今夏の外部補強「完全ゼロ」とカンテラ期待の若手の台頭

🛡️ レアル・ソシエダは、ラ・リーガ1部(プリメーラ)において、今夏外部からの新戦力(外部補強)を一切獲得していない唯一のチームとなっています。スポーツディレクターのエリク・ブレトスは、ファンが焦るなかでも補強に対して極めて冷静な姿勢を貫いており、補強戦略について『レアル・ソシエダは市場に打って出るが、それは必要性や焦りからではなく、あくまでも現在の我々の強固な基盤をもとに余裕を持って行う』と語っています。もし新戦力の獲得が8月17日より遅れることになれば、2010年の1部昇格以降で最も遅い初補強となった2011年のカルロス・ベラ(8月17日加入)の記録を15年ぶりに塗り替える、クラブ史上最も遅い補強始動となります。なお、昨シーズンの最初の補強は8月1日のチャレタ=ツァルでした。現在、チームはセカンドチームであるサンセの有望な若手たちや、他クラブへの武者修行(レンタル移籍)から復帰したディフェンダーのジョン・パチェコらに絶大なる信頼を寄せています。また、昨季サンセに期限付き移籍していたカズナリ・キタ(Kazunari Kita)の完全移籍での買い取り・残留も確定しています。プレシーズンマッチでは、レバルビエ、マルチャル、ベイティア、アストン・ヴィラ戦で記念すべき初ゴールを決めたカレーラ、アギーレ、オチエング、ダニ・ディアスといったカンテラ期待の若き新星たちに多くのチャンスが与えられており、彼らが新シーズンの最初の公式戦で主役を張る実質的な新戦力になることが期待されています。(via Mundo Deportivo) / (via ElDesmarque)

メキシコ代表DFエドソン・アルバレス獲得交渉の破綻とアヤックスとの資金力勝負

💸 レアル・ソシエダが以前からペレグリーノ・マタラッツォ監督率いるチームのディフェンスラインの補強として熱心に追いかけていたメキシコ代表DFエドソン・アルバレス(ウエストハム所属)の獲得交渉ですが、極めて深刻な難局に直面し、獲得は事実上不可能となりました。ウエストハムは1500万ユーロという高額な移籍金を要求していましたが、ソシエダが提示した条件はこれに遠く及びませんでした。さらに、同じく彼の獲得を目指していたオランダの名門アヤックスとの争奪戦で完全に後れを取る形となりました。アヤックスは、PSGから熱烈なラブコールを受けている左ウイングの超新星ミカ・ゴドツ(昨季17ゴール12アシストを記録した期待の星)の売却交渉を進めており、その取引額が約6000万ユーロ(約96億円)に達する見込みです。この売却によって得られる巨額の移籍金の一部をエドソン・アルバレスの再獲得に投入する計画を固めており、アヤックスは先週にもアムステルダムで選手側と直接の移籍会談を行いました。これにより、ソシエダへの移籍交渉はほぼ完全に破綻し、ディフェンダーの補強を急いでいたマタラッツォ監督のプランは白紙に戻される結果となりました。(via ElDesmarque)

構想外となったFWジョン・カリカブルの去就を巡る2部クラブ間の争奪戦

⚽️ ペレグリーノ・マタラッツォ監督の戦力構想から完全に外れている(descarte)23歳のストライカー、ジョン・カリカブルの去就が移籍市場で慌ただしくなっています。カリカブルは2027年までクラブとの契約を残しているものの、昨シーズンからレンタル移籍を繰り返しながら出場機会に恵まれない状態に置かれており、今回のプレシーズンでもチャンスを全く得られていません。このカリカブルに対し、昨シーズン途中までソシエダB(セカンドチーム)を率いていた恩師セルヒオ・フランシスコ監督が就任した2部のブルゴスCFが、エルチェCFに移籍したフェル・ニーニョの代役として獲得(レンタル移籍)を熱望し、具体的な打診を行いました。セルヒオ・フランシスコはカリカブルの能力をセカンドチーム時代に最も引き出した監督であり、選手本人にとっても魅力的なプロジェクトです。他クラブでは、スポルティング・ヒホンも初期に関心を示したものの最終的に別案を選択し、コルドバCFも問い合わせを行ったもののカリカブルの高い年俸(給与)が財務上のハードルとなり、獲得交渉から撤退しました。これにより、恩師が率いるブルゴスがカリカブルにとって最も濃厚な新天地として浮上しています。(via ElDesmarque)

ガーナ代表DFモハメド・サリスの獲得における個人合意と移籍金交渉の進展

🤝 レアル・ソシエダは、エドソン・アルバレスの交渉破綻や、今夏最優先補強ターゲットとしていたチェコ代表DFラディスラフ・クレイチ(昨季ジローナで大活躍し、今夏3000万ユーロの巨額資金でプレミアリーグのウルヴァーハンプトン・ワンダラーズへ移籍したばかり)の獲得交渉がウルブス側の強硬な拒絶によって完全に頓挫したことを受け、代替ディフェンダー候補のリストを迅速に稼働させました。その結果、モナコに所属するガーナ代表DFモハメド・サリス(1999年アクラ生まれ)の獲得について、選手本人と完全な個人合意を取り付けることに成功しました。サリスはバジャドリードの下部組織出身でスペインのラ・リーガでのプレー経験が豊富であり、2020年にサウサンプトンへ約1200万ユーロ、2023年にモナコへ1500万ユーロで移籍した実績を持ちます。現在は、オリンピック・リヨンへ完全移籍したドゥイェ・チャレタ=ツァルの後釜として、左利きでありビルドアップに優れた実力派センターバックを求めていたマタラッツォ監督の希望に合致しています。モナコとのクラブ間交渉は、移籍金を1000万ユーロ未満に抑える方向で順調に進められています。なお、ソシエダはブラジルのクルゼイロに所属する22歳のDFジョナタン・ジェズスに対しても1500万ユーロの獲得オファーを提示したものの、クルゼイロ側が最低2000万ユーロを要求したため、交渉はストップしています。(via Estadio Deportivo)

左サイドバック人員過剰に伴うハビ・ロペスのラージョ移籍の可能性と補強封印

🏃‍♂️ レアル・ソシエダの左サイドバック(ラテラル)ポジションは、セルヒオ・ゴメス、今夏レアル・オビエドへの期限付き移籍から復帰したハビ・ロペス、アイヘン・ムニョス、そしてカンテラーノのジョン・バダなどがひしめき合い、完全な登録過剰(人員過密)の状態に陥っています。この過密状態を解決するため、当初はアイヘン・ムニョスがオサスナへの移籍を希望していましたが、交渉が冷却化したことで方針が劇的に変化しました。現在、オビエドでの武者修行で素晴らしい成長を見せたハビ・ロペスに対し、ペプ・チャバリアをチェルシーへとクラブ史上最高額で売却したラージョ・バジェカーノが、その後釜(左サイドバックのレギュラー候補)として強い関心を示し、引き抜き交渉(レンタルまたは完全移籍)を急ピッチで進めています。ソシエダの強化部は、ハビ・ロペスあるいはアイヘンのどちらかがチームを去ることになったとしても、現在の手持ちの陣容で左サイドを十分にカバーできるため、今夏はディフェンスラインの新規補強をこれ以上行わないという補強封印の決断を下しています。(via ElDesmarque)

アレックス・レミロとウナイ・マレーロが繰り広げる新シーズンの正守護神争いと久保建英らの合流

🧤 レアル・ソシエダのゴールマウスを巡り、新シーズンの正守護神(第一キーパー)の座をかけた史上最も激しいライバル争いが本格化しています。これまで7シーズンにわたり不動の正守護神として君臨してきたアレックス・レミロに対し、昨シーズンのコパ・デル・レイ決勝のPK戦で劇的な2本のペナルティセーブを披露し、クラブと2030年までの長期契約を結んだアスペイティア出身の25歳GKウナイ・マレーロが正面から挑んでいます。もしマレーロがレギュラーの座を掴み取れば、2006年にアシエール・リエスゴが先発を務めて以来、実に20年ぶりに下部組織カンテラ出身のゴールキーパーがソシエダのプリメーラのゴールマウスを守るという、クラブにとって非常に感動的で歴史的な快挙となります。レミロには今夏、契約残り1年での移籍(退団)の噂が囁かれていましたが、現在は残留が確定的です。これまでのプレシーズンマッチ(パウ戦、レーシング戦、ウルブス戦、トゥールーズ戦、アストン・ヴィラ戦)の起用法を見ると、マレーロとレミロが出場時間をほぼ均等に分け合っていましたが、直近のアストン・ヴィラ戦ではレミロが90分間フル出場を果たしました。ペレグリーノ・マタラッツォ監督は、今週末にコローニャで行われるダブル親善試合、あるいはラ・リーガの開幕が遅れたことに伴って8月15日に組まれたチェルシー(シャビ・アロンソ監督)戦において、久保建英やゲデスといった主力を合流させて「最も本格的な戦術テスト」に臨む予定であり、この一連のテストマッチでの起用法こそが、新シーズンの開幕正守護神を決定づける最終解答になると見られています。(via MARCA)

【本日の総括】

レアル・ソシエダは今夏の市場でラ・リーガ1部唯一の外部補強ゼロという慎重な姿勢を崩しておらず、カンテラ期待の若手やレンタル復帰組に絶大な信頼を置いて新シーズンに備えています。ピッチ外ではエドソン・アルバレスの獲得交渉が難航の末に破綻し、代替ターゲットとしてモナコのガーナ代表DFモハメド・サリスと個人合意に至るなど、強気なディフェンス再編が進行。さらにカリカブルを巡るブルゴスとの交渉、左サイドバックのハビ・ロペスに対するラージョからの獲得打診など、複雑な選手流出入の駆け引きが続いており、マタラッツォ監督のもと、今週末の久保建英らの実戦合流を含む本格的な戦術テストに向けてチームの骨格作りが急ピッチで進められています。