クラブ売却問題とセルヒオ・ラモスのSNS投稿

💼セルヒオ・ラモスと投資会社Five Eleven Capital(マルティン・インク氏主導)によるクラブの株式過半数(85%)買収計画が、深刻な危機に直面している。買収と8000万ユーロの資本増資を含めた総額4億ユーロの資金証明(欧州の一流銀行の保証付き)が未提出のままであり、現在の主要株主たち(カリオン家、アレス家、ギハロ家、デル・ニド・ベナベンテ、アメリカ人グループなど)は強い不信感を抱いている。この増資手続きが6月30日までに開始されなければ、来シーズンのサラリーキャップに3000万ユーロを上乗せすることができず、チーム編成に大打撃を与える。CSD(スポーツ上級委員会)への手続きも進められない状態だ。

📱こうした不安の声が広がる中、プロジェクトの顔であるセルヒオ・ラモスはInstagramのストーリーに意味深な動画を投稿した。過去のチャンピオンズリーグのリール戦でPKを決めた後、耳に手を当てる自身の姿に、Dj Playastationの楽曲『Street Noise(街のノイズ)』を重ねたもので、周囲の懐疑論に対する外野のノイズを意に介さないという間接的なメッセージだと受け取られている。交渉のリミットは5月31日(実質29日)に迫っており、もし破談になれば別のアメリカ人投資家グループとの交渉が再開される見込みだ。

(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

次期監督人事とホセ・ボルダラス待望論

👔クラブの不安定な状況は、来シーズンの監督選びにも直結している。マティアス・アルメイダの後を継ぎ、見事にチームを残留に導いたルイス・ガルシア・プラサ監督は契約を1年残しているものの、クラブからの確固たる信頼を感じておらず、自ら身を引く姿勢を見せている。退任はほぼ確実な情勢だ。

🎯エルネスト・バルベルデやマルセリーノ・ガルシア・トラルといった名将もフリーとなるが、後任候補の筆頭に挙げられているのがホセ・ボルダラスである。セルヒオ・ラモスやFive Eleven Capitalの責任者であるマルク・ボイシャサも、資金力やサラリーキャップに制限がある現在のセビージャには彼が最適任だと考えている。ボルダラス自身もセビージャでの挑戦に前向きであり、クラブの買収問題が解決するのを待っている状態だ。1年前もビクトル・オルタとデル・ニド・カラスコとの交渉で就任間近だったが、ヘタフェのアンヘル・トーレス会長との紳士協定により破談になった経緯がある。ボルダラスは最近、キケ・サラスやマヌ・ブエノも所属するセビージャと関係の深いエージェンシー「You First Sports」に代理人を変更しており、ヘタフェの会長も彼の退任を示唆している。

(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

フロントの空白とオソの契約延長問題

🏢買収問題の停滞により、フロントは事実上の機能停止に陥っている。アントニオ・コルドンがプロサッカー部門ディレクターの職を辞し、残りの2年契約を放棄して退団することが決まった。コルドンにはメキシコのモンテレイなどが新天地として関心を寄せている。

📄この権力の空白により、若手有望株の左ウイングバック、オソ(ホアキン・マルティネス・ガウナ)の契約延長交渉も完全にストップしている。3月前半に代理人のAS1とクラブが接触して以来、進展はない。クラブの残留が確定したため来週にも協議が再開される予定だが、オソの契約は2027年までで、現在の契約解除金は2000万ユーロ(市場価値は500万ユーロ)に設定されている。スペイン国内外から関心を集めており、早急な対応が求められている。また、彼はアルゼンチン代表デビューの可能性も囁かれている。なお、ブルーノ・ルケ、マヌエル・アンヘル・カスティージョ、ミゲル・シエラ、イブラ・ソウ、ニコ・ギジェン、エドゥ・アルトサーノらカンテラーノの2029年までの契約延長や、ロベルト・ハラデの2年延長は既にまとまっている。

(via Estadio Deportivo)

最終節セルタ戦に向けたチーム状況とスタメン予想

🏟️レアル・マドリード戦で残留を決め、プレッシャーから解放されたチームは、土曜日の21:00にアウェイのバライードスでセルタ・デ・ビーゴとの最終戦に臨む。ヨーロッパリーグ出場権を目指すセルタとは対照的に、ルイス・ガルシア・プラサ監督にとってセビージャでの最後の采配となる可能性が高いこの試合では、これまで出番の少なかった選手たちや契約満了を迎える選手たちへの別れを込めた大幅なローテーションが予想されている。

📋注目のスタメン予想は以下の通り。GKは今季評価を高めたヴラホディモスが前半、ニーランが後半に出場する見込み。DFラインはフアンル、アスピリクエタ、キケ・サラス、スアソ。中盤には公式戦通算100試合出場の節目を迎えるジブリル・ソウ、グデリ、そしてトップチームデビューが期待される若手のニコ・ギジェン。前線はルベン・バルガス、チデラ・エジュケ、アレクシス・サンチェス、そしてアコル・アダムスまたはモペイが予想されている。

(via SPORT)

退団濃厚な選手たちと負傷者情報

👋セルタ戦は、多くの選手にとってセビージャのユニフォームを着る最後の機会となる。セサル・アスピリクエタ、アレクシス・サンチェス、アドナン・ヤヌザイ、ネマニャ・グデリ、エルヤン・ニーラン、オディッセアス・ヴラホディモス、バティスタ・メンディ、ニール・モペイなどが契約満了やローン終了でクラブを去る見通しだ。

🚑一方で、遠征メンバーから外れ、ひっそりとクラブを去ることになりそうな選手たちもいる。ヤヌザイはウイルス性疾患のため練習を欠席。バティスタ・メンディは足の打撲で別メニュー調整となっており、700万ユーロの買い取りオプションが行使される可能性は絶望的だ。タンギ・ニアンズーもオビエド戦での退場以降出番がなく別メニューで調整中。さらに、エスパニョール戦やマドリード戦で活躍したアンドレス・カストリンも負傷のため出場が危ぶまれている。右膝の骨挫傷を抱えるマヌ・ブエノと、セビージャ・アトレティコで累積警告を受けたミゲル・シエラも欠場が確定している。なお、1月に登録を外されたマルカォンはグループ練習に復帰している。

(via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

カストリンが語る初ゴールの喜びとチームへの愛

🎙️エスパニョール戦でプリメーラ初ゴールを挙げ、チームの残留に大きく貢献した若きセンターバック、アンドレス・カストリンがクラブの番組「El cubo」で喜びを語った。カストリンの契約は2027年までで、現在更新手続き中である。

⚽カストリンはゴールの瞬間について、『スペースが見えて、誰もプレッシャーに来ていなかったし、明確なパスコースもなかった。思い切ってディフェンダーをかわしてシュートを打ったんだ。凄まじい高揚感で、息ができないほどだったよ。残留がかかった試合でのプリメーラ初ゴールだからね。ボールがネットを揺らしたのを見た瞬間は最高だった』と振り返った。また、家族がサプライズでスタジアムに駆けつけていたエピソードも明かし、『僕の家族は仕事で来られないと思っていたのに、最後に車で8時間かけてやってきた父が入ってくるのが見えたんだ。絶対に勝たなきゃいけないと思ったよ』と語っている。さらに、セビージャ・アトレティコ加入時に精神的に辛かった時期に支えてくれたヘスス・ガルバン監督や元キャプテンのベルナルド・クルスへの深い感謝の意を示した。

(via Estadio Deportivo)

守護神ニーランがノルウェー代表としてW杯へ

🇳🇴セビージャの守護神、エルヤン・ニーランが、アメリカ・メキシコ・カナダで開催される2026年ワールドカップのノルウェー代表メンバー26名に選出された。ノルウェー代表にとって1998年のフランス大会以来、実に28年ぶりとなるW杯出場であり、ニーランはアーセナルのウーデゴールやマンチェスター・シティのハーランド、アトレティコ・マドリードのセルロートらと共に、大舞台での飛躍を目指す。

(via Estadio Deportivo)

ダブリンから駆けつけた熱狂的セビジスタの物語

🇮🇪クラブへの愛に国境はない。アイルランドのダブリンに住むセビージャファンのハビエルさんは、チームが残留を争う苦しい状況を見かねて、家族とともにサンチェス・ピスフアンでのレアル・マドリード戦に駆けつけた。

✈️ハビエルさんは、『クラブを一番サポートしなければいけない時だった。残留できると確信していたよ』と語り、アレルギーと仕事の都合でアイルランドに移住して以来、久しぶりに妹と父親とともにゴル・ノルテのスタンドで残留決定の瞬間を分かち合った。『父と妹と3人で抱き合って泣いたよ。3人揃ってスタジアムに来たのは本当に久しぶりだったからね』と感動を口にし、来季も1部の舞台でチームを応援することを誓っている。

(via ElDesmarque)

前監督マティアス・アルメイダのモンテレイ就任

🇲🇽3月22日にセビージャの監督を解任されたマティアス・アルメイダが、メキシコの強豪モンテレイの監督に就任することが公式に発表された。契約期間は2年間で、リーグ最高年俸の監督となる。

📊セビージャでは32試合で10勝7分15敗と結果を残せず、アラベス戦での退場による7試合の出場停止処分などもあり、チームを降格の危機に陥れたことで解任されていた。モンテレイにはオリベル・トーレス、テカティト・コロナ、ルーカス・オカンポス、アンソニー・マルシャルといったセビージャの元選手たちが多数在籍しており、彼らとの再会を果たすことになる。

(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

【本日の総括】

残留を決めた安堵の中で迎える最終節の一方で、クラブ売却や監督・フロント人事の停滞というピッチ外の大きな不安がセビージャFCを覆っています。