新指揮官テルジッチのプレシーズンとクラブ哲学の尊重
エディン・テルジッチ新監督の下で7月上旬にスタートしたプレシーズンは、すでに折り返し地点を過ぎています。ドイツ人指揮官は、クラブの大きな才能の工場であるレサマの特異な哲学を深く理解するため、長距離移動を伴う遠征を避け、拠点の近くでプレシーズンを行う方針を採用しました。バスクの純血主義を貫くクラブにとって、レサマを大切にすることは必要不可欠なアプローチです。
(via Estadio Deportivo)
移籍市場での戦略と退団選手7名の詳細
テルジッチ監督は時間を無駄にすることなく、プレシーズン序盤で早くも7選手の退団(トップチームの重要な肺として機能するビルバオ・アスレティックからの退団も含む)を決定しました。イバイ・サンス(コルドバへレンタル)、イボン・サンチェス(カディスへ完全移籍)、エデル・ガルシア(コルドバへレンタル)、ウナイ・ゴメス(ウディネーゼへ完全移籍)、ウルコ・イセタ(カディスへ完全移籍)、アイマール・ドゥニャベイティア(スポルティング・ヒホンへ完全移籍)、そして直近の7月17日に発表されたイケル・バレラ(UDイビサへ完全移籍)です。
クラブは、ビルバオが関心を示した途端に他クラブが移籍金を吊り上げて利益を増やそうとする、市場の狭さゆえの弱点を克服するための戦略を取っています。イボン・サンチェス、ドゥニャベイティア、バレラの3選手に対しては優先交渉権を確保し、イセタとウナイ・ゴメスについても同じ手法を用いました。さらに完全移籍のうち3件(サンチェス、ドゥニャベイティア、バレラ)には買い戻しオプションも付与しています。クラブは移籍先での彼らの成長を見越しており、他のチームと少なくとも同等の立場を保つための切り札を隠し持っています。
(via Estadio Deportivo)
プレシーズン初戦の快勝とマロアンの不運な負傷
7月15日に行われた今季最初のプレシーズンマッチでは、セグンダ・フェデラシオンのCDデリオとポルトガレテのラ・フロリダで対戦し、0-3の快勝を収めました。得点はいずれも後半に生まれ、ロベルト・ナバーロが2ゴール、オイアン・サンセが1ゴールを記録しています。しかし、この試合の後半開始直後、FWマロアン・サンナディがボールをコントロールしようとして止まりきれず、広告看板に激突するアクシデントが発生しました。痛みに顔を歪めて交代を余儀なくされた彼は、左膝の近位脛腓関節損傷と診断され、負傷者リストに名を連ねることになりました。
(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)
本日のSDレイオア戦に向けた招集メンバーと負傷者状況
本日7月18日の19時30分から、サリエナにてプレシーズン第2戦となるテルセーラ・フェデラシオンのSDレイオア戦が行われます。対戦相手の監督は、かつてアスレティックのユースやバスコニアでプレーし、選手から転身したばかりの26歳、ホス・ユステです。テルジッチ監督は初戦と同様にハーフタイムでスタメンをほぼ総入れ替えし、少なくとも22選手にプレー時間を与える予定です。なお、初戦で出番がなかったのはヘレとジョハネコのみでした。
金曜日のレサマでの練習には、マロアンの代役として昨季トップデビューを果たしているアシエル・イエロが呼ばれており、本日の試合に招集される見込みです。一方で、右脚長内転筋の付着部を痛めているダニ・ビビアン、そしてプレシーズン序盤から離脱中のアンドニ・ゴロサベルとニコ・セラーノは欠場となります。さらに、初戦の前半をプレーしたユーリも木曜日の練習に参加しておらず、ベテランの彼には休養が与えられている模様です。
(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)
アギレサバラとベスガの去就を巡る噂
テルジッチ監督から退団の扉を示されていると報じられたGKフレン・アギレサバラの状況に注目が集まっています。彼は水曜日の試合で招集外となり驚きを与えましたが、木曜日の公開練習には通常通り参加していたため、フィジカル面の問題ではありません。初戦はパディージャとミケル・サントスがゴールマウスを守りました。クラブが彼を再び放出する意向があるのではないかと推測されていますが、クラブ側は沈黙を貫いています。また、マジョルカへの移籍が噂されているミケル・ベスガも、全体練習から外れて個別トレーニングを行っており、去就が不透明な状況です。
(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
バルサ戦延期に伴うアタランタとの追加テストマッチ
ビルバオのプレシーズンマッチのスケジュールに、新たなビッグマッチが追加されました。ラ・リーガ第1節のFCバルセロナ戦が、両チームのW杯決勝進出選手の多さを理由に8月27日へと延期されたことを受け、8月14日20時45分からベルガモでアタランタと対戦することが決まりました。これはアタランタ主催のトロフェオ・ボルトロッティの一環であり、エルネスト・バルベルデ監督時代にチャンピオンズリーグで3-2の勝利を収めた思い出の地での試合となります。
この結果、プレシーズンの日程は、本日のレイオア戦の後、セスタオ・リーベル(7/22)、エイバル(7/25)、ラシン・サンタンデール(7/29)、ブルゴス(8/1)、オリンピック・マルセイユ(8/9)、そして最後のアタランタ戦(8/14)へと続きます。公式戦の初陣は、8月22日にホームのヌエボ・サン・マメスで行われるリーグ第2節セビージャFC戦となります。
(via Estadio Deportivo)
W杯決勝に挑むシモン、ラポルテ、ニコへのエール
金曜日の練習中、クラブは日曜日のワールドカップ決勝にスペイン代表として出場する所属の3選手に対して素晴らしいジェスチャーを見せました。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督の下で絶対的レギュラーのGKウナイ・シモンとCBアイメリク・ラポルテ、そして決勝で出場機会をうかがうニコ・ウィリアムスです。彼らが優勝すれば、2010年のハビ・マルティネスとフェルナンド・ジョレンテ以来となる、アスレティック・ビルバオ所属のワールドカップ優勝選手として歴史に名を刻むことになります。
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
新監督の下、プレシーズンは順調にテストを重ねており、退団選手の整理や買い戻しオプションを活用した賢い市場戦略が目立ちます。怪我人や移籍の噂など懸念事項もありますが、強豪との親善試合を通じて公式戦に向けた準備は着々と進行中です。また、W杯決勝に臨む3選手への期待もクラブ全体で高まっています。