エルネスト・バルベルデ監督の退任会見と新監督への思い
🦁エルネスト・バルベルデ監督がレサマで最後の記者会見に臨み、今週末にサンティアゴ・ベルナベウで行われるレアル・マドリードとのリーグ最終戦を最後に退任することを正式に語りました。自身の心境について『元気だ。今日はコパ・デル・レイの決勝のような注目度で驚いている。これが今季最後の試合であり、良い形で終えたい。ベルナベウで90分間チームを集中させるのは難しいが、何も懸かっていなくても良いプレーをして勝ちたい』と意気込みを見せています。
退任の最大の理由については、ラ・リーガでの成績不振を挙げました。『ラ・リーガは我々にとって常に最も重要な大会だ。今年はリーグ戦で望むような結果が得られず、現在の順位にも満足していない。だから少し休むつもりだ。それが私が下した決断だ』と明言し、休養期間を設ける考えを示しています。
また、以前「チャンピオンズリーグ(CL)はチームを激しく消耗させる」と発言し、一部で論争を呼んだことについても丁寧に釈明しました。『CLへの参加は、他の大会での立ち位置に影響を与える。CLはミスを容赦なく罰してくるチームが揃う別次元の大会だ。スポルティング・ポルトガルに1ゴール差でグループ突破を逃したことが、なぜマイナスな発言として受け取られるのか。事実として、ミッドウィークに強豪と試合をすればどのチームにも起こり得ることだ。ヨーロッパリーグやカンファレンスリーグならチャンスを見出せるが、CLは我々にとって非常に難しい大会だ』と現実的な見解を述べました。
来季から指揮を執るドイツ人のエディン・テルジッチ新監督(前ボルシア・ドルトムント監督)に対しては、温かいエールを送っています。『アスレティックにはこれまでも様々な場所から監督が来ている。ユップ・ハインケスの2度の就任も、皆が良い思い出として記憶しているはずだ。テルジッチにも最高の結果を期待しているし、私は一人のファンとして応援する。長年同じ場所にいると様々なことが消耗するため、変化はチームにとって良いことかもしれない。彼に幸運を祈る』と歓迎の意を示しました。
最後に、自身がアスレティックに残したレガシーについて問われると『もはやごまかしは利かない。成功と失敗の前に裸で立っているようなものだ。自分のレガシーについてはあまり考えないが、上手くいったことや、私のチームの試合を楽しんでくれたことを皆に笑顔で思い出してほしい。私はカンテラ出身ではないが、これまで関わったチームの中で、ここで最も自分を反映できたと感じている。我々は皆で一つのクラン(一族)なんだ。退任は寂しいが、綺麗に別れることができて良かった』と深い愛情とともに締めくくりました。
(via ElDesmarque)
ミケル・ベスガの去就と苦悩、ファンからのヤジに対する本音
悩めるミケル・ベスガが自身の現状と未来について胸の内を明かしました。今シーズンは32試合に出場しながらも先発はわずか5試合にとどまり、プレー時間も800分強と完全なバックアッパーに甘んじました。来季に向けて契約を1年残しているものの、『出場機会が減ったことでたくさん考えた。契約は残っているし、新しい監督が来るが、クラブが私に何を求めているのかはわからない。自分としてはプレーできる状態にあるし、それを証明したいと思っているが、ただいるためだけにアスレティックに留まるつもりはない。脇に退くことも全く気にしないが、全力で臨んでどうなるか見るつもりだ』と、新体制での序列次第では退団も辞さない覚悟を口にしています。
控えという役割については『ベンチに座って後半から出るという役割を好む選手などいない。だが、それを受け入れるしかなかった。若手たちに対しては、日々のレサマでの練習で貢献できることを示し、試合に出れば自分の経験と落ち着きをチームにもたらすことができる』と、ベテランとしての役割を全うしていたことを明かしました。
一方で、不本意なシーズンを送ったチームに対し、一部のファンから「vividores(怠け者たち)」という心無いヤジを浴びたことについては、大きなショックを受けていたようです。『フットボールは結果至上主義だ。我々に向かって「怠け者」と歌われるのは本当に心が痛む。ファンの怒りやフラストレーションは理解できるが、我々は非常にコミットしているチームであり、全員がアスレティックを自分たちのものだと感じている。内部ではとても苦しんできた。非常に不快ではあるが、シーズンが悪かったのでブーイング自体は理解している』と、悔しさを滲ませながらもファンの感情に寄り添う言葉を残しました。
(via Estadio Deportivo)
新ユニフォームを巡る政治的論争とファンの爆買い現象
👕アスレティック・ビルバオが来シーズン(2026-27シーズン)に向けて発表した新ユニフォームが、思わぬ形で政治的な大論争を巻き起こしています。英ブランドのCastore(カストーレ)がデザインしたこの新ユニフォームは、背中の首元にエウスカル・エリア(バスク国)の地図とイクリニャ(バスク旗)が描かれています。クラブはこれを「バスクの7つの県」を象徴するものとしていますが、この地図にナバラ州やブルゴスの一部、カンタブリア、フランス南部が含まれていることから、保守系政党が猛反発しています。
特にナバラ住民連合(UPN)のクリスティナ・イバロラ氏は、スペインサッカー連盟(RFEF)のラファエル・ロウサン会長、アスレティックのジョン・ウリアルテ会長、ナバラ州のマリア・チビテ首相宛てに抗議の書簡を送付しました。『この地図は政治的、アイデンティティ的、制度的に物議を醸すメッセージを含んでおり、ナバラの現実を無視し、相対化するものだ。スポーツを通じた我々の土地の象徴的流用は容認できない』と激しく非難。アスレティックに対して即時撤回と公式な謝罪を要求し、応じない場合はIFAB(国際サッカー評議会)のルール4.5(政治的メッセージの禁止)に違反するとして、法廷に持ち込むと脅しをかけています。
さらに、国民党(PP)のナバラ代表ハビエル・ガルシア氏も『フットボールを政治の道具やイデオロギーの拡声器として使うことは非常に危険な一線を越えている』と批判し、VoxもLaLigaとスポーツ上級委員会(CSD)に対して、このユニフォームの使用を禁止するよう介入を求めました。
これに対し、ナバラ州政府のハビエル・レミレス第一副首相は『アスレティックのユニフォームは、ナバラの公式なシンボルを侵害したり悪用したりしているわけではない。民間団体が非公式なシンボルを使用することについて、州政府が立場を表明する権限はない』と冷静な見解を示し、法的な問題はないと一蹴しました。
興味深いことに、この政治家たちの過剰な介入が引き金となり、アスレティックファンの間では反発心から新ユニフォームの「爆買い」現象が発生しています。実店舗やオンラインストアには注文が殺到しており、最高の宣伝効果を生み出す皮肉な結果となっています。この新ユニフォームは、今週末に行われるサンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリード戦(カルバハルの退団試合でもあります)でいち早く着用される予定です。
(via SPORT)
(via ElDesmarque)
アイメリク・ラポルテが語る古巣の現状と新体制への期待
現在サウジアラビアのアル・ナスルでプレーする元アスレティックのDFアイメリク・ラポルテが、古巣の現状とエディン・テルジッチ新監督について言及しました。『ビルバオやレサマに帰ってくるのはいつもワクワクするし、皆が何か大きなことを成し遂げたいという希望を持っていた。だからこそ、今季は最初の失望を味わうことになった。常に上を目指しているからこそ、結果が出なかったことに我々は満足していない』と、古巣の低迷をファンと同じ目線で憂慮しています。
その上でテルジッチ新体制については『全く違う顔を見せてくれることを期待している。劇的な変化だ。個人的には彼を知らないが、より良いシーズンになることを願っているし、何が起こるか、彼が我々に何をもたらしてくれるか、期待を持って見守っている』と語りました。
また、自身のアスレティックでのプレーについては『個人的には肉体的にも精神的にも調子は良いが、アスレティックで展開してきたプレーは、過去8年間やってきたものとは異なり、適応しなければならなかった』と、戦術的な難しさを感じていたことも赤裸々に明かしました。
(via ElDesmarque)
ニコ・ウィリアムズの負傷状況と順調な回復の兆し
🏥左脚ハムストリングの軽度から中度の筋肉損傷により戦線を離脱しているニコ・ウィリアムズですが、迫るワールドカップに向けた回復は非常に順調のようです。スペイン代表のチームメイトでもあるラポルテが、彼の様子について『最初の数日は、W杯に間に合わないかもしれないと考えて心配していた。しかし、今日彼が走っているのを見てとても安心した。彼はリラックスしているし、とても元気だ。それに、もともと超ポジティブな若者だからね』と証言し、不安を払拭するポジティブな情報をファンに届けてくれました。
(via ElDesmarque)
スペイン代表正GK争いにおけるウナイ・シモンへの擁護
🧤ワールドカップに向けたスペイン代表のメンバー発表(ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が3人のGKを選出予定)が目前に迫る中、ウナイ・シモンの評価についてラポルテが熱い擁護のコメントを残しました。今季のアスレティックのリーグ戦成績が振るわなかったことで、一部でシモンへの疑問の声が上がっていることに対し、ラポルテは反論しています。
『彼はそうした論争から距離を置くべきだ。ここ数年、彼は代表チームの絶対的なレギュラーであり、監督も常に彼を信頼してきた。今シーズンの順位に反映されているチームの成績を見れば、彼について特別に何かを言うことはできないかもしれない。しかし、代表チームにおいて今年彼に求められた役割は、決して悪いものではなかった』と、その実力を高く評価。
さらに『ウナイの評価を下げるのではなく、彼と同じレベルにいる他のGKたちを称賛するべきだ。全員が素晴らしいGKであることを証明しており、センターバックと並んで最も質が高く競争の激しいポジションの一つになっている。誰がプレーすべきか選ぶのは非常に難しいが、誰が出ても上手くやるだろう』と語り、スペイン代表のゴールキーパー陣全体のレベルの高さと、その中でのシモンの存在感を強調しました。
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
バルベルデ監督の退任とテルジッチ新監督への期待、そして新ユニフォームを巡る政治的論争による爆買い現象など、ピッチ内外でアスレティック・ビルバオの話題が尽きない1日となりました。ニコ・ウィリアムズのW杯に向けた順調な回復や、ベスガの去就問題など、来季に向けたチームの変革と選手たちの動向に引き続き目が離せません。



