セビージャFC

セルヒオ・ラモスが率いる投資グループによるクラブ買収交渉が、破談の危機に直面している。ラモス側はメキシコの投資家と共に、当初の合意から条件を大幅に引き下げ、1000万ユーロで18%の株式を取得し、1億2000万ユーロの増資を行うことで経営権の60%を握るという提案を行った。この動きに対し、クラブを支配するカストロ、アレス、ギハロ、カリオンの各ファミリーなどの大株主はこれを「受け入れがたい」と一蹴し、事実上の決裂状態に陥った。これを受けてラモスは月曜日に会見を開き、クラブの深刻な財政危機を暴露するとともに、株主たちがクラブの利益よりも自身の金銭的利益を優先していると痛烈に批判する予定である。一方で、大株主側は既にアントニオ・ラッピとフェデ・キンテーロが率いる「第3の道」と呼ばれるグループや他の海外ファンドとの交渉再開に動いている。さらに、元クラブ役員のルイス・クエルバスがラモス側に9000万ユーロの銀行保証を申し出たものの、無視されたことも明らかになっている。アカデミー出身のフアン・ムニョスは『セビージャを知り尽くすラモスこそ、クラブを180度変える適任者だ』とラモスの姿勢を強く支持している。(via Estadio Deportivo / SPORT / AS / ElDesmarque)

チーム編成面では、GK陣の全面刷新が急務となっている。契約満了を迎えるエルヤン・ナイランドがファンへ別れを告げ、オディッセアス・ブラホディモスも退団が濃厚である。後釜の候補として、ディエゴ・コンデ(ビジャレアル)、フレン・アギレサバラ(アスレティックからバレンシアへレンタル中)、若手のアルミン・ペチ(リバプール)、そして下部組織のアルベルト・フローレスらの名前が挙がっている。また、2月末にインデペンディエンテ・デル・バジェから600万ユーロで獲得が内定していたパトリク・メルカドについては、直後に前十字靭帯断裂の重傷を負ったため、メディカルチェックの結果次第で契約が白紙になる可能性が出ている。ファンのアンケートでは、ナイランド、カルモナ、フアンル、ニアンズ、グデリ、ジョルダンらの退団を望む声が過半数を占める厳しい結果となった。代表関連では、W杯にナイランド、ソウ、バルガスが参加見込みだが、モンティエルがアルゼンチン代表に選出された一方で、アクーニャは負傷を理由にメンバーから外れている。(via MARCA / ElDesmarque / Estadio Deportivo)

アスレティック・クラブ

エルネスト・バルベルデ監督が、ゲチョのアイリッシュパブで自身のバンド「Easy Ironing」のライブに出演し、ファンを沸かせた。バルベルデは、親友のルペル・オルドリカから贈られた赤いフェンダー・テレキャスター(通称アスレティキャスター)を初披露し、ローリング・ストーンズやビートルズなどの名曲を見事に演奏して多才ぶりを発揮した。(via ElDesmarque)

一方で、新ユニフォームのデザインが波紋を呼んでいる。襟元にデザインされたエウスカル・エリア(バスク国)の地図にナバラ州が含まれているとして、政党UPN(ナバラ住民連合)が王立スペインサッカー連盟(RFEF)の競技委員会に提訴した。UPN側はこれを政治的メッセージの禁止規定に違反していると主張し、公式戦での着用禁止を求めて徹底抗戦する構えを見せている。また、カンテラ出身のクリスチャン・インガ(17歳)がU17スペイン代表の欧州選手権で印象的な活躍を見せている。190cmの体格と爆発的なスプリント力を兼ね備えたこのアタッカーは、来季ビルバオ・アスレティックへの昇格が有力視されており、クラブの将来を担う逸材として期待が高まっている。(via ElDesmarque / AS)

セルタ・デ・ビーゴ

来季も欧州大会を戦うセルタは、左サイドバックの補強を最優先課題としている。バレンシアのヘスス・バスケス(23歳)の動向を強く注視しているほか、かつてセルタでプレーしたハビ・ガラン(オサスナ)、ビクトル・パラダ(アラベス)、ホルヘ・サリナス(ラシン・サンタンデール)もリストアップされている。また、今季後半戦から中盤の要としてブレイクしたフェル・ロペスについて、保有元のウルバーハンプトン・ワンダラーズとの厳しい交渉に備えている。クラブはジョルジュ・メンデスの協力も仰ぎながら、まずは再レンタルでの残留を目指している。ルーマニア代表に合流していたGKラドゥは、筋肉の違和感により代表活動から離脱した。大事には至っておらず、7月のプレシーズンには予定通り合流する見込みである。さらに、イアゴ・アスパスがバレンシア戦で相手GKが負傷した際にシュートを撃たないよう味方に指示したフェアプレーが評価され、Most Positive Player賞を受賞。スウェーデン代表のカール・スタルフェルトは腰痛でシーズン終盤を欠場したが、手術を回避しW杯出場に向けて順調にリハビリを進めている。(via AS / Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT)

レアル・ソシエダ

スポーツディレクターのエリック・ブレトスは、Bチーム(サンセ)でプレーする日本人DFカズナリ・キタ(20歳)の買い取りオプションを行使する決断を下した。京都サンガF.C.からのレンタルで加入していた同選手は、189cmの長身を活かした守備力と戦術理解度の高さを発揮し、今季セグンダ・ディビシオンで31試合に出場。ルケン・ベイティアとのセンターバックコンビでチームの残留に大きく貢献した。移籍金は150万から200万ユーロになるとみられ、プレシーズンからはトップチームに合流してテストされる可能性が高い。クラブは日本からのエキゾチックな才能に対する投資を倍増させている。(via ElDesmarque)

トップチームでは、GKアレックス・レミロの去就が注目されている。クラブは800万から1000万ユーロのオファーがあれば放出を容認する構えであり、来季の欧州カップ戦に出場するアストン・ヴィラやクリスタル・パレスなどのプレミアリーグ勢が注視している。代理人はバルサからの接触については否定した。また、カンテラの有望株であるMFイバイ・アギーレ(19歳)と2031年までの長期契約延長で合意に達した。今季トップチームデビューを果たしたアギーレは、ジョン・マルティンと並んでクラブ最長の契約を結ぶことになり、未来の主軸として大切に育てられる。(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / MARCA)

バレンシアCF

ファン団体「ウバM」がメスタージャ新スタジアムの建設再開を巡り、バレンシア市議会を相手取り提訴に踏み切った。同団体は、クラブが提出したプロジェクトが予備段階に過ぎず、構造の耐久性や安全性に重大な欠陥があると指摘し、現メスタージャでの残留こそがクラブの歴史と経済的安定に最適であると強く訴えている。ピッチ上では、冬に加入し中盤で絶大な存在感を放ったギド・ロドリゲスの契約延長交渉が難航している。クラブはチーム最高給クラスとなる約400万ユーロを提示しているが、本人は回答を保留しており、CL出場権を持つビジャレアルなどが獲得のチャンスを窺っている。アンドレ・アルメイダは自身のSNSで『もっと成長し、バレンシアをあるべき場所に戻す手助けをする』と残留の意志を示したが、クラブ側は好条件のオファーがあれば売却に応じる姿勢を崩していない。また、ダニ・パレホが将来的な復帰の可能性をほのめかしたが、クラブのスポーツ部門はこれに応じる意思は全くなく、完全に構想外としている。(via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

アトレティコ・マドリード

フリアン・アルバレスに対するバルセロナの執拗な関心に対し、クラブは『売却する気はない』と強い不快感を露わにしている。契約は2030年まで残っており、契約解除金は5億ユーロに設定されているため、クラブに焦りはない。キャプテンのコケも『彼が自分で何か言わない限り、アトレティコの選手だ。加入した日からずっと他チームへ売ろうとする報道ばかりだが、そっとしておいてほしい』と噂を一蹴した。一方で、アルゼンチン代表のW杯メンバーには、フリアン・アルバレスをはじめ、デ・パウル、モリーナ、ムッソ、ニコ・ゴンサレス、チアゴ・アルマダに加え、初選出となるジュリアーノ・シメオネの計7人が選出され、参加クラブ別で最多の誇るべき陣容となった。(via SPORT / Esport3 / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo / AS / ElDesmarque)

レアル・ベティス

チャンピオンズリーグ復帰に向けた来季のプレシーズン計画が本格的に始動している。7月上旬にメディカルチェックを行った後、ドイツでのキャンプを実施。その後セビージャでの調整を経て、アイルランドのダブリンでアーセナルとの豪華な親善試合を行う予定だ。最終調整はマルベージャで行われ、コロンビノ杯への参加も検討されている。補強面では、ダニ・セバージョス(レアル・マドリード)への関心が再燃している。選手側は古巣復帰を強く望んでいるが、約1100万から1500万ユーロの移籍金と高額な給与が依然として障壁となっている。また、ネルソン・デオッサに対し、リーベル・プレートが保有権の50%を400万ユーロで獲得するオファーを提示したが、ベティスは900万ユーロ以上を求めてこれを拒否。フラメンゴやプレミア昇格組のイプスウィッチ・タウンなども動向を注視している。(via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

アルゼンチン代表では、負傷で前回大会を欠場したジオ・ロ・チェルソが見事にW杯メンバーに選出され、雪辱を果たす機会を得た。メキシコ代表としてW杯出場を目指すアルバロ・フィダルゴは、ラ・リーガのインテンシティに適応するために筋肉増量に取り組んでいることを明かした。ピッチ外では、ベニト・ビジャマリンの改修工事が順調に進行しており、新スタジアムの稼働は2028/29シーズンを見込んでいる。今後2シーズンはラ・カルトゥーハを本拠地とする。また、イスコが昨夏に自身にタックルして負傷させたマラガの若手ダビド・ラルビアに対し、恨み言を一切言わず自身のユニフォームをプレゼントし、『来年1部で会おう』と温かいエールを送ったことが称賛を集めている。ファンアンケートでは、アルバロ・バジェス、イスコ、ベジェリンらの残留を強く望む声がある一方、リカルド・ロドリゲス、フニオル・フィルポらの退団を求める声が多数を占めた。(via SPORT / MARCA / ElDesmarque / Estadio Deportivo)

ビジャレアルCF

エスタディオ・デ・ラ・セラミカの改修工事を無事に完了させるため、来季のラ・リーガ開幕から3試合をアウェイで開催するようリーグに正式要請する予定だ。新たなドレッシングルームとピッチを繋ぐ空中通路など、革新的な設備が導入される。ピッチ上では、パペ・ゲイエがラ・リーガのアフリカ最優秀選手賞を受賞し、市場価値が一気に高騰。プレミアリーグの複数のクラブが契約解除金の4000万ユーロを支払う準備を進めている。ゲイエや退団するパレホの後釜として、ルイス・ミジャ(ヘタフェ)、パテ・シス(ラージョ)、アントニオ・ブランコ(アラベス)、そしてバレンシアと契約延長が難航しているギド・ロドリゲスをリストアップし、中盤の再構築を急いでいる。さらに、ラージョのイニゴ・ペレス監督を引き抜くという噂も急浮上している。(via Estadio Deportivo / SPORT / MARCA)

デポルティーボ・アラベス

中盤の要であるアントニオ・ブランコがビジャレアルから強い関心を集めている。アラベス側は移籍金として約1000万から1500万ユーロを要求する構えを見せているが、レアル・マドリードが保有権の50%を持っているため、交渉は複雑化する見込みだ。また、ストライカーのトニ・マルティネスの獲得を狙うクラブに対しても、違約金に近い2000万ユーロを要求して徹底抗戦の構えを見せている。(via Estadio Deportivo / MARCA)

ラージョ・バジェカーノ

カンファレンスリーグ決勝でクリスタル・パレスに0-1で敗北し、クラブ史上初の欧州タイトル獲得は惜しくもならなかった。試合後、10年以上にわたってクラブを支えたレジェンド、オスカル・トレホが涙ながらに退団を発表。スポルティング・ヒホンへの復帰が濃厚とされている。また、パチャ・エスピノも自身の去就について『まだ全く分からない』と退団の可能性を示唆した。チームを躍進させたイニゴ・ペレス監督にはビジャレアル新監督就任の噂が浮上しており、空港でファンから熱烈な慰留を受けたものの、本人は明言を避けている。(via Mundo Deportivo / SPORT / MARCA)

RCDエスパニョール

コンゴ民主共和国代表のMFチャールズ・ピッケルに対し、来季の契約延長を行わないことを正式に通達した。マノロ・ゴンサレス監督の構想外となっており、出場機会が激減していた。一方で、第3GKのアンヘル・フォルトゥーニョはクラブへの愛情を語りつつも、出場機会を求めてレンタル移籍を強く希望している。(via Mundo Deportivo / AS)

RCDマジョルカ

新監督に就任するマルティン・デミチェリスについて、地元メディアは『クラブ内部の情報をよく知る監督であり、アギーレ退任後の新たな改革を託すにふさわしい。ただし、セグンダという特殊で厳しい舞台への早期適応が成功の鍵になる』と、期待と不安を交えて報じている。(via SPORT)

UDラス・パルマス

筋金入りのサポーターとして知られる「ティノ・テルデ」氏が、わずか2年間で1部と2部の全42スタジアムでのアウェイ観戦を達成するという偉業を成し遂げた。年間約7000ユーロを費やすという彼は、『自分のライフスタイルそのものだ』と語り、ベティスやレアル・マドリードのスタジアムの圧倒的な雰囲気を絶賛している。(via MARCA)

ヘタフェCF

アンヘル・トーレス会長が、かつて下部組織にも所属したアルバロ・モラタの獲得を熱望しているとの噂が浮上している。さらに、ホセ・ボルダラス監督の続投に向けても破格のオファーを提示しており、来季に向けた本気度を見せている。(via MARCA)

CAオサスナ

W杯スペイン代表にサプライズ選出されたビクトル・ムニョスについて、古巣のレアル・マドリードが約800万ユーロでの買い戻しオプションを行使する可能性が高まっている。今季のラ・リーガでセンセーショナルな活躍を見せた若武者の動向に注目が集まっている。(via MARCA / ElDesmarque)

【本日の総括】

W杯を目前に控え、各クラブは来季に向けた動きを加速させている。特にセビージャの買収交渉の決裂危機や、アトレティコとバルサの間のフリアン・アルバレスを巡る緊張など、ピッチ外でのメガディールや権力闘争が激しさを増している。また、ビジャレアルのパペ・ゲイエやラージョのイニゴ・ペレス監督など、今季の躍進を支えたキーマンたちの引き抜き工作も本格化しており、夏の移籍市場は例年以上の大シャッフルが予想される。日本人選手では、ソシエダがカズナリ・キタの完全移籍を決断したことが大きなトピックだ。