試合結果と残留確定

セビージャFCはラモン・サンチェス=ピスフアンで行われたラ・リーガ第37節でレアル・マドリードと対戦し、0-1で敗れた。しかし、他会場でマジョルカがレバンテに0-2で敗れ、ジローナがアトレティコ・マドリードに0-1で敗れたため、残り1節を残して数学的な1部残留が確定した。セビージャは勝ち点43となり、現在39ポイントで降格圏に沈むマジョルカに追いつかれることはなくなった。また、40ポイントのジローナと42ポイントのエルチェが最終節で直接対決を行うため、セビージャがこの3チーム全てを下回る可能性も消滅した。

試合は、残留に向けて意気込むセビージャが開始から激しいプレスをかけて主導権を握る形でスタートした。オソやモペイが積極的に動き、アコル・アダムスがファーサイドで合わせきれなかった惜しい場面や、クルトワに好セーブを強いるシュートなどでレアル・マドリードを脅かした。しかし、前半15分にヴィニシウスのゴールで先制されると、徐々にレアル・マドリードにボールを支配される展開となった。後半に入り、ルイス・ガルシア・プラサ監督がアグメ、エジュケ、アレクシス・サンチェスを同時投入すると、試合は激しいオープンな展開へと変貌。カストリンとキケ・サラスが相手の決定機を防ぎつつ、攻撃陣も同点ゴールを目指して猛攻を仕掛けたが、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。セビージャはボール奪取数、ボールロストの少なさ、デュエル勝率で相手を上回り、枠内シュートも6本(マドリードは1本)放つなど、結果以上の内容を見せたが、最後は他力での目標達成となった。(via Estadio Deportivo, SPORT, MARCA, ElDesmarque)

疑惑の判定とVAR

この試合の唯一のゴールであり、勝敗を分けた前半15分のヴィニシウスの得点シーンには、大きな議論が巻き起こった。右サイドからのクロスをペナルティエリア内でキリアン・ムバッペがコントロールしようと腕を広げた際、背後からマークについていたホセ・アンヘル・カルモナの顔面にムバッペの左肘がクリーンヒットした。カルモナは顔を押さえてピッチに倒れ込んだが、サンチェス・マルティネス主審はファウルを吹かず、プレーは続行。こぼれ球を拾ったムバッペの落としから、ヴィニシウスがゴール右隅へ流し込んだ。

カルモナが倒れたままだったため、主審はイヤホンに手を当てて数秒間VOR(ビデオ・オペレーション・ルーム)と交信した。今シーズン、顔面への打撃は一貫してファウルが取られてきたプレーであったにもかかわらず、VAR担当のトゥルヒージョ・スアレスは主審にオンフィールドレビューを促すことなく、ゴールはそのまま認められた。この判定に対してサンチェス=ピスフアンの観客は怒りを爆発させ、一部のコメンテーターや専門家からも『ムバッペのファウルは明白であり、VARが介入しなかったのは理解できない』との批判が相次いだ。

なお、前半23分にはリュディガーのヘディングシュートがカルモナの手に当たったとしてレアル・マドリード側がハンドを主張したが、体から離れておらず意図的ではないとして、こちらはノーファウルと判定されている。昨シーズンの同じ対戦カードでも、ロイク・バデが序盤にムバッペに対する不可解なファウル判定で退場処分を受けており、セビージャにとってレアル・マドリード戦での判定への不満が再び蓄積する結果となった。サンチェス・マルティネス主審が裁いた試合で、セビージャは2021年9月以降13試合勝利がない(5分8敗)という嫌なデータも継続することになった。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)