレッシングルームには残留を信じる強い意志が満ちている。キャプテンの一人であるマティアス・ディトゥロは今週、チームが目標達成に向けて揺るぎない自信を持っていることを力強く語った。
🗣️ そして、マルティネス・バレロでのヘタフェ戦に勝利した後、エデル・サラビア監督は敵地での戦いに向けたメンタリティを次のように表現している。
『今週は計算もするだろうが、私たちは勝ちに行く。それが私たちの知っているやり方だからだ。私は引き分けのために試合を準備したことは一度もない。もちろん、試合の様々な局面をコントロールする必要はあるだろう。ペレ・ミジャやパチェタのスピリットにしがみつかなければならない。それらは私たちがすがるべき道標だ。私たちはその道を知っているし、そこを歩んできた。そしてもう一度歴史を作りたい』 (via MARCA)
モンティリビの記憶
🏟️ サラビア監督が言及したように、モンティリビという舞台はエルチェの歴史において最高の記憶を呼び起こす場所である。6年前の2020年夏、パチェタ監督率いるエルチェは、他会場での新型コロナウイルスの陽性者発生による延期騒動の末、滑り込みで昇格プレーオフに進出した。
⚔️ サラゴサ、ジローナ、アルメリアと共に争ったプレーオフで、エルチェは最も昇格の可能性が低いと見られていた。しかし、準決勝でサラゴサを劇的に破り、1年での1部復帰を狙う大本命のジローナと決勝で激突した。マルティネス・バレロでの第1戦を0-0で終え、迎えたモンティリビでの第2戦。引き分けのまま延長戦に突入すれば、リーグ戦の順位で上回るジローナの昇格が決まるという絶体絶命の状況の中、96分にフィデル・チャベスの左サイドからの完璧なクロスにペレ・ミジャが頭で合わせ、スペイン中を熱狂させる劇的な決勝ゴールを奪った。無観客の中で成し遂げられたあの苦しみと感動の記憶は、5年ぶりの1部復帰をもたらしたものとして今もファンの心に深く刻まれている。
🌟 今回、サラビア監督率いるチームは残留を決めるだけでなく、1部におけるクラブ史上最高勝ち点記録を樹立し、スペインのエリートリーグでの26シーズン目を確保するという、新たな歴史的な夜をモンティリビで作り上げようとしている。 (via MARCA)
試合の小ネタ
🤕 他クラブの状況として、レアル・ベティスのMFセルジ・アルティミラが先日行われたエルチェ戦で負傷した足首の打撲により、現在もチームの練習を欠席している状況となっている。 (via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
運命の最終節、敵地でのジローナ戦はクラブの未来を左右する大一番となります。過去に奇跡を起こしたモンティリビの地で、チームは引き分け狙いではなく勝利のみを追求する姿勢を見せています。経済的にも大きな意味を持つこの戦いで、再び新たな歴史を刻むことができるのか注目が集まります。
