レアル・マドリード戦の結果と不本意なシーズン総括
サンティアゴ・ベルナベウで行われた最終節(第38節)は、アルバロ・アルベロア率いるレアル・マドリードに4-2で敗北を喫した。この試合ではイセタがアスレティックの2点目を決めている。最終順位は12位となり、勝ち点45、19敗、58失点という結果で終了した。チームの市場価値は2億8300万ユーロでリーグ4位を誇るが、12位という結末は今季のラ・リーガにおいて最大の失敗の一つと評されている。 (via ElDesmarque)
エルネスト・バルベルデ監督の退任とワースト記録
エルネスト・バルベルデ監督は、第3期政権を最悪の形で終えることになった。今季はチャンピオンズリーグとの並行による過密日程と負傷者の多発が響き、解決策を見出すことができなかった。最終的に1部リーグでのクラブ史上最多となるシーズン19敗(全試合の半分)という不名誉な記録を残してチームを去ることになった。この敗戦数はリーグ全体でもオビエドの21敗に次ぐ多さである。なお、アトレティコ・マドリードのシメオネ監督は今季のアスレティックの低迷に触れつつ、『彼らやレアル・ソシエダが良いシーズンを送っていれば、我々も苦労していただろう』と語り、来季は再び強敵になると警戒している。 (via Estadio Deportivo)
イニゴ・レクエの現役引退と感動のラストマッチ
イニゴ・レクエがベルナベウでの試合を最後に、アスレティックでの11シーズン、公式戦282試合のキャリアに終止符を打ち、現役を引退した。最後の30分間、左サイドバックとしてキャプテンマークを巻いてピッチに立ったレクエは、試合終了のホイッスルとともに涙を流した。レクエは『11年を振り返って、素晴らしい感覚です。経験したすべてのことが心に残っています。他の瞬間を上回る唯一の瞬間はありません。たくさんの試合、トレーニング、遠征、日々の生活が思い出です。別れを告げるには最高の年ではありませんでしたが、振り返ってみると、とてつもない誇りを感じています』と胸を張った。さらに『ベルナベウのピッチで終えられたのはとても美しいことでした。友人や家族がスタンドにいてくれて、一生忘れない出来事です』と喜びを語った。一方で『一番辛いのは、ロッカールームの皆とお別れすることです。最後の数日間、最後の食事、最後の朝食…これが一番辛いです。私の人生そのものでしたから』と名残惜しさも口にした。2015年と2021年のスーペルコパ、2024年のコパ・デル・レイの3タイトルを獲得したレクエは『私の世代では、アスレティックの選手としてすべてを経験しました。友人や家族がこれら3つのタイトルを見てくれました。感情や思いがたくさんありますが、すべてがポジティブなものです。今年は非常に難しい1年でしたが、このクラブとロッカールームにはその価値があるので、必ずまた良い時期や成功の年が来るでしょう』と振り返った。 (via Mundo Deportivo)
チームメイトからレクエへの惜別と感謝
レクエの引退に対し、チームメイトからも惜しむ声が寄せられている。グルセタは『彼はロッカールームに大きな影を残していくでしょう。僕にとってはもう1年続けるべきだったと思いますが、それはクラブの決定です。これがアスレティックです。彼が残したものは本当に美しいものでした。来年は良い結果を出さなければなりません』と別れを惜しんだ。また、最終戦でゴールを決めたイセタは『非常に重要なピースでした。1年間一緒にいて、多くのことを教えてもらいました。プロとしてどうあるべきか、自分の立場からチームにどう貢献すべきかを教えてくれました。チームは重要な柱を失うことになります』と感謝を述べている。 (via Mundo Deportivo)
グルセタがキャリアハイの17ゴールで得点王に
低迷したチームの中で最大の明るいニュースとなったのがグルセタの活躍だった。今季は自己記録を更新する公式戦17ゴールをマーク(ラ・リーガ10得点、コパ・デル・レイ2得点、チャンピオンズリーグ5得点)。ラ・リーガの国内選手得点ランキングでトップ10入りを果たし、チーム内得点王としてシーズンを締めくくった。最終戦のレアル・マドリード戦でもゴールを決めており、バルベルデ監督の苦悩とは対照的に充実したシーズンを送った。 (via Estadio Deportivo)
ロベルト・ナバロのカルバハルへのパシージョ不参加
ベルナベウでの試合前、レアル・マドリードのカルバハルの退団を称える「パシージョ(花道)」が行われたが、アスレティック側で唯一ロベルト・ナバロだけが列に加わらなかった。ピッチ上の他の10選手がパシージョを作る中、ナバロは離れた自分のポジションに留まったまま拍手を送っていたことが話題を呼んでいる。 (via MARCA)
ベニャト・プラドスの負傷からの帰還
2025年9月上旬にヒザの重傷を負い、第3節を最後に長期離脱していたベニャト・プラドスが、最終節のレアル・マドリード戦で約9ヶ月ぶりに招集メンバーに復帰した。試合には出場しなかったものの、プレシーズンには間に合う見込み。来季はジェライ・アルバレスとともに完全な状態で新体制の大きな戦力となり、今季負担が集中していたイニゴ・ルイス・デ・ガラレタやミケル・ハウレヒサルを助けることが期待されている。 (via ElDesmarque)
ニコ・ウィリアムスの負傷とW杯への不安
ニコ・ウィリアムスが左脚のハムストリングに中程度の筋損傷を負い、全治3〜4週間と診断された。ピッチに座り込んで交代を要求し、足をひきずりながらロッカールームへ下がったニコについて、兄のイニャキは『かなり足を引きずっていたし、あんな痛みを感じたことはないと言っていた。W杯も近いのに僕らを置いていくのは辛いが、最後の数試合で彼を頼りにできないのが厳しい』と落胆を隠せなかった。今季は恥骨の痛みに悩まされ、公式戦32試合出場(6ゴール4アシスト)に留まり、18試合を欠場していた。W杯への出場が危ぶまれていたが、代表のチームメイトであるアイメリク・ラポルテが『最初は彼のケガを心配していたが、今日走っているのを見てとても安心した。彼はリラックスしていて状態も良く、とても明るい』と順調な回復を報告しており、安堵が広がっている。 (via SPORT)
スペイン代表W杯メンバーにシモンとニコが選出
ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が発表した北中米W杯のスペイン代表最終メンバー26名に、アスレティックからウナイ・シモンとニコ・ウィリアムスの2名が選出された。シモンは代表の正守護神として絶対的な信頼を得ており、ニコもケガの不安を乗り越えて無事にリスト入りを果たしている。 (via Mundo Deportivo)
エディン・テルジッチ新監督の始動とプレシーズン計画
選手たちはすでに休暇に入り、7月の第1週にレザマに戻る予定となっている。新監督に就任するエディン・テルジッチは、ビスカヤ県で家族と数日過ごし、住む場所を決めている。クラブはまだ公式な就任会見の日程を発表していない。テルジッチはすでにスポーツディレクターと協力し、プレシーズンの計画や選手のグループ構築に着手している。W杯に参加する選手たちは大会後に休暇を取るため、合流は遅れる見込みだ。 (via MARCA)
テルジッチを支えるドルトムントからの右腕たち
テルジッチ監督は、ボルシア・ドルトムントからセバスティアン・ゲッペルト(才能発掘・育成)とフロリアン・ワングラー(フィジカルコーチ)という強力なスタッフを連れてくる。ゲッペルトはドルトムントでユース育成に携わり、モウココなどの才能を開花させた。ニコ・ウィリアムスをはじめ、マロアン・サンナディ、セルトン・サンチェス、ハウレヒサルら若手の育成において、アスレティックの「家族」という哲学に非常にフィットすると考えられている。ワングラーは、ドルトムントの高いインテンシティとアグレッシブなプレッシングを支えたフィジカルのスペシャリスト。今季、ルイス・プリエト(前フィジカルコーチ)の下で負傷者が多発し、CLと並行して終盤に疲労困憊となったチームのフィジカル面を根本から改善することが期待されている。 (via Estadio Deportivo)
移籍市場の動向とユーリの契約延長
ユーリの契約延長はまだ公式発表されていないものの、クラブと選手の間で合意はすでに済んでいると見られている。補強としては、ラージョ・バジェカーノと契約満了を迎えるウナイ・ロペスに接触している。また、シーズン開幕前にはジローナのイバン・マルティンの獲得にも動いたが失敗に終わっていた。しかし、ジローナが最終節で2部降格となったことで、再び獲得のチャンスが生まれる可能性がある。 (via MARCA)
スルネ・ビルバオの監督からバルベルデへの称賛
バスケットボールチーム、スルネ・ビルバオのジャウメ・ポンサルナウ監督が、試合後の記者会見でバルベルデについて言及。『彼はリーダーシップをどう発揮してきたか、そしてこれからもどう発揮していくか、私にとって重要な模範であり続ける。彼の監督としての人生に最高の幸運を祈る』と語り、アスレティック公式SNSも『尊敬は互いのものです』と返答して絆の深さを見せた。 (via ElDesmarque)
【本日の総括】
過酷なシーズンを12位で終え、長年クラブを支えたバルベルデ監督とキャプテンのレクエが去る一つの時代の終焉。そして、エディン・テルジッチ新体制と右腕たちによる新たな改革が始まる、クラブにとって大きな転換期を迎えています。