フォルナルスのW杯落選とクラブの対応

パブロ・フォルナルスが、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督のスペイン代表W杯メンバーから落選するという悲報が届いた。ベティスで今季55試合中51試合に出場し、9ゴール9アシストを記録。5つの異なるポジションをこなし、怪我も出場停止もなかった彼だが、負傷明けのミケル・メリーノやガビらが優先された形だ。Olocip社のAIによる評価では、今季のスペイン人選手としてラミン・ヤマルに次ぐ堂々の2位(評価値13.5)にランクインしていただけに、不当な落選だという声も上がっている。

クラブは公式SNSを通じて『歴史に残るゴールを決めた、10点満点のシーズン。数字がすべてを物語っている。パブロ、私たちは君を愛している』とメッセージを送り、彼を労った。ペジェグリーニ監督も先日のレバンテ戦後、『パブロがW杯のリストに入らないとは思わない。彼は素晴らしいシーズンを送ったし、これまでの代表にも呼ばれていた。彼の活躍はそれに値する』と代表入りを確信していたが、その願いは届かなかった。

フォルナルス本人はクラブのメディアで『チームには質が高く名前の知られた選手がいるので難しかったが、ベティスファンの心の中にパブロ・フォルナルスの居場所があることが嬉しい。ファンには何も求められない。彼らは常に全てを与えてくれる。僕らがピッチでそうしようとしているようにね。夏を楽しんでほしい。来季は最高のスタジアムに行き、素晴らしい都市を旅して楽しんでほしい』とサポーターへの感謝を述べている。なお、フォルナルスはラ・リーガの年間MVP候補にも、ムバッペやラミン・ヤマルらとともにノミネートされている。

(via Estadio Deportivo) (via SPORT) (via ElDesmarque)

クチョのW杯選出と去就の噂

一方で、冬の移籍市場で加入したクチョ・エルナンデスは、コロンビア代表としてW杯に出場することが正式に決定した。加入時にカンファレンスリーグの登録が間に合わなかったにもかかわらず、今季公式戦40試合で15ゴール3アシストと爆発的な活躍を見せたことが評価された。コロンビア代表のネストル・ロレンソ監督は『私にとって現状のパフォーマンスが非常に重要だ。クチョの現在の状態は、これまで貢献してくれたラファエル・サントス・ボレよりも優れている。ラファに伝えるのは辛かったが、ベティスでのクチョのパフォーマンスは非常に優れているため、彼を選んだ』と選出理由を明かしている。

そのクチョに関しては、メキシコのラジャドス(モンテレイ)を率いるマティアス・アルメイダ監督が獲得を熱望し、代理人とオンラインで会談したという噂がメキシコ国内で報じられた。しかし、クチョの周辺関係者はこれをフェイクであると一蹴。ベティス側も彼への信頼は絶大であり、今年1月にはパリFCから届いた2500万ユーロ(獲得額1300万ユーロのほぼ倍額)という巨額のオファーを拒否していたほどだ。なお、同じくコロンビア人の同僚ネルソン・デオッサは残念ながらW杯メンバーからは落選している。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

アビラ、バカンブら前線の再編と退団

チャンピオンズリーグ出場権を獲得したベティスは、来季に向けてストライカー、左サイドバック、ピボットの補強を最優先事項として動いている。それに伴い、既存戦力の整理も容赦なく進められている。

セドリック・バカンブ、リカルド・ロドリゲス、GKアドリアン・サン・ミゲルの3名が6月30日で契約満了を迎え、退団することが確定。アドリアンに関しては現役引退の意向を固めている。

さらに、チミー・アビラについても、ベティスは契約に盛り込まれていた最終年の契約を一方的に無効にする条項を行使することを決定し、すでに本人に伝達した。アビラ自身はベティスでの契約を全うしたいという強い意志を持っていたが、ペジェグリーニ監督の来季の構想から外れており、今季も30試合でわずか3ゴール3アシスト、出場時間も1000分強にとどまっていた。2024年冬にオサスナから総額470万ユーロで加入した彼だが、クラブは将来的な売却益を放棄してでも、来季の陣容整理を早急に進める道を選んだ。

バカンブとアビラはそれぞれベティスで約70試合に出場したが、15ゴールと8ゴールという期待外れの結果に終わっていた。前線で確実なのはクチョ・エルナンデスのみとなっている。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)

アムラバトのレンタル終了と別れ

2025年夏の移籍市場最終日にフェネルバフチェからレンタルで加入したソフィアン・アムラバトも、ベティスに別れを告げた。自身のSNSで『シーズンを通しての愛と素晴らしいサポートに感謝します!』と英語で綴り、今季の写真を複数投稿した。

ベティスは彼の給与の30%のみを負担するという好条件でレンタルしていたが、買い取りオプションは付帯していない。ペジェグリーニ監督は『彼は私たちが求めていた専門家としての役割を果たしてくれた。間違いなく多くのものをもたらしてくれたので、将来について話し合うつもりだ』と残留を希望していたが、フェネルバフチェが要求するであろう高い移籍金と、彼の高額な給与を考慮すると、完全移籍での獲得は極めて困難な状況だ。シーズン序盤は負傷や代表活動優先で批判を浴びた時期もあったが、終盤は調子を取り戻し、不可欠な戦力となっていた。今後はモロッコ代表としてW杯に挑むことになる。

(via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)

マヌ・ゴンサレスのトップチーム昇格

アドリアンが引退し、クラウディオ・ブラーボの退団等で再編されるGK陣だが、クラブは外部からの補強は行わない方針だ。アルバロ・バジェスとパウ・ロペスという実力者が揃っているため、第3GKにはカンテラから19歳のマヌ・ゴンサレスを昇格させる。

イスラ・マジョール出身で身長190cmを誇る彼は、今季プリメーラRFEFのベティス・デポルティーボで30試合以上に出場し、9回のクリーンシートを達成。U-17、U-19のスペイン代表にも名を連ねる逸材だ。来季はペジェグリーニ監督のもとトップチームの練習に参加しつつ、出番がない時はBチームやユースリーグでプレーして経験を積む計画となっている。

また、バジャドリードへの1年間のレンタルを終えてポルトガル人GKギリェルメも復帰するが、彼は売却されるか再びレンタルに出される見込みだ。

(via MARCA) (via Mundo Deportivo)

パブロ・ガルシアら若手の動向とサポートメンバー

前線では、パブロ・ガルシアの去就も注目されている。2029年まで契約を残す彼は、今季トップチームでスタートしたものの、出場機会を求めて自らベティス・デポルティーボへの降格を志願した。クラブは彼に1000万ユーロ近い移籍金を設定し、将来の保有権を数パーセント残した形での売却を検討している。これはアサネ・ディアオやヘスス・ロドリゲスをイタリアのコモへ売却した際と同じ手法だ。

そのヘスス・ロドリゲスに関しては、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が発表したスペイン代表のW杯サポートメンバー9名の中に名を連ねた。大会直前のトレーニングをサポートする名誉ある役割を担う。

(via ElDesmarque) (via SPORT)

ノーベル・メンディの買い取りと確実な収入

ラージョ・バジェカーノにレンタル中のDFノーベル・メンディに関して、ベティスに多額の収入がもたらされることが確実となった。レンタル契約には、公式戦25試合でそれぞれ45分以上プレーすれば買い取り義務が発生するという条項が含まれている。メンディは現在24試合でこの条件をクリアしており、カンファレンスリーグ決勝のクリスタル・パレス戦で45分以上プレーすれば義務が発動する。

しかし、仮に条件を満たさなくても問題はない。ラージョのダビド・コベーニョSDが『彼のパフォーマンスには大満足している。プロ1年目で非常に高いレベルを示してくれた。我々の考えは彼を買い取り、将来の重要なピースにすることだ』と公言し、買い取りオプションを行使する意向を明確にしたからだ。

これにより、ベティスは固定240万ユーロ、ボーナス込みで最大500万ユーロの移籍金と、将来の売却益の20%を得ることが確定。2024年夏にパリFCからわずか90万ユーロで買い取った選手であり、クラブの財政に大きなプラスとなる。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

補強ターゲット:ミケル・アモンダライン

チャンピオンズリーグ仕様のスカッド構築を目指すベティスは、アルゼンチンのエストゥディアンテスに所属する21歳のMFミケル・アモンダラインに熱視線を送っている。3月にマヌ・ファハルドSDのスカウト陣が現地視察し、そのプレーに驚嘆したという。

市場価値はここ数ヶ月で150万ユーロから350万ユーロに倍増しており、エストゥディアンテスは80%の保有権に対してボーナス込みで約500万ユーロを要求する構えだ。ベティスはゴンサロ・ペティットのケースと同様に、獲得後にスペイン2部や出場機会が保証される1部クラブへレンタルする青写真を描いている。資金難に苦しむエストゥディアンテスは交渉にオープンな姿勢を見せており、アモンダライン本人も欧州挑戦を歓迎している。

(via Estadio Deportivo)

来季の第2・第3ユニフォームがリーク

ラ・カルトゥハで行われたレバンテ戦で、ボーダーのグラデーションが特徴的な来季の第1ユニフォームがお披露目されたが、クラブの公式SNSが投稿した動画内に、未発表の第2および第3ユニフォームが映り込むというハプニングが発生した。

ファンが素早くこの映像をスクリーンショットし、SNS上で大きな話題に。流出した情報や画像によると、第2ユニフォームは2つの異なるトーンを組み合わせた完全な緑色。そして第3ユニフォームは青と黒の縦縞デザインになることが濃厚だという。

(via ElDesmarque)

フアンフランが明かす反セビージャ条項

2013/14シーズンにベティスでプレーしたフアンフラン・モレノが、ポッドキャスト番組で衝撃の事実を告白した。ベティスとの契約には、宿敵セビージャへ直接移籍することを禁じる反セビージャ条項が盛り込まれていたという。

彼は当時、ウナイ・エメリ監督率いるセビージャと契約合意に達していたが、サンパオリ監督の就任により『彼らはブラジル人のマリアーノを欲しがっている』と代理人から告げられ、破談になった。さらに、他のクラブを経由してセビージャに加入するルートも模索したが、ベティスの条項によりそのシーズンはセビージャでプレーすることができなかったと裏話を明かしている。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

【本日の総括】

W杯メンバー発表でフォルナルス落選の悲報とクチョ選出の朗報が交錯。クラブは来季のCLに向け、アビラやバカンブらの退団と若手の昇格、メンディ売却による資金確保など、スカッドの刷新を急速に推し進めている。