アントニオ・コルドンSDの退任と今後の体制

セビージャFCは、スポーツディレクターを務めていたアントニオ・コルドンとの契約を双方合意のもとで解除することを公式に発表した。退任は今季のリーグ戦が終了する5月31日付となる。就任からわずか1年足らずでの退任となり、残りの2年間の契約を放棄する形でクラブを去ることになる。この決断はクラブの財政的な負担を和らげるものである。彼は就任時に『目標は毎週日曜日に幸せになること』『セビージャは膝をついた象だ』などの発言で議論を呼び、厳しい財政状況の中で5500万ユーロの売上に対して移籍金ゼロでの補強を余儀なくされていた。彼が獲得したオディッセアス・ヴラホディモスやバティスタ・メンディなどが一部で貢献したものの、ファビオ・カルドソの獲得などは失敗と見なされている。また、すでにフアン・イグレシアスとアルナ・サンガンテの獲得をまとめた状態でチームを離れる。新SDが決定するまでの間は、彼の右腕だったホセ・イグナシオ・ナバーロが暫定的に同職を引き継ぐ。今後のコルドンについては、メキシコでの仕事が噂されており、マティアス・アルメイダ監督が率いるモンテレイへの加入も選択肢に挙がっている。(via Estadio Deportivo)

新オーナー陣によるクラブ買収の動きと増資計画

クラブの経営権に関して、セルヒオ・ラモスが中心となる投資グループ「Five Eleven Capital」による買収が最終段階に入っている。カリオン家、アレス家、ギハロ家、および「アメリカ人」グループとの間で合意に達しており、ホセ・マリア・デル・ニド・ベナベンテもこれに合流する予定である。買収額は約4億5000万ユーロに上る見込みだが、クラブには8800万から1億ユーロ以上の負債が存在している。これについてLaLigaのハビエル・ゴメスは『オーナーが変わっただけでは状況は変わらない。資金を注入するか選手を売るしかない』と指摘している。このため、新オーナー陣は経営を安定させるために、メキシコなどのファンドからの資金を元手に8000万から1億ユーロ規模の増資を計画している。また、正式な買収には公証人役場での署名とスポーツ上級委員会(CSD)の承認が必要となる。新体制では、セルヒオ・ラモスが会長やCEOなどクラブのトップに立つ可能性があり、彼の元チームメイトであるフアンホ・ベサレスは『サッカーは気まぐれで何が起こるかわからないが、セルヒオ・ラモスのセビージャ到着は一大ブームになるだろう。なぜなら、彼はセビジズモがふさわしい、強力なプロジェクトを作ろうとするはずだからだ。間違いなく、下部組織の部門を大きく改善したがるだろう。彼は自分のチームの会長になれるセビジスタだから、とてもワクワクしているはずだ』と期待を寄せている。SDにはマルク・ボイシャサが就任する見通しである。(via Estadio Deportivo)

ガルシア・プラサ監督の進退と次期指揮官の噂

トップチームの1部残留を確定させたことで、ルイス・ガルシア・プラサ監督の契約は自動的に1年延長された。就任からの8試合で4勝を挙げ、12ポイントを獲得してチームを救った彼に対し、ファンからはSNS等で続投を望む声が多く寄せられている。しかし、買収を進める新オーナー陣は新たな指揮官を連れてくることを検討しており、彼の来季の去就は不透明なままである。ガルシア・プラサ監督自身はクラブ首脳陣に対して、来週中に今後の計画を明確にするための面談を要求している。彼は『求められている場所にいなければならない。私は残りたいが、もし望まれていないのなら、荷物をまとめて出て行くことに何の問題もない。求められていると感じたいんだ。もしそうでないなら荷物をまとめるし、求められているなら仕事に取り組む。私は彼らが正直に話してくれる権利を勝ち取ったはずだ』と語り、自身の立場をはっきりさせるよう求めている。彼の評価は高まっており、すでに他クラブからのオファーも届いているという。一方で、新オーナー陣の候補としては、ホセ・ボルダラス、アスレティックを退任したエルネスト・バルベルデ、ビジャレアルを退任したマルセリーノ・ガルシア・トラルへの接触があったとされているが、後者2人は条件面で厳しく、ボルダラスが有力な候補と見られている。(via Estadio Deportivo)

次世代を担うカンテラ選手たちとの契約延長

クラブは将来の財産であるカンテラの有望株たちとの契約延長を積極的に進めている。直近では、今季カデテAで12ゴール8アシストを記録している16歳の攻撃的MFブルーノ・ルケと2029年までの新契約を結び、契約解除金を2000万ユーロに設定した。これに先立ち、ニコ・ギジェンやマヌエル・アンヘルといった年代別代表選手たちとも契約を延長しており、アトレティコ・マドリードやポルトから関心を集めるニコ・ギジェンにも2000万ユーロの解除金が設定された。さらに、トップチーム招集経験のあるミゲル・シエラ、イブラ・ソウ、エドゥ・アルトサノも契約を更新している。リザーブチームで活躍するアンドレス・カストリンとオソ(両者とも現契約は2027年まで)についても交渉が進められており、カストリンは2030年までの延長が順調に進んでいる。しかし、トップチームへの定着が期待されるオソには欧州の複数クラブが注目しており、交渉には慎重な対応が求められている。(via MARCA)

レルマへの関心とメルカド獲得見送りの真相

移籍市場での動きとして、クリスタル・パレスとの契約延長を拒否し、6月30日でフリーとなる31歳のコロンビア代表MFジェフェルソン・レルマに関心を寄せている。バレンシアやビジャレアルも獲得を狙う中、セビージャは彼の要求する年俸や契約年数などの条件について問い合わせを行った。新オーナー候補のセルヒオ・ラモスも彼の獲得を支持しているというが、高額な給与と契約金がネックとなる可能性がある。一方で、2月に600万ユーロで獲得の基本合意に達していたエクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェに所属する22歳のMFパトリク・メルカドについては、獲得を見送る決定を下した。彼は3月に右膝の前十字靭帯と半月板を断裂する大怪我を負い、復帰は来年初頭になる見込みである。アントニオ・コルドンSDが契約にメディカルチェックの結果次第で破棄できるという条項を盛り込んでいたため、この権利を行使して白紙に戻した。また、ルーマニア人MFマリウス・マリンの獲得も不透明な状況となっている。(via Estadio Deportivo)

退団が濃厚なアスピリクエタとモペイの動向

今季加入したベテランDFセサル・アスピリクエタは、怪我に苦しむシーズンを過ごし、これまでにリーグ戦16試合、合計1128分の出場にとどまっている。彼には1シーズンの間に25試合に出場すれば契約が自動で1年延長される条項があったが、最終節に出場してもこの条件を満たすことができないため、クラブを去ることが濃厚となっている。彼はすでにピッチ外での新たな仕事を見つけており、今夏に開催されるW杯にてBBCの解説者を務めることが発表された。アラン・シアラーやウェイン・ルーニーら豪華な顔ぶれとともに、大会の魅力を伝える予定である。また、冬の移籍市場で加入したニール・モペイも、11試合でわずか2ゴールという結果に終わり、買い取りオプションは行使されずに退団することが決まっている。(via Estadio Deportivo)

W杯に出場する所属選手と各国の状況

今夏に開催されるアメリカ・メキシコ・カナダ共催のW杯に出場するセビージャの選手たちの顔ぶれが見えてきた。スイス代表のムラト・ヤキン監督が発表したメンバーには、MFジブリル・ソウとMFルベン・バルガスの2名が名を連ねている。ソウは今季34試合で5ゴール4アシストと結果を残し、バルガスは度重なる負傷に悩まされながらも24試合で3ゴール6アシストを記録している。クラブとしては、W杯がバルガスの市場価値を高めるショーケースになることを期待している。また、ノルウェー代表のGKエルヤン・ニーランドも選出が確実視されているが、彼はオディッセアス・ヴラホディモスの控えとして過ごしたシーズンを終え、契約満了で退団する予定である。一方で、セルビア代表のネマニャ・グデリ、チリ代表のガブリエル・スアソ、ナイジェリア代表のチデラ・エジュケとアコル・アダムスらは、各国の予選敗退によりW杯出場の夢が絶たれている。(via Estadio Deportivo)

レアル・マドリード戦の判定に対するCTAの見解

先週末に行われたレアル・マドリード戦での判定について、審判技術委員会(CTA)が番組で公式な見解を示した。ヴィニシウスの決勝ゴールの直前、キリアン・エンバペの腕がホセ・アンヘル・カルモナの顔面に入ったプレーについて、CTAは主審のノーファウルという判定を腕の動きをポジション争いの中での自然な動作と解釈したと説明した。一方で、腕の使用により相手に不利益を与えており、ファウルと判定する論拠は十分にあると誤審の可能性を認めている。しかし、VARの介入については接触の強度や性質は解釈が分かれるものであり、明白なエラーではないため、介入しなかったのは正しいと結論付けた。また、キケ・サラスがペナルティエリア内でヴィニシウスを倒したとされるプレーについても、ボールをクリアした後の不可抗力な接触であり、無謀なプレーと取ることもできるが、主審の判断が尊重されるべきプレーであるとしてVARが介入しなかったことを支持した。(via Estadio Deportivo)

ラ・リーガによるレアル・マドリード戦のインシデント告発

ラ・リーガは、サンチェス・ピスフアンで行われたレアル・マドリード戦において、スタンドで発生した7件の事象を告発する声明を発表した。北ゴールの特定セクターに陣取るファンが、試合前や試合中にレアル・マドリードはクソ、アンダルシア州警察が俺を追いかけるといったチャントを組織的に歌ったことが報告されている。また、試合終了後にはクラブの会長に向けてジュニア、死ねという暴言も確認された。さらに、レアル・マドリードのコーナーキックからのゴールセレブレーション中には、スタンドから空のペットボトルがピッチに投げ込まれ、相手選手のフイセンがそれを拾ってピッチ外に出すというインシデントも起きた。クラブ側はハーフタイムにスタジアムのビジョンを通じて応援しよう、侮辱はダメだという反暴力を呼びかけるメッセージを流す対応を取ったことが特記されている。(via ElDesmarque)

今季の最終順位がもたらす放映権料への影響

すでに1部残留を確定させ、降格のプレッシャーなく最終節のセルタ戦に臨むチームだが、クラブの財政にとっては決して消化試合ではない。放映権料の分配は、全体の25%が最終的なリーグ順位に応じて支払われる仕組みとなっている。順位の変動による賞金の差は大きく、もし最高で到達可能な10位でフィニッシュできれば約935万ユーロの収入が見込めるが、昨季のように17位で終わった場合は約340万ユーロにとどまり、その差は約600万ユーロにもなる。賞金は5年間にわたって分割で支払われるものの、新たなプロジェクトを始動させるクラブにとって、この資金は喉から手が出るほど欲しいものである。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

アントニオ・コルドンの退任と新オーナー陣の買収により、セビージャFCは大きな転換期を迎えています。ガルシア・プラサ監督の去就や夏の補強、カンテラ選手の契約延長など、新体制に向けた動きが活発化しており、ピッチ内外で目が離せない状況が続いています。