クラブ売却プロセスの最新状況と今後の見通し

セビージャFCのクラブ売却プロセスは、セルヒオ・ラモスとFive Eleven Capitalが株式の過半数取得を目指して交渉を続けています。金曜日には両陣営の弁護士が面会し、売買契約書の作成と修正作業が行われました。ラモス側の代理人フリオ・センと、売却側のアルベルト・ペレス=ソラノおよびソフィア・アクーニャが詳細を詰めています。

セルヒオ・ラモス陣営に与えられた独占交渉期間は5月31日の日曜日が期限となります。買い手側は4億ユーロの資金証明と支払保証を提示する必要があり、一方で売り手側は株式の差し押さえなどの問題をクリアにしなければなりません。一部ではメキシコの投資家グループが撤退したという情報もあり、状況は不透明です。契約がまとまっても、スポーツ上級委員会(CSD)の承認や公証人役場での手続きなど、実際のクラブ引き継ぎまでにはまだ時間がかかる見込みとなっています。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

補強計画の全面ストップとホセル獲得への影響

クラブの所有権移行が宙に浮いている影響で、来シーズンの補強計画は完全にストップしています。5月31日付で退任するスポーツディレクターのアントニオ・コルドンは、フリートランスファーでフアン・イグレシアスとアルナ・サンガンテの獲得をまとめていましたが、その後の進展はありません。獲得が合意していたパトリク・メルカドは彼自身の大怪我により白紙となり、メディカルチェックを待つ段階だったマリウス・マリンの交渉も完全に決裂してしまいました。

さらに、カタールのアル・ガラファを契約満了で退団するホセル・マトの獲得にも動いていました。コルドンが本人に接触し、選手側も好意的な反応を示していましたが、セビージャのクラブ事情により交渉は止まっています。メキシコのクラブなどもホセルの獲得を狙っており、アメリカには元セビージャのウサマ・イドリシも所属していることから、このままでは有力なフリーの選手を逃す危険性が高まっています。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

ガルシア・プラサ監督が明かした苦悩とクラブへの要求

セルタ戦を前にした記者会見で、ルイス・ガルシア・プラサ監督はクラブの停滞に対する強い危機感と、残留を争った日々の苦悩を率直に語りました。

『自分のキャリアで今まで経験したことのない異例の状況だ。私はプロジェクトを構築し、少しずつ成長させていくタイプの人間だが、自分が監督でいられるのかどうかわからない状態にある。外部から誰かが来て私が出なければならないなら、それはそれで構わない。だが、そうでないなら早く方針を決めるべきだ。私たちはラ・リーガで最も低い予算で戦わなければならない。早く動く必要がある。いまは誰も動けない。フリーの選手が4、5人いても、彼らを逃したら移籍金を払って獲りにいくことはできない。私のためにではなく、セビージャのためにすべてが早く進むことを願っている』

監督は自身の去就が不透明な中でも、『解決するまで家に帰らず、セビージャに残るつもりだ』と責任感を示しました。退任するコルドンSDについては『昨日彼から「お前は本当に肝が据わっているな」と言われた。彼は私を信頼し、落ち着きを与えてくれた』と感謝を述べています。

また、ここ数週間の戦いについては『ここでの6週間は私の人生で最も強烈な時間だった。スペインで最も偉大なクラブの一つを降格させないというプレッシャーは凄まじかった』と安堵を口にしつつ、前節のレアル・マドリード戦でヴィニシウスに決められたゴールについては、直前にムバッペのファウルがあったと苦言を呈しています。

(via Estadio Deportivo) (via MARCA) (via ElDesmarque)

新監督候補に浮上するボルダラスとマルセリーノの反応

クラブの売却が成立し、新体制が発足した場合の次期監督候補として、セルヒオ・ラモスとFive Eleven Capitalはヘタフェのホセ・ボルダラス監督を大本命に据えています。ボルダラスはヘタフェとの契約が今季で満了するため、セビージャの状況が明確になるまで自身の去就の決断を先送りしています。

その他の候補として、ビジャレアルを退任するマルセリーノやアスレティック・クラブを退任するエルネスト・バルベルデの名前も挙がっています。マルセリーノには実際にセビージャ側から接触があったものの、クラブの不確実な状況からプロジェクトに魅力を感じておらず、就任の可能性は低いとみられています。

(via SPORT) (via Estadio Deportivo)

セサル・アスピリクエタが現役引退を正式発表

セサル・アスピリクエタが20年間のプロキャリアに終止符を打ち、現役を引退することを発表しました。自動延長の条件であった出場試合数に達しなかったことも影響しているとみられ、今節のセルタ戦が彼にとって正真正銘のラストマッチとなります。

アスピリクエタは自身のSNSを通じて、次のようにファンに別れを告げました。

『親愛なるサッカーへ:今シーズンがプロサッカー選手としてのキャリアの最後になることをお伝えします。準備してきたつもりでも、この手紙を書くのは辛かったです。セビージャやこれまでのクラブのユニフォームを着て国を代表できたことは真の特権でした。ファンの皆さんの情熱は私にインスピレーションを与えてくれました。誇りと心を持って全力を尽くす選手としての姿をお見せできたなら幸いです』

金曜日の練習ではチームメイトから胴上げで祝福されました。ガルシア・プラサ監督は彼がセルタ戦で先発出場することを明言し、『彼を指導できたのは光栄だった。彼はまさしく本物だ』と最大級の賛辞を贈っています。

(via Estadio Deportivo) (via SPORT) (via ElDesmarque)

セルタ戦の招集メンバーとニコ・ギジェンのデビューの可能性

ラ・リーガ EA Sports最終節のセルタ・デ・ビーゴ戦は、セビージャにとってすでに残留を確定させているため順位に大きな影響はありませんが、ヨーロッパリーグの出場権を争う相手のホーム、バライードスに乗り込みます。

ガルシア・プラサ監督は以下の23名を招集しました。

GK:フラホディモス、ニーランド、アルベルト・フローレス

DF:カルモナ、アスピリクエタ、キケ・サラス、ニャンズ、スアソ、ファビオ・カルドーソ、ガットーニ

MF:グデリ、ジョアン・ジョルダン、ルベン・バルガス、アグメ、ソウ、エジュケ、オソ、ニコ・ギジェン

FW:イサク・ロメロ、アコル・アダムス、アレクシス・サンチェス、ペケ、モペイ

欠場者は多数に上ります。累積警告のフアンルと、リザーブチームからの出場停止を引き継ぐミゲル・シエラ。負傷のアンドレス・カストリン、マヌ・ブエノ、バティスタ・メンディ、マルカオ、そして病気のアドナン・ヤヌザイが遠征メンバーから外れました。この試合では、下部組織のホープであるウエルバ出身のMFニコ・ギジェンがトップチームデビューを飾る可能性があります。

(via Estadio Deportivo)

多くの選手が迎えるセビージャでのラストマッチ

セルタ戦は、多くの選手にとってセビージャのユニフォームを着て戦う最後の試合となります。契約満了を迎えるアレクシス・サンチェスやニーランドはクラブを去ります。レンタル移籍中のモペイ、フラホディモス、ファビオ・カルドーソ、ガットーニも退団が濃厚で、キャプテンのグデリやジョアン・ジョルダン、ニャンズらも夏の移籍市場でチームを離れる可能性があります。

一方で、ピッチで別れを告げることができない選手たちもいます。水曜日の練習で打撲を負って欠場するバティスタ・メンディは、ガルシア・プラサ監督就任後に全く出番がなく、トラブゾンスポルからの買い取りオプションである700万ユーロは行使されない見込みです。また、病気で欠場のヤヌザイも6月末で契約満了となり、二度とセビージャでプレーすることはありません。

(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

【本日の総括】

残留を決めて安堵したのも束の間、クラブ売却問題により新シーズンの計画が完全に停滞しているセビージャFC。ガルシア・プラサ監督が悲痛な叫びを上げる中、アスピリクエタの引退という大きな節目を迎え、多くの選手たちがクラブに別れを告げる最終節セルタ戦に臨みます。