バレンシアCF
FC東京に所属する日本人選手の佐藤龍之介(19歳)の獲得に向けて、バレンシアが最も有利な立場に立っている。移籍金は約400万ユーロになると見られている。しかし、バルセロナが獲得をほぼ確実にしたことが公になって以降、ブンデスリーガやエールディビジなどヨーロッパ5大リーグの複数クラブも獲得レースに参戦し、迅速な交渉を試みている。バレンシアのスカウト陣は佐藤を次世代のアジアを代表する選手として高く評価し、数年前から詳細な追跡を行っていた。現時点ではまだFC東京や選手側と正式なサインは交わされておらず、土壇場で不測の事態が起こるのを防ぐためにも、バレンシアは早急に契約をまとめる必要がある (via MARCA)。
カルロス・コルベラン新監督を迎えるチームは、重大なセンターバック不足に直面している。ホセ・コペテの10月までの長期離脱、ウナイ・ヌニェスの残留の難しさ、エライ・キュマルトの退団、そして戦力外と見なされているジェンク・オズカチャルの復帰により、最終ラインの枚数が圧倒的に足りていない。プレシーズン開幕時点で万全なのは、セサル・タレガと、ボランチからコンバート可能なペペルくらいである。ウナイ・ヌニェスの完全移籍にはセルタとの交渉と高額な年俸負担が壁となっており、クラブはマジョルカのアントニオ・ライージョにも接触を図っている (via ElDesmarque)。
プレシーズンはパテルナ、ジローナ、イギリスで行われる予定で、カンテラからは多くの選手がトップチームの練習に参加する。GKではビセンテ・アブリルとラウル・ヒメネス、MFではルーカス・ヌニェス、ダビド・オトルビ(スポルティング・ヒホンが関心)、パブロ・ロペス、そしてレバンテから完全移籍で獲得したビクトル・フェルナンデス、FWのマリオ・ドミンゲスやハムザ・ベラリらが名を連ねる。一方で、カンテラのカデテ2年目だったアレックス・ゴメスはクラブを退団した (via ElDesmarque, SPORT)。
アトレティコ・マドリード
ワールドカップのアルゼンチン対アルジェリア戦に先発出場したティアゴ・アルマダが、SNS上でアルゼンチンサポーターから強烈な批判を浴びた。アトレティコに昨夏1800万ユーロで加入したアルマダは、加入当初こそ良かったものの、その後はファンが呆れるほど急激に失速し、非常に悪いシーズンを送っていた。W杯でのパフォーマンスも低調で、後半早々に交代させられている (via ElDesmarque)。
フリアン・アルバレスの去就について、アーセナルへの売却で合意に達したと報じられている。アーセナルは5000万ユーロの移籍金に加え、スポルティングCPから7000万ユーロ以上で獲得したFWヴィクトル・ギョケレスを交渉に含めるオファーを提示した (via SPORT)。
補強面では、スポルティングCPのキャプテンであるモルテン・ヒュルマンドの獲得に向け、マテウ・アレマニーが代理人との接触を強めている。契約解除金は8000万ユーロだが、アトレティコは4000万〜5000万ユーロでの獲得を目指し、年俸600万ユーロ(ネット)で選手側とは合意に近い状態にある。また、左サイドバックの補強としてアレックス・グリマルドの獲得交渉も進行している (via ElDesmarque)。
ベルナルド・シウバの獲得にも動いており、契約締結の寸前まで迫っていたが、ジョゼ・モウリーニョがレアル・マドリードの監督に就任したことで状況が一変し、最終的にマドリーへ奪われる結果となった (via SPORT)。
ピッチ外のニュースとして、クラブの黄金期を支えた元キャプテンのガビが、ディエゴ・シメオネ監督のアシスタントコーチとしてアトレティコに復帰する。8シーズン務めたネルソン・ビバスの後任となる (via MARCA)。
また、アルゼンチン代表としてW杯に出場しているジュリアーノ・シメオネは、アトレティコでは自身の道を切り開くために「Giuliano」の名前を背負っているが、代表では家族の誇りを高めるために「Simeone」の名字を背負ってプレーしていると明かした (via ElDesmarque)。
セビージャFC
クラブの売却プロセスが急速に進行している。セルヒオ・ラモスとFive Eleven Capitalへの売却交渉が頓挫した後、主要株主たちは新たな買い手との間で基本合意書(LOI)の署名に近づいている。今回の合意には、以前の教訓を活かして、真剣なオファーであることを保証する「反セルヒオ・ラモス条項」が盛り込まれる。株式の85%の売却が完了した後に、8000万〜1億2000万ユーロの増資を行う計画であり、これによりサラリーキャップの問題を解決し、今夏の移籍市場での競争力を取り戻す狙いがある。現在はホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長が暫定的にクラブを指揮しているが、ファンからの抗議活動も続いている (via Estadio Deportivo)。
チリで休暇を過ごしているアレクシス・サンチェスとの契約延長交渉が行われている。ホセ・イグナシオ・ナバロSDは代理人との対話を認めており、セビージャは年俸50万ユーロ(ネット)で控えとしての役割を提示している。選手本人は南米からの複数のオファーを断り、ヨーロッパでのプレー続行を希望している (via Estadio Deportivo)。
新戦力として、ジョン・グリディ(アラベス)、フアン・イグレシアス(ヘタフェ)、アルナ・サンガンテ(ル・アーヴル)の3選手をフリー移籍で獲得したが、厳しいサラリーキャップ制限のため、現状では選手登録ができない状態にある。ジョン・グリディはルイス・ガルシア・プラサ新監督の強い希望で獲得された。アルナ・サンガンテは24歳のCBで、契約解除金5000万ユーロの5年契約を結んだ。セネガルとギニアビサウの国籍を持つが、コトヌー協定により外国人枠を占めない (via Estadio Deportivo, MARCA, ElDesmarque)。
正ゴールキーパーの確保も急務となっており、ビジャレアルのディエゴ・コンデを第一候補としている。ビジャレアルは200万ユーロ弱の移籍金を要求しているが、コンデ本人はセビージャへの移籍条件としてスタメンの保証を求めている。オディッセアス・ブラホディモスはニューカッスルから戦力外通告を受けており、今後の動向が注目される (via Mundo Deportivo, Estadio Deportivo)。
その他、レアル・サラゴサの21歳ウイング、アドリアン・リソの獲得に動いており、レンタル移籍での獲得を提案している。また、コモを退団したカンテラ出身のアルベルト・モレノからの逆オファーを受けたが、ガブリエル・スアソと若手のホアキン・マルティネス(オソ)がいるためこれを拒否した。元監督のマティアス・アルメイダはメキシコのモンテレイの監督に就任し、同チームに所属するオリベル・トーレスから称賛を受けている (via Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)。
ハバリ・ヌエボ(ムルシア)にあるラファ・ミルの名前を冠したサッカー場について、同選手に対する性的暴行事件での実刑判決(8年半)が確定した場合、市の権限で名称を取り消す方針であることがスポーツ議員から明かされた (via ElDesmarque)。
RCDエスパニョール
モンチ新SDのもと、大規模なスカッド再編が計画されている。最低でも8人の新戦力(GK1、CB2、左SB1、ピボテ1、トップ下1、WG1、FW1)の獲得を目指しており、その第一号としてCDカステリョンのアレックス・カラトラバ(25歳)の獲得が間近に迫っている。契約解除金の500万ユーロを支払う見込みで、セルタやデポルティーボ・ラ・コルーニャとの争奪戦を制した形となる。放出候補としては、アンヘル・フォルトゥーニョ、ホセ・サリナス、ミゲル・ルビオ、ホセ・グラヘラ、アントニウ・ロカの名前が挙がっている (via SPORT, ElDesmarque, Mundo Deportivo)。
その他の動向として、カンテラ出身のダビド・サンティアゴが5年間在籍したクラブを退団することをSNSで発表した。また、プレシーズンマッチとして7月21日にフランス2部のポーFCと対戦することが決定している (via SPORT, Mundo Deportivo)。
レアル・ベティス
左サイドバックの補強を最優先課題としており、クルゼイロに所属するブラジル人DFカイキ・ブルーノの獲得を狙っている。コモが1500万ユーロでの獲得に合意していたが、支払い方法の不一致から交渉が難航しており、ベティスにもチャンスが巡ってきている。その他にも、ディナモ・キエフのコスティアンティン・ヴィヴチャレンコ(契約解除金600万ユーロ)、レアル・マドリードのフラン・ガルシア、ローマのアンヘリーニョなどをリストアップしている。スイス代表としてW杯に出場しているリカルド・ロドリゲスの退団は確実となっている (via Estadio Deportivo, ElDesmarque)。
中盤の再編も進められており、バルセロナのマルク・カサドの獲得を検討している。バルサは2000万ユーロの完全移籍を希望しているが、ベティスは保有権の一部買い取りなどの柔軟な手法を模索している。また、レアル・マドリードでジョゼ・モウリーニョ監督の構想外となっているダニ・セバージョスの復帰も計画している。フリーまたは低コストでの獲得を目指しているが、マドリー側はフリーでの放出を拒否しており、セバージョス自身がマドリーにプレッシャーをかけることを期待している状況である (via Estadio Deportivo)。
W杯アルゼンチン代表に選出されているジオヴァニ・ロ・チェルソは初戦で出番がなかった。ベティスは彼が大会で活躍し、売却による資金捻出ができることを期待している。リーベル・プレートが関心を示しているが、選手本人はヨーロッパでのプレー続行を優先している。中盤ではセルジ・アルティミラとネルソン・デオッサの退団の可能性があり、ソフィアン・アムラバトの残留も不透明である (via Estadio Deportivo)。
バジャドリードへのレンタルから復帰したGKギリェルメ・フェルナンデス(バジャドリードが買い取りオプションを行使せず)については、ポルトガルのジル・ヴィセンテなどからオファーが届いている。また、財団が第5回スポーツ支援金を交付し、パラアスリートやマイナースポーツの有望選手を支援している (via Estadio Deportivo, MARCA)。
ビジャレアルCF
スタジアム「エスタディオ・デ・ラ・セラミカ」の入場者数が非常に好調に推移している。昨シーズンのラ・リーガでの総動員数は341,787人で、平均占有率は84.3%を記録しリーグ8位となった。特にソシオの出席率は94%に達し、リーグ1位の数字である。現在行われている改修工事の影響により、2026/27シーズンの最初の3試合をアウェーで開催するようラ・リーガに要請している (via Estadio Deportivo, SPORT)。
クラブの国際的な評価も高く、世界クラブランキングで安定して上位を維持している。FootballDatabaseでは33位(スペイン国内4位)、ClubEloで37位、UEFA係数で40位にランクインしている (via Estadio Deportivo)。
移籍市場における間接的な収入の可能性も浮上している。レアル・オビエドに所属するアイセム・ハッサンが移籍した場合、ビジャレアルは将来の移籍金またはキャピタルゲインの40%を受け取る権利を有している。トラブゾンスポルから600万ユーロのオファーが届いており、これが実現すればビジャレアルに約240万ユーロが転がり込む計算となる。また、GKディエゴ・コンデをセビージャに約200万ユーロで放出する交渉も進めている (via Estadio Deportivo)。
指導者人事では、ラージョ・バジェカーノからイニゴ・ペレス新監督を引き抜いて就任させた。一方、カンテラからは13歳の有望株エリック・ペラルタが退団している (via ElDesmarque, SPORT)。
レアル・ソシエダ
ペジェグリーノ・マタラッツォ監督のもと、コパ・デル・レイ優勝とヨーロッパリーグ出場権獲得という素晴らしいシーズンを送り、中盤の層を厚くするための補強を模索している。バルセロナで構想外となっているマルク・カサドの獲得を検討しているが、バルサが要求する2000万ユーロという移籍金は、ソシエダの資金力を考慮すると非常に高額である (via ElDesmarque)。
主力選手のミケル・オヤルサバルに対して、バルセロナのハンジ・フリック監督がロベルト・レヴァンドフスキの後釜として強い関心を示している。ソシエダはスター選手の放出に消極的であり、契約解除金は7500万ユーロに設定されている。一方、W杯スペイン代表としてカーボベルデ戦に出場したミケル・メリーノは、試合後の会見でラミン・ヤマルの戦術的な重要性について語った (via SPORT, ElDesmarque)。
RCDマジョルカ
マルティン・デミチェリス監督が契約を更新したばかりであったが、RBライプツィヒからのオファーを受けて電撃退団することが確実となった。ライプツィヒは契約解除金の250万ユーロを支払う予定である。クラブは迅速に対応し、前レアル・オビエド監督のルイス・カリオンの就任を決定した (via ElDesmarque)。
パブロ・マフェオはオリンピアコス(ホセ・ルイス・メンディリバル監督)への移籍が決定し、メディカルチェックへ向かった。出発前の空港で『契約は尊重すべきだが、クラブが私を売ると言い、私が去ることを決めたなら、それ以上のことはない』と述べ、クラブの決定に従った形での退団であることを明かした。他にもヴェダト・ムリキのフェネルバフチェへの移籍交渉が進んでおり、アントニオ・ライージョ、ヤン・ビルジリ、レオ・ロマン、サム・コスタらにも退団の可能性が浮上している (via ElDesmarque, Estadio Deportivo, MARCA)。
ラージョ・バジェカーノ
イニゴ・ペレス監督がビジャレアルに引き抜かれた後任として、エイバルのベニャト・サン・ホセ監督の就任が決定した。ラージョはエイバルに対して違約金40万ユーロを支払う。当初はハゴバ・アラサテ前オサスナ監督と口頭合意に達していたが、ラウル・マルティン・プレサ会長がベニャト・サン・ホセのサッカースタイルを高く評価したため、最終的に決断が覆った (via MARCA, ElDesmarque, Estadio Deportivo)。
補強面では、レアル・サラゴサのアドリアン・リソをレンタル移籍で獲得しようと動いている。また、プレシーズンマッチとして8月8日にイプスウィッチ・タウンと対戦することが発表された (via Estadio Deportivo)。
ヘタフェCF
アレックス・サンクリスに対して、レアル・オビエドが獲得に向けて動いている。ホセ・ボルダラス監督のもとで出場機会が限られていたため、移籍を模索している。また、同じくハビ・ムニョスにもオビエドが関心を示している (via ElDesmarque)。
昨シーズン、レンタルで加入していたアドリアン・リソ(レアル・サラゴサ)の買い取りを希望していたが、サラゴサが要求する300万ユーロの移籍金に対して100万〜150万ユーロしか提示できず、獲得を断念した (via Estadio Deportivo)。
UDラス・パルマス
ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督の続投が有力視されており、セグンダ・ディビシオンでの戦いに向けて準備を進めている。プレシーズンキャンプは9年連続となるマルベージャで行う予定であり、CDテネリフェなどと4試合の親善試合を計画している。また、セグンダに降格したマジョルカからレンタル加入していたセルヒオ・バルシアについて、約150万ユーロの買い取りオプションを行使しないことを決定した。同選手は所属元のレギア・ワルシャワに復帰する (via SPORT, ElDesmarque)。
デポルティーボ・アラベス
バルセロナ・アトレティクの逸材、トニ・フェルナンデス(17歳)の獲得に強い興味を示している。一方、中盤の要であったジョン・グリディがセビージャへフリー移籍した。また、過去にチームを指揮したエドゥアルド・コウデ(チャチョ)元監督が、アルゼンチンの名門リーベル・プレートの新監督に就任した (via SPORT, MARCA, Mundo Deportivo)。
CAオサスナ
CDカステリョンのアレックス・カラトラバの獲得を狙っていたが、エスパニョールに争奪戦で敗れる見込みとなっている。また、退任したハゴバ・アラサテ前監督はラージョ・バジェカーノの監督就任で口頭合意していたが、最終的に破談となった (via ElDesmarque, MARCA)。
セルタ・デ・ビーゴ
マルコ・ガルセスSDのもと、アレイクス・フェバスを獲得して中盤の補強を完了させた。現在はセンターバックの補強に注力しており、シティ・グループ傘下のバイーアに所属するサンティアゴ・ラモス・ミンゴ(24歳)に関心を示している。移籍金は1000万ユーロ以上になる見込みである。ラス・パルマスのミカ・マルモルの獲得も狙っているが、高額な移籍金が障壁となっている。なお、アレックス・カラトラバの獲得には動いていたものの、エスパニョールに奪われる形となった (via ElDesmarque)。
本拠地バライードスの改修工事(ゴル・スタンド)の影響により、昨シーズンの観客動員数は平均20,007人とやや減少した。一方、Bチームであるセルタ・フォルトゥナはセグンダ昇格プレーオフの決勝に進出し、ポンフェラディーナと対戦する。ディフェンダーのジョエル・ロペスは、昇格に向けて強い意気込みを語っている (via MARCA, SPORT)。
ジローナFC
来シーズンに向けて新たな戦力を確保している。コルネジャから21歳のMFイザン・ゴンサレスを獲得し、2029年までの3年契約を結んだ。同選手は昨季グラナダへレンタルされ、セグンダで18試合に出場した経験を持つ。さらに、ウクライナ人の大型FWオレクサンドル・ピシュチュルの獲得も完了している。一方で、ビクトル・ツィガンコフがクラブ退団を希望しており、バルセロナがローコストの補強オプションとして強い関心を示している (via Mundo Deportivo, 3cat, SPORT)。
レアル・バジャドリード
ベティスからレンタルで加入していたGKギリェルメ・フェルナンデスについて、買い取りオプション(金額は50万〜100万ユーロと推測される)を行使しないことを決定した。選手はベティスへ復帰する (via Estadio Deportivo)。
【本日の総括】
ラ・リーガ各クラブは、来シーズンに向けた監督人事やスカッドの再編に慌ただしく動いている。セビージャやエスパニョールなど、財政難や降格・昇格に直面するクラブは、売却プロセスの進行やSD主導の大規模な改革を推し進めている。また、マジョルカのデミチェリス監督の電撃退団や、それに伴う玉突き的な監督就任劇が発生するなど、ベンチの顔ぶれも大きく変わりつつある。移籍市場では、国内の若手有望株や他リーグからのフリー移籍を巡る争奪戦が激化しており、プレシーズン開始までにいかに効率的に戦力を整えられるかが各クラブの命題となっている。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
バレンシアのCB不足は深刻で、ペペルをボランチからコンバートする案が出るほど、配置のバランスが崩壊しています。戦術的な安定には、まず最終ラインの枚数確保が急務です。一方、アトレティコのヒュルマンド獲得の動きは、中盤の強度とビルドアップの質を同時に高める意図が見えます。各クラブともプレシーズンを前に、既存戦力の配置転換と新戦力の噛み合わせを急いでいますが、特にセビージャのように新加入選手を登録できない状況は、戦術以前の構造的な停滞を招くリスクを孕んでいます。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
セビージャの売却プロセスに盛り込まれた「反セルヒオ・ラモス条項」は、クラブが過去の混乱から脱却し、新たな経営体制へ移行しようとする強い意志の表れです。また、マジョルカのデミチェリス監督退団に見られるような、監督人事のドミノ現象は、クラブの長期的なビジョンよりも目先のオファーや適応を優先せざるを得ない現場の不安定さを浮き彫りにしています。サポーターの熱量とクラブの経営判断が乖離する中で、いかに信頼を再構築できるかが今夏の鍵となるでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、移籍金だけでなくサラリーキャップ制限が各クラブの補強を強く縛っています。セビージャがフリー移籍で選手を確保しながら登録できない事態は、編成の整合性が取れていない証左です。また、バレンシアが狙う佐藤龍之介のような若手への投資は、将来的な売却益を見越した賢明な一手ですが、競合との争奪戦を制するには迅速な契約締結が不可欠です。各クラブとも、高額な移籍金を避けたレンタルやフリー移籍を軸に、いかに効率よくスカッドの年齢構成を最適化できるかが問われています。