US Openテニスが「インフルエンサーの動物園」化!漂う大麻の臭いとマナー崩壊に選手たちが激怒
全米オープンテニス(US Open)の会場が、過剰な演出とマナーの欠如によってカオスな状況に陥っています。
かつて4回のグランドスラムを制覇した大坂なおみは、アナスタシア・ザハロワとの1回戦の最中、高級ボックス席で騒ぐインフルエンサーたちの即興写真撮影によってサーブを中断させられました。主審が観客席に向かって、着席するよう懇願する事態となっています。
大坂は試合後、スポーツイベントを訪れる際の基本的なマナーについて苦言を呈しました。
『スポーツイベントに来るのなら、当然そのスポーツを尊重するべきです。特にエチケットやルールを事前に調べておくのは、人としての最低限の礼儀だと思います。テニスを新しいファン層に広めてくれるのは素晴らしいことですが、特に1回戦などの状況ではもっと適切に管理されるべきです』
また、ジェシカ・ペグラはさらに厳しい言葉で不満を表しました。
『コートで戦っている選手たちは、自らのキャリアと仕事をかけてそこに立っています。今の観客の振る舞いは少しリスペクトに欠けている。今年は特に度が過ぎていると感じます。アーサー・アッシュ・スタジアムではすべての物音が聞こえます。静まり返っているように見えても、絶えずざわざわとした声、食べ物を食べる音、笑い声、あらゆる感情が伝わってきます。あのコートでプレーするときは、本当に自分だけの殻に閉じこもらなければ集中できません』
さらにフランスのアドリアン・マナリノは、観客の無秩序さと会場の異様な雰囲気について、衝撃的な事実を暴露しました。
『コートからマリファナの臭いがする。まるでおもちゃ箱か動物園のようだ。本当に異常な状況だよ。人々は自由に動き回り、ポイント中にも話している。大会側がこれを許容しているが、選手にとっても競技にとっても本当に良いこととは思えない』
世界ランク2位のアレクサンダー・ズベレフもこの状況に完全に同意しています。
『17番コートなんて、まるでスヌープ・ドッグのリビングルームにいるかのような臭いだよ。神に誓って、コートのどこにいても草の臭いが漂っているんだ』
実際、この問題は今年に始まったことではありません。キャスパー・ルードは以前に『ニューヨークはどこに行っても大麻の臭いがして、それはコートの上まで流れ込んでくる。そういうものだと受け入れるしかないが、決して私の好みの臭いではない』と述べていました。また、マリア・サッカリも、コート内に充満するマリファナの煙について主審に強く抗議したことがあります。対戦相手だったレベカ・マサロバもそれを裏付け、『以前に対戦したときからすでに臭っていた』と明かしています。
ダニール・メドベージェフも、このテニスの「ディズニーランド化」に警鐘を鳴らしました。
『僕たちはコート上で、ある意味で生き残りをかけて戦っている。お祭り騒ぎにするのはどうかと思う』
テニスの伝統的なエチケットでは、観客の移動や会話はコートチェンジの間かセット間に限られています。しかし、全米テニス協会(USTA)はファンの自由な移動を認める新たなポリシーを導入し、試合中であっても観客が歩き回ることを許可してしまいました。
大会広報のブレンダン・マッキンタイアは、この新ルールについて説明を試みました。
『テニスをアメリカ国内でより普及させ、新しい層を呼び込むための努力です。全米オープンは最大のチャンスであり、初めて訪れるファンを歓迎しています。もちろんプレーの妨害にならないようマナーの指導は継続しますが、楽しんでもらうことが優先です』
今年は約100人ものインフルエンサーやコンテンツクリエイターが公式に招待・公認されており、コートの「動物園化」はますます拍車がかかりそうです。
(via MARCA)
