CDテネリフェ

カナリア諸島を代表する伝統クラブが、再びクラブの本来あるべき場所であるセグンダの舞台へと戻ってきました。これまで1部リーグで13シーズン、2部リーグで実に48シーズンを戦い抜いてきた歴史を持ち、今回は通算49回目のセグンダでの挑戦となります。2026年5月に1部RFEF(3部)からの昇格を決めて以降、クラブは大きな変革期を迎えており、現フロント陣を率いるフェリペ・ミニャンブレス会長のもと、予算制限が厳しい中で実力派の若手や国際的な新戦力を次々と補強してきました。

今シーズンは、かつてクラブを昇格へと導いた経験を持つアルベロアやアルバロ・セルベラ監督のもとで団結を強めています。セルベラ監督はセグンダでの通算指揮数が321試合に達しており、今回のシーズンを終えれば歴史的ランキング16位となる363試合まで伸ばすことになり、現セグンダの中で最も経験豊富な名将として君臨しています。

開幕戦はSDエイバルとのアウェーゲームとなり、チームは4-4-2または4-2-3-1のフォーメーションをベースにしています。チームの精神的支柱でありストライカーのエンリク・ガジェゴは、セグンダの戦いはエンブレムの重さだけで勝てるような甘いリーグではないと警鐘を鳴らしつつ、一戦一戦を全力で戦い抜く覚悟を示しています。また、ホセ・レオンやナチョ・ヒルといったダービー経験者、新戦力のヘスス・アルバレス、そして怪我からの復帰を目指す若手のアラサンなど、多様な陣容がセルベラ監督の戦術を機能させる鍵となります。(via SPORT)

UDラス・パルマス

ラス・パルマスにとって、今シーズン最大のハイライトの一つとなるのがライバルであるテネリフェとのカナリア・ダービーの復活です。両チームが公式戦で最後に激突したのは2024年1月のコパ・デル・レイであり、その際はテネリフェが2-0で勝利を収めていました。リーグ戦で両者が同じカテゴリーで対戦するのは2022/23シーズン以来のこととなります。

これまでの両者のセグンダにおける対戦成績は、12勝12敗18分けと全くの互角の数字を残しています。今シーズンのファーストダービーは年明け早々、2027年1月2日または3日の週末に、ラス・パルマスのホームであるエスタディオ・グラン・カナリアで予定されています。

現在のチームには、過去の激闘を経験したアレックス・スアレス、エンゾ・ロイオディス、サンドロ・ラミレス、アブバカル・バシンガ、さらには地元出身のファンマ・エルツォグやキリアン・ロドリゲスといったメンバーが在籍しており、彼らが中心となってサポーターの熱狂に応える準備を進めています。悲願の昇格を目指し、ダービーという特別な一戦に懸けるチームの熱量は並々ならぬものがあります。(via SPORT)

RCDマヨルカ

セグンダへと舞台を移したマヨルカは、ソン・モイシュで行われた開幕戦でリアル・バジャドリードを2-0で撃破し、最高の船出を見せました。非常に高い温度と湿度というタフな環境下で行われた試合でしたが、指揮官ルイス・ガルシア監督は選手たちのハードワークを称え、この勝ち点3にはとてつもない価値があると深い満足感を示しました。

試合を動かしたのは後半62分、バルセロナから期限付き移籍中のパブロ・トーレが放った見事な直接フリーキックでした。これがゴール隅へと突き刺さり待望の先制点が生まれると、続く後半にはアレックス・サラの素晴らしいコーナーキックにキャプテンのアントニオ・ライージョがヘディングで合わせて追加点を奪いました。

パブロ・トーレは試合後のインタビューで『チーム内に素晴らしいタレントがいることは理解しているが、組織的にまだ改善できる部分がある。ただ、開幕戦で勝利を掴み、そこから修正していけるのは素晴らしいことだ』と語りました。また、前線で泥臭く体を張り、先制のフリーキックとなるファウルを誘発したアドリアン・フエンテスの献身的なプレーに対しても、ルイス・ガルシア監督は得点という数字以上の貢献を高く評価しています。守護神アルナウ・テナスもビルドアップ時の軽率なミスを好セーブで帳消しにするなど、攻守において収穫の多い1戦となりました。(via SPORT)

リアル・バジャドリード

リアル・バジャドリードはマヨルカとの開幕戦に0-2で敗れ、厳しい現実を突きつけられるスタートとなりました。クラブの最大の障壁となっているのが、深刻なサラリーキャップ問題による登録制限です。この試合にバジャドリードが用意できたプロ登録選手は僅か15名という、事実上の野戦病院状態でアウェーに乗り込むことを余余儀なくされていました。

試合の前半は集中したディフェンスを見せ、ラモン・マルティネスやジェライ・カバンソンが相手ゴールを脅かす決定的なチャンスを作るなど大健闘を見せました。しかし、後半にパブロ・トーレの芸術的なフリーキックを浴びると、数少ないプロ登録選手たちに著しい疲労の色が見え始め、セットプレーから追加点を許して力尽きました。戦力不足と登録制限というピッチ外の課題を早急に解決しなければ、セグンダという過酷なリーグを乗り切ることは極めて難しい状況です。(via MARCA)

ジローナFC

降格の苦汁を味わい、今シーズンをセグンダで戦うことになったジローナは、本拠地モンティリビでレガネスを迎え撃ちます。チームを率いるのは新監督のキケ・アルバレス監督で、この開幕戦は新体制の真価を問う重要なテストとなります。

キケ監督は試合前の会見で『明日の試合に臨むメンバーで戦う準備は完全に整っている。今後さらにチームの状態が向上していくのは間違いないが、まずはホームのサポーターの前で素晴らしいプレーを見せたい』と決意を語りました。また、クラブ史上最多となる10,000名の年間シート登録を記録したサポーターに対し、誇りを感じてもらえるような闘志溢れる戦いを約束しました。

ただ、プレシーズン中にはディフェンスラインの不安定さが露呈し、チームはビルドアップの構築や守備の軽さという課題を抱えています。新加入のウナイ・エルナンデスや代表帰りの選手たちはコンディションを考慮されて招集を外れており、既存のメンバーでいかに主導権を握るかが勝利のポイントとなります。(via SPORT)

CDレガネス

昨シーズンは2部で残留を争うなど失望のシーズンを送ったレガネスですが、ルーベン・アルベス監督のもとで大幅な肉体改造を施し、敵地モンティリビでのジローナ戦へ挑みます。アルベス監督は、プレシーズンを通じてチームの攻撃陣が著しく成長していることに確かな手応えを感じています。

何より注目を集めているのが、移籍市場の最終盤で獲得した若手ストライカー、ウナクス・デル・クラの存在です。レガネスはミランデスで昨季5ゴールを挙げた彼を確保するために、75万ユーロという巨額の契約解除金を支払って完全移籍で獲得しました。

アレックス・ミジャンやアルフレッド・ゴトラーに加えてデル・クラが加わったことで、チームのフロントラインは一気に厚みを増しています。敵地での厳しい戦いとなりますが、進化したオフェンス陣がジローナの不安定なディフェンスをどうこじ開けるかに注目が集まります。(via SPORT)

エルチェCF

昨シーズンは1部昇格を果たしながらも、残留争いの末に2部へ戻ることになったエルチェ。今夏、チームを率いていたエデル・サラビア監督やアレイシ・フェバス、アルバロ・ロドリゲスといった中心選手たちが次々とクラブを去り、チームは大きな解体と再構築を行いました。

新たに就任したマルティン・アンセルミ新監督は、昨季ボタフォゴやポルトなどで輝かしい実績を残した41歳の若き戦術家です。アンセルミ監督は、ピッチ全体での高い位置からのプレス、高いライン設定、そして3バックを用いた縦への非常にスピーディーで垂直的なスタイルをチームに浸透させています。

注目すべきはブライトンから獲得したファン・アルベルト・ブオナノッテで、今シーズンの背番号10を背負いチームの攻撃を牽引することが期待されています。また、ドルトムントから加入した若手モルシロの成長、そしてインテル・マイアミから完全移籍となったフェデリコ・レドンドなど、非常にモダンで野心的なチームへと生まれ変わっています。(via SPORT)

デポルティーボ・ラ・コルーニャ

名門デポルは、15ヶ月前にリアソールでエルチェに昇格を決められたあの悔しい記憶を胸に、ホームでの再戦に挑みます。アントニオ・イダルゴ監督率いるチームは、昨シーズンのベースを残しつつも、この開幕戦でかつての敗戦へのリベンジを果たすべく闘志を燃やしています。

エルチェのアンセルミ新監督が敷く非常に攻撃的でアグレッシブな3バックシステムに対し、デポルは組織的なブロックと鋭いカウンターで対抗する構えです。エルチェが主力を大量に失ってチーム作りの途上にあるのに対し、デポルはチームの連動性と一体感で一歩リードしているという見方もあります。満員のリアソールを味方につけ、ライバルを迎え撃つ準備は万全です。(via SPORT)

ブルゴスCF

ブルゴスは本拠地エル・プランティオでコルドバを迎える開幕戦を戦います。昨シーズンはセグンダで素晴らしいパフォーマンスを見せながらも、あと一歩のところでプレーオフ進出を逃したブルゴスですが、今夏は監督交代を行い、8名もの新しい選手たちを補強してチームの再構築を図ってきました。

ただ、チームは怪我人に悩まされており、中心ディフェンダーのオリエル・ルエンゴと右サイドバックのアレックス・リザンコスがコンディション調整中で、開幕戦への出場が危ぶまれています。

新加入のストライカーであるアレックス・フォレスへの期待は非常に大きく、カスティージャから昇格した若い戦力とともに、新監督のもとでエル・プランティオに駆けつけるファンへ強固な守備とスピーディーな攻撃を見せる準備を整えています。(via SPORT)

コーポバCF

コルドバを率いるのは、今シーズンで4年目の指揮を執るイバン・アニア監督です。アニア監督は、クラブがプロとしての設備、特に練習場などの整備においてセグンダの他クラブより大きく遅れをとっているという宿命的な課題を口にしつつも、若く意欲に満ちた選手たちへの絶大な信頼を熱く語りました。

アニア監督はロングインタビューにて次のように語っています。

『チームにはプロ経験の浅い若い選手が多く、初めてこのディビジョンを戦う者もいる。しかし、彼らが持つ飽くなきハングリー精神と昇格への夢は、経験不足を十分に補ってくれるはずだ。彼らの強い野心こそが、他チームと互角以上に渡り合う最大の武器になる。もちろん、これまでチームを支えてくれた選手たちが移籍したことは寂しいが、去る者がいれば、また新しいタレントが加入して私たちをワクワクさせてくれる。これがフットボールの現実だ』と冷静に分析しました。

コルドバのプレシーズンは、セビージャやエルチェといった実力派とテストマッチを行い、ディフェンスラインの組織力やプレッシングの連動性に磨きをかけてきました。イスマ・ルイスやクリスティアン・カラセド、ルベン・アルベスといった経験者が若手を引っ張り、まずは残留ラインとなる勝ち点50を早期にクリアし、そこから先へ突き進む強い野心を持って挑みます。(via SPORT)

FCアンドラ

アンドラはセグンダ開幕戦でセウタと対戦し、5-1というこれ以上ない衝撃的なスコアで大勝を飾りました。この歴史的な大勝劇の主役となったのが、今夏ヨーロッパから加入し、31歳にしてプロリーグの舞台へのデビューを飾ったフォワードのジョディ・カノです。

昨シーズン、3部リーグで25ゴールを挙げて得点王に輝いた実力を証明するように、カノは試合開始わずか33分でプロキャリアにおける初ゴールをマーク。さらに後半には、素晴らしいヒールパスによるアシストを記録してスタジアムを熱狂の渦に巻き込みました。

カノはゴール後、自分の両手で顔を覆い、まるで目の前で起きた奇跡を自分自身でも信じられないかのようなジェスチャーを見せ、喜びを表現しました。この歴史的な一歩に、実の兄でありヨーロッパのキャプテンを務めるアレックス・カノ氏も自身のSNSで『プロデビューまで31年、実力を見せるまで33分。挑戦するのに遅すぎるということはない』と熱いメッセージを投稿し、家族の絆と偉大な功績を祝福しました。(via Esport3)

セウタ

セウタにとっては、アンドラの圧倒的な攻撃力の前に1-5で沈むという、非常に厳しい開幕戦となりました。新シーズンに向けた戦術的な取り組みやプレシーズンでの自信を根底から覆される形となり、2部のレベルの高さに戸惑いを見せる結果となりました。

試合終了後、怒りを露わにしたセウタのホセ・ジュアン・ロメロ監督は、記者会見場に現れたものの終始険しい表情を崩さず、わずか1分16秒というあまりにも短い時間で会見を打ち切って立ち去るという前代未聞の行動を見せ、チームが抱えるフラストレーションを露わにしました。(via MARCA)

セルタ・フォルトゥーナ

セルタのセカンドチームであるフォルトゥーナは、強豪カディスのホームであるヌエボ・ミランディージャに乗り込み、歴史的な2部開幕戦で0-0の貴重な引き分けをもぎ取りました。若い選手たちが過酷なアウェーのインテンシティに怯まず、自らの力を示した価値ある一歩となりました。

試合開始からの約20〜25分間は、降格組であるカディスの激しいフィジカルコンタクトとプレッシングに苦しめられ、ボールを保持できない厳しい展開が続きました。しかし、指揮官フレディ・アルバレス監督がハーフタイムに冷静な再配置を行い、サイドのバランスを修正したことで後半は主導権を握ることに成功しました。

ゲームをコントロールしたアドリア・カプデビラは試合後、『これが私たちのデビュー戦だったが、非常に落ち着いてプレーできた。自分たちの若いチームがこのセグンダという舞台でも十分に成熟した戦いができることをピッチ上で証明できた』と語り、フォルトゥーナがこの過酷なカテゴリーでも十分に渡り合える手応えを口にしました。後半、何度も決定的なセーブを見せてチームを救った守護神ブルシオらの活躍もあり、勝ち点1以上の大きな自信を掴み取りました。(via SPORT)

カディスCF

降格により今シーズンをセグンダで迎えたカディスは、ホームに若いセルタ・フォルトゥーナを迎えたものの、引いた相手を崩しきれず0-0のスコアレスドローに終わりました。

前半こそ激しいプレッシングで優位に進めたものの、後半になるとフォルトゥーナの戦術的な修正に適応され、逆にカウンターからピンチを招くなどホームサポーターにフラストレーションを残すスタートとなりました。アスレティック・ビルバオから獲得したばかりのイバイ・サンス、イボン・サンチェス、イゼタといった若き才能をどのようにチームに組み込んでいくかが、今後の課題となります。(via SPORT)

スポルティング・デ・ヒホン

名門スポルティングは、今夏もカンテラの整備と補強を最優先に位置づけ、1部昇格を狙うプロジェクトを本格的に始動させています。新たにチームの指揮を執るアルゼンチン人のニコ・ラルカモン監督のもと、戦力の入れ替えが積極的に進められています。

クラブはアスレティック・ビルバオのディフェンダーであるアイマル・ドゥニャベイティアを獲得し、ディフェンスラインの補強に成功しました。また、ベティスを放出された若きFWゴンサロ・プティの獲得レースにも名乗りを上げており、バジャドリードやアルバセテと競合しながらも優勢に交渉を進めています。カンテラから昇格した若いタレントと、実力のある新戦力をいかに融合させてセグンダの過酷なシーズンを戦い抜くか、ラルカモン新監督の手腕に注目が集まります。(via SPORT)

アルメリア

アルメリアは中盤のダイナミズムを向上させるために、アスレティック・ビルバオから契約満了に伴いフリーとなっていた経験豊富なMFミケル・ベスガを完全移籍で獲得しました。ベスガの加入により、中盤の守備力とビルドアップ時の配球能力が大幅に強化されることになります。

さらに、バルセロナのキーパーである若手のアーロン・ヤアコビシュヴィリの獲得にも動いており、2部から1部への早期返り咲きを狙うために、移籍市場の最終盤まで積極的なアプローチを継続しています。(via SPORT)

【本日の総括】

セグンダの開幕戦は、テネリフェとラス・パルマスのダービー復活の機運、マヨルカやアンドラが見せた力強いスタートなど、各地で熱いドラマが展開されました。深刻な登録問題に喘ぐバジャドリードやコルドバ、強豪カディス相手に勇敢に挑んだフォルトゥーナの戦いぶりは、今シーズンのセグンダが例年以上に予測不可能で激しいリーグになることを予感させます。