アポロ・スポーツ・キャピタルによるクラブ売却の噂と増資計画
2025年11月10日にアトレティコ・マドリードの筆頭株主となったアポロ・スポーツ・キャピタルに、早くも他の投資家へ株式を売却する噂が浮上しています。アポロはアトレティコの株式の57%を取得するために15億ユーロを支払いましたが、十分に魅力的なオファーがあればすぐに売却する用意があると報じられています。情報筋によれば、15億ユーロで投資したものが短期間で23億ユーロになるようなオファーがあれば、ためらわずに売却するだろうとのことです。
買い手候補の筆頭としては、サウジアラビアの公共投資基金やカタール、アブダビの公的基金が挙げられており、彼らはすでにニューカッスル、PSG、マンチェスター・シティなどの著名クラブを運営しています。また、アーセナルやリヴァプールのオーナーであるスタン・クロエンケやジョン・ウィリアム・ヘンリーといったアメリカの富豪たちの名前も挙がっています。
一方でクラブの取締役会は、アポロ参入に伴い3月の株主総会で承認された1億ユーロの新たな増資を8月上旬に正式に承認する予定です。この資金は移籍市場でのスポーツ部門の強化や、メトロポリターノ周辺のスポーツシティへの投資に充てられる予定となっています。
(via ElDesmarque)
オラティウ・モルドヴァンのトルコへのレンタル移籍と今夏の退団状況
ルーマニア人GKのオラティウ・モルドヴァンが、トルコのエイュプスポルへ1年間のレンタルで移籍することが公式に発表されました。アトレティコは公式チャンネルを通じて『アトレティコ・マドリードはエイュプスポルとオラティウ・モルドヴァンのトルコチームへのレンタル移籍で合意に達しました。この新たなプロとしての挑戦に多くの幸運を祈ります』との声明を出し、彼にエールを送っています。
モルドヴァンは2024年1月にアトレティコに加入しましたが、2年半在籍しながらも一度も公式戦のピッチに立つことはありませんでした。昨季はレアル・オビエドでわずか3試合の出場に留まり、その前はサッスオーロへレンタルされ27試合に出場していました。アトレティコとの契約は2027年まで残っていますが、シメオネ監督の構想外となっており、クラブの許可を得てプレシーズンにも合流していなかったため、今回の移籍で事実上アトレティコでのキャリアは終了すると見られています。
なお、彼の退団は今夏のアトレティコにおいて、シーズン終了前にオーランド・シティへの移籍を決めたアントワーヌ・グリーズマン、契約をあと1年残しながらもフリーで退団することで合意したクレマン・ラングレに続く3人目の放出となります。
(via ElDesmarque)
イ・ガンインの獲得とプレシーズン合流予定
韓国代表のイ・ガンインがアトレティコ・マドリードの新たな選手として正式に発表される日が間近に迫っています。パリ・サンジェルマンとの間で約4000万ユーロの移籍金で合意に達しており、2031年までの長期契約を結ぶ予定です。グリーズマン退団後のチームにおいて、ディエゴ・シメオネ監督のシステムで重要な役割を担うことが期待されています。
ワールドカップ参加による3週間の休暇を終え、イ・ガンインは今週末または来週の月曜日にチームに合流する見込みです。クラブは彼が今週金曜日にロサンゼルス・デ・サン・ラファエルでの合宿に直接向かうか、月曜日にセロ・デル・エスピノでの練習から合流するかを検討しています。首脳陣は、彼にプレシーズンの大部分をこなさせ、チームへの適応を早めたいと考えています。
この獲得はスポーツ面だけでなく、国際的なイメージ戦略としても絶大な効果をもたらしており、韓国ではすでにアトレティコのファンクラブが設立されるなど大きな熱狂を生んでいます。8月にアジアで行われるマンチェスター・シティとの親善試合ツアーでも、彼が最大の目玉となることは間違いありません。
(via ElDesmarque)
モルテン・ヒュルマンドの初練習とカルドーゾの回復、グリマルドの加入
スポルティングCPから4000万ユーロの固定金に500万ユーロのボーナスを加えた条件で加入した27歳のデンマーク人MF、モルテン・ヒュルマンドが、マハダオンダのスポーツシティでアトレティコの選手として初めてのトレーニングを行いました。
前日にメトロポリターノで入団発表を終えたばかりの彼は、練習の冒頭でディエゴ・シメオネ監督から熱い抱擁で出迎えられました。ヒュルマンドは入団会見で『電話で話したときから最高の感触を得ていました』と語っており、その関係性の良さが伺えます。ルイス・ピニェド・フィジカルコーチの指示で始まった鳥かごの練習では、一度もボールを失わない完璧な足元を披露し、その後はコケやパブロ・バリオスら同ポジションの選手たちとメニューをこなしました。
また、この日の練習では負傷していたジョニー・カルドーゾもリハビリプロセスの一環として芝生でのトレーニングを再開しています。
さらにクラブは、手薄だった左サイドの補強として、バイエル・レバークーゼンからスペイン代表のアレハンドロ・グリマルドを約2000万ユーロで獲得したことも確認されており、チームのエネルギーとバランスをもたらす戦力が着々と整っています。
(via Mundo Deportivo)
(via ElDesmarque)
フリアン・アルバレスを巡るバルセロナからのオファーとクラブの強硬姿勢
バルセロナがフリアン・アルバレスの獲得を強力に推進していますが、アトレティコ・マドリードは断固とした態度を崩していません。バルセロナからの約1億ユーロという最初のオファーに対し、アトレティコはこれを一蹴。フリアンをプロジェクトの絶対的な中心と位置づけており、契約解除金の5億ユーロが支払われない限り、あるいは最低でも1億5000万ユーロ以上の提示がない限り交渉には応じない構えです。
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は『我々は誰の音楽にも合わせて踊るつもりはない。自分たちでリズムを刻む。オファーの期限は無限ではない』と牽制していますが、アトレティコ側はワールドカップ終了後に行われるとみられる新たなオファーに対しても徹底抗戦する見込みです。
一方で、アトレティコはバルセロナに対して、ディエゴ・シメオネ監督が熱望している19歳のMFマルク・ベルナルを交渉に含めるよう要求しているという情報もあります。しかし、バルセロナはベルナルを絶対的な非売品としており、ハンス・フリック監督も彼をプロジェクトの要と考えているため、この要求を完全に拒否しています。
フリアンにはアーセナルやPSGも関心を示していますが、選手本人はイングランドへの復帰を望んでおらず、スペインでのプレーを熱望しているため、状況は複雑さを極めています。
(via SPORT)
(via Mundo Deportivo)
(via ElDesmarque)
ティアゴ・アルマダの売却の可能性と複数クラブによる争奪戦
加入1年目で控えの役割に留まったティアゴ・アルマダが、今夏の売却候補に挙がっています。マテウ・アレマニー氏もこの放出オペレーションを注視しており、アルゼンチン代表としてワールドカップに集中しているアルマダの決断は大会終了後に持ち越される見込みです。
現在、彼には複数のクラブが強い関心を示しています。母国のリーベル・プレートが保有権の50%を取得する形での獲得を狙っているほか、サウジアラビアのアル・アハリが約2600万ユーロという高額なオファーを準備しています。さらに、ブラジルのフラメンゴも争奪戦に本格参戦しており、現在ではリーベル・プレートを出し抜く形で合意に近づいていると報じられています。
(via ElDesmarque)
ナウエル・モリーナのインテルへの移籍の可能性
アルゼンチン代表としてワールドカップを戦っている右サイドバックのナウエル・モリーナも、将来が不透明な状況にあります。昨季終盤は良いパフォーマンスを見せたものの、ここ数年のプレーレベルには批判が集中しており、クラブでの181試合の出場を経て今夏が移籍金を得る最後のチャンスと見られています。
契約は2027年まで残っており、2022年にウディネーゼから約2000万ユーロで獲得した彼の現在の市場価値は約1500万ユーロと評価されています。
現在、イタリアのインテル・ミラノが獲得に強い関心を示しており、クリスティアン・キヴ監督の構想に合致しているとのことです。アトレティコ側も説得力のある魅力的なオファーが届けば放出を容認する姿勢を見せています。また、ナポリにも売り込みがあったとされており、ワールドカップ終了後、8月上旬のチーム合流までに何らかの決断が下される可能性があります。
(via ElDesmarque)
クリスティアン・ロメロの過去の獲得動向
現在バルセロナやインテルが獲得を狙っているトッテナムのアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロについて、昨夏の移籍市場でアトレティコ・マドリードが獲得に迫っていたことが明らかになっています。
アトレティコは彼の獲得を強く希望していましたが、トッテナムが要求する移籍金に到達することができず、最終的にオペレーションは頓挫しました。その後、ロメロはトッテナムと2031年までの契約延長にサインしており、現在アトレティコは彼の争奪戦からは完全に撤退しています。
(via Estadio Deportivo)
カディスの若手ウイング、イスマエル・アルバレスへの関心
アトレティコ・マドリードは、カディスCFの育成組織で注目を集める18歳の若きウイング、イスマエル・アルバレスの動向を注視しています。彼は昨季カディスで2部リーグデビューを果たし、リザーブチームでも13試合で5ゴール4アシストを記録しました。
また、アトレティコ・サンルケーニョへのレンタル移籍中には12試合で2ゴール1アシストの活躍を見せ、特にアトレティコ・マドリーBとの対戦でスカウト陣に強烈な印象を残しました。
現在、アトレティコだけでなくレアル・マドリードやセルタ・デ・ビーゴも彼に関心を示しており、まさに争奪戦の様相を呈しています。選手本人はプレシーズンでカディスのトップチームでプレーすることを最優先に考えていますが、アトレティコは将来性豊かなタレントの確保に向けて動きを見せています。
(via Mundo Deportivo)
ラ・リーガ開幕戦(マラガ戦)の日程変更とコンサートの影響
ラ・リーガの2026/27シーズンの開幕3節の日程が発表され、ワールドカップの影響による特例措置がとられました。アトレティコ・マドリードは昇格組のマラガCFとホームのメトロポリターノで対戦しますが、当初予定されていた8月15日の週末ではなく、8月19日(水)の21時00分に変更されました。
ワールドカップの準決勝以上に選手を多く派遣しているクラブは、休養期間を確保するために開幕戦を8月25日〜27日に延期することが認められており、バルセロナやレアル・マドリードはそれに従っています。しかしアトレティコは、8月28日、29日、30日にメトロポリターノでザ・ウィークエンドの連続コンサートが予定されており、そのスタジアム準備に数日を要するため、他クラブよりも早い19日での試合開催をリーグに要請しました。
クラブ側はこれがコンサートだけを理由にしたものではないと説明しつつも、第3節以降にセビージャ、アスレティック・ビルバオ、レアル・ソシエダとの厳しいアウェイ連戦が控えている中で、日程を前倒しする決断を下しました。
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
イ・ガンインやヒュルマンド、グリマルドといった新戦力の合流で新シーズンへの期待が高まる一方、フリアン・アルバレスを巡るバルセロナとの強硬な交渉や、アポロによるクラブ売却の噂など、ピッチ外でもアトレティコ周辺は非常に騒がしい1日となりました。モリーナやアルマダの放出の可能性も含め、ワールドカップ終了後の動きから目が離せません。