元NBAのエネス・カンター・フリーダムがWNBAを訴訟!「女性」の定義Tシャツを巡る排除劇

元NBA選手で、LGBTQ+を巡る激しい政治的・社会的議論の渦中にいるエネス・カンター・フリーダムが、WNBAのシカゴ・スカイ、および試合会場であるウィントラスト・アリーナのオーナー、シカゴ市、メトロポリタン・ピア・アンド・エキスポジション・オーソリティを相手取り、アメリカ連邦地裁に15ページにわたる訴状を提出しました。カンターは、自らの言論の自由を保障する「憲法修正第1条」の権利を侵害されたと主張しています。

事の発端は、今年8月23日に行われたシカゴ・スカイ対インディアナ・フィーバーの試合です。コートの最前列に陣取ったカンターは、黒いTシャツを着用していました。そこには「WOMAN noun. adult human female(女性。名詞、成人の人間の女性)」という文字がプリントされていました。

試合中のタイムアウトの際、LGBTQ+の権利擁護活動家としても知られるスカイのナターシャ・クラウドが、最前列のカンターに近づいて激しく怒鳴り散らしました。カンターが両腕を広げて立ち上がり、コート内に数歩踏み出そうとしたところで、警備員たちが彼の進路を塞ぎ、アリーナから強制的に退場させました。さらに、今後のWNBAの試合への出入り禁止処分が下されています。

スカイのオーナーであるマイケル・アルターは、カンターの意図について次のように主張しています。

『カンターは、トランスジェンダー問題などで発言を続けるクラウド選手を明らかに挑発し、精神的に動揺させる目的で彼女を嘲笑・攻撃していました。彼の行動は明らかに他者に脅威を及ぼす可能性を示しており、コート上の選手たちにこれ以上近づかせるわけにはいかないと判断しました。自制心を示すことができない人物をアリーナに入れるわけにはいかず、その態度を改めるまでは今後の立ち入りを一切禁止します』

これに対し、カンターは自身のSNSや書面を通じて真っ向から反論しています。

『私の着ていたTシャツは、WNBAが定義できなかった女性という存在を定義してみせたに過ぎません。誰かを脅したわけでも、暴力を振るったわけでもありません。ただの生物学的な事実を述べただけです。それなのに警備員に連れ出されることになりました。人々が私の主張に賛同する必要はありません。しかし、だからといって私の声を沈黙させる権利は彼らにはありません。私は決して脅しには屈しないし、これからも女性たちの権利を支持し、言論の自由を守るために戦い続けます』

(via MARCA)