マンチェスター・ユナイテッド戦とアルナウ・オルティスの躍動

スウェーデンのストックホルムにあるストロベリー・アリーナで行われたマンチェスター・ユナイテッドとの親善試合は、1-2でアトレティコ・マドリードが逆転負けを喫しました。前半5分にアルナウ・オルティスのクロス気味のシュートが相手GKトム・ヒートンを破り先制に成功。しかし後半、ブライアン・ムベウモにPKを含む2ゴールを許してしまいました。終盤にはモルテン・ヒュルマンドのシュートがポストを叩く惜しい場面もありました。15歳のJJ・ガブリエルがデビューしたユナイテッドを相手に敗れはしたものの、ヘタフェ戦に続いてゴールを記録した下部組織出身のアルナウ・オルティスは試合後、『与えられたチャンスを活かしたいです。リザーブから来た若手にとって大きなチャンスで、このクラブを代表できることは名誉です。私は明るく縦に速い選手ですが、チームのために働くことが一番大事です。ここでの日々を楽しみたいと思います。1年前にアトレティコでプレシーズンを過ごすなんて想像もできませんでした。アトレティコなのだから全試合勝ちに行かなければなりません』と喜びと誇りを口にし、ディエゴ・シメオネ監督へトップチームでの定着を猛アピールしました。(via ElDesmarque)

アレクサンダー・セルロートが休暇を前倒しして練習を再開

アレクサンダー・セルロートが、チームの休日にあたる日曜日にマハダオンダの練習施設に姿を現し、フィジカルトレーナーとともに汗を流しました。ノルウェー代表としてワールドカップでベスト8まで進出した彼には3週間の休暇が与えられており、本来は月曜日の午後から合流する予定でしたが、自らの意思で前倒ししてトレーニングを開始しました。月曜日からはシメオネ監督の指揮下に入り、コンディション調整を急ぎます。日曜日に行われる韓国でのマンチェスター・シティとの親善試合には帯同しない予定です。ユベントスへの移籍の噂もありましたが、イタリア側が要求額を満たさなかったため交渉はストップしており、クラブは8月中の売却はないとのメッセージを発しています。ただし、納得のいくオファーがあれば検討される余地はあります。セルロートは、8月19日のマラガCFとのリーグ開幕戦を前に、8月14日にマルセイユで行われるオリンピック・マルセイユとの親善試合で今夏初出場を目指しています。(via Mundo Deportivo)

ジュリアーノ・シメオネもW杯後の休暇を返上して早期合流へ

アルゼンチン代表としてワールドカップの決勝まで戦い抜いたジュリアーノ・シメオネも、並外れたプロ意識を見せています。選手会(AFE)の規定では7月20日から8月10日まで3週間の休暇が認められていますが、彼はこれを短縮し、8月4日の火曜日からプレシーズンに合流する予定です。昨季は53試合3803分出場で7ゴール8アシストとチームの主力として定着し、クラブも2030年までの契約延長と5億ユーロの契約解除金を設定して彼の活躍に応えています。8月19日のマラガCFとの開幕戦に向けて、15日間で最高のコンディションに仕上げる覚悟です。なお、ワールドカップ終盤まで残った選手が多かったため、クラブは本来8月14日〜16日に予定されていたリーグ第1節の延期を申請し、認められています。(via Estadio Deportivo)

マテウ・アレマニーSDの未解決案件と大型補強の現状

マテウ・アレマニーSDは今夏、モルテン・ヒュルマンド、イ・ガンイン、アレハンドロ・グリマルドの3選手を、固定額約9300万ユーロ(変動ボーナスを含めると1億ユーロ超)という巨額の投資で獲得し、ファンを沸かせています。しかし、移籍市場のミッションはまだ終わっておらず、シメオネ監督はさらにディフェンダー1人と、前線のあらゆるポジションをこなせる多才な若手アタッカー1人の補強を求めています。攻撃陣の補強候補としては、リールのマティアス・フェルナンデス=パルドが挙がっていますが、リール側は2029年までの契約を盾に非売品を強調し、プレミアリーグのクラブも関心を示しているため獲得は困難な状況です。クラブ・ブルッヘのニコロ・トレソルディ(移籍金約3000万ユーロ)の名前も挙がりましたが、ここ数週間でトーンダウンしています。守備陣ではトッテナムを退団するクリスティアン・ロメロが本命ですが交渉は難航し、ルーカス・ヌビへの関心も噂レベルに留まっています。その他、ルーカス・ベリヴァルやヴィクトル・ギェケレシュ(金銭と選手トレードの形)などの名前も飛び交っています。(via SPORT)

ジャック・グリーリッシュ獲得の可能性を模索

マンチェスター・シティのエンツォ・マレスカ新監督の構想から外れているとされるイングランド人ウインガー、ジャック・グリーリッシュの獲得をアトレティコが検討しています。昨季はエバートンへレンタルされていた30歳の彼は、シメオネ監督の戦術にフィットすると考えられています。しかし、彼が高額な給与を受け取っていること、さらにはエバートン、アストン・ヴィラ、MLS、サウジアラビアのクラブなど競争相手が多いことが大きな障壁となっており、アトレティコが正式なオファーを提示するかはまだ決定していません。(via ElDesmarque)

フリアン・アルバレスの去就問題とバルセロナへの提訴

今夏最大の移籍サガとなっているフリアン・アルバレス。ワールドカップ中に移籍を希望する発言をしたことで騒動が勃発しました。バルセロナが約1億ユーロのオファーを提示し、アーセナルやPSGも状況を注視しています。しかしアトレティコは、2030年まで契約を残す彼を非売品とし、特にスペイン国内のライバルへの売却は断固拒否する構えです。ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOやエンリケ・セレソ会長は公の場でこれを主張し、さらにアトレティコはバルセロナが選手に不正な接触を行ったとして、スペインサッカー連盟とFIFAに提訴する事態に発展しました。解説者のゴンサロ・ミロはラジオ番組で『彼は自分で蒔いた種でトラブルに巻き込まれました。アトレティコのファンからはブーイングを浴びるでしょうし、それを拍手に変える努力をしなければなりません。アトレティコにとって、同じシーズンにグリーズマンとフリアンを失うのは大問題です。彼の売却で得る資金で、彼以上のストライカーを獲得することは不可能です。彼はバルセロナや代理人に強いられて、認めるべきではない状況を認めてしまったのでしょう』と、残留を予想しつつ苦言を呈しています。アーセナルのアルテタ監督も獲得の噂について『自分たちの選手ではない選手について話すつもりはありません』と明言を避けており、10日の練習合流時のフリアンの態度に注目が集まっています。(via SPORT)

ティアゴ・アルマダの売却交渉にフラメンゴとリーベルが争奪戦

余剰戦力の整理も急務となっています。最も退団に近いのがティアゴ・アルマダです。ブラジルのフラメンゴへの移籍が合意間近と見られていましたが、ここに来て母国アルゼンチンのリーベル・プレートが交渉を再活性化させました。リーベルのエドゥアルド・コウデ監督は、フランコ・マスタントゥオーノの退団による創造性の穴を埋める理想的な人材として彼を熱望しており、2100万ユーロで保有権の50%を獲得するオファーを提示したとのことです。アトレティコはボタフォゴから獲得した際の投資額の大部分を回収したい考えで、どちらのオファーも検討しています。ワールドカップ前からリーベルとは原則合意に達していましたが、ヨーロッパでのプレーを優先したいアルマダ自身が決断を保留していました。移籍市場の閉幕まで時間はあるため、今後の動向が注目されます。(via ElDesmarque)

その他の放出・退団候補の状況

アルマダ以外の放出候補についても動きがあります。ナウエル・モリーナはワールドカップでのパフォーマンスは振るわなかったものの、ローマなどイタリアのクラブから関心を集めており、魅力的なオファーがあれば放出される見込みです。マッテオ・ルッジェーリについてもオファーを聞く構えですが、本人はマドリードに残り、新加入のグリマルドとポジションを争う意志を固めています。ホセ・マリア・ヒメネスについては、クラブへの忠誠心や貢献度は高いものの、高額な年俸と度重なる負傷から、新たなセンターバック獲得の資金源として放出が検討されています。トーマス・レマルも高給と負傷歴がネックとなり完全移籍での買い手探しが難航しており、年俸を分担する形でのレンタル移籍が現実的な落とし所となりそうです。カルロス・マルティンについても完全移籍、レンタル、または一部権利を保持した形での放出か、クラブは決断を迫られています。(via SPORT)

下部組織出身のフリオ・ディアスがセビージャへ移籍

アトレティコ・マドリードの左サイドバック、フリオ・ディアスがセビージャFCへ移籍することが決定しました。移籍金は固定100万ユーロに加え、変動ボーナス50万ユーロの条件で、セビージャは保有権の50%を取得します。アトレティコは将来的な買い戻しオプションを複数保持する契約となっており、選手の成長次第では再びクラブに戻る可能性を残しています。(via Estadio Deportivo)

他クラブのターゲットであるフェラン・トーレスやホルヘ・サリナスにも関心

アトレティコ・マドリードは他クラブの補強ターゲットにも関心を示しています。バルセロナのフェラン・トーレスについて、PSGとともにアトレティコも興味を示していると報じられています。また、バルセロナが獲得を狙う19歳の左サイドバック、ホルヘ・サリナス(ラシン・サンタンデール)の争奪戦にも、マンチェスター・ユナイテッドとともにアトレティコが参戦していることが判明しました。サリナスには1600万ユーロの契約解除金が設定されています。(via SPORT)

26/27シーズンのディエゴ・シメオネ監督の理想のスタメン予想

就任16シーズン目を迎えるディエゴ・シメオネ監督の新たな布陣が予想されています。フリアン・アルバレスが残留した場合、アデモラ・ルックマンと2トップを形成します。中盤では、新戦力モルテン・ヒュルマンドがパブロ・バリオスと組み、長年チームを支えてきたコケの負担を軽減する役割を担います。サイドにはジュリアーノ・シメオネとアレックス・バエナが配置されますが、新加入のイ・ガンインがスタメンを激しく脅かす存在となります。守備陣は、ヤン・オブラクの前にマルク・プビルとダヴィド・ハンツコがセンターバックのコンビを組み、右サイドバックにマルコス・ジョレンテ、左サイドバックには新戦力のアレハンドロ・グリマルドが定着してマッテオ・ルッジェーリからポジションを奪う形が濃厚です。(via ElDesmarque)

元アトレティコ選手ゴンサロ・ディアス・ベイティア氏の訃報

元サッカー選手のゴンサロ・ディアス・ベイティア氏が89歳で亡くなりました。1961年にCDテネリフェに加入して活躍したのち、アトレティコ・マドリードでもプレーした経歴を持つ彼の死に、サッカー界から哀悼の意が寄せられています。(via SPORT)

【本日の総括】

ワールドカップを終えた主力選手たちが続々とチームに早期合流し、シメオネ監督の下で新シーズンに向けた準備が加速しています。一方で、フリアン・アルバレスの引き留めや大型補強の継続、余剰戦力の整理など、フロント陣には解決すべき課題が山積みとなっています。